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中京2R 3歳未勝利 タイムＢ

基準より0秒3速い勝ちタイムでした。ベリエドールが先手を取って直線に入って行きました。これにリーベサンライズが続き、直線でもこの2頭が前にいます。そしてベリエドールが突き放し、3馬身差をつけての逃げ切り勝ち。2着もそのままリーベサンライズ、3着争いは接戦となり、内のノーブルグレイスがダイメイイースターにクビ差先着です。

1着：ベリエドール

8ヶ月ぶりの実戦だったベリエドールが勝ち上がりました。ベリエドールは跳びが大きいのでスタートは早くないんですが、最初からグイグイ押して行ってダートに入って間もなく先頭。楽なペースではなかったんですが、逃げ切りました。体が大きくて跳びも大きいので、馬群に入ってしまうと窮屈になりますけども、自分のリズムで走れれば見た目以上のスピードがあります。とは言え、ギリギリのBランクなので昇級してすぐに通用するとちょっと言えないですね。

2着：リーベサンライズ

2着のリーベサンライズは押して先行し、勝ち馬には突き放されましたが安定感のあるレース内容。そろそろ順番が回って来そうですけれどもね、体重が減り続けてんですよね。そろそろ止めたい所ですね。

3着：ノーブルグレイス

3着のノーブルグレイスはダッシュ一息で後方から。直線ではよく伸びました。これで全てダート1400mでは6戦して3着が4回ですね。1度だけ前に行った時はハイペースに巻き込まれて5着でした。その他は後ろから伸びて来て届かずなので、乗り方が難しいですが距離を変えるなどの手は有効かもしれません。

中京3R 3歳未勝利 注目

5着だったエイシンイルハーンについて。

5着：エイシンイルハーン

スタートで躓きまして、更に横の馬に寄られてしまって体勢を崩して後ろからになるんですが、どうもこのスタートの時に落鉄していたという事ですね。3コーナーから4コーナーにかけて外を回って追い上げたんですけども、落鉄したまま外を回って早めに脚を使っていたのでは直線で伸びなかったのも仕方ないですね。これまでに2着や3着になった時でも、タイムは水準以下だったんですけどもダート1800mで先行した時の安定感は抜群です。ダートの1800m辺りの3歳未勝利戦、今の時期に高レベルになるという事はまぁ滅多にないですから、普通に先行できれば巻き返せると思います。

中京4R 3歳未勝利 注目

7着だったヘネラルカレーラについて。

7着：ヘネラルカレーラ

直線でね、これ内にもたれていてまともに追えていない事が伸びを欠いた原因の1つなんですけども、それ以前に1400mのペースを前で追いかけると脚を溜められないなぁという印象を受けました。前走初の1400mで3着だったんですが、その時はもっと後ろからでも進路ができて、追い出した時の反応は良くありませんでした。右回りだと外に張る傾向があるのでレース選択は難しいですが、左回りの1600mなら見直せると思います。次走が中京だと連闘か中1週になっちゃいますけども、自ブロック優先が外れる3回新潟の前半の3週に出てくれば注目します。

中京7R 4歳以上1勝クラス 注目

勝ったサマービートについて。

1着：サマービート 勝ち馬注目

1コーナーでね頭を振って行きたがっていましたけども、すぐに落ち着いてじっくり追走。直線で力強く伸びました。母のオータムメロディーの仔と言うのは、父がダート短距離向きのコマンズでも芝2000mの新馬戦を勝ったケルヴィンサイドがいたりしてですね、まぁ大体芝の長めの距離が合います。しかし、サマービートは折り合いが簡単ではない事もあって1600mに使われたりもして来たんですけども、新潟1600mで7着だった前走を見ても1600mでは忙しいですね。2000mできっちり折り合えて勝てたのは本格化の証でしょうし、オータムメロディーの仔は大体晩成で、なおかつ軌道に乗れば連勝します。もう2勝クラスでも通用すると思います。

中京8R 4歳以上1勝クラス 注目

5着だったナムラボスについて。

5着：ナムラボス

昨年の暮れからですね、ダートの1400mで先行しての好走が多かったんですけども、今回は2歳の12月以来の1200mで、スタート直後にバランスを崩して出遅れたような格好になり、さらに久しぶりの1200mで追走に苦労して、3コーナー手前まで追い通しでした。中団まで追い上げてそこで手応えも安定したんですけども、3コーナー入り口で内ラチと接触。その後また手応えが悪化しましたが、直線でも伸びて5着でした。かなり不本意なレースになっても崩れなかったのは評価できますし、今回のレースを見ると1400mの方が合うと思います。まぁもし次走も1200mだったとしても、スタートさえ正常ならここまで厳しいレースにはならないでしょう。

中京9R 揖斐川特別

4着：ダノンアレー 解説危険

まず今回は楽なマイペースの逃げだったのに、粘れず4着でした。初めてブリンカーを装着して2着だった前走は8頭立てで、勝ち馬から0秒5差と完敗。たまたま間に馬がいなかったという2着で、今後もよほど恵まれないと厳しいだろうという見立てです。そうは言っても先行馬は常に恵まれる可能性はあるんですけどもね、人気になりやすい馬なので、期待値は低いです。人気となる根拠の1つが昨年春に重賞の毎日杯で3着と好走した事なんですけども、その昨年の毎日杯は勝ち馬の完全タイム差がプラス1秒5。で、0秒5差のこの馬はプラス2秒0です。これを同じ時期の3歳1勝クラスに当てはめてもEランクというタイムでして、その後に1勝クラスを勝つのに苦労したのも当然だったという事ですね。

中京11R 葵S 重賞

タイムランクはD・メンバーランクはCでした。外からテイエムトッキュウが先手を取って4コーナーに差し掛かります。序盤はしばらくテイエムトッキュウとレイハリアが先頭で並んでいたんですが、レイハリアが引くとテイエムトッキュウが離して行きました。600m通過33秒2なんですが、その時点で後続は離れていて、中団で折り合いに苦労している馬が複数いたように、速くはない流れでした。しかし、逃げたテイエムトッキュウは残り200mで苦しくなり、レイハリアが抜け出しました。中団から馬群を捌いて来たヨカヨカがゴール前で鋭く伸びましたが、ハナ差でレイハリアが残していました。好位からジワジワと伸びたオールアットワンスが3着です。

1着：レイハリア

接戦となりましたが内のレイハリアが外のヨカヨカにハナ差で勝ち、重賞初制覇です。レイハリアは離れた2番手でハナを切っているのと同じ形になりました。展開は向いたと言えますが、1勝目がダートでDランク、2勝目が芝の重馬場でEランクだった馬なんですが、良馬場の芝1200mで力を出せたという印象ですね。

2着：ヨカヨカ

ヨカヨカは惜しい2着でした。ヨカヨカはまずスタートでアオりまして、前半は後方。4コーナーでは中団まで上がっていて、直線でも上手く捌いて上がって来ましたけども、追い始めた所で一瞬だけ前が詰まって少しロスがありました。まぁハナ差なので、そこがスムーズならと悔やまれる2着なんですけども、差しに回っても好走できたのは収穫ですね。1200mだと力を発揮しやすいです。

3着：オールアットワンス

3着のオールアットワンスは相変わらずフラフラしていて、鋭くは伸びなかったんですが、直線でもたれたりせず走れたのは収穫です。速い時計にも対応できました。これから成長しそうです。

5着：モントライゼ

1番人気のモントライゼが5着なんですが、もう向正面で挟まれてズルっと下がったのが痛かったですね。

16着：ダディーズビビッド

2番人気のダディーズビビッドは16着でした。1400mからの距離短縮なのに引っかかっていましたね。中2週で引っかかったというのは、昨年秋のサウジアラビアロイヤルカップと同じで、今のところ間隔を空けないとメンタルがキツいんじゃないかと思われます。

馬券Summary
夏の2勝クラスですぐ勝負になる3歳馬
先週ちょっと諸般の事情でダービーの事やりましたけどもね、また先々週までと似たようなテーマに戻ります。春の4歳以上2勝クラスの2着馬や、春の4歳以上1勝クラスの勝ち馬が、次走で夏の3歳以上2勝クラスに出走すると、意外に好成績であるという事を3週前と2週前に取り上げましたけども、その主な理由は春の3歳オープンで好走した馬が、夏に2勝クラスではなく、3歳限定の重賞に出る事が多く、夏の2勝クラスですぐ勝負になる3歳馬の出走数が多くないからとしました。では、夏の2勝クラスですぐ勝負になる3歳馬はどのくらいの出走数で、どのくらいの成績なのかという話です。 　まずですね、春の4月・5月の3歳オープンで2着・3着になった馬が、次に夏の3歳以上2勝クラスに出走したという事はですね、対象となる過去2年でたったの11回しかないんですけども、5勝2着4回と恐ろしいレベルの好走確率になっています。ただし、繰り返しになりますけども出走数が少ないので、4歳以上の馬のトータルの成績は下がらないという事です。またですね、春の3歳1勝クラスを勝って次走で夏の3歳以上2勝クラスに出て来る3歳馬も実は成績が良いです。昇級戦でしかも初の古馬相手ではどうかというコメントがね、まぁ出やすいシチュエーションなんですけどもね、全く気にする必要はないどころか積極的に買いたい成績です。
解説者：大川浩史(日刊競馬)