2021年2回中京3日目

開催一覧
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒9、日曜が設定不能です。ここまで4日間の芝の馬場差を確認しておきますと、3日目つまり先週土曜だけがマイナスの数値で、他の開催日は雨の影響でかなり時計のかかるコンディションでした。
 火曜日に小雨が降りましたけども、その影響はなく土曜は良馬場。ただ1週目の道悪競馬の影響なのか、緩い馬場でそこそこ速い時計は出ていましたが、高速馬場ではありませんでした。土曜の夜から雨が降って日曜は不良馬場。馬場差は設定不能でした。開催4日間の内3回道悪競馬になって芝は傷んでいますけども、先週土曜の時計の出方からすると良馬場なら時計が掛かる馬場にはならないはずです。さらに今週はBコースに移るので、先週土曜より速い時計が出るコンディションになっていても不思議ではありません。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜はマイナス2秒7からマイナス2秒0への変動でした。ここまで4日間の馬場差を確認しておきますと、良馬場だった3日目だけは水準に近く、マイナス0秒2。他の開催日は全てマイナス2秒台とかなり速い時計の出るコンディションです。
 火曜日に小雨が降りましたが、その影響はなく土曜は良馬場。時計の出方もほぼ水準でした。土曜の夜から雨が降って、日曜は1Rだけ重で2R以降は不良。重だった1Rが最も速い時計が出るコンディションで、その後は水が浮いて少しずつ時計が掛かる方に変動して行きましたけども、1日を通して超高速馬場でした。


  タイム分析
 2021/03/20 (土)  芝=-0.9  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1200 ブロンズレッド 牡3 未勝利 1:09.1 -0.7 --- -0.2 -0.5 C C 8.17
6R T2000 シャンブル 牝3 未勝利・牝 2:01.7 -0.4 -0.7 -0.2 -0.9 C C 6.00
9R T1400 ホワイトロッジ 牝4 1勝クラス・牝 1:21.3 -0.2 --- +0.4 -0.6 D D 7.81
10R T2000 キタノインパクト 牡5 熱田特別(1勝) 2:01.8 +0.8 -0.6 +1.1 -0.9 SL D 6.63
11R T1400 ルークズネスト 牡3 ファルコ(G3) 1:20.1 -0.9 --- -0.3 -0.6 B C 7.27
 2021/03/20 (土)  ダ=-0.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 メイショウミナヅキ 牝3 未勝利・牝 1:54.7 -0.3 --- -0.1 -0.2 C D 7.36
2R D1200 ヒヤ 牡3 未勝利 1:13.3 ±0 --- +0.1 -0.1 C D 8.06
3R D1900 アスターナランハ 牡3 未勝利 2:04.0 +1.9 --- +2.1 -0.2 E D 7.75
4R D1400 インディペンデント 牡3 未勝利 1:26.0 -0.2 --- ±0 -0.2 C D 7.40
7R D1200 ミラクルチューン 牝5 1勝クラス 1:12.9 +0.5 --- +0.6 -0.1 D E 9.33
8R D1800 スズカブルグ 牡7 1勝クラス 1:54.5 +0.9 --- +1.1 -0.2 E D 4.22
12R D1800 ダノングリスター セ5 矢作川H(2勝) 1:53.7 +0.9 --- +1.1 -0.2 E D 8.06

中京2R 3歳未勝利 注目
 5着だったジオヴィグラスについて。
5着:ジオヴィグラス 
 まずスタートで出遅れて後ろからになっていまして、しかも3コーナーではステッキが入るぐらい行きっぷりが悪かったんですけども、直線で外に出すとよく伸びました。3コーナー辺りでね、もう手応えが悪くなっていたのは恐らく砂を被っていたからで、今回がデビュー戦だっただけに、それも仕方がないと思われます。ハイペースで前が止まって差を詰めて来たという事ではなくて、基本的には前残りの展開になっているのに差を詰めて来たという内容はデビュー戦としては上々と思われます。次走ね、これだけ差がついてるのでそんなに人気にはならないと思いますから、穴候補としてチェックしておきましょう。
中京3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より2秒1遅い勝ちタイムでした。
中京6R 3歳未勝利・牝 注目
 5着だったミスフィガロについて。
5着:ミスフィガロ 
 このレース、超スローペースでして1着から3着は全て先行馬でした。後ろにいた時点でほぼノーチャンスではあったんですけども、前走も今回ほどではないけどもスローペースで、それでも追い込んで0秒1差の2着でした。その前走後にですね、小さい馬なので間隔を詰めると良くないかなという話をしたんですけども、今回は休み明け2着の後の中2週。デビュー以来最低の体重になっていて、これが影響して能力全開とならなかったという可能性があります。主な敗因は展開が向かなかった事ではありますけども、次走で狙いやすいのは間隔を空けてきた時ですね。また間隔を詰めて使って来たら、少しは疑った方が良いかと思います。
中京7R 4歳以上1勝クラス 注目
 11着だったアンクルテイオウについて。
11着:アンクルテイオウ 
 やや出遅れた上に脚が空回りする感じで前半進みが悪く、しばらく行くとようやくスピードに乗りましたけども、直線で追われるとまた脚が空回りする感じで全く伸びませんでした。まぁ一言で言うとダートは合わないですね。芝でね、4着だった前走からブリンカーをつけているんですけども、その前走の走り、小倉の1200mの内枠であまり有利ではない状況でもも外に回して4着に来てるんですけども、その前走の走りからするとブリンカーの効果はあったはずです。ブリンカー着用のまま芝に戻して来れば大きな変わり身を見せる可能性があります。
中京8R 4歳以上1勝クラス タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。
中京10R 熱田特別 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。2着だったシルバータイドについて。
2着:シルバータイド 
 スタート直後にね、隣の馬に寄られてしまって、それで下がってしまうんですよね。しかも超スローペースになりました。で、直線に入っても前の馬がもう全然止まらないので、横に広がって来ます。そのためそれを避けるために外へ移動して、その後追い出してもなかなか伸びなかったんですけども、坂を登ってからラスト100m付近からは鋭く伸びました。実はこの馬未勝利馬なんですけども、新馬戦2着の後、キャリア1戦なおかつ1年以上の休み明けだった前走も、0秒4差の4着でした。そして今回は展開が向かなくても2着と1勝クラスでも上位の力というのを見せていますね。坂を登り切ってから鋭く伸びたように平坦コース向きという可能性はあります。新潟の芝に出走ができれば、勝つチャンスがありそうですね。
中京11R ファルコンS タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムでした。メンバーランクCでした。
1着:ルークズネスト 
 ルークズネストが競り勝って、重賞初制覇です。ルークズネストはシンザン記念は差して来て2着だったんですが、今回はジョッキーの判断が良く、ハナを切って押し切りました。モーリス産駒の中では速い上がりに対応できる馬なんですけども、少々速くても前に行ってしぶとさを生かした方が良いですね。ただし、スタートそのものが早くないので、今回のように上手く前に行ける事は少ないかなと思います。
2着:グレナディアガーズ 
 グレナディアガーズは同タイム、アタマ差の2着でした。グレナディアガーズはハイペースの先行が最も力を出せるので、この形で2着というのは物足りないですね。ただし、そこそこ速い時計は出ても、緩かった今回の馬場よりも勝った2戦の時のような超高速馬場向きなのだと思われます。
3着:モントライゼ 
 3着争いではモントライゼが先着です。モントライゼは初めての1600mだった朝日杯フューチュリティステークスでは逃げましたが、今回は下げて直線で伸びて来ました。1400m以下なら安定していますね。
中京12R 矢作川特別 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。

  馬券Summary
新馬戦終了後の3歳未勝利戦-種牡馬編-
 今回も新馬戦がなくなった後の3歳未勝利戦でデビューした馬の成績を取り上げます。集計期間は2011年から2020年まで、それぞれの年で対象としているのは3月から5月までです。今回のテーマは種牡馬。
新馬戦終了後の3歳未勝利戦-種牡馬編-
 表を見るとですね、ディープインパクト・キングカメハメハといった総合リーディング上位の種牡馬、そしてサクラバクシンオー・ロードカナロアといった新馬戦に強い種牡馬が上位にいて、まぁそれほど特徴のあるランキングではないんですが、注目は下の方にいるジャスタウェイですね。これ集計期間には2世代しか入っていないんですけども、勝ち鞍順でこの位置にいて勝率も連対率も高いです。1着・2着の4頭は全て2019年の3歳世代だった初年度産駒。2020年つまり昨年の3歳世代は全て4着以下なんですけども、昨年は該当馬が3頭いただけで、人気は6・14・14でした。今年は既に2頭いて、13着と16着なんですけども、これ人気が13と7。初年度産駒は該当馬9頭中5番人気以上だったのは3頭だけなんですけども、その3頭は全て勝っています。頻繁に出現する訳ではないので、実用性は低いと思いますけども、この後ジャスタウェイ産駒が春の未勝利戦でデビューして上位人気になっていたら注目してください。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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