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東京1R 3歳未勝利・牝 注目

6着だったリキサンハートについて。

1着：エアーレジーナ 通信簿

2番人気1着でした。ルメール騎手がメリハリのついた競馬をしての完勝でした。東京の長い直線、脚の使い方が難しいと見ていましたが、距離短縮して詰めの甘さが薄れたのが大きかったです。

6着：リキサンハート

スタート直後に躓くんですけども、この後これが影響したのかどうかエキサイトしてしまって、前半は中団の馬群の中でかなり行きたがっていました。直線に入るまでにかなり消耗していたと思われるんですけども、直線で馬群がバラけて来て、外に出して砂を被ったりしなくなってからは、よく伸びていました。体をまだを持て余してるような走りに見えるんですけども、実は今回フレグモーネで出走を取り消しとなってから、わずか2週間でのレースでもあって、まだまだ良くなる余地があります。今回の走りを見ると東京コースは合っていると思われるので、順調に使えればそのうち勝てると思います。

東京5R 3歳未勝利 注目

2着だったエンブレムコードについて。

2着：エンブレムコード 番組注目馬

前半800mが48秒1、後半800mが46秒0という超スローペースで2番手追走のヴルカーノが1着。逃げたコスモスケアヘッドが3着でした。そういう前有利のレースで、スタートでアオったため中団待機。しかも、内枠だったので前半は前が詰まり気味で抑えるのに苦労し、4コーナーから直線入り口にかけても全く動けませんでした。直線に入って残り400m付近で斜めに走って1番外まで出してからは伸びて来ましたが、前が楽をし過ぎだったので間に合わず、脚を余しました。骨折明けだった前走は余裕残りの体でも2着。そして今回は展開不向きでも2着。もう次は順番だと思います。

東京7R 4歳以上1勝クラス 注目

5着だったサトノアレックスについて。

5着：サトノアレックス

今回去勢明け初戦なので、体重が減っているのは自然な事なんですけども、マイナス18キロと言うその体重以上に小さく映りましたね、馬体が。しかも、このレースは中間の400mが13秒1-12秒9と緩んでラストの400mが12秒0-12秒0と言う、前有利のレースでした。そういうレース出負けして、後ろからになりながら最後は差を詰めて来ています。万全とは思えない状態で展開も不向きながらここまで来たように、能力は高いですね。使って順当に良化すれば好勝負に持ち込めます。

東京10R メトロポリタンS タイムＥ

基準より1秒6遅い勝ちタイムでした。

東京11R プリンシパルS 注目

勝ち馬には日本ダービーへの優先出走権が与えられます。前半1000mが1分0秒3で後半1000mが59秒0と、前後2分割でもスローペースなんですが、1000mから1400mにかけてもあまりペースは上がらずラスト600mが34秒0。前につけていた馬による争いで、2番手追走バジオウが抜け出しました。

1着：バジオウ

重馬場の前走は4着でしたけども、その前のセントポーリア賞は好タイムの2着。東京の良馬場なら、このぐらいは走るという事なんですが、ダービーで通用するレベルとはこのレースを見る限りでは、感じないですね。

2着：ディオスバリエンテ

そして2着のディオスバリエンテ・3着タイソウは共同通信杯でね、11着・12着だった馬です。これはね、距離が伸びて大きく前進したと言うよりも、共同通信杯がハイレベルでそれと比べると今回は組み合わせも展開も楽だったという事だと思います。

3着：タイソウ

そして2着のディオスバリエンテ・3着タイソウは共同通信杯でね、11着・12着だった馬です。これはね、距離が伸びて大きく前進したと言うよりも、共同通信杯がハイレベルでそれと比べると今回は組み合わせも展開も楽だったという事だと思います。

4着：ヴァイスメテオール

そして4着のヴァイスメテオールは後ろからで、これは展開負けですね。これまで時計の掛かる馬場でしか好走していませんでしたけども、良馬場で鋭く伸びた点は大きな収穫だと思います。

東京12R 4歳以上2勝クラス 注目

9着だったマリアルージュについて。

9着：マリアルージュ

好スタートを決めて前半はしばらく先頭だったんですけども、東京1400mを意識したのか手綱を引いて下げて中団追走。手応え良く回って来て、直線入り口では先行馬のすぐ後ろにいたんですけども、外に出すスペースはなく、前も詰まったまま。まぁ結構ほとんど追えないままでした。美浦の坂路で凄く動いてですね、状態が上がっていたという事なんですよね。レースでも進路さえあれば、突き抜けていたぐらいの手応えだったんですけども、全く力を出せずですね。日刊競馬のウチの谷口TMを初め、多くの美浦担当者、坂路担当のトラックマンが涙を流したらしいんですけどもね、この良い状態を維持できれば次も狙えると思います。過去2勝は福島の1150mなんですが、今回の感じなら東京1400mでも全く問題ないですね。

馬券Summary
春の2勝クラスについて
過去2回にわたって春の1勝クラスについてお話しましたが、今回は2勝クラスについてです。データの対象期間は夏の降級がなくなった2019年から昨年2020年までです。 　4月・5月の4歳以上2勝クラスの2着馬ですけども、これ次走が4月・5月の4歳以上2勝クラスであっても、6月以降の3歳以上2勝クラスであっても成績はあまり変わりません。この点が同じ時期の4歳以上1勝クラスとの違いですね。その理由の1つは、1勝クラスと違って下のクラスから勝ち上がって来る馬の補充があるという事ですね。もう1つの理由は、春の時点で3歳馬限定のレースに2勝クラスにピッタリ該当する、相当するクラスがない事です。3歳1勝クラスを勝つと、春、つまりクラス再編成の前は3歳オープンになるんですけども、そこで重賞で2着になるとクラスが上がって2勝クラスではなくなりますし、オープン特別で2着とかになるような馬でも、そういう馬は夏には3歳限定の重賞に出走する事が多いです。つまり、夏の2勝クラスですぐ勝負になる3歳馬があまり出て来ないので、春の4歳以上2勝クラスの2着馬は次走が春でも夏でもトータルの成績は大きくは変わりません。しかし、個別のレースにおいては2勝クラスで勝負になる3歳馬がそのレースにいるのかどうかが大きなカギとなります。
解説者：大川浩史(日刊競馬)