2021年3回中山4日目

開催一覧
2021/12/28 (火)
中山 阪神
2021/12/26 (日)
中山 阪神
2021/12/25 (土)
中山 阪神
2021/12/19 (日)
中山 阪神 中京
2021/12/18 (土)
中山 阪神 中京
2021/12/12 (日)
中山 阪神 中京
2021/12/11 (土)
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2021/12/05 (日)
中山 阪神 中京
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中山 阪神 中京
2021/11/28 (日)
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2021/11/27 (土)
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2021/10/30 (土)
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2021/10/24 (日)
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2021/10/23 (土)
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2021/10/17 (日)
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2021/10/10 (日)
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2021/10/09 (土)
東京 阪神 新潟
2021/10/03 (日)
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中山 中京
2021/09/26 (日)
中山 中京
2021/09/25 (土)
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2021/09/19 (日)
中山 中京
2021/09/18 (土)
中山 中京
2021/09/12 (日)
中山 中京
2021/09/11 (土)
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2021/09/04 (土)
新潟 小倉 札幌
2021/08/29 (日)
新潟 小倉 札幌
2021/08/28 (土)
新潟 小倉 札幌
2021/08/22 (日)
新潟 小倉 札幌
2021/08/21 (土)
新潟 小倉 札幌
2021/08/15 (日)
新潟 小倉 札幌
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新潟 小倉 札幌
2021/08/08 (日)
新潟 函館
2021/08/07 (土)
新潟 函館
2021/08/01 (日)
新潟 函館
2021/07/31 (土)
新潟 函館
2021/07/25 (日)
新潟 函館
2021/07/24 (土)
新潟 函館
2021/07/18 (日)
福島 小倉 函館
2021/07/17 (土)
福島 小倉 函館
2021/07/11 (日)
福島 小倉 函館
2021/07/10 (土)
福島 小倉 函館
2021/07/04 (日)
福島 小倉 函館
2021/07/03 (土)
福島 小倉 函館
2021/06/27 (日)
東京 阪神 札幌
2021/06/26 (土)
東京 阪神 札幌
2021/06/20 (日)
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2021/06/06 (日)
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2021/04/03 (土)
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2021/03/28 (日)
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2021/03/27 (土)
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2021/03/21 (日)
中山 阪神 中京
2021/03/20 (土)
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2021/03/14 (日)
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2021/03/07 (日)
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2021/03/06 (土)
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2021/02/28 (日)
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2021/02/27 (土)
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2021/02/21 (日)
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2021/02/20 (土)
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2021/01/23 (土)
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2021/01/10 (日)
中山 中京
2021/01/09 (土)
中山 中京
2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒9、日曜がマイナス0秒7でした。まずは遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、雨の影響で時計の掛かる開催日が多くなっていますが、先週は土日ともにマイナスの数値でした。
 先週の月曜日に42ミリの雨を計測したんですが、それ以降が降っていません。午後に雨が予測された日曜も結局は降らなかったです。土曜はBコース替わりもあって、同じ良馬場発表の先々週土曜と比較しても速い時計の出やすいコンディションに戻っていました。日曜は使われた分と若干の風の影響もあって、0秒2だけ土曜よりも時計を要していました。また、この日曜はペース関わらず、外からの差し切りが多かったです。傷んだ内の部分を仮柵だけでは補いきれない、そういった面があったと思われます。残り2週もBコース。芝の生育があっても、基本外が伸びる傾向が続くと思われます。
 先週の馬場差1800m対象の数値は、土日ともにマイナス0秒7。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒8、日曜がマイナス0秒4でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、ほとんどがマイナスの数値ですが雨の影響度によって時計の出方は異なり、特に前の開催5日目は速い時計の出るコンディションでした。
 先々週の日曜と先週月曜の雨を下の方に含んでいて、良馬場発表でも土日ともに水準よりも速い時計の出やすいコンディションでした。同じ良馬場の先々週土曜に近いんですが、土曜の1200mは1800mよりも速かったです。日曜は逆転して1200mの方が時計を要したんですが、これは向正面が強い向かい風で、前半のペースが上がりにくかったためです。全般に逃げ・先行馬が残る競馬が多かったです。


  タイム分析
 2021/04/04 (日)  芝=-0.7  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2200 ジルブラス 牡3 未勝利 2:15.0 -0.6 -1.0 -0.8 -0.8 B C 7.65
7R T1600 シャワークライム 牝5 1勝クラス 1:35.7 +0.8 -0.7 +0.7 -0.6 D D 7.86
9R T2200 アオイショー 牡3 山吹賞(1勝) 2:14.8 +0.1 -0.8 +0.1 -0.8 C C 5.60
10R T1600 シャチ 牡4 両国特別(2勝) 1:35.9 +1.6 -0.5 +1.7 -0.6 SL D 6.13
11R T2000 サトノエルドール 牡5 美浦S(3勝) 2:00.7 +0.8 -0.4 +1.1 -0.7 E D 7.92
 2021/04/04 (日)  ダ=-0.7 / 1200m=-0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 クロノフルール 牝3 未勝利・牝 1:13.1 +0.4 --- +0.8 -0.4 E C 8.27
2R D1800 ウインザナドゥ 牡3 未勝利 1:55.1 -0.5 --- +0.2 -0.7 C D 7.54
3R D1200 アーバンヒーロー 牡3 未勝利 1:13.2 +0.5 --- +0.9 -0.4 E D 8.40
6R D1800 ロードエクレール 牡3 1勝クラス 1:54.2 -0.3 --- +0.4 -0.7 D C 8.33
8R D1800 アベックフォルス 牡4 1勝クラス 1:55.6 +1.6 --- +2.3 -0.7 E D 6.58
12R D1800 カフェスペランツァ 牡4 2勝クラス 1:52.8 -0.4 --- +0.3 -0.7 C D 6.00

中山1R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より0秒8遅い勝ちタイムでした。
3着:マイヨアポア 解説推奨
 日曜中山のダート1200mは未勝利戦が2鞍のみだったんですが、向正面が向かい風の関係で、どちらも前半のペースが上がらずに逃げ切り勝ちでした。そんな中1Rのこの馬は、芝1600mで力んで走った後のレースという事もあって、スタートはソロっと出して後方待機。4コーナーではとても届かない位置からレース上がりを1秒5も上回る上がり600m推定35秒7で、勝ち馬からハナ+クビ差まで追い込んで来ていました。芝でのレース内容からも、今の未勝利クラスでは能力上位。短距離なら芝・ダートを問わず、首位候補と考えています。また、母のエバーローズが新潟の直線競馬で3連勝の実績がありました。その条件に出走ならまず勝てると思っています。
中山3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
中山5R 3歳未勝利 タイムB
 このレースの勝ちタイムは当開催3歳未勝利クラスの基準タイムより0秒6速く、2200m対象の馬場差がマイナス0秒8だったことを踏まえますと、 -0.6-(-0.8)=+0.2 となりますが、ペース補正が1秒0入っており、 +0.2-1.0=-0.8 で基準より0秒8速い勝ちタイムでした。シルバーファーンが逃げて4コーナーを回って行きましたが、外からジルブラス・マジックビームが上がって来ます。そしてジルブラスが抜け出して2馬身半の差をつけて1着。離されながらもマジックビームが2着。その後1番人気チャックネイトが3番手に上がっての入線です。
1着:ジルブラス 勝ち馬注目
 ジルブラスが早めに好位へ上がり、4走目で勝ち上がりました。中盤のペースが落ちたために補正が1秒入って、完全タイム差はマイナス0秒8。あと0秒1速いとAランクでした。1着のジルブラス、前走は内から乾いて行った日曜日の重馬場で、外枠を引いて0秒2差3着。上位2頭は内枠でした。今回も外目の枠だったんですが、好位の外で手応え十分。坂上から綺麗に抜けて完勝でした。エピファネイア産駒の牡馬です。母は桜花賞・オークスともに3着のジェルミナルと素質は高く、器用さと持続力を兼ね備えています。上のクラスでも長めの距離で首位候補です。
2着:マジックビーム 
 2着以下は勝ち馬から2馬身半以上離された。2着のマジックビーム、0秒4差でこの馬までBランク相当です。勝ち馬を追って、この馬も長く良い脚を使っていました。熱心に調教を積まれて、馬体が増加。使われて成長してきました。東京でもチャンスは近いです。
3着:チャックネイト 
 3着のチャックネイト、勝ち馬と前後して馬群の中に位置。脚を温存してたんですが、流れが速くなると置かれていました。標準の時計で走れてはいるんですが、印象としては距離が少し長い節があります。2000m以下が理想ではないでしょうか。
8着:アンドルディース 
 8着アンドルディース、前走2着はタイムランクDでの0秒5差でした。レベルが高くなった事が敗因なんですが、少し非力な牝馬です。ローカルの平坦馬場なら代わって来そうです。
中山6R 3歳1勝クラス 注目
1着:ロードエクレール 
 まず1着のロードエクレール、1000m通過1分2秒1のハイペースに逃げ切り勝ちです。前走砂を被って4秒1差の14着に敗れた馬とは思えない変わり身だったんですが、新潟の未勝利戦勝ちが完全タイム差がマイナス0秒2の逃げ切りでしたから、行き切ると強いタイプのようです。ただ、オープンではこう上手くは行かないと思います。
2着:タイキフォース 
 2着のタイキフォース、2戦目の前走4馬身差の楽勝。ダートでオープン勝ちのタイキフェルヴールの半弟で、ダートでは素質上位です。昇級、キャリアを考えると今回の好センス2着の2着は価値があって、さらなる上積み込みで番組注目馬も考えたんですが、ランクがギリギリD相当では静観することにします。ただ、このクラス上位の存在であることは確かです。
3着:ダノンブレット 
 3着のダノンブレット、内に入れた事もあるんですが、勝負所の手応えが悪かったです。それでもバテずにジワジワ伸びて3着に上がったんですが、前走3着もEランク相当でしたし、今回の1番人気は過剰人気だったと思います。
3着:ダノンブレット 解説危険
 タイム分析でも触れたんですが、今回の1番人気は過剰人気だったと思います。4コーナーで手応えが怪しくなった割には伸びて来ているんですが、前と離された3着で自身の完全タイム差はEランク相当でした。中山でこれでは全般に流れの速くなる東京1600mですと追走に苦労しますし、長い直線での切れを秘めているとも思えません。状況はますます厳しくなります。次走も上位人気必至と見て、今回ダノンブレットを危険馬にしておきます。
4着:キープイットシンポ 
 4着のキープイットシンポ、1勝クラスのプラタナス賞4着、オープンのカトレアステークス5着が離された5着でした。ここなら勝ち負け可能な実績の馬なんですが、パドックのイレ込みがキツかったです。まぁ折り合い重視ということで後方からの競馬でした。伸びて来て4着でした。初勝利が新潟ダート1800m6馬身差圧勝のBランク勝ちでした。当日輸送のないのもテンション的には良かったと思います。2回新潟に1勝クラスダート1800mのわらび賞があります。そこに出走なら、馬券になりそうです。
中山8R 4歳以上1勝クラス タイムE
 基準より2秒3遅い勝ちタイムでした。
中山9R 山吹賞 注目
 このレースからも1着馬と4着馬を取り上げます。
1着:アオイショー 勝ち馬注目
 1着のアオイショー、中山2000mで新馬勝ち。2戦目にG1ホープフルステークスを選択して結果7着でしたが、0秒7差でした。当時の8着マカオンドールと9着ヴィゴーレが今年になって1勝クラスの特別を勝っていて、ここでは実績が上でした。前の馬が飛ばしているようでも平均ペース。この馬の位置は完全なスローの追走でした。ここからレース上がりを1秒3も上回る上がり600m推定34秒0。切れたし強かったと思います。東京は経験がないんですが、ダービーの前哨戦でも素質は見劣りません。
4着:ゲンパチリベロ 
 あと4着のゲンパチリベロ。勝ち馬より前で展開。直線は勝ち馬に遅れてそして連れて伸びて来たんですが、一旦先頭のテンバガーが外に切れて、関連してシャイニングライトが外へ。ここで手綱を引っ張る不利がありました。外が伸びる日曜の傾向からも、2着に上がっていた可能性があります。
中山10R 両国特別 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
中山11R 美浦S タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。
4着:アンティシペイト 
 1番人気で4着のアンティシペイトは出して行こうとしたんですが、外の馬が速くて好位に控える事になりました。まぁ元より差し馬ではありません。それでもラストは地力で伸びて来たんですが、日曜日の外が伸びる馬場で伸び負けした格好です。なぜこんな競馬になったのかと言うと、長めの距離を使われて来て2000mが短いからです。前走湾岸ステークスは2着しましたが、2200mでもウインキートスに切れ負けしていました。2400m以上の距離に戻せば、このクラスはすぐ勝てる。そんな実力馬です。
中山12R 4歳以上2勝クラス 注目
 1着のカフェスペランツァを取り上げる。
1着:カフェスペランツァ 
 Bクラスで1勝クラスを勝ち上がった後、本命を打ち続けていますが、タイムランクで言うと2走前がD相当の4着。前走が同じくEに近いDの2着と、イマイチでした。馬体は冬場よりもすっきり見せて来たので、今回はチャンスと思ったんですが、道中はズブくて追っつけていました。ただ、その分脚も溜まったようで、直線は久々に切れたと。そういった印象がありました。ランクもギリギリながらCとアップしました。少し人気先行の面があります。昇級してもそこそこ売れそうな馬です。東京でダートを想定すると、ズブさがあるので1600mは危険です。ただし、2100mなら逆に買いではないでしょうか。

  馬券Summary
桜花賞の展望
 今週からクラシックレースが幕を開けます。そこで今回の馬券summaryは桜花賞、次回は皐月賞をそれぞれ前哨戦を振り返りながら展望してみたいと思います。まず、今年の桜花賞の前哨戦における特徴はタイムランクC、つまり水準レベルのレースがほとんどである点です。突出した時計で決着したモノがないのに対して、レベルの低いレースもありません。それだけ実力が拮抗していて、混戦模様を意味しています。ここでは桜花賞の参考レースとして5鞍を紹介したいです。
桜花賞の展望
桜花賞の展望
 まずは全て牝馬限定のオープンクラスのレースなんですが、昨年12/13阪神で行われたG1阪神ジュベナイルフィリーズですね。タイムランク・メンバーランクともにCでした。なお、G1はオープンの中でG2以下とは別のランクを設定しています。前後半800mは46秒8-46秒3の平均ペース。1着ソダシは馬群の中で好位。直線で間を割って抜け出して、内から急追して来たサトノレイナスにハナ差先着していました。強烈な決め手はないんですが、とにかくしぶといですね。これで4戦4勝。牡馬相手の札幌2歳ステークス・東京のアルテミスステークス、そしてこのレースと重賞3連勝で実績上、堂々の主役に躍り出てきました。2着のサトノレイナスは内に入って追い出しが少し遅れた面がありました。ですから内容は互角です。この上位2頭は直行で本番を迎えます。あと4着のメイケイエールは大外枠でした。前半は行きたがるのをなだめていたんですが、4コーナー手前から我慢できなくなって早仕掛け。それで0秒2差なら能力差はわずかです。タイムランクはCでしたが、G1の基準タイムの完全タイム差はマイナス0秒2は、他の前哨戦と比較しても頭1つは上と見て良いのではないでしょうか。
桜花賞の展望
桜花賞の展望
 次は年明け、1/11中山で行われたG3フェアリーステークスです。タイムランクがC・メンバーランクはDでした。このレースも1600m戦だったんですが、前後半800mのペースでは、前半が後半よりも0秒8速かったです。1400mで勝ち上がったファインルージュはこの流れで折り合って、4コーナー7番手から直線一気に抜け出して2着馬に0秒4差の楽勝でした。父はキズナ。1戦ごとに瞬発力に磨きをかけていて、中山でのこの勝ち方から同じ急坂の阪神でも怖い存在と言えます。
桜花賞の展望
 同じく1月の開催から1/16今年は中京で行われたリステッド競走芝1400mの紅梅ステークス。タイムランクがC・メンバーランクはDでした。このレースを取り上げたのは勝ったソングラインに魅力があるからです。新馬戦2着の後2走目、東京芝1600mの未勝利をタイムランクBで楽勝していました。ここは距離を短縮。メンバーは軽かったんですが、内から抜け出して3馬身差。2戦続けての楽勝でした。これもキズナ産駒です。母方はロジユニヴァース・ディアドラ・ジューヌエコールと同じです。G1向きの底力を秘めている血統です。
桜花賞の展望
桜花賞の展望
 2月に移って2/13東京のG3芝1600mのクイーンカップ。タイムランク・メンバーランクともにCでした。このレースを勝ったアカイトリノムスメは、昨年夏新潟の新馬戦で7着。秋の東京戦で未勝利・赤松賞を連勝。ここまでの経緯が、お母さんのアパパネと似ています。馬体が大きく変わらないのは、ディープインパクト産駒らしいんですが競馬は使う度に上手になってきていて、このクイーンカップは早めの仕掛けから長い直線を凌ぎきりました。2着のアールドヴィーヴルは不良馬場の新馬戦を差し切っての2戦目でした。長距離輸送で大幅に馬体が減少していました。直線は勝ち馬の後方。狭い所を割ってクビ差まで肉薄していました。良い根性をしていて、キャリアの差と体重減の影響を踏まえると、こちらが上に来る可能性も否定できません。キングカメハメハ産駒、G1級を頻出させているバレークイーンの牝系も魅力になります。あと3着のククナはある程度の位置につけると切れないのが判明しました。本番は抽選の身となります。
桜花賞の展望
桜花賞の展望
 そして3/6阪神のG2芝1600mの桜花賞トライアルチューリップ賞です。タイムランクがC・メンバーランクはDでした。桜花賞と同じコース・距離で行われて、最も本番と関連の深いトライアルなんですが、今年はメンバーランクがDと少し小粒でした。その中で実績面で断然だったのがメイケイエール。大外枠だった阪神ジュベナイルフィリーズと一転して1番枠を引いて、壁を作って折り合えると考えていたんですが、ところが頭を上げてロデオ状態でした。これまでで一番掛かったんじゃないでしょうかね。4コーナー手前から逃げ馬を交わして、自ら先頭に立ってやっと平静になったんですが、普通なら飲み込まれているところです。同着ながら1着入線は絶対能力の高さ。武豊騎手が負傷のために桜花賞はベテランの横山典弘騎手を迎えます。さてどう乗る。恐らく腹をくくって待機策でしょうかね。まぁ楽しみです。1着を分けたエリザベスタワーも序盤は掛かっていたんですが、一旦引いて落ち着かせてロスのないインを突きました。メイケイエールとは差が感じられるので、印が回るかどうかは微妙なところにいます。
桜花賞の展望
 簡単に他のレースにも触れておきます。3/14阪神芝1400mのG2フィリーズレビューはタイムランク・メンバーランクともにC。トライアルでありながら、過去10年の上位馬のうち桜花賞で連対したのはレーヌミノル1頭だけでした。今年の勝ち馬シゲルピンクルビーは一昨年の桜花賞2着馬シゲルピンクダイヤの半妹なんですが、お姉さんはチューリップ賞2着の実績がありました。一方、シゲルピンクルビーは阪神ジュベナイルフィリーズの大敗はキャリア不足もあるんでしょうが。勝ち鞍が1400mのみ。これではちょっと苦しいと思います。クビ差2着のヨカヨカは阪神ジュベナイルフィリーズが楽な逃げで4着馬に1馬身半差の5着でした。距離が少し長いと思います。
桜花賞の展望
 同じ3/14中山芝1600mのリステッド競走アネモネステークスはタイムランクがC・メンバーランクはDでした。勝ち馬アナザーリリックは登録がありません。2着のジネストラはハイペース先行と好内容だったんですが、相手が揃いすぎていると思います。
桜花賞の展望
 そして3/20中山芝1800mのG3フラワーカップは、タイムランクはSL・メンバーランクはCでした。勝ち馬ホウオウイクセルは距離延長と内枠を味方につけての勝利です。ただ先に触れたフェアリーステークスではファインルージュに完敗の2着でした。マイルでは勝負付けが済んでいると思います。
桜花賞の展望
 人気はソダシ・サトノレイナス、これに良血アカイトリノムスメの順だと思います。ただ、冒頭にも述べたようにタイムランクは拮抗しています。それなら混戦向きの気性と思うアールドヴィーヴル。スケールの大きなソングライン、この2頭に本命と連を打つのも妙味と考えています。この2頭にファインルージュとメイケイエールを加えた7頭ですね。我々専門紙の予想は、本命・対抗・黒三角と白が4つ。7頭でピッタリです。あとは順番だけですね。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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