2021年1回函館5日目

開催一覧
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2021/12/26 (日)
中山 阪神
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2021/08/21 (土)
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2021/07/11 (日)
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2021/06/26 (土)
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2021/01/09 (土)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒4、日曜がマイナス0秒3でした。遡って6日間の芝の馬場差を確認しておきますと、開幕週はマイナス1秒3で速い時計の出るコンディションでしたが、2週目は雨の影響でプラス方向に動き、先週はマイナスゾーンに戻りました。
 土日を通じて良馬場ではあったんですが、同じAコース使用での3週目。また2週目に雨の中でレースが行われた事もあって、傷みが進んだ箇所もあり、1週目ほどの高速馬場ではありませんでした。連対馬を見ると中団・後方の馬が連対していないレースは少なく、特に日曜後半は勝ち馬が好位勢。2着馬が差し・追込み勢という組み合わせばかりでした。
 先週の馬場差1700m対象の数値は、土日ともにマイナス1秒1でした。遡って6日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナスの数値で2週目特に4日目は雨の影響でかなりの高速馬場でした。
 先週は2週目ほどの高速馬場ではありませんでしたが、土日ともに良馬場で乾いたコンディションだった事を考えれば、速い時計の出るレベルでしたね。脚質を見ると日曜7R以外は全て4コーナーで2番手以内にいた馬が必ず1頭は連対していました。


  タイム分析
 2021/07/17 (土)  芝=-0.4  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1800 ブラックボイス 牡2 未勝利 1:50.5 +0.3 -0.4 +0.3 -0.4 C D 6.00
3R T1200 ニューアリオン 牡3 未勝利 1:09.9 ±0 --- +0.2 -0.2 C D 7.50
6R T1800 エレフセリア 牝3 未勝利 1:49.5 +0.2 -0.4 +0.2 -0.4 C D 7.14
8R T1200 カフェアヴニール 牡3 1勝クラス 1:09.5 +0.1 --- +0.3 -0.2 D D 6.64
9R T2600 タイセイドリーマー 牡3 1勝クラス 2:41.6 +0.3 --- +0.8 -0.5 D C 6.67
11R T1200 ナムラリコリス 牝2 函館2歳(G3) 1:09.9 +0.4 --- +0.6 -0.2 D C 7.18
12R T1800 イカット 牝4 かもめ島(2勝) 1:49.2 +1.4 -0.5 +1.3 -0.4 E D 7.00
 2021/07/17 (土)  ダ=-1.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1700 メイショウイッコン 牝3 未勝利・牝 1:45.7 -1.8 --- -0.7 -1.1 B C 5.15
4R D1700 ミスズメジャー 牡3 未勝利 1:46.8 -0.7 --- +0.4 -1.1 D D 6.85
5R D1000 ダンスウィズジョイ 牝2 新馬 0:59.6 -1.0 --- -0.4 -0.6 B D 8.60
7R D1000 コウイチ 牡4 1勝クラス 0:58.5 -0.7 --- -0.1 -0.6 C C 7.75
10R D1700 オセアダイナスティ 牡3 湯浜特別(1勝) 1:45.4 -1.0 -0.5 -0.4 -1.1 B C 6.36

函館2R 3歳未勝利・牝 タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムでした。
1着:メイショウイッコン 
 メイショウイッコンが圧勝しました。1番人気メイショウイッコンが大差勝ち。3コーナー手前で3番手から抑えきれない勢いで上がって行き、4コーナー手前ではもう大きく突き放していました。当然、昇級していきなり勝負になるでしょう。メイショウイッコンは昨年6月のデビューなんですが、順調に使えず、使えても後方に置かれて砂をかぶると、気の悪さを出したりしていました。今年4月の阪神での未勝利戦から徐々に変わって来て、前走は先行して4コーナー2番手から2着。今回は3番手追走から早め先頭の競馬で、力の違いを見せました。
2着:レスペディーザ 
 2着レスペディーザは前走前につけて2着でしたが、今回はスタートで隣の1番の馬が躓いたのに驚いたようで、最後方まで下がってしまい、3コーナーから外をマクっての2着でした。まぁ能力は見せましたんでね、次走はそろそろ勝つ番ではないでしょうか。
函館5R 2歳新馬 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。
1着:ダンスウィズジョイ 
 ダンスウィズジョイが2着馬に1秒8もの差をつけて逃げ切りました。5頭立てではありましたが、1番人気ダンスウィズジョイが逃げて、大差で圧勝。エンジンの違いを見せつけました。ダンスウィズジョイは従兄弟に現役4歳のオープン馬で、地方交流重賞の黒船賞で2着したスリーグランドがいます。スリーグランドとは父シニスターミニスターが同じで、いわゆる3/4兄弟ですね。スリーグランドはダート1400mで3勝していますし、ダンスウィズジョイももう少し距離を伸ばしても大丈夫ではないでしょうか。1000mでは活躍の場が限られますので、今後はダート1200mから1400mでの活躍を期待したいですね。
2着:ブランクペイジ 
 2着ブランクペイジはダートでオープン特別を勝ったヴァンヌーヴォーの半妹です。また、現2勝クラス在籍で今年のユニコーンステークス5着があるクリーンスレイトの全妹でもあります。今回、離されてしまいましたが、1戦毎に成長すれば、まぁいずれ勝てるでしょう。注目したいですね。
函館10R 湯浜特別 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。
1着:オセアダイナスティ 
 番組注目馬オセアダイナスティが圧勝しました。オセアダイナスティが7馬身差の圧勝。断然の1番人気だったんですが、その評価に違わぬ結果を残しました。これで5戦2勝と、前走は出遅れて後方からになってしまい、差し届かず5着に終わりましたが今回は最内枠からポンと出て逃げの手に出ましたね。ペースも中盤うまく落とすことができて、残り600mから末脚を見せ、残り200mではもうほぼ勝利確定。最後は抑える余裕も見せました。
3着:インヴァリアンス 番組注目馬
 次走を狙うとすれば3着だったインヴァリアンスでしょうか。出遅れ気味のスタートで中団待機。3コーナーから外をマクりましたが、最内ピッタリを回った2着ディーエスボンバーちは、コース取りの差が大きくすぎましたね。前走のように普通に先行できれば、勝ち負けでしょう。
函館11R 函館2歳S 重賞
 タイムランクがD・メンバーランクはCでした。序盤、8枠2頭が反応良くゲートを出ましたが、内からポメランチェが先頭に立って4コーナーです。スタートは8枠2頭が早く、内からポメランチェがハナに立つまで苦労するシーンが見られました。前半600mは33秒7と速かったんですが、ポメランチェは絶えず外からプレッシャーをかけられて厳しい競馬。直線は内からカイカノキセキが抜け出す所を、外からナムラリコリスが一気に抜けて快勝。重賞初制覇の2年目泉谷楓真騎手、落ち着いた騎乗が目に付きましたね。
1着:ナムラリコリス 
 ナムラリコリスが勝ってこの世代のJRA重賞ウイナー第1号です。新馬でタイムランクAのポメランチェに敗れた事によって、中1週・中1週のきついローテーションになったんですが、牝馬ながら460キロ台と馬格もありますし、きちんと調教をやってマイナス2キロと体質強さが重賞制覇にも結びつきました。もちろん、鞍上の冷静さも称えられるべきでしょうね。
2着:カイカノキセキ 
 2着はカイカノキセキ、3着グランデでした。2着カイカノキセキは前走タイムランクBで勝っての参戦です。ポメランチェの2番手、インを手応え良く追走し、直線に入ってすぐに外へ出して抜け出したんですが、惜しくも2着でした。
3着:グランデ 
 2着はカイカノキセキ、3着グランデでした。それから3着グランデなんですけども、未勝利馬なんですが後方のインでコースロスなく追走し、直線もインを大胆に抜けて3着。次走未勝利戦ならもちろんすぐ勝てるでしょうね。
6着:トーセンヴァンノ 
 6着のトーセンヴァンノなんですけども、この馬も未勝利馬です。後方からレースを進めましたが、勝負所でなかなか進路が開かずに仕掛けが遅れてしまいました。ただ、開いたら鋭い伸びを見せましたので、普通にレースできたら3着あったかもしれませんね。
7着:ポメランチェ 
 そして1番人気7着ポメランチェなんですけども、小さな牝馬でまぁ今回は調教こなしながらプラス10キロと仕上げは良かったですね。ただ、ダッシュ力がもう一つで、ハナに立つまで時間かかったのが痛かったですね。4コーナー手前から競られて新馬のようなパフォーマンスは出ませんでした。
函館12R かもめ島特別 タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムでした。
4着:ヴィオリーナ 解説推奨
 インコースの4・5番手追走から、直線でね最内を突いて抜け出しを図ったんですけども、これがなかなか前が開かないんですよね。まぁ仕方なく強引にこの後割って出ようとしたんですけども、まぁ上手く開かず、結局脚を余した形になってしまいました。このレースタイムランクEだったんですけども、この馬自身は力を出していません。同じようなメンバーならという感じですかね。

  馬券Summary
上半期のタイムランク 上位レース回顧
 これまでの2回、上半期の回顧としてG1を3歳・古馬に分けて振り返ってきました。今回は今年上半期タイムランクA・Bになったレースから、芝・ダートそれぞれ3鞍を取り上げたいと思います。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
 まず芝から1鞍目、1/10・1回中山3日目10Rカラテの勝った4歳以上3勝クラスの若潮ステークスですね。完全タイム差はマイナス0秒6でタイムランクはB・メンバーランクはCでした。カラテが勝ったんですけども、このレースを勝ってオープン入りしました。3勝クラスのハンデ戦で、カラテは前走から負担重量が3キロ減って54キロ。まぁ手頃なハンデだったんですけど、8番人気ですからね。前走で2勝クラスを勝ったばかりで、人気はありませんでした。ところがカラテは完全に本格化していましたね。4コーナー手前からマクり気味に先頭に立ち、ウインカーネリアンを競り落として3馬身差で圧勝してしまいました。このレースを取り上げた理由としては、
上半期のタイムランク 上位レース回顧
まず勝ち馬のカラテが次走で東京新聞を勝った事。直線では開いているスペースを探しながらの快勝でした。さらに2着ウインカーネリアンも次走3勝クラスの幕張ステークスを勝ちました。3着ハーモニーマゼランは次走春興ステークスで2着。6着シャドウブロッサムは次走フリーウェイステークスで7番人気ながら2着と穴を開けました。実は下位の馬からも激走が出ていますね。11着ロライマ・12着スーパーブレイクが次走いずれも3着。15着のジュランビルが次走7番人気で2着でした。タイムランクBのこのレースを3馬身差で勝ったカラテ、東京新聞勝って安田記念では敗退しましたが、次走は関屋記念か京成杯オータムハンデと言われてるんですけどね、非常に楽しみです。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
 3/27・2回阪神初日11Rシャフリヤールの勝ったG3の毎日杯ですね。完全タイム差はマイナス1秒0で、タイムランクはA・メンバーランクはCでした。まぁシャフリヤールが次走でダービーを勝ちましたからね。このレースを取り上げない訳にはいきませんよね。レースはハイペースとなって、1000m通過タイムが57秒6。2番手にいたルペルカーリアが抜け出す所へシャフリヤールとグレートマジシャンが上がり600m34秒前半の末脚を使って1・2着となりました。勝ちタイムの1分43秒9は阪神のコースレコード。そして当時のJRAレコードタイです。現在のレコードはね、7/3に更新された小倉の1分43秒8なんですけどもね。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
直線に急坂のあるコースではナンバーワンです。なお、2着グレートマジシャンは次走ダービーで4着。3着プログノーシスは次走1勝クラスを圧勝。4着ルペルカーリアは次走京都新聞杯で2着。さらに7着ダディーズビビッドは次走リステッド競走の橘ステークスを圧勝しています。まぁ当然のことなんですけどもね、多くの馬が次走も結果を残しましたね。実は個人的にはこのレースを軽視しまして、ダービーを取り逃して大恥をかきました。いたく反省をしております。タイムランクAはやはり評価すべき。見本のようなレースじゃないかと思います。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
 5/1・2回阪神11日目5R、コーディアルの勝った3歳未勝利戦ですね。完全タイム差はマイナス0秒8で、タイムランクはB・メンバーランクはCでした。このレース、上位人気3頭が強いレースを見せました。直線に入ると3頭が一気に抜け出して来て、長い長い追い比べ。最後は最内を突いた1番人気コーディアルが抜け出し、逃げたウインリブルマンが2着。道中は3番手にいたヴァジュランダが3着。やや離れて4番人気ドンナセレーノと続きました。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
2着ウインリブルマンはその後2着、そして1着。3着ヴァジュランダは3着・1着。4着ドンナセレーノは次走1着。まぁ2着馬から4着馬が2走以内に初勝利を挙げているんですよね。そして勝ち馬コーディアルは2ヶ月間隔を開けて、先々週の福島の3歳以上1勝クラス織姫賞を2着しています。負けてしまいましたが、3着馬を4馬身離しており、上位馬、今後さらに期待が出来そうですね。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
 1/17・1回中山6日目10Rリュウノユキナの勝った4歳以上オープンのジャニュアリーステークスレースですね。完全タイム差はマイナス0秒7で、タイムランクはB・メンバーランクはDでした。昨年後半、2走続けて2着に入って調子を上げてきた6歳馬リュウノユキナなんですけども、これが重賞制覇を果たすきっかけとなったレースと言えるんじゃないかと思いますね。1番枠を引いたリュウノユキナが枠なりに最内を進み、3コーナー過ぎには外へ出して前の馬を追いました。直線、前の2頭に外から並びかけると6馬身差の圧勝劇と。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
オープン入り後、なかなか勝てなかった馬とは思えない変身でしたね。次走ハンデ戦の大和ステークスも勝って、返す刀で大井競馬場の地方交流重賞東京スプリントで初重賞制覇。3連勝を遂げました。その後の北海道スプリントカップは2着に終わりましたが、地力は見せました。次走8/9地方盛岡のクラスターカップを予定しているという事なんですよね。1200mがベストの馬だけに金沢1400mで行われる今年のJBCスプリントは厳しいかもしれませんけども、10/6大井1200mの東京盃は期待できるんじゃないでしょうか。1つの高レベルレースの勝利によって、道が開けた。まぁそんなレースだったと言えると思います。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
 1/30・1回中京9日目3Rスマッシャーの勝った3歳未勝利戦ですね。完全タイム差はマイナス0秒9で、タイムランクはA・メンバーランクはCでした。前半から速いペースで流れたんですが、直線残り200mでは前の馬たちの争いかと思われました。ところが、大外から詰め寄ったスマッシャーが一気に抜けて、残り150mぐらいでもう7馬身差をつけるという離れ業を見せましたね。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
ここではレベルが違う勝ち方だったんですが、その印象通りその後のスマッシャーは結果を残して行ったんですよね。中1週で1勝クラスを勝つと、2ヶ月半空けて端午ステークスを6番人気3着。さらにユニコーンステークスを7番人気タイムランクBで勝って重賞初制覇。そして先週水曜に行われたジャパンダートダービーは1番人気に推されたんですが、アタマ・アタマ・クビ差の4着でした。船橋のキャッスルトップがスローに落として逃げ切ったレースでしたからね、まぁ差し馬としてはよく頑張ったと言えるんじゃないでしょうかね。今後に期待したいですね。なお、このレースの3・4・5・7・12着馬がその後に勝ち上がり、4着だったスカーレットスカイは2勝目も挙げています。2着サトノインパルスはその後出走ないんですけども、次走出てきたらちょっと出たとこ勝ちじゃないかと思うんですよね。注目したいですよね。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
 5/8・3回中京初日3Rペプチドナイルの勝った3歳未勝利戦。完全タイム差はマイナス0秒9で、タイムランクはA・メンバーランクはDでした。JRAで4勝したクイーンオリーブの仔ペプチドナイルなんですけども、3戦目初めてのダートで8馬身差の圧勝を見せています。2番手から残り300mで先頭に立つと、あとはおいでおいでの楽勝でした。
上半期のタイムランク 上位レース回顧
この馬自身はその後出走していないんですが、2着グランメテオール・3着シゲルバクハツ・4着メイショウシロガネが勝ち上がっています。勝ち馬に8馬身差をつけられながら、それでも3頭勝ち上がるんですから、さすがはタイムランクAですね。このレースのレベルの高さを物語っていると言えるでしょう。まぁとなれば、ペプチドナイルの次走以降は大変楽しみです。1勝クラスはあっさり卒業してくれるでしょうし、さらにその上もと期待したくなりますね。血統的にはMr. Prospectorの3×4というインブリード。父キングカメハメハはチュウワウィザードなどのダートの強豪も輩出しています。
解説者:市丸博司(パソコン競馬ライター)
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