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小倉2R 3歳未勝利 注目

7着だったテーオーターナーについて。

7着：テーオーターナー

今回が初めてのダートでしたが、特に無理する事なく中団につけ、馬群の中で手応え良く追走していましたが4コーナーで前の馬がバテて下がってきた時に外に逃げ場はなく、手綱を引いて一緒に下がる事になってしまいました。まぁここで脚が溜まったのは確かですけども、直線では伸びています。4コーナーでスムーズに捌けていれば差は詰まっただろうと思われます。良馬場のダートでどうなるのかというのはわからないんですけども、ずっと苦戦が続いていた芝よりは動けると思います。次も人気はないはずなので、2着や3着の候補には入れたいですね。

小倉5R 2歳新馬 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

小倉6R 3歳未勝利 注目

4着だったナムラシベラについて。

4着：ナムラシベラ

デビュー戦だった4月の新潟戦で出遅れてダッシュがつかず最後方になり、直線で他の馬と接触しながら伸びて5着だったんですが、そこからおよそ4ヶ月開いた2戦目の今回は好スタートを切ってほぼ馬任せで先行できました。そして前半は抑えるのに苦労するぐらいの行きっぷりだったんですが、直線に入る頃には手応えが悪化。しかし直線ではしぶとく伸びています。デビューが遅くなったキャリア1戦の馬が、およそ4ヶ月ぶりで強い追い切りが1本だったという事を考えると、上々の内容と結果で、まぁ間隔を詰めて使えれば好勝負になると思います。

小倉8R 3歳以上1勝クラス タイムＢ

基準より0秒3速い勝ちタイムでした。

1着：ラインガルーダ

1年1ヶ月ぶりの実践だったラインガルーダの逃げ切り勝ちです。ラインガルーダは1年以上の休み明けだった訳ですが、仕掛けてハナを切った後は押さえているぐらい楽な手応えで、そのまま逃げ切りました。1勝目も小倉ダート1000mだったんですが、その時はほぼ馬なりで6馬身差の圧勝だったように、1000mならスピードの違いだけで勝てるということですね。実はダート1200mを走ったことがなくて、ダートなら1200mまでは大丈夫のような気もしますけど、追って伸びる事は期待できないので、やはり1000mがベストだと思います。

2着：ムジック 番組注目馬

2着のムジックは勝ち馬が速かったので2番手に引いたんですけども、そこから眺めているような格好になっていました。そして直線でも伸び切れなかったですね。やはり行き切るのがベストで、ダート1000mで行き切ればこのクラスも勝てると思います。

4着：エルズリー

2着から離れた3着争いは僅差になりましたが、出遅れて外を回った4着のエルズリー、そして1400mからの距離短縮で追走に苦労しながら直線で伸びた5着のプレジールミノルはチェックしておきたいですね。

5着：プレジールミノル

2着から離れた3着争いは僅差になりましたが、出遅れて外を回った4着のエルズリー、そして1400mからの距離短縮で追走に苦労しながら直線で伸びた5着のプレジールミノルはチェックしておきたいですね。

小倉9R 筑紫特別 注目

6着だったデルマヤクシについて。

6着：デルマヤクシ

前走が1800mで今回1200mへの距離短縮だったので、出負けして後ろの位置になっても手応えが良くなかったんですが、内を追い上げて直線でも最内に行きました。まぁ1勝目はですね、不良馬場での圧勝だったので、芝が傷んでいる所を通っても大丈夫という判断だったと思われますが、最後の最後に外の馬たちに伸び負けしました。今回が初めての1200mでしたでしたけども、母のチリエージェは1200m以下で4勝。そして兄がですね、ハクサンムーンなので父がオルフェーヴルでも1200m向きと今回思わせましたね。他の上位馬が馬場の良いところを通ったので伸び負けしましたけども、1勝目の内容も含め道悪は鬼クラスだと思います。土曜の馬場なら勝っていたとも思えるので、特に完全な道悪の芝1200mに出走してくれば要注意。普通の良馬場でも芝1200mなら上位可能と見ます。

小倉10R 博多S タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。

小倉11R 小倉記念 タイムＥ

基準より2秒5遅い勝ちタイムでした。タイムランクはE・メンバーランクはDでした。グランスピードが逃げて4コーナーへとさしかかります。1000m通過1分1秒4と速くなかったんですが、1つ前の10Rが1000m通過1分3秒2の後のペースが上がらず、前残りになったことがですね、ジョッキーの心理に影響したのか1000m通過後に一気にペースが速くなりました。前にプレッシャーをかけてペースを上げたファルコニア・ヴェロックスは伸びを欠いてあえて内を突いたスーパーフェザーが一端先頭に立つんですが、外が伸びる馬場です。外のヒュミドール、さらに外のモズナガレボシの伸びは良く、結局は4コーナー最後方から大外に出したモズナガレボシが差し切りました。

1着：モズナガレボシ

格上挑戦のモズナガレボシが抜け出し、重賞初制覇です。このモズナガレボシはですねペースが速くなったところで動かず、直線は1番外に出した事でハマりましたね。直前の10Rで松山騎手はイロゴトシと言う馬あえて内を突いて3着だったんですけども、それで今回は迷わず外へ行けたのだとは思います。仕掛けるタイミングとコース取りは勝因で9頭立てだったので外を回っても大きなロスもなかったですね。次も続けて好走できるかと言うと、甚だ疑問に感じます。

1着：モズナガレボシ 解説危険

差し馬向きの展開になりまして、なおかつ9頭立てだったので馬場の良い外に出してもロスはありませんでした。タイムも遅いので、次走は厳しいと見ます。昨年ですね、差し馬向きの展開になって不利もなく、内から差し切ったアールスターはですね次の新潟記念で11番人気だったので、モズナガレボシも人気にならないという恐れがあるんですけども、まぁアールスターもですねその後、小倉大賞典では4番人気になったりしていました。モズナガレボシも今後小倉で重賞を勝った相性の良い小倉ならといった根拠で少し人気になるかもしれませんが、その場合でも手は出せないと思います。

2着：ヒュミドール

そして2着がヒュミドール、3着がスーパーフェザーでした。2着のヒュミドールは右手前の方が得意な馬で、直線が長い左回りだと直線で右手前になってよく伸びるんですが、右回りだとコーナーで楽に上がって行けますね。直線半ばで左手前に変えてからは伸びが鈍ったんですけども、平坦で短い小倉の直線ではこれは致命傷にはなりませんでした。この逆のタイプのオメガパフュームがですね、左回りでも直線が平坦で短いと2着には来れるのと同じという事ですね。まぁ本質的には左回りの方が向いています。

3着：スーパーフェザー

そして2着がヒュミドール、3着がスーパーフェザーでした。3着のスーパーフェザーは4コーナーをショートカットするようなコース取りで一旦先頭に立ちましたが、まぁ脚が長続きしないのはいつもの事です。勝ち切るにはよほど展開がハマらないとというタイプですね。

6着：ファルコニア

1番人気のファルコニアは6着。残り1000mからのペースアップが堪えたと思いますが、2000mは少し長いのだとも思います。

7着：ヴェロックス

2番人気で7着のヴェロックスもまぁ同様に展開はキツかったんですけども、3歳の頃のですね絶好調のヴェロックスならここまでは負けていないと思います。まだ復調しきっていないという印象ですね。

馬券Summary
浅見秀一厩舎の新馬戦の傾向
一部で好評な新馬戦シリーズ。これは2歳の6月の新馬戦が増えた2012年以降を集計しました。 この浅見秀一厩舎のですね特徴は2歳夏の新馬戦の成績が良いことですね。これと連動するように、2歳の夏に開催がある関東圏つまり東京・福島・新潟に遠征した時の連対率が非常に高いです。そして地元の関西圏ではこれまた2歳の夏に開催がある小倉の連対率が高いですね。で、距離別の成績はちょっと表にはしていませんけども、短距離の新馬戦で成績が良いです。2歳の夏にね、長めの距離の新馬戦というのは大分増えましたけども、2歳夏の短距離の新馬戦が浅見厩舎の馬券上の勝負所ですね。具体的にはですね、2歳の6月から8月の芝・ダート問わない1200m以下の新馬戦で31戦して5勝・2着9回。勝率16.1%ですが、連対率が45.2%あります。実は調教師が来年の2月に定年を迎えまして、厩舎解散となるので、もう2歳夏の新馬戦で浅見厩舎の馬券を買えるのも残りわずか。特に短距離ではせっせと買って行きたいと思います。
解説者：大川浩史(日刊競馬)