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逃

先

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中

追

マ

新潟1R 2歳未勝利 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

1着：ベルクレスタ 通信簿

1番人気1着でした。相手に恵まれましたけどもね、ノーステッキで楽勝でした。今後が楽しみですね。

新潟2R 2歳未勝利 タイムＥ

基準より1秒6遅い勝ちタイムでした。

新潟4R 3歳未勝利 タイムＥ

基準より1秒6遅い勝ちタイムでした。

新潟5R 2歳新馬 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。1着ルージュスティリアと2着のスターズオンアースについて。

1着：ルージュスティリア 勝ち馬注目

日曜になっても依然として内の仮柵後を通る馬が有利な馬場だったんですが、ルージュスティリアはその外を通って楽勝しました。非常にこう脚の長いですね、スラリとした体型なのでパワーが必要な馬場になったりすると力を発揮できないかもしれませんし、この後のコーナーで取り上げますけども、実は新潟の芝外回り1800mで勝った馬というのは、その後が案外であることが多いです。と言ったね、そういう不安な点はあるんですけども、今回の勝ちっぷりはもう目立つモノでで、素質は高いですね。

2着：スターズオンアース

そして2着のスターズオンアースはルージュスティリアのように余裕の手応えで伸びて来た訳ではないんですけども、追えば追っただけ伸びそうな力強さがありました。次走は有力でしょう。

新潟7R 3歳未勝利 注目

4着のメイショウイジゲンと7着のゼンノミチザネについて。

4着：メイショウイジゲン

まずメイショウイジゲンなんですが、まぁそもそも1200mでは後ろからになってしまう事が多い馬です。従って展開か馬場が差し馬向きにならないと厳しいんですけども、先週の新潟芝は外を回ると厳しい馬場。しかもこのレースは先行馬にとって楽な流れになって、届かなかった上に内を裁いてきた3着馬にも差されました。3週間開催がない小倉は後半になっても差しやすい馬場になるのかどうか微妙ですけども、先週の新潟ほど前と内有利ではないはずなので、巻き返しを期待できると思います。

7着：ゼンノミチザネ

ゼンノミチザネはメイショウイジゲンよりもさらに1200mでは距離不足ですね。そして今回は展開も馬場も最悪でした。もう1400mの3歳未勝利戦に出走できそうもないのは厳しいんですけども、1200mでも差せる馬場や展開なら前進は可能なはずです。

新潟8R 3歳以上1勝クラス タイムＢ

基準より0秒3速い勝ちタイムでした。15.ゴールデンプルーフ・9.ノーリスの2頭が併せるように先行して直線に入ります。そして、外のノーリスが単独先頭に立つと、後続との差を広げ5馬身差で1着。その後13.ビービーグエル・14.スペースクラフトが併せて追い上げ、2着・3着。さらにチャペルレーン・ライヴクラッカーと続きました。

1着：ノーリス 勝ち馬注目

このレースもノーリスが圧勝しました。ノーリスは出遅れる事も多いんですけども、今回は互角のスタートから押して行って序盤は4番手。ダートに入ってから追い上げて行き、3コーナーでは先頭に並び、直線に入ると早々と単独先頭。ラスト100mでさらに差を広げて圧勝しました。この馬はですね、1勝目がAランクという速いタイムだったように、スタートさえまともならこのぐらいは走る馬です。2勝クラスでもスタートさえ正常なら、通用します。

2着：ビービーグエル

2着のビービーグエルは先行して、3コーナーで外から被されましたがそれで止めたりしなかったのが収穫ですね。今回は好タイムではないんですけども、ダートの短距離では安定していて、次走も上位候補となります。

3着：スペースクラフト

3着のスペースクラフトは外枠から先行して前半に脚を使いましたが、粘っています。まぁダート1200mに路線を固定してからは安定しており、こちらも次走も上位候補ですね。

4着：チャペルレーン

4着のチャペルレーンはスタート直後の芝でダッシュがつかなかったんですが、同じく芝スタートの中山ダート1200mで勝った時はそんな事はありませんでしたから、今回はレース間隔が空いていた影響だと思われます。3月に休み明けで中山ダート1200mに出走した時は出遅れた上に芝の部分でダッシュがついていなかったので、まぁそれと同じと思われます。となると、次走での前進を期待できますね。

新潟9R 出雲崎特別 注目

勝ったアンドヴァラナウトについて。

1着：アンドヴァラナウト 勝ち馬注目

この馬はこれまでに1800mまでしか経験がなく、1600mの前走もハナを切っていながら行きたがっていました。そういう馬が初めて2000mに出走したのが今回です。調教師のレース前のコメントも「先々のために2000mを試してみる」と、そういうものだったんですけども、外回り2000mにしては速い流れになった事と、馬の後ろに入れる事ができた事で折り合えましたね。直線に入って前に2頭馬がいる状態が続いて、その間に内と外から複数の馬が前に出て行きましたけども、バラけてから満を持して追い出すとすぐに先頭に立って残り200mでさらに差を広げました。まだスローペースの2000mでどうなのかは分かりませんけども、先ほど取り上げたゴルトベルクの1つ下の妹です。このファミリーはこれからの成長を望めるので、楽しみは大きいですね。

1着：アンドヴァラナウト 解説推奨

今回新潟外回りとは思えないほどハイペースになって、折り合いの不安が出にくかったとは言え、初めての2000mでも全く危なげのない勝利でした。そして晩成血統だけにこれからの成長も望めるという事ですね。次が自己条件の2勝クラスならかなり高い確率で好走できると思うので、狙い馬としますが、このタイミングで2勝目を挙げると次走はですね、紫苑SやローズSになる可能性もあります。その場合は自信度は下がりますけども、まぁそれでも上位可能と見ます。2勝目が3歳夏になったのが不思議なぐらい素質は高い馬ですね。

新潟11R 関越S タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。勝ったサトノウィザードについて。

1着：サトノウィザード 勝ち馬注目

まず体重プラス16キロについてなんですけども、まぁ転厩してるんですけどもね、厩舎が変わると食べ物が変わったりして体重が大きく増減する事はまぁ珍しくないんですけども、今回ね、腹回りの感じからするとは8キロ分ぐらいは太めだったかなと思います。スタートで出遅れて後ろからになりましたけども、これはまぁいつもの事。と言ってもね、いつものように外に出すと厳しい馬場だったんですが、外に出して悠々と差し切りました。日曜の後半は内有利の傾向が薄れてはいましたし、ここまで外を走った馬はそれまでそんなにいないので、中途半端な外よりは馬場が良かったと思われますけども、左回りでも平坦コースだと内にもたれないですね。まぁ東京では人気ほど走れていないんですけども、関屋記念に出てくれば注目できます。真夏の中1週というのは厳しいかもしれませんが、太目が絞れるというメリットもあると思います。

馬券Summary
新潟芝外回り1800mと1600m
突然ですが最近10年のダービー馬がどういう条件で1勝目を挙げていたかと言いますと、 10頭中9頭はいわゆる直線の長いコースの芝ですね。京都・阪神の外回りか、東京か中京でした。距離に関して言うと6頭が1800mです。京都と阪神の1800mは新馬戦や未勝利戦でも外回りで、2000mは内回り。そして京都1600mの新馬戦・未勝利戦は内回りなので、まぁクラシックを意識してるような関西馬は直線の長いコースの中距離を選ぶとなると、阪神か京都の外回り1800mになるということですね。で、新潟も芝1800mは外回りなんですが、新馬戦・未勝利戦の2000mは内回り。まぁそもそも新潟2000mの2歳戦はあまり組まれておらず、こういうコース設定なら外回り1800mがまぁ出世ルートになるはずなんですけども、実はそうではない。同じ新潟外回りなら芝1600mで勝った馬の方が出世するというお話です。 　前振り長かったですね。 　まず一見するとですね、この王道路線の芝1800mの2歳新馬戦を勝った馬ですね。現在のコースになってから昨年までに65頭いるんですが、次走の勝率や連対率は高くありません。で、次走が重賞だった馬に限ると26頭いて1勝・2着1回・3着3回にすぎません。また、3歳春までに重賞を勝った馬は3頭で、それら3頭オメガハートランド・ルージュバック・ロックディスタウンは全て牝馬。そしてG1は勝ちませんでした。昨年春にレベランスが芝1800mの2歳新馬戦を勝った時にですね、「ハービンジャー産駒が2歳夏に上がり33秒台で勝てれば将来有望」と解説しましたが、まだ1勝クラスを勝っていません。まぁこの新潟芝1800mの2歳新馬戦を勝った馬は、特に牡馬は疑ってかかるべきだったと深く反省するとともに、こういうSummaryをやっております。 　次ですね、新潟芝1800mの2歳未勝利戦を勝った馬ですね。58頭いますが、次走成績はこちらも良くありません。3歳春までに重賞を勝ったのは現3歳のワンダフルタウンが実は初めてでした。新馬戦であれ、未勝利戦であれ2歳時に新潟芝1800mで初勝利を挙げた馬は、その後は少し疑った方が良いということですね。 　新潟の芝1600mの2歳新馬戦を勝った馬は99頭いますが、次走の勝率も連対率も1800mで勝ち上がった組よりも高くて、3歳春までに重賞を勝った馬が13頭。その内G1勝ちが3頭います。新潟芝1600mの2歳未勝利戦を勝った馬は88頭いて、次走の勝率は新馬勝ちの組よりも高く、連対率は1800m組より高いですね。こちらはG1勝ち馬は出ていませんが、3歳春までに重賞を勝った馬が8頭います。 さてなぜこのようなことになってるのかという事を考察したんですけども、かつてですね、新潟芝1800mで最も産駒が多く勝っている種牡馬がダンスインザダークだったという時代あります。その頃同じ新潟外回りでも1600mや2000mはサンデーサイレンスの直仔が強かったんですが、1800mはダンスインザダークだったんですよね。ダンスインザダーク産駒が突出して大活躍するコースというのは、他には京都3000mぐらいしかないんですよね。まぁあまり無いという事なので、新潟芝1800mの適性が高い馬は新潟芝1800mでは行われない重賞になると苦戦しとるなのではないかと推測します。という理屈は私が考えた事ですからね。まぁそういう理屈はさておき、新潟芝1800mで勝った2歳馬は次走で人気になっていても、疑うという事が重要かなと思います。
解説者：大川浩史(日刊競馬)