2021年4回東京4日目

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中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒6、日曜がプラスマイナスゼロからプラス0秒5への変動でした。まずはここまで4日間の馬場差を確認しておきますと、開幕週はマイナス2秒台でしたが、先週土曜はマイナス1秒6。そして日曜はプラスゾーンに入りました。
 まず土曜についてですが、1週使った分、そして週半ばの雨の影響もあったのか、まぁ開幕週より時計が掛かっていたんですが、それでも速い時計の出るレベルでした。日曜は昼過ぎまで雨が降り続いて、まぁ時計が掛かって行ったんですが、変動の幅としてはさほど大きくはありませんでした。1週目よりは時計の掛かる設定に変わって、逃げ馬の直線でのコース取りにも変化が見られる、そんなレースもあったんですが、大まかな印象ではですね、外の差し馬が伸びる傾向が強まったという感じで、雨の影響を受けた日曜はですね、馬場の回復期にありがちな先行馬、イン有利の傾向を呈して、逃げ馬が大活躍でしたね。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス1秒0、日曜はマイナス1秒3からマイナス1秒6への変動でした。ここまで4日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナスの数値で、先週はマイナス1秒台になりました。
 先週は土曜時点で開幕週よりも時計の出やすいコンディションでした。日曜は昼過ぎまで雨が降り続いて、後半の方がさらに時計が出やすくなったんですけれどもね、芝と同様、変動の幅はさほど大きくありませんでした。脚質の有利・不利が出る馬場コンディションではなくて、先週も多彩な脚質の馬が連対したんですが、日曜は後半に進むにつれてですね、差し・追い込み馬の台頭が目立ちました。


  タイム分析
 2021/10/17 (日)  芝=±0 → +0.5  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1600 ティーガーデン 牡2 未勝利 1:36.9 +1.1 -0.3 +0.8 ±0 D D 7.73
3R T1800 アサヒ 牡2 未勝利 1:52.2 +3.3 -1.2 +2.0 +0.1 SL C 3.50
5R T1400 ペイシャフェリシテ 牝2 新馬 1:24.5 +1.2 -0.3 +0.7 +0.2 D D 9.18
7R T2400 サトノフォーチュン 牡3 1勝クラス 2:29.1 +2.2 -0.7 +0.9 +0.6 D C 7.60
11R T2000 パンサラッサ 牡4 オクトー(L) 2:00.0 +1.1 --- +0.6 +0.5 D D 7.67
12R T1600 イルーシヴパンサー 牡3 鷹巣山H(2勝) 1:35.2 +1.0 --- +0.6 +0.4 D C 6.00
 2021/10/17 (日)  ダ=-1.3 → -1.6
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 ヴォルケニック 牡2 未勝利 1:25.4 -0.7 --- +0.4 -1.1 D D 6.36
4R D1300 ムーヴ 牡2 新馬 1:20.0 +0.3 --- +1.4 -1.1 E D 10.20
6R D1600 サンキューレター 牡3 1勝クラス 1:37.0 -1.0 --- +0.5 -1.5 D D 9.73
8R D1600 ボンディマンシュ セ5 2勝クラス 1:36.6 -0.6 -0.3 +0.7 -1.6 D B 6.25
10R D1400 サンライズラポール 牡4 テレビ静(3勝) 1:23.1 -0.4 --- +1.0 -1.4 E D 8.63

東京1R 2歳未勝利 注目
1着:ヴォルケニック 
 勝ったヴォルケニック、ディスクリートキャット産駒です。大外枠からダッシュを決めて2番手から、早めに逃げ馬を交わしてそのまま押し切る強い内容でした。ラスト400mはですね、12秒0-12秒2と大幅なラップの減速がなかった点は優秀です。
2着:ララランド 
 2着ララランド、出遅れてしまいましたが、中団でリズム良く走れていましたし、直線も実にしっかりした脚で伸びて、勝ち馬に迫りました。3着は大きく引き離していますからね、次走もかなり有力です。
3着:カブラヤジョウ 
 3着カブラヤジョウは2着から4馬身差をつけられましたが、初めての短距離で出遅れましたしね、終いに脚を使えた点では収穫がありました。タイムランク以上の評価をしたいです。
4着:ニシノフウジン 
 4着のニシノフウジンは3着からさらに5馬身離されましたが、五分のスタートを切れて初めてレースらしいレースができました。ただ、外へ張る面を見せていましたからね、まだまだ良化の余地が残されています。
東京3R 2歳未勝利 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。このレースのタイムランクはSLです。
1着:アサヒ 
 番組注目馬となっていたアサヒが勝ちました。アサヒはカレンブラックヒル産駒で、母はディープインパクトの半姉です。ここまでの2走はともに2着。新馬戦の勝ち馬は後に札幌2歳ステークスを勝ったジオグリフ、未勝利戦2着時は勝ち馬が今週のアイビーステークスの有力候補アスクビクターモアで、今回のメンバーではちょっと負けたら言い訳はできなかった所です。それでも田辺騎手はですね、勝つ事よりも競馬を教える事に専念して、終いに脚を使わせる戦法に終始しましたね。ステッキは一発。ほとんど追ったところなしで、勝ち上がりました。将来性はかなり高いと思いますね。
2着:ギャラクシーナイト 
 その後が2着が2番人気ギャラクシーナイト、3着が3番人気のフォーグッドと上位人気馬が続いています。2着のギャラクシーナイト、このペース・組み合わせなら、逃げて粘り込んで当然です。今回の上がりが東京での現時点でのMAXとしますと、次走良馬場では不安もつのります。ツーターンの小回り向きで、少し上がりのレース、こちらの方が向いているというイメージですね。
3着:フォーグッド 
 その後が2着が2番人気ギャラクシーナイト、3着が3番人気のフォーグッドと上位人気馬が続いています。3着のフォーグッドは初めてブリンカーを着用しました。逃げ馬に対しては位置取りの差が出たと言えるんですが、勝ち馬との瞬発力の差は歴然としていました。もう一段階ですね、ギアが上がって来ると良いんですけれども、まだ良化途上と言えるかもしれませんね。
東京4R 2歳新馬 タイムE
 基準より1秒4遅い勝ちタイムでした。
東京8R 3歳以上2勝クラス 注目
1着:ボンディマンシュ 勝ち馬注目
 勝ったボンディマンシュ、前走から2ヶ月ほど間隔は開いていましたが、骨折で1年2ヶ月ぶりだった前走とは全然違いました。まぁ元より地力は上位で、メンバーランクB。特に粒揃いの3歳馬を一蹴しましたね。この勝ち方なら昇級しても楽しみです。
2着:クリーンスレイト 
 そしてクリーンスレイトは追い込んで2着でした。ペース補正が入るぐらいですね、1600mにしては緩やかな流れでしたが、やはりワンターンの東京向きで、上がり600mも最速を記録しました。ペースに関係なく、確実に末脚を繰り出せる。次走もかなり有力です。
3着:アリエノール 
 そして番組注目馬アリエノールは3着でした。この馬はスロー・平均・ハイペースとどんな逃げでも打てるんですが、今回はややペースを落としすぎたきらいもありますね。この馬自身も楽なペースなんですが、結局瞬発力勝負型の台頭を許す事になってしまいました。
4着:グランツアーテム 
 4着のグランツアーテムは休み明けでしたが、攻め馬は十分でですね、好仕上がりでした。体重14キロ増は成長分で、良い体つきになっていたと思います。2勝クラスで通用する能力は示しましたし、次走前進が見込めます。
5着:タイセイサムソン 番組注目馬
 5着のタイセイサムソンはタイムランクAで1勝クラスを勝って、同じ舞台での復帰戦でしたが、序盤で力んでしまったのが誤算です。それでいてここまでやれるのですから、能力はかなり高いですね。次走はね、落ち着いて走れると思います。
東京10R テレビ静岡賞 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。

  馬券Summary
ダービー馬不在の菊花賞
あとで
解説者:吉岡哲哉(競馬ブック)
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