2021年3回小倉4日目

開催一覧
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2021/12/26 (日)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒9からマイナス2秒3への変動、日曜がマイナス2秒3からマイナス2秒6、そしてマイナス1秒5への変動でした。ここまで4日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナス1秒を超えていますが、先週は開幕週と比べれば水準方向に動きました。
 土日を通じて良馬場ではあったんですが、雨の影響を受けた週でしたね。まず土曜朝、雨の影響で開幕週よりも2000m換算の馬場差で1秒ほど時計の掛かるコンディションでスタート。そして後半は乾いてマイナス2秒台になりました。日曜も中盤までは乾いてマイナス方向に動いたんですが、後半に雨。特に10R時には激しく雨が降って、それまでと比べると一気に時計が掛かりました。連対馬の脚質を見ると土曜の方が、差し馬の活躍が目立つんですが、日曜はほどんとのレースでペース補正が入っているように、ペースの差も影響しています。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス3秒0からマイナス2秒5への変動、日曜がマイナス2秒0からマイナス1秒7、そしてマイナス2秒0への変動でした。ここまで4日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナスの数値ですが開幕週と比較すると先週は大きくマイナス方向に動きました。
 雨の影響で土曜朝は1700m換算の馬場差でマイナス3秒0でスタート。後半乾いて行きましたが、それでもマイナス2秒5でした。日曜も中盤までは乾いたんですが、その後の雨で再びマイナス方向に動き、終盤は朝と同じ馬場差になりました。まぁ基本的には前めにつけた馬が優勢なコンディションでしたね。


  タイム分析
 2021/07/11 (日)  芝=-2.3 → -2.6 → -1.5  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1800 メイショウシンタケ 牡3 未勝利 1:45.8 -2.1 -0.3 -0.3 -2.1 C C 3.54
4R T2600 レッドエタニティ 牡3 未勝利 2:38.3 -2.6 -0.7 ±0 -3.3 C C 4.31
5R T1800 ピースオブエイト 牡2 新馬 1:49.7 +0.7 -0.9 +2.1 -2.3 SL C 5.13
6R T1200 テイエムスパーダ 牝2 新馬・牝 1:09.5 -0.2 -0.2 +1.2 -1.6 E D 9.75
8R T1200 リャスナ 牝5 1勝クラス 1:07.3 -1.2 --- +0.3 -1.5 D D 8.00
9R T2600 ディヴァインラヴ 牝3 タイラン(1勝) 2:37.9 -1.9 -0.7 +0.4 -3.0 C D 7.10
10R T1800 スパークル 牝3 フィリピ(2勝) 1:46.7 +0.3 -0.5 +1.2 -1.4 SL C 8.75
 2021/07/11 (日)  ダ=-2.0 → -1.7 → -2.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1000 ケルンコンサート 牡2 未勝利 0:58.6 -0.9 --- +0.3 -1.2 D D 4.75
3R D1700 エルモドーロ 牡3 未勝利 1:45.2 -1.1 --- +0.8 -1.9 D C 7.00
7R D1700 キタノインディ 牡3 1勝クラス 1:43.9 -1.3 --- +0.4 -1.7 D C 5.87
11R D1700 メイショウカズサ 牡4 プロキオ(G3) 1:40.9 -1.9 --- +0.1 -2.0 C D 8.06
12R D1000 ヘルメット 牝5 シンガポ(2勝) 0:58.1 +0.3 --- +1.5 -1.2 E D 10.00

小倉5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
小倉6R 2歳新馬・牝 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。
小倉10R フィリピンT タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。ペース補正が0秒5入りましたが、補正しきれずタイムランクはSLとなりました。8頭立てで3歳馬は2頭出走。その3歳馬がワンツーを決めました。
1着:スパークル 
 この内勝ったスパークルは3歳1勝クラスを勝った後、前走G2のニュージーランドトロフィーに挑戦しました。9着だったんですが、4着とは0秒3差。今回のメンバーでは負けられないところでしたでしょうか。3コーナー手前で内から動いて2番手を奪取。直線先頭に立ち、外から差して来たジュンブルースカイを抑えて勝ちました。ここまで6戦全て芝1600mだったんですが、ここで1800mを勝ったのは大きいですね。まぁ秋は秋華賞に挑戦するかどうかですね。楽しみに待ちたいと思います。
2着:ジュンブルースカイ 
 そして1番人気ジュンブルースカイが2着でしたね。ジュンブルースカイは東京スポーツ杯2歳ステークスで3着の実績があります。朝日杯FS大敗後、一息入れて1勝クラスを勝ってここに出てきました。直線惜しくも届きませんでしたが、いずれにしても2勝クラスはすぐに勝てるでしょう。次走は確実に勝っておきたいですね。
3着:ハーランズハーツ 
 3着ハーランズハーツはこれでこのクラス3戦連続の3着です。中団からの差しが武器で、展開に左右されますが近いうちに勝てるのではないでしょうか。
小倉11R プロキオンS 重賞
 タイムランクがC・メンバーランクはDでした。大外枠のメイショウウズマサが主導権を握って、これにトップウイナーが続いての4コーナーです。並びが微妙だったんですけれども、メイショウ軍団はウズマサが逃げて、ワザシはインの3番手。カズサがその後という順番でしたね。2番手でも競馬ができるトップウイナーが2番手にて、サンライズホープは3番手の外に控える形でした。体列が決まったために500m通過からの400mは24秒5と極端にペースが落ちて、馬群が固まる形になりましたね、これが前残りの要因となったでしょう。まぁ直線逃げる2頭の競馬になったかと思われたんですが、インでジッとしていたメイショウカズサが勝ちましたね。
1着:メイショウカズサ 
 メイショウカズサが見事重賞初制覇です。4連勝してオーブン入り後3戦したんですけど、大敗が続いていました。それがいきなりの復活劇。今回は5番手のインで我慢し、直線素晴らしい伸びを見せました。このコースが合うというのが1番なんでしょうけども、直前の雨も味方したと思いますね。
2着:トップウイナー 
 その後の2着がトップウイナー、3着争いはメイショウウズマサが先着です。2着トップウイナーなんですけども、この馬も3連勝した後7戦馬券に絡めず、ここ3戦大敗と競走中止で人気ありませんでした。揉まれずにスンナリ2番手を進めたことと、中盤緩んだ事がやっぱり好走の要因でしょうかね。
3着:メイショウウズマサ 
 その後の2着がトップウイナー、3着争いはメイショウウズマサが先着です。それから3着のメイショウウズマサですね、短距離を使ってオープン入りした馬なんですが、前走府中マイルで逃げて僅差の4着と好走。今回スンナリ逃げて中盤緩んで、まぁ好走しました。
6着:サンライズホープ 
 1番人気で6着のサンライズホープなんですけれども、スタートで躓き先手が取れなかったのが大きかったですね。何とか3番手取れましたが、なかなか前2頭との差を詰め切れませんでした。
7着:ウェスタールンド 
 それから2番人気7着ウェスタールンドなんですが、スタート遅いのはいつもの事なんですけどね、今日は前残りの流れでまぁちょっと何もできませんでした。6ヶ月半ぶりでプラス18キロと言うのも堪えたでしょうか。
小倉12R シンガポールTC賞 タイムE
 基準より1秒5遅い勝ちタイムでした。

  馬券Summary
上半期のG1回顧 古馬編
 前回上半期のG1について3歳馬のレースを振り返りました。今回は古馬のレースを振り返ります。
上半期のG1回顧 古馬編
上半期のG1回顧 古馬編
 まずは2/21東京ダート1600mで行われたフェブラリーステークスからです。カフェファラオが勝ってタイムランクがB・メンバーランクはCでした。なお、G1につきましてはG2以下とは別にランクを設定しています。ダート戦ながらレースの上がり600mが35秒9。スピードがないと上位に入るには厳しいレースとなりましたね。勝ったカフェファラオは東京コース抜群に走ります。コーナーが緩く、あまり気を使わないで済むのが合っているんでしょうね。馬具を工夫したりして、厩舎で調整した陣営の努力も報われました。2着エアスピネルはダートの1600m以下で全て3着以内。勝ち味に遅いんですけども、堅実ですよね。2番人気で9着のアルクトスはJRAのダートでは厳しくなって来たのかもしれません。4番人気11着サンライズノヴァは最近出遅れなくなってきてたんですけどね、得意のコースのG1で出遅れてしまいました。出番のない位置になってしまったのかなという感じですね。
上半期のG1回顧 古馬編
上半期のG1回顧 古馬編
 さぁ次は芝の1200mから1600mのレースです。まず3/28中京1200mで行われた高松宮記念です。ダノンスマッシュが勝って、タイムランクがD・メンバーランクはBでした。雨の影響で重馬場まで悪化。昨年のこのレースを重馬場で勝っているモズスーパーフレアが逃げたんですけども、直線は外から伸びた差し馬が上位を独占しました。モズスーパーフレアは5着に終わりましたね。勝ったダノンスマッシュは昨年末の香港スプリントに続いてのG1制覇。G2・G3で6勝しながらG1は勝てずにいた馬が、香港・日本でついに頂上を極めました。なお、昨年から中6週以上間隔をあけると5勝無敗なんですよね。中3週以内では今年4月の香港チェアマンズスプリントプライズを含めて4戦全て2着以下に敗れています。2着レシステンシアは初めて差しの競馬になったのですが、きっちり結果を残しました。初の1200mだったインディチャンプはペースに恵まれた事もあって、3着を確保しています。
上半期のG1回顧 古馬編
上半期のG1回顧 古馬編
 5/16には牝馬限定のヴィクトリアマイルが東京競馬場芝1600mで行われました。グランアレグリアが勝ってタイムランク・メンバーランクともにCでした。このレースはグランアレグリアの独壇場でしたね。芝1600mで牝馬同士ならやっぱり敵はいなかったという事ですね。2着は10番人気のランブリングアレー。戦績から1600mはやや短いかと思われていたんですが、速い上がりにも対応して穴を開けました。近走充実しており、まぁ秋も楽しみな存在になって来ましたね。3着は5番人気マジックキャッスル、まぁ牝馬限定戦に出走し続けているんですけども、きっちり堅実に走っています。一方、2番人気レシステンシアは残り100mまで抵抗していたんですが、最後は差し馬にやられて6着となりました。この馬にとっては、一線級相手に東京1600mでは少し長いのかもしれません。阪神なら1600mでも問題ありませんし、NHKマイルカップの時のようなメンバー相手なら東京でも大丈夫なんですけどね。4連勝して3番人気に支持された上がり馬テルツェットは14着と大敗しました。前走ダービー卿チャレンジトロフィーで重賞初制覇を果たしてはいましたが、この時ハンデ戦で負担重量53キロ。流石にG1では人気になりすぎだったなと言えるかもしれません。
上半期のG1回顧 古馬編
上半期のG1回顧 古馬編
 それでは6/6です。同じ東京1600mで安田記念が行われました。ダノンキングリーが勝ってタイムランクはC・メンバーランクはBでした。単勝オッズ1.5倍で1番人気のグランアレグリアが2着に敗れました。間隔を開けて走って来た馬なんですけども、中5週の後中2週で休み明け3戦目と。ちょっとこれが厳しかったんでしょうかね。間隔を開けてフレッシュな状態の方が走る。まぁこれはちょっと覚えておくべきかもしれません。勝ったダノンキングリーは昨年の天皇賞・秋以来7ヶ月ぶりで、8番人気と人気はありませんでした。しかし、過去には毎日王冠や中山記念を勝ち、ダービー2着・大阪杯3着とG1でも実績を残していましたし、まぁ走られてみればなるほどと思わされるG1初制覇ですね。祝福したいと思います。3着は3歳馬シュネルマイスター。古馬と比べて負担重量が軽かったとは言え、グランアレグリアに半馬身差は素晴らしいですよね。秋以降の活躍は約束されたようなものでしょう。あと2番人気インディチャンプは4着。昨年秋のマイルチャンピオンシップ以来の芝1600mで、まぁちょっとやや行きたがってしまったのが敗因ですかね。
上半期のG1回顧 古馬編
上半期のG1回顧 古馬編
 芝の中・長距離戦線へと参りましょう。まずは4/4阪神芝2000mで行われた大阪杯、レイパパレが勝ってタイムランクはD・メンバーランクはBでした。雨のため一気に馬場が悪化。当番組の馬場差を見ても、当日マイナス1秒6でスタートしたのに、変動してプラス2秒3となってしまいました。デビューから無傷の5連勝で4番人気に推されていたレイパパレなんですけども、これが逃げ切りました。4馬身差であり、まぁもちろん強いレースではあったんですが、馬場の影響がかなりあった事は否めませんね。一方単勝1.8倍の1番人気コントレイルは3着。向正面からグランアレグリアと共に上がって行って、レイパパレを捉えに行ったんですが、馬場適性の差か逆に引き離され、最後は重馬場巧者モズベッロにまで差されてしまいました。グランアレグリアは競り落としているんですし、まぁ敗因は馬場でしょうかね。4着グランアレグリアは初めての2000mだけでなく、重馬場もかなり堪えたようです。いずれにせよ、良馬場なら全く違う結果になっていたのではないかと思っています。
上半期のG1回顧 古馬編
上半期のG1回顧 古馬編
 続いては5/2の天皇賞・春です。今年は阪神の3200mで行われました。ワールドプレミアが勝ってタイムランクがD・メンバーランクはCでした。阪神で天皇賞・春が行われるのは1994年以来。さらに前半で外回りコースが使用されるのは初めてでした。勝ったワールドプレミアは菊花賞以来のG1制覇。3歳時の有馬記念3着のあと、11か月の休養があって昨年は2戦だけ。日経賞3着を得て、ようやく完調に持ってきた感があります。2着ディープボンドは阪神大賞典を5馬身差で圧勝した余勢を買っての好走。3歳クラシックもう1つだったんですが、古馬になって成長が見えますね。そして昨年のジャパンカップで3強に次ぐ4着と健闘したカレンブーケドールなんですけども、これが3着。牝馬ながらどんな相手でも接戦に持ち込む堅実さは賞賛に値します。
上半期のG1回顧 古馬編
上半期のG1回顧 古馬編
 そしておしまいは6/27、上半期を締めくくる宝塚記念ですね。こちらは阪神の2200mで行われました。クロノジェネシスが勝ってタイムランク・メンバーランクともにCでした。600m通過からの800mが49秒6とペースが落ちてスローになりました。ペース補正が0秒5入っています。そして上がりは800m46秒2、600mが34秒7。まぁ前残りのレースちなってしまいましたね。しかし、まぁそういう展開やペースと全く関係なく強さを見せつけたのが1番人気クロノジェネシスでした。4番手につけられたとは言っても、直線は前の2頭が明らかに手ごたえ十分。それにも関わらず、残り200mで並びかけると2馬身半差をつけてしまいました。どんな馬場でもどんな展開でも強いと、凱旋門賞遠征が噂されているんですが、何かこの馬ならかなりやってくれるんじゃないと思わせますよね。2着のユニコーンライオンはペースの助けがあったとは言え、レイパパレに競り勝ったのは見事です。充実ぶりを思い知らされました。3着レイパパレの評価難しいんですが、少なくとも大阪杯は馬場の助けがあったと言わざるを得ないかもしれません。4着カレンブーケドールはこのペースならもう少し前に行けなかったのかなというような結果でしたね。

 秋へ向けての注目馬。王道ですいませんが、芝短距離はダノンスマッシュとレシステンシア。芝1600mはグランアレグリア・ダノンキングリー。芝中・長距離はクロノジェネシス・コントレイルです。すいません、つまんない馬かもしれませんが、強い馬から挙げてみました。
解説者:市丸博司(パソコン競馬ライター)
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