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新潟2R 3歳未勝利 注目

7着だったイカロスカフェについて。

7着：イカロスカフェ

これ今回が初めてのダートなんですけども、まぁスッと前に行く事ができて、その後好位の内に入るんですけども、まぁ砂を被る位置になっても折り合いを欠いてるように見えるぐらい行きっぷりが良かったです。その見た目の良い手応えのまま直線に入るんですけども、いざ直線で追ってから伸びを欠きました。この前半の行きっぷりの良さとその手応えの割には伸びなかった、直線のねこの姿を見ると、今回の1800mは少し長いのではないかと思われます。ダート適性があって、砂を被っても大丈夫ということは示しているので、次走でダートの新潟なら1200mに出てきたら穴で狙えそうです。

新潟4R 3歳未勝利 タイムＢ

このレースの勝ちタイムは当開催3歳未勝利クラスの基準タイムより0秒4速く、直線1000m対象の馬場差がプラスマイナスゼロでしたので、 -0.4-(±0)＝-0.4 タイム差がそのまま完全にタイム差となり、基準より0秒4速い勝ちタイムでした。

1着：ハクサンタマテバコ

ハクサンタマテバコが初めての芝で勝ち上がりました。ハクサンタマテバコは初の芝でしたけども、直線1000mではこういうダート1000mでハナを切れるような、スピードタイプが好走しやすいですね。不利な内枠からハナを切れるだけのスピードがあり、外ラチ沿いを確保すると悠々と逃げ切りました。1勝クラスの直線1000mでも外枠に入れば上位可能でしょう。

2着：リネンデザイン

2着のリネンデザインは外枠から不利なく進めましたが、勝ち馬に突き放されました。1200mそして今回の1000mと、離された2着が続きましたが、まぁ安定感はあってあとは組み合わせに恵まれるかどうかですね。

3着：ニューフィー

3着のニューフィーも外枠で先行できずしばらく周りを囲まれていましたけど、脚が溜まって馬群がバラけてからはよく伸びました。外枠から先行できなくても最後に進路は確保できたという点では恵まれましたね。

4着：ショウユアセルフ

4着のショウユアセルフは外枠から先行できましたが、ラスト200mぐらいからフラフラしてロクに追えませんでした。まぁ気性に難しさがありそうですね。

新潟5R 2歳新馬 注目

4着だったオーケードリームについて。

4着：オーケードリーム

前半、向正面でもう既に何度も顔が内側の方向いていまして、直線に入って追い出すと完全に内側にもたれてしまいました。これを左ムチで修正しつつ追っていたんですが、外へ行き過ぎにそうになった所で右ムチに変えると、急激に内に刺さってしまって最後は追えないと言うよりも、もうブレーキをかけたままのゴールになってしまいました。真っ直ぐ走れていれば楽々2着だったと思いますし、差し切っていた可能性もあります。左回りだと内にもたれるという癖がすぐには治らない可能性があるので、次は買えるとはちょっと言えないですけども、勝つだけの能力はありますね。

新潟9R 浦佐特別 タイムＢ

基準より0秒4速い勝ちタイムでした。

1着：ノーブルシルエット 勝ち馬注目

上位人気になった3歳牝馬2頭で決着しました。押し出されるようにアリエノールが逃げて前半は遅いペースだったんですが、4コーナーでペースを上げると2番手ノーブルシルエットと2頭で後続を離しはじめ、直線は一騎討ちになりました。ノーブルシルエットが競り勝ちましたけども、アリエノールも並ばれてからずっと抵抗していて、この2頭の能力が抜けていましたね。ノーブルシルエットは昇級しても上位候補、そしてアリエノールは次走かなり有力です。

2着：アリエノール 番組注目馬

上位人気になった3歳牝馬2頭で決着しました。押し出されるようにアリエノールが逃げて前半は遅いペースだったんですが、4コーナーでペースを上げると2番手ノーブルシルエットと2頭で後続を離しはじめ、直線は一騎討ちになりました。ノーブルシルエットが競り勝ちましたけども、アリエノールも並ばれてからずっと抵抗していて、この2頭の能力が抜けていましたね。ノーブルシルエットは昇級しても上位候補、そしてアリエノールは次走かなり有力です。

3着：ストロングライン

3着のストロングラインは2勝クラスでは先行すると甘くなって、好走したのは差しに回った時です。今回は上位2頭を追いかけた組がですね、苦しくなって3着まで差し込んで来ましたが、まぁ次走も展開次第ということになります。

新潟10R 三面川特別 タイムSL

前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。勝ったエイシンチラーについて。

1着：エイシンチラー 勝ち馬注目

これまでですね、この馬はですね直線の短いコースで先行して好走して来たと、そういう馬です。この新潟外回りという直線の長いコースは初めてでして、それをどうこなすかというのを注目していたんですが、上に伸び上がるようなスタートで、後ろからになってしまいました。しかも超スローペースだったので、不発でも仕方なかったんですけども、内回りとの合流地点付近まで後ろでじっとしていて、そこから追い出すと速い上がりで差し切りました。新たな一面を見せたと言うよりも、大きく成長していると感じました。リアルインパクト産駒なので2000mの重賞、紫苑Sとか秋華賞では強く推せませんけども、その先ですね1800m以下の牝馬限定の重賞なら通用しそうです。その前にとりあえず3勝クラスなら譲位可能と見ます。

新潟11R 関屋記念 タイムＥ

基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。タイムランクがE・メンバーランクはCでした。マイスタイルが外から先手を取って直線です。前半800mが46秒6、そして後半800mが46秒1と前半の方が遅いですけども、新潟の外回り1600mとしては平均ペースですね。まぁ固まった馬群のまま直線に入ると横に広がり、内回りとの合流地点付近から1番人気ソングラインが追い出すと、これをずっとマークしていたカラテも追い出し、2頭で一緒に伸びて来たんですが、鋭く伸びる感じではなく、内からワンテンポ早く抜け出していたロータスランドが1着。外の2頭の争いは最後に伸びたカラテが制して2着。ソングラインは最後はちょっと止まり気味で、逃げたマイスタイルをアタマ差だけ交わしての3着でした。

1着：ロータスランド

ロータスランドが最内枠から抜け出して、重賞初制覇です。ロータスランドはですね、馬場状態からすると有利とは言えない内ラチ沿いから伸びましたが、3月からの3連勝が稍重・稍重・重だった馬なんですよね。まぁ良馬場発表とは言え、水分を含んだ馬場で他の馬が鋭く伸びなかったのに対し、内の傷んだ部分を通ってもしっかり走れたという相対的な優位性で今回は勝てたかなと思います。

2着：カラテ

そして2着がカラテ、1番人気ソングライン3着でした。2着のカラテは前半からソングラインのやや後ろの外でピッタリとマークして、直線に入ってもソングラインに併せて追い出し、目標の相手はしっかり差しましたけども、内から先に抜けられていましたね。大分状態が落ちていた安田記念とは違って、今回は力を発揮できたと思います。

3着：ソングライン

そして2着がカラテ、1番人気ソングライン3着でした。3着のソングラインは前半に寄られたり、カラテに厳しくマークされたりしたんですけども、まぁこれは断然人気馬の宿命みたいなものですね。そういうプレッシャーに負けたと言うよりも、非常に綺麗なフットワークをする馬なので、まぁ水分を含んだ芝では歓迎ではなかったかなと思います。

7着：シャドウディーヴァ

2番人気のシャドウディーヴァは7着でした。他の馬が失速する直線に坂のあるコースの方が合っていて、平坦の新潟向きではなさそうです。

8着：アンドラステ

3番人気のアンドラステは8着。まぁ今回位置がちょっと後ろ過ぎて、鋭さに欠ける馬だけに厳しかったですね。

馬券Summary
浅見秀一厩舎の新馬戦の傾向
一部で好評な新馬戦シリーズ。これは2歳の6月の新馬戦が増えた2012年以降を集計しました。 この浅見秀一厩舎のですね特徴は2歳夏の新馬戦の成績が良いことですね。これと連動するように、2歳の夏に開催がある関東圏つまり東京・福島・新潟に遠征した時の連対率が非常に高いです。そして地元の関西圏ではこれまた2歳の夏に開催がある小倉の連対率が高いですね。で、距離別の成績はちょっと表にはしていませんけども、短距離の新馬戦で成績が良いです。2歳の夏にね、長めの距離の新馬戦というのは大分増えましたけども、2歳夏の短距離の新馬戦が浅見厩舎の馬券上の勝負所ですね。具体的にはですね、2歳の6月から8月の芝・ダート問わない1200m以下の新馬戦で31戦して5勝・2着9回。勝率16.1%ですが、連対率が45.2%あります。実は調教師が来年の2月に定年を迎えまして、厩舎解散となるので、もう2歳夏の新馬戦で浅見厩舎の馬券を買えるのも残りわずか。特に短距離ではせっせと買って行きたいと思います。
解説者：大川浩史(日刊競馬)