2021年1回中山5日目

開催一覧
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2021/03/06 (土)
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2021/02/27 (土)
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2021/02/14 (日)
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2021/01/09 (土)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がプラス0秒1でした。まずは年明け6日間の馬場差を確認しておきますと、マイナス0秒3でスタートし徐々に時計が掛かってきています。
 火曜日に少し雨が降ってるんですが、その影響は無く、開催が進んで少しだけ時計が掛かるようになりました。何故か外が伸びると言われている事が多いんですけども、別に内を通っても不利ではない馬場です。この開催は全てCコースが使用されます。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒7、日曜がプラス0秒9。1200m対象の数値は、土日ともにプラス0秒1でした。ここまで6日間の馬場差を確認しておきますと、1800mは全てプラスの数値で時計が掛かっており、1200mは水準レベルで推移しています。
 火曜日に少し雨が降りましたが、週末には完全に乾いていて時計の掛かる馬場でした。土曜日はですね、南風で直線が追い風。日曜は北風で直線が向かい風でした。風速自体はそれほどではなく、芝とかねダート1200mには時計の出方にはあまり影響なかったですけども、力のいる馬場で直線を2回通るダート1800mは風の影響があって、それが土日の馬場差の違いに現れています。


  タイム分析
 2021/01/16 (土)  芝=-0.1  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2000 セナリスト 牝3 未勝利 2:01.9 -0.6 --- -0.5 -0.1 B C 6.13
6R T1600 オメガロマンス 牝3 新馬 1:36.4 +0.2 --- +0.3 -0.1 C C 10.56
9R T1600 スライリー 牝3 菜の花賞(1勝) 1:36.1 +0.9 -0.5 +0.5 -0.1 D C 7.33
11R T1200 レジェーロ 牝4 カーバンH 1:09.2 +1.1 --- +1.2 -0.1 E D 10.53
12R T1800 アールクインダム 牝4 2勝クラス・牝 1:48.3 +0.4 --- +0.5 -0.1 D D 6.36
 2021/01/16 (土)  ダ=+0.7 / 1200m=+0.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 ノーブルハーバー 牝3 未勝利 1:13.6 +0.7 --- +0.6 +0.1 D D 6.87
2R D1800 ホウオウルバン 牡3 未勝利 1:55.6 -0.2 --- -0.9 +0.7 A D 6.53
3R D1200 ボイラーハウス 牡3 未勝利 1:13.6 +0.7 --- +0.6 +0.1 D D 7.63
4R D1800 ララシャルロット 牝3 新馬・牝 1:58.2 +2.1 -0.6 +0.8 +0.7 D C 9.20
7R D1200 ラフィンクロンヌ 牝4 1勝クラス・牝 1:12.1 +0.2 --- +0.1 +0.1 C D 8.60
8R D1800 チョーズンワン 牡4 1勝クラス 1:55.1 +1.1 --- +0.4 +0.7 D D 9.13
10R D1200 マローネメタリコ 牝6 頌春賞(2勝) 1:11.4 +0.1 --- ±0 +0.1 C C 9.60

中山1R 3歳未勝利 注目
 3着だったブーケオブアイリスについて。
3着:ブーケオブアイリス 
 まずスタートで出遅れまして、後ろからになったんですけども直線の伸びは目立ちました。芝1600mの新馬戦ではですね、こうスピードは見せたモノのいかにも距離が長いという止まり方をしていたんですけども、ダート短距離向きである事を今回示したと言えます。出遅れて後ろで脚を溜められたから伸びただけで、スタートが正常だと案外というケースもあるんですけども、今回はですね、直線に入る前からコーナーで追い上げて来る時もスピードがかなりありまして、好位につけたら伸びを欠くということは考えにくいですね。次もダート短距離ならかなり有力と思います。
中山2R 3歳未勝利 タイムA
 基準より0秒9速い勝ちタイムでした。
1着:ホウオウルバン 勝ち馬注目
 ホウオウルバンが初めてのダートで一変しました。ホウオウルバンは兄にシンキングマシーン、姉にビスカリアがいて父がキズナで500キロを超える大型馬。ダート向きだろうと多くの人が考えて人気になったんですが、その考えた通りでしたね。とは言っても、前半は砂を被って気にしているのか、上に伸び上がるような走りになっていましたけども、まぁ向正面で上がって行った辺りからはクビを下げて迫力満点の走り。上のクラスでね、今回のような大雑把なレース運びだと厳しいかもしれませんが、能力は通用するでしょう。
2着:ジュンキリタップ 番組注目馬
 2着のジュンキリタップは4着だった新馬戦から大幅にタイムを短縮しました。中山ダート1800mは初出走の2歳馬には厳しい条件なので、一度レースを経験して次に大きく前進する事があり、それに該当すると言えますね。コレまぐれとかそういうものではないので、次走も有力です。
中山3R 3歳未勝利 注目
 3着だったオレデイイノカについて。
3着:オレデイイノカ 
 前走に続いて内枠に入りまして、そしてさらに前走と同じようにスタート直後の芝でダッシュがつきませんでした。前走はこのまま内を通って追い上げて行って、そして前が詰まってしまってるんですけども、今回は早めに外に出して追い上げて行ってスムーズでした。しかしね、直線がこの日追い風だった事もあって、4コーナーで脚を使っていない先行馬は直線で止まらず、こちらは伸びてはいますけど3着まででした。2度続けて芝でダッシュがついていないので、芝からスタートとなるコースでは依然として危なっかしいんですけども、恐らく次走は東京のダート1300か1400m。東京では普通に好位につけられた事もあるので、そろそろ勝つ順番が回ってきそうです。
中山5R 3歳未勝利 タイムB
 このレースの勝ちタイムは当開催3歳未勝利クラスの基準タイムより0秒6速く、2000m対象の馬場差がマイナス0.1だったことを踏まえましても、 -0.6-(-0.1)=-0.5 で基準より0秒5速い勝ちタイムでした。
1着:セナリスト 
 セナリストが2走目で勝ち上がりました。セナリストは追い通しだったんですけども、直線に入るまでに何とか前との差を詰めていて、直線でもジリジリと伸びていました。そこで勝ちそうになっていたコスモマインが外へヨレで失速。その後ろにいた2頭がそのアオりを受けた事で差し切れたという感じですね。勝てた事に関しては恵まれた部分もありますけども、タイムは優秀。道中進みが悪いのは周囲に気を遣っている影響があるようなので、慣れてくれば解消するはず。そうなれば1勝クラスでも上位可能と思います。
2着:コスモマイン 
 2着コスモマインは直線のロスも影響しましたか。コスモマイン、普通に走っていれば勝っていたと思いますけども、もう遊んでしまった感じですね。外へヨレて失速しました。その後にね、また伸びて差し返している訳ですから能力は高いんですけども、オルフェーヴル産駒らしさ全開という感じなので、ちょっと信用ならないですね。
3着:ヴァンデスプワール 
 3着のヴァンデスプワールは不利がなくてもコスモマインには先着できていないんですけども、モーリス産駒なのでああいう場面でブレーキをかけると再加速が時間かかるんで、厳しいですね。ただし、こういう速めの流れの2000mで良さは出てると思います。
4着:レッドロワ 
 そして番組注目馬だったレッドロワは4着でした。こちらもゴール前で不利はありましたけども、まぁそれがなくても2着以内はなかったですね。中山コースを意識して前走より前につけたら伸びを欠いたというレースの内容なんですが、距離も少し長かったかもしれません。
中山6R 3歳新馬 注目
 勝ったオメガロマンスについて。
1着:オメガロマンス 勝ち馬注目
 オークス馬のヌーヴォレコルトの全妹という事で評判になっていたんですけども、そのヌーヴォレコルトは芝1600mの新馬戦で、もう追走に苦労して4着でした。オメガロマンスも同じような事になりそうだなと、私思って本命にしなかったんですけどね、前半はかなり後ろの方で追っつけ通し。しかし、4コーナーで外に出して追い上げを開始すると、最後は右手前のまま差し切りました。そしてまだまだ伸びそうな勢いでしたね。このレース、体列は縦長になっていたんですけども、ペースは速くなくて、展開が向いたどころか最悪に近い展開でしたので、能力の高さを見せつけたと言えます。オークスを制するレベルかどうかはまだ分かりませんけども、重賞で活躍できるレベルの馬だと思います。
中山11R カーバンクルS タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。

  馬券Summary
池江泰寿厩舎の新馬戦の傾向
 このシリーズは新馬戦とその次走の2戦目をセットで解説して来ましたけども、池江厩舎は非常にボリューミーなので、2回に分けます。まず今回は新馬戦についてですね。厩舎開業が2004年なので、集計は2004年以降となります。
池江泰寿厩舎の新馬戦の傾向
 まず池江厩舎の新馬戦、87勝のうちですね約1/3はディープインパクト産駒です。ディープインパクトの初年度産駒がデビューした2010年6月以降に限ると、66勝中29勝となりまして、占める割合が非常に高いです。しかし、ディープインパクト産駒でも牝馬は不振でして、牝馬21頭中16頭が1番人気か2番人気だったのに、3勝しかしていません。これに対してよ牡馬は驚異的な連対率を残しています。初戦駆けするのは牝馬というのは、昔からのイメージがなんとなく残っているだけに、牝馬が初戦駆けせずに牡馬は初戦から走るという傾向は知っていると役に立つと思います。
ただし、ディープインパクト産駒今年の2歳世代が実質最後になります。なので、このデータそのものの寿命は長くないんですけども、まぁ池江厩舎がその後どうなるのは注目したいですね。
 もう1つ別の傾向ですけども、連対率ベースで言うと、デビュー時期による違いがほとんどないという事ですね。厩舎を問わずディープインパクト産駒はデビュー戦が遅くなっても、成績が落ち込まないという特徴があるので、その影響も多少はあるんですけども、ディープインパクト産駒を仮に除いたとしても、3歳新馬戦の成績が良い厩舎です。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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