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中京2R 3歳未勝利 タイムＢ

基準より0秒7速い勝ちタイムでした。キンバが先手を取り、2番手にジャスパーゴールドが続きます。そしてジャスパーゴールドが並んで行き、2頭が後続を離して行きます。直線に入っても2頭が前にいて、ジャスパーゴールドが抜け出します。その外からイルデレーヴが迫りますが、ジャスパーゴールドがクビ差凌いで1着。イルデレーヴから3馬身離れてゲンパチミーティアが3着でした。

1着：ジャスパーゴールド

ジャスパーゴールドが初めてのダートで勝ち上がりました。ジャスパーゴールドは初のダートだったんですが、楽に行き脚がついて先行しました。抜群の手応えで2番手を回った割には思ったほど伸びなかったんですけども、それでも好タイム勝ちです。手応えほど伸びなかったのは、見た目以上に前半のペースが速かったからと推測はできるんですが、多分追って伸びるという事はあまり期待できないタイプなんだろうと思います。こういう一本調子のスピードで押し切れる条件なら、上のクラスでも上位可能とします。

2着：イルデレーヴ

2着のイルデレーヴは4コーナーで前との差を詰め切れなかったんですが、直線でよく伸びました。スタートで出遅れず好位につけられれば安定していまして、次走も上位候補ですね。

3着：ゲンパチミーティア

3着のゲンパチミーティアは今回が初めてのダートで、前走からは400mの距離短縮だったんですけども、仕掛けて行って前につけ、2着馬には伸び負けしましたけども、最後までしっかりしていました。1200mよりは1400mが合いそうな、そういう印象ですね。

中京3R 3歳未勝利 タイムＡ

基準より0秒9速い勝ちタイムでした。リンクスエルピスがハナを奪いましたが、後続が勝負所で進出し、4コーナーでは6頭が並んで直線に入って行きます。外のゴールドハイアー・ダッシュダクラウンの勢いが目立ち、この2頭が後続との差をグングンと広げて行きます。そして先に抜け出したゴールドハイアーがダッシュダクラウンを退けて、1馬身半差で1着。2着ダッシュダクラウンから2秒3もの差が開いて、ガムランが3着入線となりました。

1着：ゴールドハイアー 勝ち馬注目

単勝1.2倍のゴールドハイアーが順当に勝ち上がりました。ゴールドハイアーは前走ですね、3コーナーから4コーナーにかけて置かれたんですけども、今回は逆に3コーナーから追い上げを開始しました。回って来る時の手応えは良くなかったんですけども、外から被せて来た2着馬を振り切りました。タイムが優秀である事は言うまでもないんですが、追い上げを始める時の反応が良かった事も今回収穫ですね。1勝クラスでも上位候補です。

2着：ダッシュダクラウン

2着のダッシュダクラウンは初めてのダートだった前走ですけども、前半は砂を被って進みが悪く、直線で外に出してから伸びたんですけども、今回は絶好の外枠。砂を被らないポジションを確保してから外を回って追い上げ、全く砂を被らなかったですね。今回と同じだけ走れば次は勝てるというレベルのタイムなんですが、まだ内枠で砂を被った時の不安は残っているので、番組注目馬とはしません。

中京7R 4歳以上2勝クラス タイムＥ

基準より0秒8遅い勝ちタイムだった。

中京8R 4歳以上1勝クラス タイムＥ

基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。5着だったキスラーについて。

5着：キスラー

道中内にいて、上手く脚を溜めていましたけども、直線に入っても前と外に馬が密集していて進路がなく、ずっと追えないままでした。残り150mを切ってからようやく追えるようになって、そこから2頭を交わしていますけども、完全に脚を余していますね。この馬は1勝クラスを勝った時がEランクで、今回もこのレースEランクですからレベルの高い組み合わせになると力を出し切っても上位に来れるかどうか微妙ではあるんですけども、これから古馬の各クラスどんどんレベルが下がっていく時期です。普通の組み合わせなら上位を狙えると思います。

中京9R 門松S タイムＥ

基準より0秒9遅い勝ちタイムだった。

中京11R 京都金杯 重賞

タイムランク・メンバーランクともにDでした。スタートは揃いませんでした。そしてエントシャイデンが外から先手を取って4コーナーを回って行きます。中京の芝1600mはスタート直後にカーブが続くので、ペースは速くなりにくいんですけども。それでも古馬の重賞で600m35秒2、800m46秒9というのは遅くて、2番手のボンセルヴィーソそして3番手タイセイビジョンも前半は折り合いに苦労していました。後ろから外を回っていては間に合わない展開になりまして、狙って内が塞がって少し外に立て直したケイデンスコールが伸びて1着。ゴール前で鋭く伸びたピースワンパラディが2着に入り、逃げたエントシャイデンが3着に残りました。

1着：ケイデンスコール

ケイデンスコールは2年4ヶ月ぶりの勝利です。ケイデンスコールは左回りが得意です。っと言ってもNHKマイルC2着の後は、左回りのコースにしか出走しないで、そして8戦連続で5着以下。つまり、左回りなら確実に好走する訳ではないのが難しいところなんですが、これまでより前の位置を取れてしかも前有利の展開になりました。この結果だけでね、単純に復活したとは捉えにくいと思います。

2着：ピースワンパラディ

そして2着がピースワンパラディ、3着はエントシャイデンでした。2着のピースワンパラディは4コーナーで手応えが良くなくて、直線でもなかなかエンジンがかからなかったんですけども、やはり最後の最後のこの伸びは堅実ですね。デビュー以来13戦左回りしか走っていないので、右回りだとどうなかなともちろん疑問なんですけども、次走も左回りなら上位候補となります。

3着：エントシャイデン

そして2着がピースワンパラディ、3着はエントシャイデンでした。そして3着エントシャイデンの最大の好走要因は、逃げてマイペースに持ち込んだ事で、まぁ恵まれたという印象は強いです。

4着：タイセイビジョン

まず4着のタイセイビジョンですが、前半に力んでしまった事で最後の伸びを欠いたという印象ですね。

5着：シュリ

そして1番人気で5着のシュリは少し出遅れましたけども、すぐに挽回して位置取りの不利はなかったはずです。ただ、4コーナーでは手応えが悪く、直線では一旦交わしたタイセイビジョンにも差し返されています。単純に重賞ではまだ足りないと、そういう5着に見えます。

6着：レッドガラン

それから6着のレッドガランは出遅れて後ろからでした。直線では上手く捌いて内から伸びて来ましたけども、まぁこの前有利の展開ではどうしようもなかったですね。

中京12R 4歳以上2勝クラス 注目

4着だったメイショウドウドウについて。

4着：メイショウドウドウ

2馬身ほど出遅れましてほぼ最後方。直線に入って内を狙うような動きも見せたんですが、直線で内に馬群が密集する馬場なので、進路はなく切り替えて外へ行きます。それもスムーズではなく、ギリギリ進路を確保してから追い出したんですけども、あまり伸びない所を通りながらよく伸びていました、出遅れてなくても中団から後ろになる事が多いので、安定感はありませんが芝1400mでは確実に伸びます。少しでも展開が向いたり、外が伸びる馬場になれば、もっと上位に来れると思います。

13着：グレイトオーサー 通信簿

3番人気13着でした。今回距離を短縮して来たので折り合う可能性もあるかなと思ったんですけども、ずっと力んでいて直線で失速。まぁ気性が落ち着かないと厳しいと思います。

馬券Summary
堀宣行厩舎の新馬戦と2戦目
昨年12月にこれシリーズ化してね、厩舎別の新馬戦やその2戦目の傾向というのをやりましたけども、これがごく一部で好評だったようなので今開催も続けます。で、今回は堀宣行厩舎です。 　昨年の最後の回で取り上げた矢作厩舎との対比で、これを見て頂きたいんですけども、デビュー時期による成績の違いですね。一般的に、どの厩舎も3歳デビューの成績が下がるんですけども、その主な要因は平均出走頭数が多くなるという事です。1レース当たりですよ。しかし、この堀厩舎ですね、もちろん3歳デビューの成績は2歳デビューよりも下がるんですけども、その落ち込み幅が大きくありません。その要因はですね、新馬戦がある内にとにかくデビューさせてしまおうという、いわゆる見切り発車のデビューがあまりないという事ですね。 それを物語るのがですね、新馬戦がなくなった後4月から5月にかけて、未勝利戦でデビューした馬の勝率というのはですね、30%以上ある。これ相当凄いと思いますね。このぐらい馬に合わせてデビューさせるという事です。 2戦目の成績、こちらで目立つのは中8週以内に使った場合と、中9週以上空けた場合の成績がほとんど変わらないという事ですね。新馬戦で6着以下だった馬に限れば、間隔を明けて来た時の方が成績が良いです。番組に合わせて慌ててデビューさせる事は滅多にありませんし、新馬戦で好結果が出なかった馬はじっくり立て直して間隔を明けて2戦目で好走する事が多いという厩舎です。
解説者：大川浩史(日刊競馬)