2021年1回中山3日目

開催一覧
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2021/02/27 (土)
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2021/02/21 (日)
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2021/01/05 (火)
中山 中京
  馬場コメント
 芝の2000m対象の数値は初日がマイナス0秒3、そして初日から中3日の間隔で開催2日目の土曜もマイナス0秒3、日曜・月曜はマイナス0秒2でした。中山は実質的に昨年暮れからの連続開催となりますので、遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、暮れの開催後半は全てプラスの数値でしたが、今年に入っての4日は全てマイナスの数値です。
 昨年の最終日は馬場差がプラス0秒9まで行っていましたけども、今年の初日マイナスゾーンに戻りました。昨年12月の開催は全てAコース使用で今開催は全てCコース。昨年末の時点で内側だけが極端に傷んでいた訳ではないので、仮柵の効果は大きくないようにも感じるんですけども、AコースからいきなりCコースまで移ると、コーナーがかなり緩くなるので特に中山のような元々コーナーがタイトなコースだと、カーブが緩くなる事で平均スピードが上がって、その結果速い時計が出やすくなります。4日間の馬場差はずっと良馬場で、レース数が多くない事もあって、ほぼ一定でした。
 ここまでの馬場差1800m対象の数値は初日はプラス0秒4、土曜がプラス0秒6、日曜・月曜はプラス0秒9。1200m対象の数値は初日はマイナス0秒1、土曜がプラスマイナスゼロ、日曜・月曜がプラス0秒2でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、1800mは全てプラスの数値。1200mは水準レベルで推移しています。
 初日はですね、昨年の12月の後半よりも含水率が高く、当時より速い時計が出るようになったんですけども、その後はもうかなり気温が低くなりまして、散水すると凍結の恐れがあるので金曜日以降は散水をせず、含水率が下がって土曜の時点で既に初日より時計が掛かるようになっていました。そして日曜日は1%台前半という滅多に見ない含水率の数値で、月曜日も同じように含水率は低く、土曜と比べて日曜・月曜は時計がさらに掛かっていたという事になります。


  タイム分析
 2021/01/10 (日)  芝=-0.2  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2200 グローリアスサルム 牝3 未勝利 2:16.9 +1.2 -0.6 +0.8 -0.2 D D 7.25
6R T2000 タイセイドリーマー 牡3 新馬 2:04.8 +2.0 -0.9 +1.3 -0.2 SL C 9.13
9R T1200 ロンギングバース 牡3 朱竹賞(1勝) 1:09.2 -0.2 --- -0.1 -0.1 C D 7.44
10R T1600 カラテ 牡5 若潮SH(3勝) 1:32.9 -0.8 --- -0.6 -0.2 B C 5.86
12R T1600 インテンスライト 牡5 2勝クラス 1:34.2 -0.1 -0.1 ±0 -0.2 C C 6.14
 2021/01/10 (日)  ダ=+0.9 / 1200m=+0.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 チュイション 牡3 未勝利 1:13.3 +0.4 --- +0.2 +0.2 C C 7.00
2R D1800 フローズンカクテル 牝3 未勝利・牝 1:57.9 +2.1 --- +1.2 +0.9 E D 9.13
3R D1800 ダノンブレット 牡3 未勝利 1:57.3 +1.5 --- +0.6 +0.9 D D 9.75
7R D1200 ハルワタート 牝5 1勝クラス 1:12.5 +0.6 --- +0.4 +0.2 D C 9.33
8R D2400 ユメノサキ セ6 1勝クラス 2:40.1 +4.2 -0.4 +2.6 +1.2 SL D 7.88
11R D1800 ダノンスプレンダー 牡5 ポルック 1:54.0 +2.2 -0.3 +1.0 +0.9 E D 7.94

中山2R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。3着だったデルマフゲンについて。
3着:デルマフゲン 
 まずブリンカーを着用していまして、そしてスタート直後に気合を付けた事で楽に3番手につけられた事がこれがデビュー戦とは違ったんですけども、4コーナーで内から外へ移動したところで勝ち馬にぶつけられて挟まれ、さらに直線に向いたところで外から入って来られてジョッキーが立ち上がる。そういう不利がありました。勝負所で2回も不利を受けて厳しくなっても、ゴールまでしっかり伸びていました。前半の行きっぷりが良かった事も不利を受けた後も、気持ちが切れなかった事も大きな収穫でして、今回は2着からも離れた3着ですけども、次走はもっと走れると思います。
中山6R 3歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
中山8R 4歳以上1勝クラス タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
中山10R 若潮S タイムB
 基準より0秒6速い勝ちタイムでした。さぁスタートで外枠の馬が複数遅れています。一方、ウインカーネリアンが内から先手を取って行きます。そして4コーナーを回っても先頭。そしてその外からカラテが一気に上がって来ます。2頭が並んで直線に入って来ましたが、このカラテが坂下からウインカーネリアンをグングンと突き放して、最後は3馬身差で1着。その後ハーモニーマゼランが追い込んで来ますが、ウインカーネリアンがクビ差凌いで2着は確保しました。
1着:カラテ 
 カラテが中山芝1600mで連勝です。カラテは先行馬を見る位置につけて、4コーナーでは前を交わしに行き、直線でウインカーネリアンと馬体を併せると坂で一気に突き放しました。芝1600mに出走するようになった昨年6月以降は、これで5戦3勝です。合う条件に巡り会ったという事もありますけども、3勝全てが僅差ではなく差をつけて勝っているので、これは本格化したと解釈したいですね。直線の長いコースの良馬場では上がりが速いとまだ分かりませんけども、同じ中山1600mのオープン特別なら通用しそうです。
2着:ウインカーネリアン 
 2着のウインカーネリアンは久しぶりの1600mでしたが、マイペースの逃げに持ち込み粘りました。コーナー4つの1800mの方が好走しやすい脚質ですけども、1600mで好走できれば選択肢は多くなりますね。ただ、東京では狙いにくいです。
3着:ハーモニーマゼラン 
 3着のハーモニーマゼランは出遅れました。出遅れなければという期待はできるんですけども、実は前走もですね出遅れてはいないんですけども、ゲートの中でガタガタと落ち着きのない動きましてまして、出遅れる危険はあったんですよね。力は上位ですけども、今のところ信頼度は高くないと判断します。
4着:ルーカス 
 そして4着のルーカスは道中、前が詰まって窮屈になってるようにも見えましたし、脚が溜まっているようにも見えたんですけども、どっちにしても追ってスパッと切れないというのはいつも通りでしたね。次走も連下級という評価になります。
中山11R ポルックスS タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。

  馬券Summary
堀宣行厩舎の新馬戦と2戦目
 昨年12月にこれシリーズ化してね、厩舎別の新馬戦やその2戦目の傾向というのをやりましたけども、これがごく一部で好評だったようなので今開催も続けます。で、今回は堀宣行厩舎です。
堀宣行厩舎の新馬戦と2戦目
 昨年の最後の回で取り上げた矢作厩舎との対比で、これを見て頂きたいんですけども、デビュー時期による成績の違いですね。一般的に、どの厩舎も3歳デビューの成績が下がるんですけども、その主な要因は平均出走頭数が多くなるという事です。1レース当たりですよ。しかし、この堀厩舎ですね、もちろん3歳デビューの成績は2歳デビューよりも下がるんですけども、その落ち込み幅が大きくありません。その要因はですね、新馬戦がある内にとにかくデビューさせてしまおうという、いわゆる見切り発車のデビューがあまりないという事ですね。
堀宣行厩舎の新馬戦と2戦目
それを物語るのがですね、新馬戦がなくなった後4月から5月にかけて、未勝利戦でデビューした馬の勝率というのはですね、30%以上ある。これ相当凄いと思いますね。このぐらい馬に合わせてデビューさせるという事です。
堀宣行厩舎の新馬戦と2戦目
2戦目の成績、こちらで目立つのは中8週以内に使った場合と、中9週以上空けた場合の成績がほとんど変わらないという事ですね。新馬戦で6着以下だった馬に限れば、間隔を明けて来た時の方が成績が良いです。番組に合わせて慌ててデビューさせる事は滅多にありませんし、新馬戦で好結果が出なかった馬はじっくり立て直して間隔を明けて2戦目で好走する事が多いという厩舎です。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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