2021年5回中山9日目

開催一覧
2021/12/28 (火)
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2021/12/26 (日)
中山 阪神
2021/12/25 (土)
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2021/12/19 (日)
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2021/08/21 (土)
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新潟 函館
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2021/07/18 (日)
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2021/07/11 (日)
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2021/06/26 (土)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 今回は25日土曜日・26日日曜日そして28日火曜日のレースを振り返っていきます。まず、5回中山の芝です。2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒4、日曜がマイナス0秒3、火曜がマイナス0秒2でした。遡って5回中山の馬場差を確認しておきますと、一週目はマイナス1秒台で、その後週単位で見ると徐々に水準方向に近づいて行きました。
 土曜に日付が変わった頃から9時過ぎまで雨が降り、土曜は稍重でした。そして1週前より時計が掛かるようになりました。日曜は乾いて良馬場なんですが、芝の傷みは進んで土曜より少しだけ時計が掛かるようになりました。そして火曜はさらに芝の傷みが進んで、さらに少し時計が掛かるようになったんですけども、この開催は最後まで外を通る差し馬が多く好走するような馬場にはなりませんでした。関東の競馬はですね、例年通り年明けは中山からスタートします。その年明けの1回中山はCコースが使用されます。内側が激しく傷んでいる訳ではないので、馬場差が極端にマイナス方向に動くとは思えませんけども、Cコースになるとカーブが緩くなって、その分スピードが出るので、馬場差はマイナス方向に動くものと推測されます。
 1800m対象の馬場差は土曜がマイナス0秒9、日曜がマイナス0秒7、火曜がマイナス0秒5。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒8、日曜がマイナス0秒6、火曜がマイナス0秒5でした。遡って9日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナスの数値で特に3週目は雨の影響で高速馬場でした。
 土曜日に日付が変わる頃から9時過ぎまで雨が降って、土曜は稍重。凍結防止剤を散布した後に雨が降ったので、粘り気のある馬場状態になって超高速馬場にはなりませんでした。日曜は乾いて良馬場になりましたが、土曜の時点で超高速馬場ではなかったので、馬場差に大きな違いはありませんでした。
火曜はさらに含水率は下がったんですけども、凍結防止剤が入っているので乾くスピードは遅く、馬場差は日曜とあまり変わりませんでした。


  タイム分析
 2021/12/28 (火)  芝=-0.2  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1600 クロスマジェスティ 牝2 未勝利 1:35.8 +0.1 --- +0.3 -0.2 C C 7.79
4R T1800 レッドモンレーヴ 牡2 未勝利 1:50.3 +0.7 -0.7 +0.2 -0.2 C C 7.14
5R T2000 アクアテラリウム 牡2 新馬 2:06.9 +4.2 -1.0 +3.4 -0.2 SL C 8.38
7R T2000 スウェアー 牡4 ヤングジ(1勝) 2:02.9 +1.6 --- +1.8 -0.2 E E 10.07
11R T2000 キラーアビリティ 牡2 ホープフ(G1) 2:00.6 -0.1 --- +0.1 -0.2 C C 6.40
12R T1600 ノルカソルカ 牡4 立志S(3勝) 1:33.9 +0.2 --- +0.4 -0.2 D D 7.50
 2021/12/28 (火)  ダ=-0.5 / 1200m=-0.5
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 トーアスカーレット 牝2 未勝利 1:13.0 +0.2 --- +0.7 -0.5 D C 8.06
2R D1800 イスカンダル 牡2 未勝利 1:56.3 +0.6 --- +1.1 -0.5 E D 6.75
6R D1200 ギユウ 牡2 新馬 1:13.1 +0.1 --- +0.6 -0.5 D C 10.36
8R D1200 シゲルヒラトリ 牡3 1勝クラス 1:11.0 -0.9 --- -0.4 -0.5 B D 7.53
9R D1800 マーキュリーセブン 牡4 ヤングジ(2勝) 1:55.0 +1.8 --- +2.3 -0.5 E D 8.93
10R D1200 ミエノワールド 牡4 ベストウ(2勝) 1:11.2 -0.1 --- +0.4 -0.5 D D 9.27

中山1R 2歳未勝利 注目
 4着だったキーチズカンパニーについて。
4着:キーチズカンパニー 
 スタートは遅かったんですが、その後のダッシュが鋭くすぐに前に追いついたのは前走と同じだったんですけども、今回は好位まで上がった所で抑えが効かなくなって、ずっと行きたかっていました。さらに直線では前が壁になります。残り150m付近でようやく進路ができ、追って伸びたんですけども、既に加速がついていた外の差し馬には及ばなかったですね。出遅れが続いているので、スタートの改善というのはまず重要になりますけども、かなり行きたがっていて消耗しているはずなのに、最後まで脚は残っていたように、この未勝利戦を勝ってるだけの能力はあると思います。
中山2R 2歳未勝利 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。
中山3R 2歳未勝利 
2着:シュヴェルトライテ 通信簿
 3番人気2着でした。読み通りにですね、右回りでしっかり走れましたけどもね、C.デムーロ騎手が騎乗したために3番人気まで売れてしまったのは個人的には不満です。(笑)
中山5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
中山7R 2021YJSFR中山1戦 タイムE
 基準より1秒8遅い勝ちタイムでした。
中山8R 3歳以上1勝クラス タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。
1着:シゲルヒラトリ 
 シゲルヒラトリは2勝はいずれも中山ダート1200mという事になりました。シゲルヒラトリは1勝クラスでは前に行けないレースが続いていたんですが、3キロ減のジョッキーの効果が大きかったようで、内枠からダッシュ良く前につける事ができました。内でじっとしていても、前が詰まったりせず直線でもスムーズに進路を確保できてしっかり伸びました。何から何まで上手く行ったという結果での、ギリギリのBランクなので2勝クラスでもすぐに好走できるとは言えないんですけども、3キロ減の効果が大きかったようなので、2勝クラスのハンデ戦でハンデが軽かったりしたら注意したいですね。
2着:ビーマイベイビー 
 その後9番人気ビーマイベイビーが逃げ粘って2着でした。2着のビーマイベイビーはスタートからグイグイ押して行って、しばらく2頭で併走になりましたが、3コーナーでは単独先頭。その後は絡まれる事もなく、マイペース。そして直線でもしっかり粘れました。揉まれたりしなければ、このクラスでも好走できる事を示しましたけども、行ききれないとどうかという不安はありますね。
3着:ホテルカリホルニア 
 3着のホテルカリホルニアは好位につけて手応え良く直線に入ったんですが、しばらく前が壁になっていて追い出しが遅れました。進路ができてからはよく伸びているんですけども。まぁ元々良い脚がそんなに長続きしない馬です。直線に入ってすぐに追い出していたら届いたという風には言えないと思います。
中山9R 2021YJSFR中山2戦 タイムE
 基準より2秒3遅い勝ちタイムでした。
中山11R ホープフルS GI
 タイムランク・メンバーランク共にCでした。スタートで1番人気コマンドラインがやや遅れます。気合いをつけて先手を主張したグランドラインが逃げて1000m通過は1分0秒1。中間でペースダウンする事がなく、息を入れにくい流れだったんですが、キラーアビリティは3番手で、まぁコーナーで外へ張り気味なんですけども楽な手応えでした。流れが遅くなっていない4コーナーで、外を回ってサトノヘリオスが追い上げ、その後ろからコマンドラインも追い上げを測りましたが、ここで外を回って脚を使った馬は直線で伸びを欠きました。残り200mを切るとボーンディスウェイの勢いは鈍って、キラーアビリティが先頭に立ち、そのまま押し切りました。すぐ後ろからジワジワと伸びていたジャスティンパレスが2着。内でじっと脚を溜めていたラーグルフが3着に入りました。
 なお、キラーアビリティのこの勝利によって、今年のG1は関西馬・関東馬とも12勝と並びました。関西馬が勝ち越せなかったのは、98年以来23年ぶりだという事です。
1着:キラーアビリティ 
 番組注目馬キラーアビリティが勝って、重賞初挑戦でG1制覇となりました。キラーアビリティは阪神の新馬戦では直線で内にもたれ、小倉で圧勝したものの阪神の萩ステークスでは最後直線で甘くなったので、坂に課題があるのかと思っていましたけども、中山の坂も全く問題ありませんでした。まぁ能力の高さは疑う余地がなく、今後はレース選択が鍵だと思います。過去のですね、G2・G1のホープフルステークスの勝ち馬7頭の次走は。2勝・3着1回で5着以下が4回です。この勝った2頭、サートゥルナーリアとコントレイルなんですけども、次走が皐月賞で皐月賞まで待って5着だったレイデオロはダービー1着。そして皐月賞より前に使った4頭は3歳時未勝利でした。12月下旬にG1を勝ったら間隔を空けないと危ないという事ですね。まぁキラーアビリティも次走皐月賞まで待つかどうかというのはちょっと鍵になりそうです。そのキラーアビリティに騎乗した横山武史騎手は、有馬記念から中1日でホープフルステークスも勝って、今年はG1 5勝を挙げたことになります。
2着:ジャスティンパレス 
 そして2着がジャスティンパレス、3着はラーグルフでした。2着のジャスティンパレスは4コーナーで鞍上の手が激しく動いていたんですけども、しぶとく伸びました。ステイヤーズステークス2着の兄アイアンバローズと父は違うんですけども、スタミナがありそうなレースぶりですね。
3着:ラーグルフ 
 そして2着がジャスティンパレス、3着はラーグルフでした。3着のラーグルフは内枠を生かして内でじっとしていて、脚を溜めていましたが、その割に鋭くは伸びませんでした。まぁ上手く立ち回った結果の3着で、G1 3着だからと言って、G3やG2で人気になると信頼度は高くないように感じます。
3着:ラーグルフ 解説危険
 内でじっと動かず脚を溜めた事で好走したんですが、まぁ脚を溜めた割には鋭くは伸びませんでした。この脚を溜めた割には鋭く伸びないというのは、モーリス産駒にはありがちな事ではあるんですけども、こういうタイプがG1で3着だったという実績を元に人気になると、こういうね同じような乗り方がやりにくいだけに、危ないとみます。で、ホープフルステークスの前の勝った芙蓉ステークスはEランクで、2着馬と3着馬が次走1勝クラスの葉牡丹賞で3着と6着でした。その程度だと重賞で人気になると信頼度は低いと思います。
12着:コマンドライン 
 まず1番人気のコマンドラインは12着でした。直線で外から寄られて前をカットされた後はもう流してしまっているので、スムーズだったらどうだったのかを考える必要はありますけども、その時点での手応えや勢いからしてそんなに伸びてはいないと思います。
12着:コマンドライン 通信簿
 1番人気12着でした。朝日杯フューチュリティステークスを使って来た場合の危険馬だったので、その前提が崩れてしまいました。2000mなら本命になり得るので、結果オーライでした。
13着:サトノヘリオス 
 3番人気のサトノヘリオスは13着。内側が傷んでいない中山の4コーナーで、流れが遅くなっていないのに外を回って追い上げていては苦しいですね。それにしても伸びなかったんですけども、ローテーションが中1週でなおかつ長距離輸送もあって体重がプラス6キロでした。まぁローテーションが厳しくて、調教が調整が軽くなってしまったのかもしれません。

  馬券Summary
ヴァンセンヌ産駒の距離適正
あとで
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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