2022年1回函館9日目

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中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒4からマイナス0秒2への変動、日曜がプラスマイナスゼロでした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、2週目はマイナス1秒台でしたが、その後は水準に近いレベルで推移しています。
 先週からBコースに変わって土日とも良馬場だったんですが、開催5週目となり高速馬場にはなりませんでした。さらに土曜終盤には雨が降り、12Rだけは10Rまでと比べて時計が掛かっていました。日曜は土曜と比べても時計が掛かり、マイナスの数値ではありませんでした。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒9、日曜がマイナス1秒2でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナスの数字で終日良馬場発表の開催日でもマイナス1秒台かそれに近いレベルです。
 今の説明にもありましたように、先週にしても土日ともに良馬場ではあったんですが、速い時計の出るレベルでしたね。土曜終盤からの雨で、日曜は土曜よりもさらに時計が出やすくなって、マイナス1秒台になりました。連対馬については前めにつけた馬が優勢で、全てのレースで逃げ・先行馬が連対していました。


  タイム分析
 2022/07/09 (土)  芝=-0.4 → -0.2  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1200 イコサン 牡2 未勝利 1:09.9 -0.4 --- -0.2 -0.2 C C 5.86
4R T1800 ナックフローラ 牝3 未勝利・牝 1:49.1 -0.2 -0.7 -0.5 -0.4 B C 6.64
5R T1200 アスクドリームモア 牡2 新馬 1:11.1 +0.6 --- +0.8 -0.2 E C 7.00
6R T2000 アメジストブラック 牡3 未勝利 2:02.5 +0.4 --- +0.8 -0.4 D D 7.29
9R T2000 フラワリングナイト 牝5 北斗特別(1勝) 2:01.2 ±0 --- +0.4 -0.4 D D 6.43
10R T1200 ソウテン 牡3 潮騒特別(2勝) 1:09.9 +0.9 --- +1.1 -0.2 E C 7.33
12R T1200 ドロップオブライト 牝3 1勝クラス 1:09.4 ±0 --- +0.1 -0.1 C C 8.62
 2022/07/09 (土)  ダ=-0.9
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1000 キュートヘスティア 牝3 未勝利・牝 0:59.5 -0.3 --- +0.2 -0.5 C D 7.08
3R D1700 フォンメイリー 牝3 未勝利 1:47.4 ±0 --- +0.9 -0.9 E D 8.08
7R D1000 イスラアネーロ 牡3 1勝クラス 0:58.9 -0.3 --- +0.2 -0.5 C D 6.17
8R D1700 ロードヴァレンチ セ3 1勝クラス 1:45.5 -0.9 --- ±0 -0.9 C D 5.55
11R D1700 フルデプスリーダー 牡5 マリーンH 1:44.0 -0.2 --- +0.7 -0.9 D C 7.83

函館1R 2歳未勝利 注目
 タイムランクはCなんですが、あと0秒1速ければBランクでした。1番人気の番組注目馬イコサンが好スタートから逃げようとした2番人気トラネスハープを交わしてハナを主張。少頭数だけに単調なレースとなりましたが、結局そのままイコサンが逃げ切り勝ち。トラネスハープが2着に流れ込みました。
1着:イコサン 
 勝ったイコサンは開催5日目の新馬戦で2着。この時は3着馬を5馬身離していました。1着フミサウンドとはハナ差であり、ここで負ける訳にはいきませんでしたね。今週の函館2歳ステークスに登録しているんですけども、出走してくれば少なくともハナを取り切る事は可能なはずで、あとはどの程度競られるか。相手関係次第という事になるでしょう。
函館3R 3歳未勝利 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
函館4R 3歳未勝利・牝 タイムB
 基準より0秒5速い勝ちタイムでした。ナックフローラが今回はハナを切り、4コーナーを回って直線に入っても先頭をキープしています。それに続いたミラモンテは離れて行き、その内からホーリーウェル、さらに外からシャノワールが上がって来ますが、ナックフローラは並ばせずに逃げ切りました。そしてシャノワールが2番手入線、3着にホーリーウェルが入りました。
 ナックフローラが初めて先手を取る競馬で、逃げ切りました。緩やかなペースで補正が0秒7入ってのBランクとなりました。12番人気ナックフローラがスローペースで逃げて1着。前に行った組はほとんど人気薄で、1番人気マニカルニカは中団、2番人気の番組注目馬イルモンドは後方。となると、どうしても前にいるグループがマークされず恵まれる結果となりましたね。3番人気シャノワールが6番手追走から早めに仕掛けて、直線なんとか2番手に上がったんですが、その時点でナックフローラの逃げ切りは確実という状況になっていました。
1着:ナックフローラ 
 まぁ勝ったナックフローラなんですけども、恵まれたと断言しておきたいですね。上のクラスでは厳しいでしょう。
2着:シャノワール 
 上位で評価できるのは2着シャノワールだけでしょうか。
3着:ホーリーウェル 
 10番人気ホーリーウェルも2・3番手をついて行ったら、後ろから何も来なかった3着で、ちょっとこれも評価できませんね。
4着:イルモンド 
 そして番組注目馬イルモンドは4着でした。イルモンド、スタートを5分に出たんですが、大外枠を気にしてか最初から控える作戦だったようで、直線だけで一気に伸びたものの4着止まりでした。逃げ・先行策で5走連続2着・3着を取っていましたからね、ちょっと首を傾げたくなる戦法ではありました。
函館5R 2歳新馬 タイムE
 基準より0秒8遅い勝ちタイムでした。
函館8R 3歳以上1勝クラス 注目
1着:ロードヴァレンチ 
 勝った1番人気ロードヴァレンチは逃げる手もあるかと思われたんですが、ヴィクトリオンが行くと2番手を選択。3コーナーで競りかけて先頭に立つと、リアルシングとミラキュラスライトが外から差して来たものの、最後まで抜かせずにゴールしました。結果的にはギリギリの逃げ切りで、まぁちょっと上のクラスですぐに通用するとまでは言えないかもしれませんね。
2着:リアルシング 番組注目馬
 ロードヴァレンチにクビ差まで迫ったのがリアルシングでした。2着リアルシングは前走直線で進路が狭くなり、最後の200mはほとんど追えないままゴールして6着でした。今回狙い目だと思ってましたが、3番人気だったのはやっぱ競馬ファンのレベルが上がっている証拠でしょうね。次走以降も注目したいですね。
6着:パーティーベル 
 あと2番人気パーティーベルは6着。この馬も前走直線で不利があった馬なんですけども、この馬の場合はスタートに難があって、前に行けないのは厳しかったですね。3コーナーから外を回って上がって行ったんですが、前の馬のペースになってしまっては厳しかったと言えると思います。
6着:パーティーベル 通信簿
 2番人気6着でした。小回りに勝利実績があるとは言え、本質的には広いコース向きかもしれない。次走適した舞台に出走して来たら見直せる。
函館10R 潮騒特別 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。
函館12R 3歳以上1勝クラス 注目
1着:ドロップオブライト 
 勝ったドロップオブライトは昇級戦で4番人気だったんですが、差して勝った前走とは違って先行策。4コーナーでは先頭に立って、そのまま粘り込みました。鷲頭騎手の好判断だったと言えるでしょう。
2着:ブランデーロック 
 2着ブランデーロックはスタートに難があり、前に行けません。今回も4コーナーは最後方のインにいたんですが、そこからスルスルと前に上がって行き、直線半ばで外へ出して強烈な末脚で2着へ持ってきました。流石は武豊騎手と思われた方も多いでしょうね。
8着:アヴァノス 
 このレースで今後狙えそうなのが9番人気で8着だったアヴァノスです。直線外から上がって行こうとしたんですが、前が壁になってなかなか追い出せませんでした。その後も行く所行く所狭くになったという事ですね。しかし、それで0秒6差なら今後追いかけてみるのも悪くないでしょう。
8着:アヴァノス 解説推奨
 まぁこれ先ほども言いましたように、直線外から上がって行こうとしたんですけどもね、この後前が壁になるんですよね。なかなか追い出せませんでした。その後もこれ内に行くんですけども、行く所行く所狭くなってしまいました。しかし、それで0秒6差ですからね。まぁ今後追いかけてみる価値は十分あると思います。9番人気で8着だっただけに、次走も人気にはならないでしょうね。

  馬券Summary
福島で穴をあける馬の傾向
あとで
解説者:市丸博司(パソコン競馬ライター)
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