2021年2回阪神6日目

開催一覧
2021/12/28 (火)
中山 阪神
2021/12/26 (日)
中山 阪神
2021/12/25 (土)
中山 阪神
2021/12/19 (日)
中山 阪神 中京
2021/12/18 (土)
中山 阪神 中京
2021/12/12 (日)
中山 阪神 中京
2021/12/11 (土)
中山 阪神 中京
2021/12/05 (日)
中山 阪神 中京
2021/12/04 (土)
中山 阪神 中京
2021/11/28 (日)
東京 阪神
2021/11/27 (土)
東京 阪神
2021/11/21 (日)
東京 阪神 福島
2021/11/20 (土)
東京 阪神 福島
2021/11/14 (日)
東京 阪神 福島
2021/11/13 (土)
東京 阪神 福島
2021/11/07 (日)
東京 阪神 福島
2021/11/06 (土)
東京 阪神 福島
2021/10/31 (日)
東京 阪神 新潟
2021/10/30 (土)
東京 阪神 新潟
2021/10/24 (日)
東京 阪神 新潟
2021/10/23 (土)
東京 阪神 新潟
2021/10/17 (日)
東京 阪神 新潟
2021/10/16 (土)
東京 阪神 新潟
2021/10/10 (日)
東京 阪神 新潟
2021/10/09 (土)
東京 阪神 新潟
2021/10/03 (日)
中山 中京
2021/10/02 (土)
中山 中京
2021/09/26 (日)
中山 中京
2021/09/25 (土)
中山 中京
2021/09/20 (月)
中山 中京
2021/09/19 (日)
中山 中京
2021/09/18 (土)
中山 中京
2021/09/12 (日)
中山 中京
2021/09/11 (土)
中山 中京
2021/09/05 (日)
新潟 小倉 札幌
2021/09/04 (土)
新潟 小倉 札幌
2021/08/29 (日)
新潟 小倉 札幌
2021/08/28 (土)
新潟 小倉 札幌
2021/08/22 (日)
新潟 小倉 札幌
2021/08/21 (土)
新潟 小倉 札幌
2021/08/15 (日)
新潟 小倉 札幌
2021/08/14 (土)
新潟 小倉 札幌
2021/08/08 (日)
新潟 函館
2021/08/07 (土)
新潟 函館
2021/08/01 (日)
新潟 函館
2021/07/31 (土)
新潟 函館
2021/07/25 (日)
新潟 函館
2021/07/24 (土)
新潟 函館
2021/07/18 (日)
福島 小倉 函館
2021/07/17 (土)
福島 小倉 函館
2021/07/11 (日)
福島 小倉 函館
2021/07/10 (土)
福島 小倉 函館
2021/07/04 (日)
福島 小倉 函館
2021/07/03 (土)
福島 小倉 函館
2021/06/27 (日)
東京 阪神 札幌
2021/06/26 (土)
東京 阪神 札幌
2021/06/20 (日)
東京 阪神 札幌
2021/06/19 (土)
東京 阪神 札幌
2021/06/13 (日)
東京 中京 札幌
2021/06/12 (土)
東京 中京 札幌
2021/06/06 (日)
東京 中京
2021/06/05 (土)
東京 中京
2021/05/30 (日)
東京 中京
2021/05/29 (土)
東京 中京
2021/05/23 (日)
東京 中京 新潟
2021/05/22 (土)
東京 中京 新潟
2021/05/16 (日)
東京 中京 新潟
2021/05/15 (土)
東京 中京 新潟
2021/05/09 (日)
東京 中京 新潟
2021/05/08 (土)
東京 中京 新潟
2021/05/02 (日)
東京 阪神 新潟
2021/05/01 (土)
東京 阪神 新潟
2021/04/25 (日)
東京 阪神 新潟
2021/04/24 (土)
東京 阪神 新潟
2021/04/18 (日)
中山 阪神 新潟
2021/04/17 (土)
中山 阪神 新潟
2021/04/11 (日)
中山 阪神 新潟
2021/04/10 (土)
中山 阪神 新潟
2021/04/04 (日)
中山 阪神
2021/04/03 (土)
中山 阪神
2021/03/28 (日)
中山 阪神 中京
2021/03/27 (土)
中山 阪神 中京
2021/03/21 (日)
中山 阪神 中京
2021/03/20 (土)
中山 阪神 中京
2021/03/14 (日)
中山 阪神 中京
2021/03/13 (土)
中山 阪神 中京
2021/03/07 (日)
中山 阪神 小倉
2021/03/06 (土)
中山 阪神 小倉
2021/02/28 (日)
中山 阪神 小倉
2021/02/27 (土)
中山 阪神 小倉
2021/02/21 (日)
東京 阪神 小倉
2021/02/20 (土)
東京 阪神 小倉
2021/02/14 (日)
東京 阪神 小倉
2021/02/13 (土)
東京 阪神 小倉
2021/02/07 (日)
東京 中京 小倉
2021/02/06 (土)
東京 中京 小倉
2021/01/31 (日)
東京 中京 小倉
2021/01/30 (土)
東京 中京 小倉
2021/01/24 (日)
中山 中京 小倉
2021/01/23 (土)
中山 中京 小倉
2021/01/17 (日)
中山 中京 小倉
2021/01/16 (土)
中山 中京 小倉
2021/01/11 (月)
中山 中京
2021/01/10 (日)
中山 中京
2021/01/09 (土)
中山 中京
2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス2秒2でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、前の開催の最終週から3週続いて土曜は高速馬場。日曜は雨で時計が掛かって行くコンディションでしたが、先週は土日ともに良馬場で高速馬場でした。
 前の開催から12週連続の開催。その9週目に入ったのに時計の出方は再び超高速です。前の週に雨の影響を受けても、良馬場になると俄然時計の出方が速まります。先々週日曜の最終的な馬場差が雨の影響からプラス2秒3だっただけに、その復元力には驚かされます。さらにBコース替わりでコーナーを中心に傷んだ内がカバーされた事も高速馬場に拍車をかけています。残り3週もBコース。先週を頂点にして少しずつ時計は掛かってくると思うんですが、それを踏まえてもまだ高速の範囲内で決着すると思います。
 先週の馬場差1800m対象の数値は、土日ともにマイナス0秒6でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、雨の影響で日曜は時計の出方が変動するパターンが続いていましたが、先週は土日ともに良馬場で同じ馬場差でした。
 火曜に2ミリの雨を計測しただけ。砂は乾いているんですが、時計の出方は前開催からの完全良馬場時とでは、最も速いコンデションでした。だからと言って、前有利ではなくて、短距離・中距離を問わず後ろの馬も届いていました。


  タイム分析
 2021/04/11 (日)  芝=-2.2  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1400 タイセイグラシア 牝3 未勝利 1:20.6 -2.2 --- -0.7 -1.5 B D 9.89
7R T1600 ロードシャムロック 牡4 2勝クラス 1:32.2 -1.8 -0.5 -0.5 -1.8 B C 5.67
9R T2000 ステラリア 牝3 忘れな草(L) 1:58.0 -2.3 --- -0.1 -2.2 C D 4.50
10R T2600 ミスマンマミーア 牝6 大阪―ハH 2:35.1 -2.1 -0.7 +0.1 -2.9 C D 9.36
11R T1600 ソダシ 牝3 桜花賞(G1) 1:31.1 -2.7 --- -0.9 -1.8 A B 7.22
 2021/04/11 (日)  ダ=-0.6
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 セイウンノウヒメ 牝3 未勝利・牝 1:13.0 -0.1 --- +0.3 -0.4 D C 7.79
2R D1400 サトノテンペスト 牡3 未勝利 1:25.2 -0.8 --- -0.3 -0.5 B C 8.14
3R D2000 ルージュジャドール 牝3 未勝利 2:09.0 +0.9 --- +1.6 -0.7 E D 8.62
5R D1800 ジロー 牡4 1勝クラス 1:53.0 -0.1 --- +0.5 -0.6 D D 6.43
6R D1400 フルヴォート 牡3 1勝クラス 1:24.4 -0.8 --- -0.3 -0.5 B B 7.25
8R D1800 メイショウドヒョウ 牡4 吹田特別(2勝) 1:52.1 -0.2 --- +0.4 -0.6 D D 5.50
12R D1800 クレスコブレイブ 牡7 梅田S(3勝) 1:51.6 +0.1 --- +0.7 -0.6 D D 9.81

阪神1R 3歳未勝利・牝 
4着:ミセスバローズ 通信簿
 1番人気4着でした。出負けして追走に苦労していました。ダートなら脚抜きの良い馬場の方が合うようです。
阪神2R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムでした。
1着:サトノテンペスト 
 サトノテンペストがダート1400mに転じて。2走目で勝ち上がりました。1着のサトノテンペスト、初めてのダート1400mだった前走は、不良馬場で0秒2差の2着。完全タイム差はほぼ水準でした。一転して良馬場の今回は前3頭の直後から外に出して差し切り。0秒4差の快勝です。ハーツクライ産駒なんですが、母の父がダート巧者を頻出。ゼニヤッタの父として有名なStreet Cryで、体型的にも馬力型に出ています。まだ絞れそうな感じなので、上積み込みで上でも通用して来そうです。
2着:バンベルク 
 2着が番組注目馬のバンベルク。芝で高レベル対象を含んで、堅実に走れていたんですが、カリカリして来たと言うんで距離を短縮。今回が初めてのダートだったんですが、スピードでこなした格好です。芝・ダートどちらでもOKなんですが、母のペルレンケッテが芝の4勝馬。勝つには芝1400mの方が早そうな気はします。
阪神3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムでした。
阪神4R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムでした。
1着:タイセイグラシア 
 タイセイグラシアが芝に戻って初勝利を挙げました。1着のタイセイグラシア、芝1800mのデビュー戦は後方で行きたがっていました。前走はダート1400mで3着。距離を短縮して行きっぷりは良化。そして本質的に芝向きと踏んで今回の条件を変えているんですけども、芝1400mでまさしく一変しました。逃げ馬を行かせる事で我慢が効いて、手応え以上に伸びています。この条件を使えば、上のクラスも問題ないでしょう。
2着:ジューンブルーム 
 2着ジューンブルーム、新馬戦2着の後2戦目は道中寄られる不利がありました。それ以来の3戦目でしたが、外から差して0秒1差。前2走より前の位置につけられて競馬の形になっていたのは心境です。ダイワメジャー産駒の牝馬。今回、調教量十分で、反動もないはずです。チャンスだと思います。
3着:スカーレットジンク 
 3着のスカーレットジンク、1200mの前3戦が2着・3着・4着と行っても差しても詰めが甘かったです。2番手に上がって差された辺り、内容はあまり変わり映えしないように見えるんですが、とりあえずBランク相当。メンバー1つだと思います。距離は今回の1400mが良いと思います。
4着:ヴァトレニ 
 4着ヴァトレニ、逃げてラストで甘くなりましたが、今回はまだ2戦目です。勝ち馬から0秒2差でBランク対象。この馬もマークが必要です。1200mなら逃げ切ってもおかしくありません。
6着:ゴールドフライト 
 一方、1番人気のゴールドフライトは6着でした。6着のゴールドフライトは初めてのブリンカー。外枠で3番手でも少し行きたがっていました。追い切りで効果があったようですが、次回からはブリンカーは外した方が良いのではないかなと考えています。
6着:ゴールドフライト 通信簿
 1番人気6着でした。仕掛けて前につけたら抑えが効かなくなった。ブリンカーが裏目に出たのだと思います。
9着:シュトゥルーデル 
 あと9着のシュトゥルーデル。勝負所で前の馬が下がって来て後退する不利がありました。非力なタイプだけに堪えたと思います。ただ、アイスバブルとかグリュイエールの全妹。短距離は忙しいです。
阪神6R 3歳1勝クラス タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムでした。
1着:フルヴォート 
 フルヴォートが断然の1番人気に応えて連勝です。1着のフルヴォート、高ランクで未勝利戦を勝った馬を数多く出走。メンバーランクBの鞍を制したこの馬の前走も乾燥したダートでBランク勝ちでした。前が飛ばす展開を味方につけた部分はあるんですが、砂を被る位置の追走でもひるむ事はなくて、直線力強く伸びて来ました。ヘニーヒューズ産駒の牡馬、道悪のダートでも2走前タイムランクはCなんですが、サヴァのレコード勝ちにクビ差2着があります。今回のランクはギリギリBなんですが、この距離ならオープンでも目が離せません。
2着:イフティファール 
 2着のイフティファール、こちらの未勝利勝ちはタイムランクCで、今回もC相当なんですが、勝ち馬とほぼ同位置から一緒に伸びて来て3着馬を交わしました。キズナ産駒で馬体はまだ絞れる余地を残していて、メンバー次第ですが大きくは崩れないと思います。
3着:ローウェル 
 あと3着のローウェル、大外枠から唸って飛ばして逃げてしまいました。まぁチークピーシーズが効き過ぎた感じもあります。前半600m34秒2で、前後半の差が4秒というハイペース。この馬については後で触れたいです。
3着:ローウェル 解説推奨
 メンバーランクBの中、大外枠からハイペースの逃げ。掛かった訳ではないんですが、気分行き過ぎた感じがあります。チークピーシーズ着用後、効果がありすぎたんだと思います。4コーナーでは後続を5馬身近く離していて、1200m通過の1分11秒1は前日の12R4歳以上2勝クラスの勝ち時計を0秒4も上回っていた程でした。これでは差されて当然なんですが、3着で踏ん張ったのは能力の高さです。NHKマイルカップを勝ったラウダシオンの半弟で、父はキズナ。馬具装着を続行するかはともかくとして、次は大体逃げ切れるんじゃないかと踏んでいます。
阪神7R 4歳以上2勝クラス タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムでした。
1着:ロードシャムロック 勝ち馬注目
 1番人気ロードシャムロックが勝って連勝です。1着のロードシャムロック、3ヶ月の休養を挟んで前走の中京戦から連勝です。好発から下げて折り合いをつけて、直線は馬場の外めを伸びて0秒2差。完勝でした。ダノンスマッシュの全弟、跳びの大きなタイプでよく似た面もあるんですが、現状1200mの馬という感触はありません。1400mでは2走前に5着だったんですが、直線で詰まったのが敗因なので、大丈夫だと思います。いずれにしても昇級して即通用な能力と素質は秘めています。意識して差す形を取ったのも、将来を見据えての事だと思います。
2着:ペールエール 
 2着ペールエール、これで3戦連続の2着。勝ち馬と上がり600m推定は同じで、スローをよく差し込んでは来ています。元々新潟2歳ステークス2着、デイリー杯2歳ステークス3着の実績馬。復調しているんですが、ダイワメジャー産駒で大きな成長もないので、現状勝ち損じている格好です。少しメンバーレベルが上がるとちょっと危険な感じもするんですけどもね。
阪神9R 忘れな草賞 注目
 オークスの前哨戦の1つである、忘れな草賞を取り上げます。
1着:ステラリア 
 1着ステラリア、前走のクイーンカップはスタート後に躓いて後方。直線では長く脚を使って0秒3差の6着まで追い上げていました。連続騎乗の福永騎手は1600mは忙しいと話していて、距離を延長して中団外目からしぶとく脚を伸ばして、まとめて差し切りました。2000mの完全タイム差がマイナス0秒1。これならオークスでも善戦して良いんですが、今年は特にメンバーが強力な気がします。
2着:エイシンヒテン 
 2着のエイシンヒテン、1000m通過59秒3はこの日の馬場では平均なんですが、他馬が折り合いに気を遣った分、楽に逃げられました。クイーンカップ4着があって、ムキになるタイプでもありません。2000mにも対応できたという感じです。
3着:ビッグリボン 
 3着ビッグリボン、新馬戦を勝って2走目の前走は道悪にのめっていました。キセキの全妹です。未完成ですが良馬場ならこのくらいは走れます。
6着:タガノディアーナ 
 6着のタガノディアーナ、好位から勝ちに行って甘くなったのは距離が長いからでないでしょうか。1600mが良く1400mで差して来るのがあっている気もします。
7着:シュレンヌ 
 あと7着のシュレンヌですね。Bランクで未勝利戦を直線一気の勝利。今回も最後方からで、相手強化でこの展開では厳しかったんですが、4コーナー手前から外を進出して見せ場は作りました。自己条件なら勝てるでしょう。
7着:シュレンヌ 通信簿
 3番人気7着でした。内回り2000m出走は想定外で、スノーフェアリーの妹だが、距離はもっと短い方が良い。
阪神11R 桜花賞 タイムA
 基準より0秒9速い勝ちタイムで、メンバーランクはBでした。前回の馬券summaryで桜花賞の前哨戦はタイムランクが水準のレースが多いと言いました、ただ、阪神ジュベナイルフィリーズはG1の基準タイムで完全タイムスがマイナス0秒2。その後の成長力を加味すればランクアップは有望と思いました。で、メンバーランクはBとしました。結果もその通りになったと考えています。
 スタートではメイケイエール・サトノレイナスが遅れました。一方、前ではストゥーティが先手を取って直線です。前後半の800mで区切ると、45秒2-45秒9になります。メイケイエールが先頭に立った辺りから速くなりました。ソダシは好スタート後に下げて内の好位。4コーナー先頭のストゥーティを馬なりで交わすと、後続との差を広げて行きます。後方待機から4コーナー過ぎで外に進路を取ったサトノレイナスが凄い脚で伸びて来たんですが、ゴール前はソダシがクビ差凌いでいました。3着は内を立ち回って伸びたファインルージュが入りました。
 なお、1着馬・2着馬はともに昨年暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ以来の実戦でした。阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞の1・2着馬が、着順まで同じだったのは今回が初めてです。また、前走から中118日での桜花賞を制覇は歴代最長間隔となりました。
1着:ソダシ 
 ソダシは白毛馬として初めてクラシックに出走して1着。これで5戦5勝です。パドック・返し馬ともに集中力がありました。懸念された時計勝負に対する答えがレコード勝ちという事です。4コーナーまでは鞍上の指示に従って、ここから自分で勝ちに行って差を広げて、他馬の瞬発力を封印しています。改めて強いと思いましたし、馬が賢いと思います。大阪杯のでレイパパレしかり、無敗の馬は懐が深いと考えています。オークスは距離延長が課題なんですが、それでも簡単には引き下がらない。そんな感じがします。仮にNHKマイルカップだとしたら、中3週。今回レコード勝ちの反動を含めて、体調維持が鍵を握ります。勝った鞍上の吉田隼人騎手はクラシック初制覇です。
吉田隼人騎手 どうもありがとうございます。
最高に気持ち良いです。
はい、そうですね。あの馬場入ってからゲートに向かって行く時も、あのそこまで嫌々していなかったですし、あのゲート裏で回ってる時の雰囲気もこないだより良かったので、本当前回から厩舎スタッフのおかげでいい感じで挑めました。
そうですね。はい、形決まってからはあとは馬と呼吸を整えて、はい。
そうですね、自分の手応えも十分だったんですけども、もう回りを確認する余裕もありましたし、最後はこれだけ高速馬場だったので、ちょっと分が悪いかなと思ったんですけど、本当に馬の力に助けられました。
はい、プレッシャーありました。周りからも話題だけで、本当に強いのかっていう感じでやっぱり見られていたので、何とか見返してやろうという気持ちで本当に実力もつけてくれて、そうですね自分が思ってる以上に馬は成長してくれてるんだと思います。
2着:サトノレイナス 番組注目馬
 そしてサトノレイナスが2着。またしてもソダシに惜敗です。大外枠をルメール騎手がどう乗るかが興味の的でした。腹をくくって後方2・3頭目から、4コーナーは中を割って残り200m手前から外へ。中山のサフラン賞と同じ作戦で、いたずらに外外を回らない分ラストが強烈に伸びました。またしても惜敗なんですが、3着以下とは能力の違いが歴然としています。オークスは距離延長と直線の長さ。仮にソダシが強くても、必然とこちらが有利な立場にはなります。
C.ルメール騎手 大外枠だったからね。良い競馬だったけど、仕方がない。オークスに期待します。
 オークスはこの馬にとって約束の地になると思います。
3着:ファインルージュ 
 その後3着争いではファインルージュがアカイトリノムスメをクビ差抑えて先着です。3着のファインルージュ、内の好位直後で流れに乗って、ソダシを前に見ながらロスのない競馬に徹しました。一旦離されたんですが、ゴール前はしぶとく伸びていました。前の2頭が別格なだけ。能力は高く、センスの良さも伺えました。
4着:アカイトリノムスメ 
 4着のアカイトリノムスメ、クイーンカップと相手が違う分、反応が鈍く感じられたんですが、それでも勝ち馬からは0秒2差。着差はわずかですし、精一杯走っていると思います。3戦3勝の東京、オークスが楽しみです。
5着:アールドヴィーヴル 
 5着のアールドヴィーヴル、前走が体重18キロ減。そして前走からさらに6キロ減ったんですが、細くは映りませんでした。前には離されたんですが、少し胴長の体型をしていますから距離延長は歓迎です。オークスに出走が叶えば面白い存在になるでしょう。
18着:メイケイエール 
 18着メイケイエール、チューリップ賞と同じ競馬になってしまいました。それでも今回のメンバーではここまで下がってしまったという事ですね。制御不能に近い状態から早めに動かざる得なかった分、失速したのも早かったという事です。まぁ気性的に現状考えられるのは典型的なスプリンターと。そういった感じです。

  馬券Summary
皐月賞の展望
 前回の桜花賞の展望に続いて、今週末に行われる皐月賞を前哨戦を振り返りながら展望してみます。今年の皐月賞の前哨戦は、桜花賞同様に傑出したタイムランクのレースはなくて、またスローのSL、道悪のため設定不能の鞍もあります。厄介なのは、上位馬の真の強さが見えにくい事です。その点を踏まえつつ、主な参考レースを振り返ってみたいです。
皐月賞の展望
 まず昨年末12/26中山11Rで行われたG1ホープフルステークス、タイムランクがE・メンバーランクはDでした。なお、G1はオープンの中でG2以下とは別のランクを設定しています。前半1000mが1分1秒9、後半が1分0秒9。前半が遅く0秒2の補正が入ったんですが、タイムランクはEと低レベルとなりました。ダノンザキッドは新馬・東京スポーツ杯2歳ステークスに続いて3戦3勝です。0秒2差をつけて直線は右手前のまま伸びています。時計的には凡戦ながら、まだ完成度において良化余地を残してはいました。3着のヨーホーレイクは後方組の最先着でした。スタート後の接触して、遅れたのは痛かったと思います。
皐月賞の展望
 続いて2鞍目です。年が明けて今年の2/14東京11RG3共同通信杯、タイムランクがSL・ メンバーランクはCでした。1000m1分1秒9のスローからの切れ味勝負です。エフフォーリアは好位にいて、前の出し入れがあっても、マイペースで折り合っていました。直線は残り400m、レースラップ10秒8の地点で先頭に立って、0秒4差の楽勝でした。前走の2歳1勝クラス百日草特別と同じく、上がり600m推定33秒4の脚を使っています。瞬発力は出色ですね。あとは速い流れで切れるかなんですが、札幌の新馬戦ではタフな洋芝の2000mをタイムランクBで勝っていて、対応力はありそうです。そしてこの2着ヴィクティファルスがスプリングステークスを、3着のシャフリヤールが日本レコードタイで毎日杯を勝った事で、価値が急騰。1番のキーレースとなるのは確かだと思います。
皐月賞の展望
 3鞍目は3/7中山11RG2弥生賞ディープインパクト記念、タイムランク・メンバーランクともにDでした。東京スポーツ杯2歳ステークス2着・ホープフルステークス4着と勝負付けが済んだ格好のタイトルホルダーがダノンザキッドを3着に沈めて逃げ切りました。スローではあるんですが、行き切る形で能力を最大限に引き出した横山武史騎手の好騎乗だと思います。本番ではこうは上手く行くでしょうか。ちょっと疑問も残りますね。0秒3差3着のダノンザキッドは脚を余した形。情状酌量の余地は残していても、残り200mで手前が変わった割にはグンと伸びた印象はありませんでした。2歳王者が少しトーンダウンといったところです。
皐月賞の展望
 そして3/21中山11RG2スプリングステークス、馬場コンディションが良くなく馬場差が設定不能のため、タイムランクがなく、メンバーランクはCでした。終日雨。芝の馬場差は設定不能でした。平均ペースの中、直線で大外に持ち出されたヴィクティファルスが鋭く伸びて差し切りました。ハーツクライ産駒で、母の父がGalileoと力のある血統。道悪はかなり上手いんですが、良馬場の瞬発力勝負となった共同通信杯でも2着に入っています。ここでは有力候補と言えると思います。アタマ差2着のアサマノイタズラは中山巧者です。道悪も上手で、起用さを最大限に生かした形です。現状の良馬場での時計面で限界がありそうに思います。
皐月賞の展望
 本番と同じ中山から。1/17中山11RのG3京成杯。距離も皐月賞と同じで、タイムランクはSL・メンバーランクはDでした。勝ったグラティアスはこれで2戦2勝として、皐月賞へ直行です。相手に恵まれたのは確かなんですが、インを瞬時に抜け出して0秒4差。楽勝でしたし、相手に脚を使わせておいて競り落とした東京の新馬戦からも。操縦性が高いです。侮れないと思います。
皐月賞の展望
 2/7、今年は中京で行われたG3きさらぎ賞はタイムランクがD・メンバーランクはC。好位を進んだラーゴムがそのまま押し切りました。堅実なんですが、反面速い脚を使える距離が短い気がします。クビ差2着のヨーホーレイクは4コーナーで大外を回りすぎた帰来がありました。この組ではヨーホーレイクの方が上だと思いますが、印が回るかどうかは微妙な所です。
皐月賞の展望
 2/28阪神10Rのリステッド競走、すみれステークスはタイムランクがC・メンバーランクはD。勝ったディープモンスターはこれで4戦3勝。底が割れていないものの、2戦目以降は全て少頭数なので、このすみれステークスように後方から大外を回るような展開になりますと、多頭数が影響してくると思います。むしろ昨年暮れの阪神2歳1勝クラスのエリカ賞でそのディープモンスターを2着に退けた、アドマイヤハダルが穴に面白いと思います。
皐月賞の展望
 3/20阪神11Rのリステッド競走、若葉ステークス。タイムランクC・メンバーランクがDのレースを3馬身差で圧勝しました。1戦ごとに上昇している感じがします。ルメール騎手なんでね、少しは売れると思うんですけどね。
皐月賞の展望
 最後に路線は異なるんですが、タイムランクA・メンバーランクCだった昨年末のG1朝日杯フューチュリティステークスで2着のステラヴェローチェ・3着レッドベルオーブについても触れておきたいです。ステラヴェローチェはハイペースの朝日杯フューチュリティステークスもスローペースの共同通信杯5着も、上がりがほぼ一緒でした。不良馬場のサウジアラビアロイヤルカップの勝ち方からも、タフな持久力勝負に可能性を残しています。レッドベルオーブは1600mのハイペースでも行きたがっていました。2000mは長いと思うんですが、折り合い1つの範囲内ではあると思います。
皐月賞の展望
 前哨戦の中では出世レースとなった共同通信杯を完勝のエフフォーリアが1番手となります。相手はねダノンザキッド・ステラヴェローチェ・ヴィクティファルス・グラティアス・アドマイヤハダル、あとレッドベルオーブ。これで合計7頭。桜花賞と同じ数です。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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