2021年5回中京2日目

開催一覧
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中山 阪神
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2021/08/21 (土)
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2021/06/26 (土)
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2021/03/06 (土)
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2021/02/27 (土)
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2021/02/21 (日)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス1秒6でした。
 月曜と木曜にまとまった雨が降ったんですが、金曜は快晴で、乾きが進みました。それでも良馬場にしては水分を含んだ状態ではあります。前開催終了後に内側の損傷した部分を中心に、1万9000平方メートルを張り替えました。そのためか、既に今年5回目の開催にも関わらず、高速の馬場差でスタートしています。日曜は中盤に小雨がパラついたんですが、馬場差に影響するほどではありません。中山と同じく、野芝の開催で、今週の3日間競馬までがAコース。後半2週はBコースとなるんですが、8月の長雨の影響から芝の生育そのものが一息の面もあって、これまでの中京の傾向と合わせると、雨の影響を受けると一気に悪化する可能性も否定できません。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス2秒9からマイナス2秒7への変動、日曜がマイナス2秒5でした。
 中間の雨が残って土曜は稍重です。これまでの開催でもマイナス2秒台がしばしば見られたんですが、稍重でマイナス3秒に近い馬場差は珍しかったです。その土曜は少し水準方向に動いたとは言っても、12R時点でも相当速かったです。日曜は良馬場発表に回復。朝の含水率はゴール前が9.7%、4コーナーが9.3%と水分を含んでいたものの、それ以上に時計の出方は速かったです。良馬場のマイナス2秒5は今年最速のものです。基本は前有利なんですが、展開やペースによっては差し・追い込みも届いています。


  タイム分析
 2021/09/12 (日)  芝=-1.6  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1400 デヴィルズマーブル 牡2 未勝利 1:21.4 -1.1 --- ±0 -1.1 C C 7.07
5R T2000 ジャスティンパレス 牡2 新馬 2:02.3 -0.3 -1.0 +0.3 -1.6 C D 5.60
9R T2000 ロバートソンキー 牡4 長久手H(2勝) 2:00.4 +0.1 -0.8 +0.9 -1.6 SL D 5.13
11R T1200 レシステンシア 牝4 セントウ(G2) 1:07.2 -0.7 --- +0.3 -1.0 D C 7.94
12R T1400 エルカスティージョ 牝3 1勝クラス 1:21.1 -0.4 --- +0.7 -1.1 D C 6.35
 2021/09/12 (日)  ダ=-2.5
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 レイワホマレ 牡2 未勝利 1:24.6 -1.7 --- +0.2 -1.9 C D 6.58
3R D1800 アイスジャイアント 牡2 新馬 1:52.9 -3.0 --- -0.5 -2.5 B C 5.09
4R D1200 カモントゥミー 牡4 1勝クラス 1:10.6 -1.8 --- -0.1 -1.7 C D 7.08
6R D1400 ヴァーチャリティ 牝3 1勝クラス・牝 1:23.7 -1.4 --- +0.5 -1.9 D C 6.19
7R D1800 メイショウミカワ 牡3 1勝クラス 1:51.4 -2.2 --- +0.3 -2.5 C D 4.80
8R D1800 キムケンドリーム 牝4 2勝クラス・牝 1:51.3 -1.5 --- +1.0 -2.5 E D 5.17
10R D1200 エンプティチェア 牡4 浜松S(3勝) 1:10.2 -1.0 --- +0.7 -1.7 D D 9.38

中京3R 2歳新馬 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムでした。
1着:アイスジャイアント 勝ち馬注目
 アイスジャイアントが1番人気に応えました。逃げるベラジオプライドの2番手を追走、出し入れの激しい展開もマイペースを守って、直線で逃げ込みを図る2着馬を競り落としました。美浦所属馬が関西圏に遠征して、ルメール騎手を配した辺り、自信があっての事だと思います。ダンカーク産駒の牡馬、母のアイスドールは芝2勝・ダート4勝。ダートではオープンのエニフステークスを勝っています。まだ緩さを残しての勝利。その割には操縦性が良くて、追っての味もあります。これは昇級しても通用します。
2着:ヘラルドバローズ 番組注目馬
 そして2着が2番人気のヘラルドバローズでした。2着のヘラルドバローズは中団追走から向正面で動いて3コーナー先頭。直線はグレッチャーに交わされかけたんですが、そこからがしぶとかったです。シニスターミニスター産駒の牡馬、ビシッと追ったのが3本だけと少し急仕上げだっただけに価値があります。まぁ器用さがあってこれはすぐに勝てると思います。
3着:コノリー 
 3着のコノリー、前半は好位のイン。勝負所から前と離されたんですが、ラストは前バテに乗じて差し込んで来ました。Cウッドチップコースの追い切りで、ラスト1ハロン15秒台と失速していたのでビックリしましたが、ホッコータルマエ産駒の牡馬で、恐らく実践タイプなんだと思います。
4着:グレッチャー 
 あと4着のグレッチャー、4コーナー手前から一気に動いて一時は突き抜ける勢いがありました。流石に仕掛けが早かったようで、ラストは一杯になったんですが、レース内容としては印象に残りました。この馬については、後ほど触れたいと思います。
4着:グレッチャー 解説推奨
 勝ちタイムはBランクだったんですが、この前は勝ち馬から0秒6差。自身の完全タイム差はプラス0秒1になるんですが、これでも一般のダート中距離の未勝利戦に入れば、計算できる範囲だと思います。ましてキャリアの上で良化余地が大きいです。4コーナー手前から一気に脚を使って、一旦は先頭を伺うような競馬。まぁ岩田康誠騎手らしい積極策がガス抜きにもなると思いますし、ラップ的な価値もあります。父は新種牡馬のラニ。これまでデビューした馬は一息だったんですが、やっと走る馬が出てきました。半兄アングライフェンはダートのオープン特別を2勝。交流を含めて重賞で2着3回と母系の裏付けもあります。
中京8R 3歳以上2勝クラス・牝 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。
中京9R 長久手特別 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
中京11R セントウルS 重賞
 タイムランクはD・メンバーランクはCでした。シャンデリアムーンが先手を取って4コーナーに差しかかります。そのシャンデリアムーン、ハナを主張しました。中京芝1200mの600m通過32秒9は相当に速いです。ただし、レシステンシアも鞍上がルメール騎手。2番手でも前と離れて追走して、この馬としてのマイペースを守っていました。直線先頭、クリノガウディーとカレンモエ、この2頭の追撃を振り切って、最後は外を差し込んで来たピクシーナイトの追い込みを、ギリギリ凌いでのゴールという事です。
1着:レシステンシア 勝ち馬注目
 レシステンシアがピクシーナイトの追撃をクビ差凌いで、重賞4勝目。芝1200mでは初めての勝利となりました。キャリアから考えればG2とは言っても、54キロの負担重量は軽すぎるという感覚があります。これを味方に、自身の600m通過が33秒2と、無謀な競り合いを避けたことが勝因です。直線で少しもたれかけたのは、休み明けの分だと思います。スプリンターズステークスに臨めば、中山は初めてのコースになるんですが、操縦性に長けて、そして高松宮記念で差す形で連対を果たしたように、自在性も身につけてきました。個人的にはね、他の差し馬を本命にしてしまいそうなんですが、安定性は恐らくこの馬が1番だと思います。
2着:ピクシーナイト 
 そして2着がピクシーナイト、3着がクリノガウディーでした。2着のピクシーナイト、距離を短縮して連続2着。外枠から一旦下げて内を突いた超高速決着の前走が良い勉強になったようで、1600mで逃げていた頃の一本調子さが薄れています。まぁ3歳馬で、素質も慎重度もピカイチ。右回りも問題ないとなれば、スプリンターズステークスは出てくれば有力なんですが、もし課題があるとすれば、大型馬で跳びも大きいので、馬群で揉まれた際だと思います。
3着:クリノガウディー 
 そして2着がピクシーナイト、3着がクリノガウディーでした。3着クリノガウディー、春の中京連勝は相手にも恵まれたんですが、昨年の高松宮記念で1着入線から4着降着はもとよりとして、中京はとにかく走ります。上位2頭に離されたのは2キロの負担重量の差もあって、自身の力は発揮していました。
4着:ジャンダルム 
 4着ジャンダルムは凄い脚で突っ込んで来ました。2走前中山の春雷ステークスの強さから、その段階で番組注目馬としたほどの馬です。1200mに転じてお母さんビリーヴの血が全開するはずだったんですが、前走も今回にしてもゲート練習をした割には出遅れが痛いです。スプリンターズステークスに使えるようなら、得意の中山で今度こそと思う反面、再び練習して好位に出られるようになるかは、半信半疑といった感じです。
5着:カレンモエ 
 5着カレンモエ、自分としては強いと思った事が1度も無い馬です。予想も白三角の下の方で、まぁビアンフェに負けている馬では通用しないと思っていました。ただ、勝ちに行っての0秒4差はよく走っていると見直したい気持ちがします。少しずつでも力はつけているんだと思います。
中京12R 3歳以上1勝クラス 注目
 6着だったヤマニンルリュールについて。
6着:ヤマニンルリュール 
 2歳12月に中京芝1400mで新馬勝ち。1分20秒9のレコードタイムで、完全タイム差はマイナス0秒7。Bランクの差し切りでした。その後は3戦して6着・7着・8着。折り合いを欠いたり、1400mに戻したら出遅れたりの繰り返しです。リフレッシュ放牧に出して今回は違うと馬券を買っていたんですが、スタートは互角に切れたんですが、1400mのフルゲートにしてはペースが上がりません。少しスムーズさを欠く追走になってしまいました。直線は他馬に次々と入られて、これらが行き切ってから大外に出して追い込んでの0秒3差。悔しい思いをしました。1勝クラスでは能力の元値そのものが上だと思います。調教を課しても体重が減少しないようになって、体質も強くなっています。もう1回買ってみたいです。

  馬券Summary
夏の2歳戦回顧
あとで
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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