2021年1回中京12日目

開催一覧
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2021/12/25 (土)
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2021/07/11 (日)
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2021/02/27 (土)
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2021/02/21 (日)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス0秒4でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、7日目・8日目は雨の影響で時計が掛かりましたが、他の開催日はマイナスの数値でした。ただ、ここ2週は水準寄りの数値でした。
 雨の影響を強く受けた7日目・8日目を除けば、前半よりも後半の方が時計が掛かっていた訳で、複雑な推移ではありませんでした。最終週の先週は土日ともに良馬場で、先々週日曜つまり10日目と時計の出方は変わりませんでしたね。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒7、日曜マイナス0秒7からマイナス0秒5への変動でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナスの数値ですが雨の影響度によって時計の出方が異なり、8日目が最も速い時計の出るコンディションでした。
 週前半の雨・雪の影響が残り、土曜は終日稍重で馬場差はマイナス0秒7。日曜も前半はマイナス0秒7だったんですが、後半乾いて良馬場に変更され、馬場差もいくらか水準方向に動きました。連対馬の脚質を見ると、特に日曜は前へ行った馬が優勢でしたね。


  タイム分析
 2021/02/07 (日)  芝=-0.4  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2200 リーブルミノル 牡3 未勝利 2:14.7 -0.4 -0.4 -0.4 -0.4 B C 5.77
6R T1600 メモリーエフェクト 牡3 新馬 1:39.1 +3.0 -0.8 +2.5 -0.3 SL D 10.47
10R T1600 リリーバレロ 牝6 トリトン(3勝) 1:36.8 +3.2 -0.7 +2.8 -0.3 SL D 9.22
11R T2000 ラーゴム 牡3 きさらぎ(G3) 2:01.0 +0.5 -0.4 +0.5 -0.4 D C 8.18
12R T1200 ウォーターエデン 牝5 2勝クラス 1:09.0 +0.3 --- +0.5 -0.2 D D 5.00
 2021/02/07 (日)  ダ=-0.7 → -0.5
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 ベンチャーアウト 牡3 未勝利 1:12.4 -1.0 --- -0.5 -0.5 B D 7.63
2R D1800 ハイエストポイント 牡3 未勝利 1:54.6 -0.6 --- +0.1 -0.7 C D 7.36
3R D1400 スマートパサート 牝3 未勝利・牝 1:26.1 -0.2 --- +0.3 -0.5 D D 8.69
4R D1800 ゴッドセレクション 牡3 1勝クラス 1:53.4 -0.9 --- -0.3 -0.6 C C 5.91
7R D1900 ユウゲン 牡4 1勝クラス 2:01.6 +1.1 -0.8 +0.8 -0.5 D D 6.45
8R D1800 タマモサンシーロ 牡5 2勝クラス 1:53.3 +0.5 -0.2 +0.8 -0.5 D D 4.29
9R D1400 アイオライト 牡4 遠江SH(3勝) 1:23.8 +0.1 --- +0.5 -0.4 D D 8.57

中京1R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムでした。
1着:ベンチャーアウト 
 ベンチャーアウトがデビュー2走目で一変です。ベンチャーアウトは新馬戦が3秒5離された9着。それ以来3ヶ月ぶりのレースで、メンバーレベルはDで実質的には単勝10倍未満の上位5頭による競馬と目されていました。そこで勝ったのですから、大きな変わり身を見せたと言って良いですね。リアルインパクト産駒と言うと、芝の短距離から1600m向きというのをイメージしてしまうんですが、実際には芝22勝に対して、ダート13勝。それほどダートがダメな訳ではないんですね。先週は3勝の固め打ちを見せており、後に小倉で触れるイプシランテのように、芝で新馬勝ちしながらダートで1勝クラスを勝った馬もいます。ベンチャーアウトの今後ですが、次走上のクラスでもそこそこはやれるでしょう。しかし、必ず勝ち負けできるかと言うと、そこまではまだ分かりませんね。今後を見守りたいと思います。
2着:ミラクル 番組注目馬
 その後2着に3番人気のミラクル、そして3着が1番人気のゴイゴイスーでした。2着ミラクルはここへ来て充実ぶりが目立ちますね。先行力も出てきましたし、3着を6馬身千切っており、次走はそろそろ勝てそうです。
3着:ゴイゴイスー 
 その後2着に3番人気のミラクル、そして3着が1番人気のゴイゴイスーでした。3着ゴイゴイスーは距離短縮がハマりませんでした。ただ、1200mが合わない訳ではなく、使って行けばいずれ克服して来るでしょう。現状ではもう少し長い方が良いでしょうか。
中京4R 3歳1勝クラス 注目
 あと0秒1速ければBランクでした。
1着:ゴッドセレクション 
 ゴッドセレクションが逃げて8馬身差の圧勝。残り100mからは気合をつける程度で楽勝してみせました。ゴッドセレクションなんですけども、2戦目に7番人気で未勝利戦を勝った後、もちの木賞で12番人気3着。そしてここは6番人気の勝利です。まぁ走っても走っても人気にならないんですけども、今回はそれをあざ笑うかのような勝利でしたね。近親には芝短距離でオープン特別2勝のミッキーラブソング、フェブラリーステークス3着・根岸S2着のユラノトがいます。今回はタイムランクCなんですが、この圧勝ぶりならオープンで活躍する余地もありますよね。オープンでも穴をあけられるかどうか、注目したいところです。
2着:レプンカムイ 
 2着以下は8馬身以上離されました。レプンカムイは1戦1勝。離されたとは言え、キャリア2戦目での2着です。東京のパートで触れたキズナ産駒。今回は相手が強かったんですが、メンバー次第で次走面白い存在となるでしょう。
4着:タイキドミニオン 
 1番人気で4着のタイキドミニオンは前走出遅れて後方からの競馬で2着と好走しました。今回スタート普通に出たんですが、控える作戦を取ってみました。しかし、直線一旦は2番手に上がりそうになりながら、最後は失速して4着。やはりスタートさえまともなら未勝利戦を勝った時のように、行く方が持ち味が生きそうです。
中京5R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。5.セブンサミットが直線入り口で先頭に立って行きますが、6.マイネルエニグマが並んで来ます。ただ、手応えに余裕はなく、その外から11.リーブルミノルが抜け出します。それ追って9.リンフレスカンテが上がって来ますが、リーブルミノルがクビ差凌いで1着。内を突いた3.オリノコが3着でした。
 前半600mは36秒0と平均ペースだったんですが、次の600mが38秒8と一気に落ちて、残り1000mから急にペースが上がる変則的なスローですね。ペース補正が0秒4入って、タイムランクはBとなりました。
1着:リーブルミノル 
 昨年8月にデビューしたリーブルミノルが8走目で勝ち上がりました。勝ったリーブルミノルは中団にて、3コーナーから外を回って徐々に進出。直線は大外から襲いかかって残り200mで先頭に立ち、リンフレスカンテの強襲を凌いで勝ち切りました。リーブルミノルはここまで全て2000mか2200mを使い、様々な戦法で戦って来たんですが堅実性が売りです。中京コースは3戦して2着1回・3着2回と得意としており、今回は中団からのレースで勝ち上がっています。血統的にはシュヴァルグランやヴィブロスの従兄弟にあたる良血ですね。まだ奥はあるでしょうし、これから先の成長が楽しみです。
3着:オリノコ 
 1番人気で3着に敗れたオリノコは今回が4ヵ月半ぶりの実戦です。変則ペースの4・5番手インから進みましたが、リーブルミノルが外から一気に抜けた辺りで、前が壁になってしまいました。何とか抜け出して来たものの、踏み遅れた感じの3着で、次走はそろそろ勝てるでしょう。
中京6R 3歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
中京10R トリトンS タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
4着:カレングロリアーレ 通信簿
 4番人気4着でした。1600mに出走して来たので、人気にならなかった上に超スローの逃げに持ち込めたが、それでも粘れなかった。やはりかなり恵まれないと厳しい。
中京11R きさらぎ賞 重賞
 タイムランクはD・メンバーランクはCでした。スタートで7枠ランドオブリバティが挟まれるようになりました。一方、先手を取ったのはタガノカイで、4コーナーに差し掛かります。1000m通過1分1秒2のスロー。しかし残り1200mからジワジワと速くなって、スタミナの問われる展開となりました。
 勝ったラーゴムは逃げたタガノカイの外を追走。残り300mで先頭に立つと、そのまま粘り切りました。ディープインパクト産駒ヨーホーレイク・ランドオブリバティは後方で脚を溜めて直線勝負にかけたんですけども、2着・3着まで。早めに脚を使ったステイゴールド系のラーゴムの作戦勝ちという事ではないでしょうかね。
1着:ラーゴム 
 ラーゴムが直線で抜け出し、重賞初制覇です。ラーゴムは瞬発力勝負では分が悪いのはあらかじめわかっていたのか、早め早めの仕掛けで切れ味のある馬を封じる作戦だったのではないでしょうか。これ完全にハマりましたね。道中は掛かりそうになる所も見られましたが、鞍上が上手くなだめていました。今後も積極的なレースで、クラシック戦線を引っ張っていく存在になるか、非常に楽しみな馬の初重賞制覇です。
2着:ヨーホーレイク 
 そしてヨーホーレイクがラーゴムにクビ差まで詰め寄って2着。ランドオブリバティが3着でした。2着ヨーホーレイクは出遅れたんですけども、行く気もなく後方から。道中は馬場の良い外外を回り、距離ロス関係なく直線大外から突っ込んで来ました。早めに仕掛けた勝ち馬には届きませんでしたが、良い脚を長く使ってクビ差2着。強いレースを見せましたね。
3着:ランドオブリバティ 
 そしてヨーホーレイクがラーゴムにクビ差まで詰め寄って2着。ランドオブリバティが3着でした。3着ランドオブリバティは前走の4コーナー逸走を踏まえてのレース。スタートはあえてソロリと出て、後方からの競馬に徹しました。結果、スムーズに真っ直ぐ走って、直線も瞬発力を使って3着。課題はクリアできたと言えるのではないでしょうか。
7着:ダノンジェネラル 
 1戦1勝で4番人気に推されたんですが、やや期待外れな走りとなってしまいました。4コーナーで前が壁になり、直線で外からぶつけられたのは響いたんですかね。その後はほとんど伸びませんでしたね。

  馬券Summary
出走馬の戦績から再評価するレース
 1つのレースからその後やけに勝ち上がる・好走する。タイムランクAやBの高評価レースではよくある事なんですけども、例えばCやDだったレースで、そういう事が起きる場合もあります。まぁそんなレースを振り返って再評価してみる事も大事ですよね。今回は昨年暮れのレースから、そのようなレースを2鞍取り上げてみたいと思います。
出走馬の戦績から再評価するレース
 まずは昨年12/13、5回中山4日目5Rディオスバリエンテの勝った芝1800mの2歳新馬戦ですね。このレースはタイムランク・メンバーランクともにCで、正に水準レベルだったんですが、2着ボーデンは先々週タイムランクAで圧勝しています。この馬はデビュー戦でディオスバリエンテにクビ差の惜敗でしたし、3着以下4馬身以上離していましたから、圧勝したことは不思議ではありません。ただ、完全タイム差がマイナス2秒2とかなり優秀だった点から、上積み大きかったと言えますね。そして3着以下も強調したいんですよ。3着アサマノイタズラは次走、年明けの3歳未勝利戦を4番人気なから4馬身差で圧勝。しかも、タイムランクBでした。4着ジルブラスは次走3着だったんですが、4着以下を4馬身以上離しています。5着だったグローリアスサルムは次走の3歳未勝利戦で7番人気と、さほど評価されていなかったのに1着となりました。こうなると、この12/13中山5R2歳新馬戦なんですけども、水準レベルのランクだったという結果を上回る評価をする必要がありますよね。勝ったディオスバリエンテは、今週の共同通信杯に出走するようなんですけども、母がフローラステークスなど重賞を3勝したディアデラノビアという血統からも、非常に楽しみですね。その後出走してない6着エイペクスや7着リオアビセオまでちょっと狙ってみたくなりますよね。
出走馬の戦績から再評価するレース
 もう1つのレースも同じく12/13の5回中山4日目から7R、ラペルーズの勝ったダート1800mの2歳1勝クラスです。こちらはタイムランクAでしたからね、その後出走した馬の活躍が目立つのは当然と言えば当然です。ただ、上位着順ではなかった6着ティアップリオンと7着ロードシュトロームが次走で1勝クラスを勝っているのは注目に値しますよね。しかも、ティアップリオンはタイムランクA、ロードシュトロームはタイムランクBで勝ち上がりました。この点からも、メンバーの質が高かったことが改めて証明されましたね。なお、勝ち馬ラペルーズはこの後1回東京の最終日に組まれている、オープンのリステッド競走ヒヤシンスステークスに出走予定と言われてます。ただし、前回のこのコーナーで取り上げたように、中山ダートと東京ダートを連勝するのはかなり難しいですよね。まぁラペルーズはそういう事をやってのけるポテンシャルもあるとは思うんですけども、人気になりすぎている場合は少し疑ってかかっても良いかもしれません。狙いはまだその後使ってない3着グランツアーテムと5着ダノンハーロックですね。あと、人気にはなるでしょうけども、次走ティアップリオンの勝った黒竹賞で2・3着のディールクルム・メイショウムラクモ、この2頭にも注意したいですね。特に出遅れて2着に入ったディールクルムには注目したいと思います。
解説者:市丸博司(パソコン競馬ライター)
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