2021年3回東京4日目

開催一覧
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2021/12/26 (日)
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2021/12/25 (土)
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2021/03/06 (土)
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2021/02/27 (土)
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2021/02/21 (日)
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2021/01/09 (土)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス2秒4、日曜がマイナス2秒3からマイナス1秒9への変動でした。まずは遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナス1秒を超えており、ここ3週はほとんどマイナス2秒台です。
 10週の連続開催の8週目になったんですけれども、速い時計の出るコンディションが続いていますね。さらに先週土曜はCコースに変わってからの、土曜では最も含水率が低く、使い込まれても高速馬場が維持されていました。日曜は終盤に雨が降って、やや時計が掛かったんですけれども、それでもマイナス1秒9で速い時計の出る馬場でした。脚質の傾向ですけれども、先週も先々週同様にですね、直線は逃げ馬が馬場の内側を避けるケースが多かったんですが、まぁだからと言ってですね、外の差し・追い込み馬が有利になった訳ではなく、要は各騎手の判断による進路取りの選択、これが大きくモノを言ったように思います。インコースが不利にならなかったのは、これも先々週と同じで、その日の最初のレースだけでしたね。今週からの2週はDコースが使用されます。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス0秒6、日曜がマイナス0秒5からマイナス0秒7への変動でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、雨の影響で変動になる事が多く、総じて速めの時計が出るコンディションです。
 含水率は低いんですが、それでも時計は掛かっておらず、全般に速いタイムが出やすいです。日曜は終盤の雨で10Rだけはそれまでよりもいくらか時計が出やすいレベルでした。決まり手ですが、逃げ切り、先行・差し、差し・追い込みと多彩で、脚質や内・外による有利不利があったのはですね、ペースが落ち着いたレースに限られました。


  タイム分析
 2021/06/13 (日)  芝=-2.3 → -1.9  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1400 スマートワン 牡3 未勝利 1:21.8 -1.1 --- +0.5 -1.6 D C 8.75
5R T1800 ヴァーンフリート 牡2 新馬 1:50.9 +1.2 -1.1 +2.2 -2.1 SL C 2.88
6R T1600 トーセンメラニー 牝3 未勝利・牝 1:33.6 -2.0 --- -0.2 -1.8 C C 7.18
8R T2000 グランオフィシエ 牡3 1勝クラス 1:59.0 -1.8 -0.7 -0.2 -2.3 C C 8.00
11R T1800 ザダル 牡5 エプソム(G3) 1:45.1 -0.5 -0.2 +1.0 -1.7 E C 8.12
12R T1600 アラビアンナイト 牝3 1勝クラス・牝 1:33.6 -1.2 --- +0.3 -1.5 C C 9.22
 2021/06/13 (日)  ダ=-0.5 → -0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1600 ブロードマリー 牝3 未勝利・牝 1:38.6 -0.5 --- ±0 -0.5 C D 7.27
2R D1400 タピテール 牝3 未勝利 1:25.4 -0.4 --- ±0 -0.4 C D 7.00
3R D1600 アルマドラード 牡3 未勝利 1:38.4 -0.7 --- -0.2 -0.5 C D 6.14
7R D2100 ラヴォラーレ 牡3 1勝クラス 2:13.0 +0.8 -0.6 +0.9 -0.7 D C 6.88
9R D2100 リキサンダイオー 牡8 八王子特(2勝) 2:10.8 -0.5 --- +0.2 -0.7 C C 7.56
10R D1600 スマッシングハーツ 牡5 夏至SH(3勝) 1:37.5 +1.1 -0.2 +1.6 -0.7 E D 8.38

東京5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。高速馬場としては時計が掛かっていましたけれども、スローペースだったためです。次走以降注目すべき馬がいるので触れておきますね。
1着:ヴァーンフリート 
 勝ったヴァーンフリート、リオンディーズ産駒の牡馬です。馬体は良いんですけれども、テンションが高く、パドックでは馬っ気を出していました。レースは見た目にも荒削りで、素質だけで勝ったという感じです。ただですね、良い意味で今後の成長が楽しみで、奥の深さを感じさせたとも言えます。
2着:グランシエロ 
 2着のグランシエロ、こちらも馬体は良いんですけれども、出遅れてちょっと大雑把なレースになってしまいました。直線も若さを出してしまいましたね。ただ、しっかり伸びて能力の高さは示したと思います。
3着:アンビション 
 3着のアンビション、538キロの大型馬で大型馬になりがちな緩さはあったんですが、上々の仕上がりでこちらも好馬体です。直線勝負に賭けてしっかり伸びましたからね、まぁ次走以降に繋がるレースはできたと思います。
4着:フィフティシェビー 
 4着のフィフティシェビー、こちらも馬体は良いんですけれども、パドックでは馬っ気を出していました。ペースが遅くて序盤のリズムがあまり良くなかったという感じもしますし、まぁまだ若くて能力全開とは行きませんでしたね。
東京6R 3歳未勝利・牝 注目
1着:トーセンメラニー 
 勝ったトーセンメラニー、こちらはヴィクトワールピサ産駒です。いつ勝っても良いレベルでですね、まぁ牝馬同士なら力上位だったんですが、武豊の見事なショートカットですね、鮮やかでしたね。同じ位置にいた3着サンフローリスはやはりコース取りの差が明暗を分けたような気がします。
2着:ロジモーリス 
 2着のロジモーリスはペース的に見て、位置取り・抜け出すタイミングなどほぼ勝ちパターンのレースだったと思うんです。勝ち馬にしてやられたと言うか、まぁ勝ち馬が強かったですね。
4着:エンブレムコード 
 それから番組注目馬のエンブレムコードは4着でした。今回スタートが決まってですね、先行策になったのが裏目に出たという感じがします。と言うのは、東京芝1600mの3歳未勝利クラスとしてはハイペースでしたからね、先行馬では1番の踏ん張りですから、レース間隔を空けて、馬体が回復すれば巻き返せるはずです。
東京8R 3歳以上1勝クラス 注目
1着:グランオフィシエ 
 勝ったグランオフィシエ、こちらはタイムランクBで未勝利を勝って、今回はCランクになりましたけれども、完全タイム差はマイナスです。逃げたのは想定外でしたけれども、自分でレースを作っての記録ですから評価できますね。今後が楽しみな馬です。
2着:ガンダルフ 
 2着のガンダルフ、放牧を挟んで馬体が良くなりました。瞬時に反応はできないんですけれども、加速してから迫力があるのは、いかにもキングカメハメハ産駒らしいですね。この馬はもっと良くなってくれないと困りますね。
3着:マイネルヒッツェ 
 そして3着のマイネルヒッツェ、2着馬とは決め手の差という感じですが、上がり600mは及第点の脚を使っていますから、この馬はレース巧者で相手なりに走れる長所はあります。
4着:シテフローラル 
 4着のシテフローラル、距離延長で初めての2000m。これを意識したのか折り合いに専念しましたけれども、手応えほどは弾けませんでした。良血ですけれども奥手のタイプですから、まだまだこれからの馬で長い目で見たいと思います。間違いなく走ってきます。
東京10R 夏至S タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムでした。
東京11R エプソムC タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。タイムランクがE・メンバーランクはCでした。4コーナー、内を空けて各馬が直線に入って行きました。ペース補正0秒2入っているようにですね、前半1000m通過58秒8と比較的緩やかな流れでした。瞬発力の有無も問われたんですが、いかに馬場の良いコースを選択できるかどうか、各騎手の進路取りの判断が大きく明暗を分けたように思います。このレース、タイムランクEになったんですが、1つはちょっと中だるみというペースが全体のタイムを遅くしたという事も言えますし、ラスト200mが12秒4と掛かった事も、そうした要因だと思いますし、まぁ直前の雨の影響も若干あったのかなっていう感じもしますね。
1着:ザダル 
 8ヶ月ぶりの実戦だったザダルが勝って重賞初制覇です。ザダルの鞍上石橋脩騎手は、的確な馬場読みができていたと思いますね。外枠でコース選択もスムーズで、直線の進路取りも良かったです。トーセンラー産駒のですね、JRA重賞初勝利になります。トーセンラーのその父はディープインパクトですが、そのディープインパクト産駒の特徴、つまり瞬発力がある事。休み明けは走るという事が出ていてですね、まぁ万能なキズナ産駒とトーセンラー産駒はですね、同じディープの子でもちょっとタイプが違うというような気がしました。
2着:サトノフラッグ 
 その後2着がサトノフラッグ、3着がファルコニアでした。2着サトノフラッグはザダルの後ろを追走していましたが、こちらは内めに進路を取りました。伸びかかった所でですね、ザダルに寄られる不利があったんですけれども、まぁ1800mに出走して新芽が出ましたから、今後の方向性というのは定まったかもしれません。
3着:ファルコニア 
 その後2着がサトノフラッグ、3着がファルコニアでした。3着のファルコニアは出遅れましたが、コースロスはなく、リカバリーはスムーズでした。ただ、外枠の馬と違いまして、直線で外へ持ち出すのあそこまでが精一杯というところで、まぁ馬場もギリギリのボーダーラインでしたね。それを考えますとね、案外強いレースをしたかもしれませんね。
4着:ヴェロックス 
 まず4着のヴェロックスですが、内枠で外へ持ち出せる機会が全くありませんでした。まぁインを走るしかなかった訳ですが、まぁ復調と見るか馬場が敗因と見るか、微妙な着順なんでちょっと判断に迷わされます。
5着:アトミックフォース 
 5着のアトミックフォースはちょっと力んで走っていましたね。近走はちょっと器用貧乏的な着順になっているんですけれども、単騎逃げの組み合わせになれば、もっと力を発揮できるはずです。
10着:アルジャンナ 
 それから1番人気のアルジャンナは10着でした。直線へ向くまでは理想的なレース運びに映ったんですが、9着から3馬身半差ですから、力を出し切ったとは言えません。ルメール騎手は今日のような緩い馬場は合わないかもしれませんとコメントしていますが、勝った石橋脩騎手もですね、レースの直前の雨について触れていましたから、その影響はあったかもしれませんけどもね、しかしそれだけではちょっと納得できない気もしましたね。
11着:マイラプソディ 通信簿
 10番人気11着でした。重賞に出走したため、10番人気。無意味な危険馬指名になったが、オープン特別でも危ないと思う。

  馬券Summary
東京ダート1600mの価値
東京ダート1600mの価値
 まず最初に表をご覧いただきましょうかね。これらの馬は昨年の1回東京と2回東京で行われた3歳1勝クラス、ダート1600mのタイムランクA・Bの勝ち馬で、当時のタイムランクと現在の在籍クラスなどをまとめたモノです。3歳上半期の1勝クラス、特に東京ダート1600m上位で勝ち上がった馬の中には、将来の3勝クラスからオープンの予備軍が多くいてですね、かなりレベルが高く、昨年もその後の重賞勝ち馬テーオーケインズ、そしてケンシンコウがいた訳です。他のコース・距離でもですね、優秀な記録はあるんですけれども、平均ペースで自力勝負になりやすい東京ダート1600mというのは、スピードだけでは押し切れませんから、好タイムで勝つためにはやはり高いポテンシャルが要求される訳です。では、今年のですね、1回東京・2回東京はどうだったのでしょうかと。
東京ダート1600mの価値
という事で、今後のためにですね3歳未勝利戦をAランクで勝った馬も含めました。これら7頭はですね、オープンの予備軍ですから、すぐに結果が出なくても追いかけて損はないはずです。また、昨年はですね、3歳未勝利戦を含めて同時期のAランクがですね、ロンゴノット1頭だけだったんですが、今年はですねAランクが5頭もいるんですね。今年の3歳ダート戦線はもしかしたら、層が厚いかもしれません。まず、これら7頭をしっかり覚えておくというのは得策だと思います。
 この7頭の内、オセアダイナスティ・クリーンスレイト・ルコルセールは今週日曜東京ダート1600mのG3ユニコーンステークスに登録があります。また、ルコルセールは番組注目馬でもあります。昨年のユニコーンステークスでは、ケンシンコウが11番人気で3着。それからサンダーブリッツが10番人気で4着と善戦したんですね。これら3頭にもその可能性は十分にあると思いますね。1勝馬でも出走できるようであれば、注意が必要です。オセアダイナスティはですね、未勝利勝ちが同じ日の2勝クラスより0秒1遅かっただけという優れた記録ですし、一方ルコルセールの未勝利勝ちが同じ日の3勝クラスと0秒3しか違わなかった訳で…そうですね…ユニコーンステークスに出走してもまぁ印はつけなきゃいけないなと思ってますが、もし自己条件の1勝クラスに出走してきた場合、この2頭どちらを本命にするかというのは、非常に迷いますね。困っちゃう。それぐらいレベルの高い未勝利勝ちでした。
解説者:吉岡哲哉(競馬ブック)
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