2022年4回東京4日目

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  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス2秒0でした。まずはここまで5日間の馬場差を確認しておきますと、3日目を除けば全てマイナス2秒台で、かなり速い時計の出るコンディションでした。
 終日稍重だった3日目にしても、マイナス2秒に近いレベルでした。先週は木曜・金曜に雨が降って、土曜はその影響が残っていたはずなんですけれども、それでもマイナス2秒0でした。日曜はAコース使用5日目でしたけれども、土曜より馬場は乾いて時計の出方は変わりませんでしたね。全体の印象を言いますと、開幕週よりも馬場が高速化したように感じたんですけれども、実際はレースレベルによる差が大きかったという事でしょうか。ただ、土曜はですね前めとインコースを立ち回った馬に有利なレースが多かったですね。日曜は終盤に入ってからは先々週のように、外の差し馬がく伸びていました。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス2秒4からマイナス1秒7への変動、日曜はマイナス1秒1でした。ここまで5日間の馬場差を確認しておきますと、雨の影響で4日目つまり先週土曜までは良馬場の開催日はなく、速い時計の出るコンディションになっています。
 木曜・金曜の雨の影響が残りまして、土曜は終日「稍重」でした。マイナス2秒4の馬場差でスタートして、後半は乾いて行ったんですが、12R時の1600m換算の馬場差がマイナス1秒7で、まぁ依然として速い時計の出るコンディションでした。日曜は土曜と比べて乾いたんですけれども、それでもマイナス1秒台でしたね。脚質面を見ますと、前めで立ち回った馬に有利なレースが多かったんですけれども、まぁただ総じて言いますと、やはりそれはレースレベルによる差っていうのが大きく影響したんじゃないかなと思います。


  タイム分析
 2022/10/15 (土)  芝=-2.0  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T2000 シルバーティムール 牡2 未勝利 2:00.6 -1.5 -0.3 +0.2 -2.0 C C 6.71
3R T1600 リックスター 牝2 新馬 1:36.3 +0.3 -0.7 +1.2 -1.6 SL C 8.67
5R T2000 ヒシタイカン 牡2 新馬 2:02.0 -0.4 -1.0 +0.6 -2.0 D C 6.18
7R T1600 ダノンティンパニー 牡4 1勝クラス 1:32.9 -1.9 --- -0.3 -1.6 C C 9.71
8R T2400 サンストックトン 牡3 2勝クラス 2:24.5 -1.7 -0.7 ±0 -2.4 C C 7.13
10R T1400 レイモンドバローズ 牡4 白秋S(3勝) 1:20.8 -0.4 -0.1 +0.9 -1.4 E C 9.13
11R T1800 イズジョーノキセキ 牝5 アイルラ(G2) 1:44.5 -1.1 --- +0.7 -1.8 D C 9.85
 2022/10/15 (土)  ダ=-2.4 → -1.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1600 サンライズジーク 牡2 未勝利 1:36.6 -2.8 --- -0.4 -2.4 B D 7.33
4R D1400 アラカザーム 牝4 1勝クラス 1:24.5 -0.4 -0.3 +1.2 -1.9 SL D 8.00
6R D1600 ウィルソンテソーロ 牡3 1勝クラス 1:36.5 -1.5 --- +0.6 -2.1 D D 7.75
9R D1600 トレド 牡2 プラタナ(1勝) 1:36.9 -1.6 --- +0.3 -1.9 C D 8.00
12R D1300 レーヴリアン 牝4 2勝クラス 1:17.2 -0.7 --- +0.7 -1.4 D C 6.25

東京1R 2歳未勝利 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。
1着:サンライズジーク 
 サンライズジークがダートに転じて2走目で初勝利を挙げました。このレース、前後半の800mの差が4秒もあるハイペースで、能力差がはっきりと出る厳しい流れになりました。前へ行った2頭のまぁマッチレースで、結局スタートが決まった馬と出遅れた馬との差が出たんですが、勝ったサンライズジークは逃げて上がり600m最速ですから、これは掛け値なしに強かったですね。父はエピファネイアです。
2着:ラフエイジアン 
 そして2着のラフエイジアンも最後まで食らいついて行ったのは立派です。出遅れなければ次走も勝ち負けでしょうね。
3着:サンテックス 
 3着のサンテックスはラフエイジアンから5馬身差をつけられました。4コーナーですでに前2頭より手応えで劣っていましたからね、後続馬との能力差が大きく、4着テンコマンドゥールはさらに2秒近く離されていますからね。なお、3着サンテックス自身のタイムランクですが、これはD相当になります。
東京3R 2歳新馬 タイムSL
 前半が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
東京4R 3歳以上1勝クラス タイムSL
 前半が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
東京6R 3歳以上1勝クラス 
1着:ウィルソンテソーロ 通信簿
 1番人気1着でした。3番手追走から持ったまま、残り400mで先頭です。そしてゆっくり追い出すとあっという間に突き放して、余力も十分でした。かなりのタイム短縮も見込めると思いますので、2勝クラスでも上位は可能です。
東京7R 3歳以上1勝クラス 注目
1着:ダノンティンパニー 勝ち馬注目
 勝ったダノンティンパニー、地方園田で3戦3勝してJRAでは初出走です。ただ、JRAに在籍していてデビュー寸前まで行った馬なんですね。これ一言で言ってですね、能力が違いすぎましたね。返し馬なんか見ますとね、まだ頼りない走りなんですが、まぁいかにもディープインパクト産駒の優等生というところで、今後の成長は非常に楽しみです。
2着:テラフォーミング 
 2着のテラフォーミングは前走が枠内中立不良で、発走調教再審査明けでした。今回はゲートをクリアして流れに乗って行けましたね。ただ、いかにも相手が悪すぎたという事です。それでも芝1600mの高速決着に対応できた、この自信は大きいと思います。
3着:レディナビゲーター 
 3着のレディナビゲーターは好位のインコースを立ち回ったので、まぁウイニングポジションには収まっていたと思います。敗因は休み明けの影響と言うよりは、ラストの切れ味の差、そういう風に思います。
4着:グレイスフル 
 4着のグレイスフルは放牧で立て直して、昇級2戦目で本来の能力を発揮したんですが、もうひと伸びが無かったですね。評価ちょっと迷うんですけれども、まぁタイム的には走っていると見るべきでしょう。
5着:ソバナ 
 それから外枠からスタートし、4コーナーでですね中から外に位置した差し・追い込み馬はですね結構苦戦を強いられちゃったんですね。5着ソバナから7着同着のライラスター・デコラシオンまでは同タイムでしたから、これひとくくりにして良いと思います。
6着:リュクスフレンド 
 それから外枠からスタートし、4コーナーでですね中から外に位置した差し・追い込み馬はですね結構苦戦を強いられちゃったんですね。5着ソバナから7着同着のライラスター・デコラシオンまでは同タイムでしたから、これひとくくりにして良いと思います。
7着:ライラスター 
 それから外枠からスタートし、4コーナーでですね中から外に位置した差し・追い込み馬はですね結構苦戦を強いられちゃったんですね。5着ソバナから7着同着のライラスター・デコラシオンまでは同タイムでしたから、これひとくくりにして良いと思います。ただね、1番人気のライラスターは返し馬から気負っていましたし、今回硬さもありましたから、本来の能力を発揮したとは言えません。参考外と言っても良いかもしれませんね。
7着:デコラシオン 
 それから外枠からスタートし、4コーナーでですね中から外に位置した差し・追い込み馬はですね結構苦戦を強いられちゃったんですね。5着ソバナから7着同着のライラスター・デコラシオンまでは同タイムでしたから、これひとくくりにして良いと思います。
東京8R 3歳以上2勝クラス 注目
 このレースにはですね、重賞にも出走経験があってまぁ実質的にはオープンクラスの資質を持つ2頭、サンストックトンとキングズパレスが出走していました。そして、その結果はその2頭の強烈なマッチレースになった訳ですね。
1着:サンストックトン 番組注目馬
 勝ったサンストックトンは同じ東京で2歳未勝利戦を勝った時のような、追い込み勝ちを決めたんですが、正直言って今回ここまでじっくり構えたのは予想外でした。それにしても想像を超える圧倒的なパフォーマンスで、初めての2400mも難なくクリアしましたからね。これは今後がホント楽しみになりました。
2着:キングズパレス 
 そのサンストックトンと接戦を演じたのが2着キングズパレス。キングズパレスがねサンストックトンと位置取りが逆になったというのは、これは意外だったんですが、今回はスタートが改善されて少頭数ながらこの馬とすれば、馬群について行けましたよね。勝ち馬に目標にされてしまいましたけれども、これはほぼ勝ちパターンのレースができていますから、次走は何とかしたいと言うか何とかなるでしょう。
3着:シュブリーム 
 そして3着のシュブリームですけれども、このレースペース補正が0秒7入っているように、かなり緩やかなペースの中で、2着キングズパレスに10馬身差もつけられたんですよね。先着2頭とはもう能力差がありすぎたという事。今回はですね、平場で減量騎手起用だった訳ですから、尚更ということは言えると思います。
東京10R 白秋S タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
東京11R 府中牝馬S 重賞
 タイムランクがD・メンバーランクはCでした。ローザノワールが先頭で直線に入って行きました。前半600m34秒4はこのレースのここ10年では最も速くてですね、速めの平均ペースとなって、ラップの構成はですねサリオスの勝った先々週の毎日王冠に近いものになりました。だた、雨の影響はなくて脚質不問の地力勝負とはならず、4コーナーで最内を回った馬が1着から3着・5着・6着と上位をほぼ独占しました。この点はですね、毎日王冠とは違いましたね。内枠と先行馬・インコースを通った馬にかなり有利になったと言って良いと思います。
1着:イズジョーノキセキ 
 イズジョーノキセキがソダシを捉えて重賞初制覇です。イズジョーノキセキについてはですね、岩田康誠騎手が「ソダシの後ろから運べば必ず進路ができると思っていた」と、そうコメントしているんですが、これが全てを物語っていますよね。なんせ見事な決め打ちで、狙いすましたイン狙いなんですけれども、こういう事は人気がないからこそできるという事は言えるんですけれどもね、岩田騎手ならではと言うか、彼にしかできない乗り方ですよね。
2着:ソダシ 
 そして勝ち馬にアタマ差の2着がソダシ、3着がアンドヴァラナウトでした。まず2着のソダシですが、落ち着きがありましたしスタートも決まって、ハナへ行けるぐらいだったんですけれどもね、まぁ的確なペース判断から一旦下げて、勝ちパターンのレースができたと思います。勝ち馬に展開が向いた訳ではなくね、勝ち馬にしてやられたと言った方が適切で、勝ち馬が54キロ、それからこちらが56キロとまぁ負担重量の差もあったかもしれませんね。
3着:アンドヴァラナウト 
 そして勝ち馬にアタマ差の2着がソダシ、3着がアンドヴァラナウトでした。それから3着のアンドヴァラナウト、1枠1番からほぼイメージ通りのレースプランできたと思いますね。その通りのレースができたと思うんですが、今後に繋がる非常に良い走りだったとは思います。ただ、見た目にはですねソダシをマークして、追い比べで劣っただけなんですけれども、着差はわずかでもね、これは現時点での力差を感じさせたと思います。
4着:サトノセシル 
 まず4着のサトノセシルですが、4コーナーから直線のコース取りでは上位6頭の中では最も割を食った形なんですが、勝つためには上がり600m33秒台の瞬発力が要求されましたから、この馬には限界があったと思います。
5着:アブレイズ 
 5着のアブレイズはこの馬本来の勝ちパターンのレースは出来ました。ほとんど減点なしで、一瞬はですねこの馬が勝ったと思ったほどです。スタートを含めてですね、安定感が出てくれば良いと思います。
6着:ライティア 
 そして6着のライティア、序盤で若干の力みはあったんですけれども、これは許容範囲でしょう。昇級戦で大幅に相手が強化された中で、この馬のレースをして力を出し切りました。ただね、先ほども言いましたように実際のラップとは裏腹に、先行有利の流れだったように思います。
7着:シャドウディーヴァ 
 あと昨年の勝ち馬シャドウディーヴァ、7着でした。返し馬を見た感じではですね、昨年の方が状態は良かったかなという気はしたんですけれども、まぁ不向きな展開の中でここまで伸びたのは立派です。やはり地力はありますよね。

  馬券Summary
キャリアハイを更新する丹内騎手
あとで
解説者:吉岡哲哉(競馬ブック)
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