2021年2回小倉7日目

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中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス1秒7、日曜がプラス1秒3。1200m対象の数値は土曜がプラス0秒2、日曜がプラス0秒1でした。遡って8日間の芝の馬場差を確認しておきますと、前半2週はマイナスの数字でしたが後半2週は一気に時計が掛かるようになりました。
 火曜・木曜・金曜と雨が降り、土曜は重馬場でスタート。完全な道悪でかなり時計が掛かるようになりました。10R以降は稍重なんですけども、芝の傷みが進んだため前半と同じようにかなり時計の掛かる馬場でした。日曜は終日稍重ですが、土曜の後半よりかなり乾いて土曜よりは速い時計が出るようになりましたけども、力のいる馬場である事に変わりはありませんでした。外の方がね、馬場状態が良いのは確かなんですけども、力のいる馬場をこなせる馬は内を回って距離を稼ぐ方が得という場合もあって、ジョッキーの判断がかなり重要でしたね。まぁあまりにも特殊な馬場なので、小倉の後半2週の着順というのは、他のコースではあまり参考にならないと思います。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス2秒0、日曜はマイナス1秒6でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、この開催1週目はプラスの数値でしたが3日目以降はマイナスで、特に5日目以降はかなり速い時計の出るコンディションでした。
 火曜・木曜・金曜と雨が降って、土曜は不良。少し乾いた日曜も重でした。馬場発表の違いの通り、土曜よりは日曜の方が時計は掛かりましたけども、土日とも高速馬場が続きました。


  タイム分析
 2021/03/06 (土)  芝=+1.7 / 1200m=+0.2  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1200 メイショウヒゾッコ 牝3 未勝利 1:09.9 +0.6 --- +0.4 +0.2 D D 8.76
2R T1800 ドリームマローネ 牝3 未勝利 1:51.0 +2.8 --- +1.3 +1.5 E D 7.07
6R T2000 ニホンピロタイズ 牡3 未勝利 2:04.1 +3.0 --- +1.3 +1.7 E D 6.90
8R T1800 レッドフラヴィア 牝4 1勝クラス・牝 1:50.3 +3.2 -0.4 +1.3 +1.5 SL D 9.69
10R T1200 フォイアーロート 牡3 芝桜賞(1勝) 1:10.2 +1.5 --- +1.3 +0.2 E D 7.75
11R T2000 ジェットモーション セ5 八代特別(2勝) 2:02.1 +2.9 -0.4 +0.8 +1.7 D C 6.27
12R T1200 ロードベイリーフ 牡4 大牟田特(1勝) 1:09.3 +0.8 --- +0.6 +0.2 D C 7.76
 2021/03/06 (土)  ダ=-2.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R D1700 ナオミゴゼン 牝3 未勝利・牝 1:44.8 -1.9 --- +0.1 -2.0 C D 8.27
7R D1000 シンシティ 牝4 1勝クラス 0:57.6 -0.8 --- +0.4 -1.2 D D 7.38
9R D1700 ゴールドパラディン 牡4 1勝クラス 1:42.8 -2.4 -0.2 -0.6 -2.0 B D 7.00

小倉1R 3歳未勝利 注目
 4着だったエコロキングについて。
4着:エコロキング 
 重馬場とは言え前半600m34秒4というのは、まぁ小倉芝1200mとしては速くなく、先週の最初のレースだったので内側の状態がそれほど悪くなかったという事もあって、4コーナーで内を通った2頭が1着と3着。こういう状況で、後ろからもう4コーナーで思いっきり外を回していると相対的にかなり苦しいんですけども、直線でよく差を詰めました。芝1200mでは安定しているので、次走も芝1200mなら上位候補です。
小倉2R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
小倉3R 3歳未勝利・牝 注目
 勝ったナオミゴゼンについて。
1着:ナオミゴゼン 勝ち馬注目
 今回が初めてのダートだったんですけども、楽に2番手につけて抜群の手応え。4コーナーで軽く仕掛けると、すぐに加速して先頭に立ち、あっという間に差を広げラスト100m少しぐらいはもう流していましたね。ダート適性が高いですし、ダートなら1勝クラスでも上位可能でしょう。初ダートで好走した時がですね、重とか不良だと良馬場のダートでどうかという、懸念が出るんですけども、兄のダノンスプレンダーはダート5勝。姉のシホノレジーナはダート2勝と言うダート血統ですので、良馬場のダートも問題なくこなすと見ます。
小倉6R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
小倉8R 4歳以上1勝クラス・牝 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
小倉9R 4歳以上1勝クラス タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムでした。2番人気の15.モズピンポンが先手を取って、1番人気の11.ゴールドパラディンが続きます。直線に入って後続は離され、前の2頭の追い比べとなり、ゴールドパラディンが抜け出しややリードを広げて2馬身半差で1着。2着モズピンポンからはさらに開き、6馬身差で10.イグナーツが3着でした。
1着:ゴールドパラディン 番組注目馬
 ゴールドパラディンが単勝1.8倍の支持に応えて勝ちました。中盤でペースが緩み、そのためペース補正が入ってさらにラスト600mが12秒1-12秒0-11秒8と加速ラップになりましたけども、その先行有利の展開を差し引いても上位2頭は優秀ですね。勝ったゴールドパラディンは特に無理する事なく、2番手につけて抜群の手応え。あっさり前を交わし、余裕を持って加速ラップの競り合いを制しました。小回りコースの1700mなら2勝クラスでもすぐに通用しそうですし、もう今なら坂コースの1800mでもそこそこやれると思います。
2着:モズピンポン 
 中盤でペースが緩み、そのためペース補正が入ってさらにラスト600mが12秒1-12秒0-11秒8と加速ラップになりましたけども、その先行有利の展開を差し引いても上位2頭は優秀ですね。2着のモズピンポンはペースはきつくなくても勝ち馬にピッタリとマークされて楽ではない逃げでした。最後は突き放されましたけども、上々の粘りで昨年より力をつけている事がわかります。次走も上位候補ですね。
3着:イグナーツ 
 2着から6馬身差の3着以下というのはもう好タイムでありませんけども、3着のイグナーツは4コーナーで追い通しになっていても、大バテはしなかったですね。
4着:ニンギルス 
 そして4着のニンギルスは4コーナーで前の馬に接触して躓くロスがあって、まぁスムーズならもう少し走れると思います。
小倉10R 芝桜賞 タイムE
 基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
小倉12R 大牟田特別 注目
 10着だったシシリエンヌについて。
10着:シシリエンヌ 
 直線に入ったところでもう既に内にもたれていまして、それで外の手綱を開いて態勢を整えてから追い出したんですけども、その途端にまた内に刺さってしかもその時に前に馬がいてブレーキをかける事になりました。その後はゴールまで目一杯に追えなかったですね。まぁねレースぶりを含めた安定感はないんですけども、前走の八幡特別ではスローペースを上がり33秒6で追い込んで3着まで来ていますように、力は秘めています。人気が下がるであろう次走小回り芝1200mなら、穴候補としてマークしたいですね。

  馬券Summary
新馬戦終了後の3歳未勝利戦-人気編-
 前回に引き続き、新馬戦がなくなった後に3歳未勝利戦でデビューした馬の成績についてです。集計期間は2011年から2020年までで、それぞれの年で対象としたのは3月から5月までとなります。
新馬戦終了後の3歳未勝利戦-人気編-
 前回はもう目立った成績の厩舎を取り上げましたけども、今回は人気についてですね。まぁ結論から言ってしまうと経験馬相手のデビュー戦で上位人気になった馬の信頼度は高いです。初出場ながら1番人気から3番人気になった馬というのは、この同じ集計期間の未勝利戦の全ての1番人気から3番人気よりも勝率は高いです。まぁ経験馬相手のデビュー戦なのに人気になってるのは危ないなぁと、そう思ってはいけなくてですね、デビュー戦なのに人に人気になっているなら信頼度は高い。少なくとも低くはないということです。さて、特記データですけども、集計期間内の勝利数が圧倒的に多かった堀宣行厩舎がですね、もう1番人気での信頼度の高さも突出しております。またですね、同一期間の3歳未勝利戦で堀厩舎の全ての1番人気は勝率が42.2%・連対率60%で、何と初出走馬の方が圧倒的に信頼度が高いという事ですね。期間内の勝利数が2位の友道康夫厩舎も1番人気での信頼度は高く、こういう経験馬相手のデビュー戦でたくさん勝つような厩舎というのは、人気になった時の信頼度は高いという事になります。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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