2022年1回札幌6日目

開催一覧
2022/12/28 (水)
中山 阪神
2022/12/25 (日)
中山 阪神
2022/12/24 (土)
中山 阪神
2022/12/18 (日)
中山 阪神 中京
2022/12/17 (土)
中山 阪神 中京
2022/12/11 (日)
中山 阪神 中京
2022/12/10 (土)
中山 阪神 中京
2022/12/04 (日)
中山 阪神 中京
2022/12/03 (土)
中山 阪神 中京
2022/11/27 (日)
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2022/11/20 (日)
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2022/11/12 (土)
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2022/11/06 (日)
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2022/10/30 (日)
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2022/10/23 (日)
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2022/10/10 (月)
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2022/10/09 (日)
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2022/10/08 (土)
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2022/10/02 (日)
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2022/10/01 (土)
中山 中京
2022/09/25 (日)
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2022/09/24 (土)
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2022/09/19 (月)
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2022/09/11 (日)
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2022/09/03 (土)
新潟 小倉 札幌
2022/08/28 (日)
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2022/08/27 (土)
新潟 小倉 札幌
2022/08/21 (日)
新潟 小倉 札幌
2022/08/20 (土)
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2022/08/14 (日)
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2022/08/13 (土)
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2022/07/30 (土)
新潟 札幌
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2022/07/23 (土)
福島 小倉 札幌
2022/07/17 (日)
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2022/07/16 (土)
福島 小倉 函館
2022/07/10 (日)
福島 小倉 函館
2022/07/09 (土)
福島 小倉 函館
2022/07/03 (日)
福島 小倉 函館
2022/07/02 (土)
福島 小倉 函館
2022/06/26 (日)
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2022/06/25 (土)
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2022/06/19 (日)
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2022/06/18 (土)
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2022/06/12 (日)
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2022/06/11 (土)
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2022/02/26 (土)
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2022/02/12 (土)
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2022/02/06 (日)
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2022/02/05 (土)
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2022/01/08 (土)
中山 中京
2022/01/05 (水)
中山 中京
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒3、日曜がマイナス1秒2でした。ここまで6日間の芝の馬場差を確認しておきますと、全てマイナスの数値ですが、水準に近かった開幕週と比べて3日目以降はマイナス方向に動き、マイナス1秒台になりました。
 月曜にまとまった量の雨が降りましたが、その影響はなく、馬場差は1週前と同じ。5日目は4日目より少し速い時計が出る状態に戻っていました。そして、土日とも向正面が向かい風だったんですが、このパターンの場合コースを1周以上する距離は向正面でのラップの落ち込みがペース補正によって補正されるので、短距離と1800m以上で馬場差を分ける事はしませんでした。土曜日にペース補正がついているレースが多いのは、風の影響が大きいです。3週で行われていた1回札幌は先週で終了し、今週からは4週開催の2回札幌。今週までは引き続きAコースが使用され、その後の3週はCコースが使用されます。
 先週の馬場差1700m対象の数値は、土日ともにプラス0秒1でした。遡って6日間の馬場差を確認しておきますと、稍重で行われた開催初日を除けば、全て良馬場で水準レベルで推移しています。
 月曜にまとまった量の雨が降りましたがその影響は無く、土日とも乾いた馬場で時計の出方は1週前とほぼ同じでした。土日とも向正面が向かい風でしたけども、そこでラップが落ちた分はペース補正で吸収するので、馬場差を1000mと1700mで分ける事はしませんでした。


  タイム分析
 2022/08/07 (日)  芝=-1.2  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T2000 サトノゼノビア 牝3 未勝利・牝 2:00.8 -2.1 --- -0.9 -1.2 A C 6.00
5R T1800 エイトスターズ 牝2 新馬 1:51.2 +0.3 -0.7 +0.7 -1.1 D C 8.44
6R T2600 ベッラアルバ 牝3 未勝利 2:40.8 -2.7 --- -1.1 -1.6 A C 6.64
8R T2000 マイネルアルザス 牡3 1勝クラス 2:00.8 -1.3 --- -0.1 -1.2 C D 6.57
9R T1800 アサケレディ 牝4 ライラッ(2勝) 1:47.9 -0.6 --- +0.5 -1.1 D C 7.08
10R T1200 ショウナンラスボス 牡4 HBC賞(2勝) 1:08.6 -0.8 --- -0.1 -0.7 C C 7.38
12R T1200 グラスミヤラビ 牝3 1勝クラス・牝 1:08.8 -1.0 -0.1 -0.4 -0.7 B C 8.38
 2022/08/07 (日)  ダ=+0.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1700 サトノミスチーフ 牡2 未勝利 1:49.2 +1.6 --- +1.5 +0.1 E D 8.73
2R D1000 メルシー 牝3 未勝利 0:59.3 -0.3 --- -0.4 +0.1 B C 6.36
4R D1700 セイウンガレオン 牡3 未勝利 1:47.8 +1.1 --- +1.0 +0.1 E D 4.43
7R D1700 スズカマジェスタ 牡3 1勝クラス 1:46.6 +0.9 --- +0.8 +0.1 D D 7.79
11R D1700 フルデプスリーダー 牡5 エルムS(G3) 1:44.2 +0.9 --- +0.8 +0.1 D C 8.50

札幌1R 2歳未勝利 タイムE
 基準より1秒5遅い勝ちタイムでした。
札幌2R 3歳未勝利 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。クリスタルローズが先手を主張して4コーナーに入って行きましたが、2番手を進んでいたメルシー並んで行きます。そして直線に入るとメルシーが先頭に、それを追って7枠の2頭、サリーチャン・ベジェサが上がって来ます。しかし、メルシーが並ばせずに1着。2着争いはサリーチャンが2着です。
1着:メルシー 
 メルシーがダート1000mに転じて2走目で勝ち上がりました。メルシーはスタートは一番早かったんですが、外枠という事もあり、内の行きたい馬を行かせて悠々と2番手。楽な手応えで進み、直線に入るとすぐに先頭に立って押し切りました。まぁ楽勝と言える内容でタイムも速い訳ですから、1勝クラスでも圏内ですけども、2着だった前走そして今回と続けて12頭立ての12番枠で、レース運びが楽でしたね。内で揉まれたりした時の不安はあります。
2着:サリーチャン 
 2着のサリーチャンは前走、内枠で出遅れて砂を被って7着だったんですが、今回は外枠からスンナリか運んで砂を被る場面がありませんでした。次走に関してはとりあえず枠順が気になる所ですね。これまで内枠で好走した事がありません。
3着:ベジェサ 
 3着のベジェサはスタート後に狭くなって下がったんですけども、外枠が幸いして早めに追い上げて行けました。このレースぶりだとまだ信頼度は高くないと思います。
札幌3R 3歳未勝利・牝 タイムA
 基準より0秒9速い勝ちタイムでした。内枠からトーセンシエロが逃げましたが、スコールユニバンスが並んで来ます。しかし、直線でもトーセンシエロが抜かせずに粘っていましたが、ゴールが近づいて外からイルモンド・サトノゼノビアが併せて迫って来ました。そして、大外を回ったサトノゼノビアが抜け出して1着。クビ差でイルモンドが2着。3着にはトーセンシエロが入りました。
1着:サトノゼノビア 
 これまで5着が最高着順だったサトノゼノビアが7走目で初勝利を挙げました。前半1000mが59秒8で後半1000mが1分1秒0。コーナー4つの芝2000mで速いタイムが出るタイムではあります。
そして勝ったサトノゼノビアはこれまで芝のスローペースでは好走していないように、今回はハイペースでハマったという面はあります。昇級してスローペースになってしまうと厳しいですけども、ペースが合えばこのタイムで走れるだけのポテンシャルがあるという事は覚えておきたいですね。
2着:イルモンド 番組注目馬
 1番人気で2着だったイルモンドは先行して差されるレースが続いたので、あえて控えた前走が超スローペース。その時は間に合わず4着だったんですが、控えるレースをしていたことが、今回のハイペースで実を結びましたね。自在性も身につけただけに、次走も勝ち切れるかどうかは別として有力です。
3着:トーセンシエロ 
 その後2番人気トーセンシエロが3着、3番人気スコールユニバンスが4着でした。3着のトーセンシエロはハイペースで逃げた上に3コーナーから突かれて、厳しい展開になりましたが、よく粘りました。休み明けでこの内容なら、次走は期待したいんですけども休み明けでこういうキツいレースをしているだけに、休み明け2戦目で中1週などになった場合はちょっと危険な面もあるかと思います。
4着:スコールユニバンス 
 その後2番人気トーセンシエロが3着、3番人気スコールユニバンスが4着でした。4着のスコールユニバンスは1400mから2000mへの距離延長で楽に先行できましたが、3コーナーでマクって来た馬に合わせて動いてラスト200mから苦しくなりました。恐らく2000mは少し長くて、札幌なら1800mが合うと思います。
札幌4R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒0遅い勝ちタイムでした。
札幌6R 3歳未勝利 タイムA
 基準より1秒1速い勝ちタイムでした。1番人気ダノンフロンティアが先手を取って4コーナーを回って行きます。その後、好位の内にいたベッラアルバがインコースを立ち回り、直線に入って単独2番手に上がりました。そしてベッラアルバはダノンフロンティアに並んで行くと、楽々と抜け出し1着。2着ダノンフロンティアから3馬身離れて、間を割って伸びて来たルヴェルディが3着に入りました。
1着:ベッラアルバ 
 ベッラアルバが芝に戻って初勝利を挙げました。ベッラアルバは好位の内を進んで最後の直線に入る所でも絶好の手応え。その手応え通りに伸びて差し切りました。函館で3戦して今回も中2週ですから、かなり使い詰めです。まぁ疲れも気になる所なんですが、この距離なら1勝クラスでも通用する能力があります。
2着:ダノンフロンティア 
 2着のダノンフロンティアはマイペースで逃げて早めに差を広げましたけども、差されました。馬場差設定不能の重馬場だった前走も、そして今回馬場差マイナス1秒台の馬場でも続けて2着ですから、洋芝なら馬場状態を問わず走れるという事なんですが、少なくても良馬場ではスパッとは切れないですね。勝ち切るためには直線入り口でもっとリードが必要なのかもしれません。
3着:ルヴェルディ 
 3着のルヴェルディは出遅れて後方、後ろの方になりましたけども2周目の3コーナーから追い上げて最後まで伸びています。今回は離された3着ですが、最初からもう少し前の位置を取れれば好勝負になりそうです。
6着:スピアヘッド 
 その他でちょっとチェックしておきたいのが6着のスピアヘッドですね。直線でジョッキーが手綱を操作して手前を変えさせたんですが、そこで手前を変えると外へヨレてしまって、そこでロスがありましたね。立て直してからは伸びていて、洋芝は合いそうなので次走も札幌なら注目です。
札幌9R ライラック賞 注目
 9着だったカフジアスールについて。
9着:カフジアスール 
 スタートから仕掛けて行って、好位の内に収まったんですが、直線に入る頃には前にも外にも馬が密集していて、もう内を突くしかないという状況になってしまいました。そして直線に入ると、前の先行馬3頭がですね並んだままバテて、一緒に下がってくるもんですから、もうどうにもならなくて、そうこうしている内に後ろにいたアケルナルスターにも先を越され、その後少し外へ移動して追い始めたんですけども、またすぐに前が詰まって結局は何もできないままでした。昨年も函館で5着・4着・2着の後に札幌で6着。そして今年も函館で3着を続けた後に札幌で9着と、まるで札幌が苦手のような成績になっていますけども、今回の9着に限っては全くの参考外ですね。次走での巻き返しを期待できると思います。
札幌11R エルムS 重賞
 タイムランクはD・メンバーランクはCでした。アイオライトが内枠から逃げましたが、ウェルドーンが並びかけて行きます。アメリカンシードが出遅れた事もあって、内枠から好スタートを切ったアイオライトがスンナリハナを切りました。ウェルドーンが2番手につけ、すぐに隊列が決まって淡々と進みましたが、3コーナーでウェルドーンがアイオライトに並んだ辺りからペースが速くなり、その後ろの好位組の動きも激しくなりました。アイオライトは直線に入ると脱落し、ウェルドーンが先頭に立ちましたが、4コーナーで外を回らずに追い上げて来たフルデプスリーダーとオメガレインボーが並んで伸びて来て、フルデプスリーダーが差し切って1着。ウェルドーンが粘って2着に残り、3着はオメガレインボーでした。
1着:フルデプスリーダー 
 フルデプスリーダーが5歳にして重賞初制覇です。フルデプスリーダーは前半は中団にいたんですけども、3コーナーからコースロスなく追い上げ、直線でしっかり伸びました。完璧なレースができたと言えますけども、多頭数の1700mで激しい展開になると力を発揮しやすい馬です。それからハンデ戦のオープン特別を勝った後に、1キロ増えた別定重賞も連勝というのは、なかなかの快挙だと思います。
2着:ウェルドーン 
 そして2着がウェルドーン、3着がオメガレインボーでした。2着のウェルドーンはマリーンステークスに続いて、フルデプスリーダーに差されましたが、スッと先行できるので小回りコースの1700mでは安定していますね。まぁそうは言っても1700m専用という馬ではなく、今後も活躍を見込めます。
3着:オメガレインボー 
 そして2着がウェルドーン、3着がオメガレインボーでした。3着のオメガレインボーは昨年の函館で行われたエルムステークスの2着馬。スローペースにハマっての不発というのもある馬なんですけども、1700mでスローペースにならなければ安定しています。
4着:ブラッティーキッド 
 4着のブラッティーキッドですね、まず3勝クラスを勝った直後に重賞で1番人気というのに驚いたんですけども、それで4コーナーでもう下がってしまったので、重賞の壁はやっぱり厚かったかと思いましたけども、そこから盛り返して来て伸びて来ましたね。コーナーで気を抜くので下がったようなんですけども、早くも通用する目処は立ったと言えます。
札幌12R 3歳以上1勝クラス・牝 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。メルヴィルが先手を取りましたが、内からディオアステリアが並んで来ます。そして直線に入ると、ディオアステリアが抜け出しますが、外からグラスミヤラビが伸びて来ます。ゴールでは内のディオアステリアと外のグラスミヤラビがほぼ並んで入線。結果は外のグラスミヤラビがアタマ差で1着。2頭の間にいたメルヴィルが3着でした。
1着:グラスミヤラビ 
 負担従量49キロのグラスミヤラビが鮮やかに差し切りました。前半が向かい風とは言え、前半600mが後半600mよりも遅く、先行した2頭が2着・3着ですから、外から差し切ったグラスミヤラビは目立ちましたけども、ペースが遅かったのでここ2走よりは前の位置を取れましたし、これをですねスローペースを差し切ったから価値があるとして良いのかどうか、ちょっと判断がつきかねます。
2着:ディオアステリア 
 2着のディオアステリアは馬場差設定不能の函館芝で勝ちましたが、昇級して速い芝でも好走しました。今回は楽なペースでの先行だったのも確かですが、洋芝が合っていると思われます。ただ、野芝のコースでは実は1400m以上しか走っていないので、野芝のコースでも1200mなら走れるという可能性はあります。
3着:メルヴィル 
 3着のメルヴィルは楽なペースで逃げただけに物足りない結果ですけども、安定感はありますね。次走も上位候補です。
6着:メイショウソウゲツ 
 その他では6着のメイショウソウゲツですね。出遅れて後ろからになって、直線に入ってからも暫くはコースを探している感じでしたけども、ラスト150mほどの鋭い伸びは目立ちました。本来出遅れなければ先行できる馬ですから、巻き返せる確率は高いと思います。

  馬券Summary
馬場差設定不能について
 今年の7/16・17、1回函館最終週だった6週目の芝は土日ともに馬場差が設定不能でした。
馬場差設定不能について
馬場差が設定不能というのは、文字通り馬場差を設定することが不可能な馬場という意味でもありますけども、馬場差を設定することが無意味である。もっと言うと馬場差を設定してしまうと、それが害悪にもなりかねないという事でもあります。例えばですけどもね、馬場差が仮にプラス6秒の馬場だったとして、そういう馬場の2000mでタイム差がプラス5秒だと、完全タイム差がマイナス1秒0でAランクとなるんですけども、そういうレースで好走した馬が標準的な馬場でも好走できるかと言うと、大体そうではないという事が多いですね。
それでは馬場差設定不能というのには意味や利用価値があるのかという事になるんですが、結論から言うと馬場差が設定不能になった芝で好走した事があるという戦歴に意味があります。
馬場差設定不能について
馬場差が設定不能だった今年の函館記念を勝ったハヤヤッコは、それまでの5勝中4勝がダート。芝では2歳時に未勝利戦を勝っただけだったんですが、馬場差設定不能の芝で重賞を勝てました。まぁこういう馬が普通の芝で重賞を勝てるかとなると、かなり疑問かと思います。なお、函館記念が馬場差設定不能になるかどうかは事前には分かりませんけども、流石に今年のあのパターンで言うとですね、土日の雨が降り方や時計の掛かり方を見れば、これは馬場差設定不能になる可能性がかなりあるという事は事前に分かるかと思います。そして函館記念2着のマイネルウィルトスなんですけども、馬場差が設定不能だった昨年4/18の新潟芝でオープン特別を1秒8という大差で勝った馬です。まぁ函館記念でハヤヤッコを買えるかどうかは別問題ですけども、馬場差設定不能の芝で圧勝していたマイネルウィルトスを軸に据えるのは当日の天候や馬場を考えれば難しくなかったと思います。と言うか、実際1番人気だった訳ですけどもね。

馬場差が設定不能の芝で勝った事があるという戦歴は、似たような馬場になった時に狙いやすいという点が価値があるという事ですね。それからその個々の馬の馬場差設定不能の芝での成績が最も重要ですけども、血統や騎手に関しても傾向を知っていると役に立つと思います。
馬場差設定不能について
まずですね種牡馬別、馬場差設定不能の芝での成績なんですが、最も多く勝っているのはディープインパクトです。出走数が多いからというだけでなく、連対率も高いです。実はこういう極悪馬場でも一概に敬遠すべきではないんですね。今年の函館記念の週も芝で2勝しています。ただし、こういう極悪の馬場で好走すると、その次は危ないという傾向もあります。2位のキングカメハメハ・3位のハーツクライと総合リーディング上位の種牡馬がこのランキングでも上位にいるんですが、
馬場差設定不能について
出走数が多くなくて、連対率が高い種牡馬すなわちモーリス・オルフェーヴル・スクリーンヒーロー・ゴールドシップの産駒は要チェックとなります。この中でスクリーンヒーローとモーリスは親子ですね。そしてオルフェーヴルとゴールドシップは父が同じステイゴールド。ロベルト系とステイゴールド系がこういう極悪馬場で成績が良いというのは、イメージ通りだと思います。
馬場差設定不能について
次に騎手なんですけどもね、とにかく外国人騎手ですね。この成績には通年免許を取得した後のC.ルメール騎手とM.デムーロ騎手を含んでいますけども、合計で連対率が25%を超えます。
馬場差設定不能について
極端な例は2019/11/23ジャパンカップ前日の東京芝は不良馬場で、馬場差設定不能だったんですが、芝の6鞍を全て外国人騎手が勝ち、2着も6頭中3頭が外国人手でした。外国人騎手と言ってもいろいろいますけどもね、特にヨーロッパを拠点にしていたような騎手が、こういう極悪馬場の芝で好成績なのは、これもイメージ通りかと思います。
解説者:大川浩史(日刊競馬)
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