2022年3回小倉2日目

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  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス2秒5でした。
 今年と同じく7月1週目からスタートした昨年の開幕週、馬場差はマイナス3秒0でした。今年はそこまでのレベルではなかったんですが、それでもマイナス2秒5なら、まぁかなりの高速馬場ですよね。特に1200mはTOPIXでも上がっていたように、日曜11RのG3 CBC賞の勝ちタイムが1分5秒8で、昨年のCBC賞でマークされた1分6秒0のJRAレコードが更新されました。まぁただJRAレコードでも、タイムランクCだったんですよね。これがまぁ実は強調すべき点です。つまり、それだけ高速馬場だったと、これを忘れてはいけないと思います。上位馬の脚質を見ると、1200mは前目につけた馬が優勢。中長距離は先行有利ではありませんでした。夏の小倉は4週での3回小倉終了後、2週の中休みがあり、その後4週で4回小倉が行われます。そして4回小倉1週目まではAコースが使用されます。
 先週の馬場差1700m対象の数値は、土日ともにマイナス0秒4でした。
 小倉は6/26から雨が降っておらず、乾いたコンディションでした。まぁただそれでも土日ともに馬場差はマイナス0秒4。冬の小倉は基本的に時計掛かっていたんですけれども、当時と比較すれば時計の出やすいレベルです。連対馬の脚質を見ると1000mは明らかに前へ行った馬が優勢だったんですが、1700mでは大きな隔たりはありませんでした。


  タイム分析
 2022/07/03 (日)  芝=-2.5  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1800 クラシックステップ 牡3 未勝利 1:46.7 -1.1 --- +1.2 -2.3 E D 8.79
5R T1800 アリスヴェリテ 牝2 新馬 1:50.6 +1.7 -0.7 +3.3 -2.3 SL C 3.38
6R T1200 ロンドンプラン 牡2 新馬 1:08.2 -1.4 --- +0.1 -1.5 C D 4.63
8R T1200 カフジテトラゴン 牝3 1勝クラス・牝 1:06.8 -1.7 --- -0.2 -1.5 C C 7.25
9R T2000 ガイアフォース 牡3 国東特別(1勝) 1:56.8 -3.1 --- -0.6 -2.5 B C 7.00
11R T1200 テイエムスパーダ 牝3 CBC賞H(G3) 1:05.8 -1.5 --- ±0 -1.5 C D 7.06
 2022/07/03 (日)  ダ=-0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R D1000 ゴーウィズフェイス 牝3 未勝利 0:58.7 -0.3 --- -0.1 -0.2 C D 8.07
4R D1700 オースミリン 牝3 未勝利・牝 1:46.3 +0.1 --- +0.5 -0.4 D D 6.79
7R D1700 サンライズグリット 牡4 1勝クラス 1:45.0 -0.2 --- +0.2 -0.4 C C 6.58
10R D1700 ディパッセ 牡3 西部スポ(2勝) 1:46.0 +1.6 -0.5 +1.5 -0.4 SL D 6.58
12R D1700 キングズソード 牡3 1勝クラス 1:45.4 +0.2 --- +0.6 -0.4 D D 7.85

小倉2R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。
小倉5R 2歳新馬 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
小倉8R 3歳以上1勝クラス・牝 注目
 タイムランクCではあるんですが、あと0秒1速ければBランクでした。
1着:カフジテトラゴン 
 1番人気の3歳馬カフジテトラゴンが2番手から抜け出して快勝しました。芝の新馬戦で11着だった後はダートに転じて初勝利を挙げました。そして再び芝に転じて最低人気ながら桜花賞を使ったんですけれども、12着。ただし、ただし勝ち馬から0秒8差でしたからね。惨敗という訳ではありません。そして芝1400mを使って2着、さらに今回は距離短縮で1200mに挑んできました。まぁダートでもそこそこ走りますが、どうやら芝の短距離が1番良いのではないかという印象はありますね。今回もスピードにモノを言わせての先行抜け出し。芝1200mなら上のクラスでもかなりやれそうです。
2着:ポメランチェ 
 2着以下は勝ち馬から2馬身以上離された。2着に入ったポメランチェは今村騎手で、逃げの手に出てよく粘りました。実は3走前のりんどう賞で逃げて4着してるんですが、この時直線で大きな不利があったんですよね。今回のようにスンナリ逃げればこのクラスを勝つ力もあると言えるでしょう。
小倉9R 国東特別 タイムB
 このレースの勝ちタイムは古馬1勝クラスの基準タイムより3秒1速く、2000m対象の馬場差がマイナス2秒5だった事を踏まえても、 -3.1-(-2.5)=-0.6 で基準より0秒6速い勝ちタイムでした。テーオーシリウスが先手を取りましたが、4コーナー手前で1番人気のガイアフォースが進出。そして直線ではガイアフォースが後続との差をグングン広げて行き、結果7馬身差で1着。離されながらもサクセスドレークが2番手に上がり、その後外から追い上げて来たゼンノインヴォークが3着に入りました。
 7馬身離された2着以下には、特に触れるべき馬は見つかりませんでした。
1着:ガイアフォース 勝ち馬注目
 断然の1番人気に支持されたガイアフォースが期待に応えて勝ちました。単勝1.4倍の3歳馬ガイアフォースが同じ3歳で2着のサクセスドレークに7馬身差をつけて圧勝しました。道中は2番手だったんですけども、いつでも交わせるような楽な手応え。4コーナー手前で先頭に立つと、気合をつけた程度で2着をどんどん離して行き、レコードタイムでの圧勝でした。まぁレコード自体はこの高速馬場なら取り立てて驚くべき事ではありませんが、高速馬場という事を踏まえても、タイムランクBなら優秀ですね。さらに2着との着差、道中の手応えを考え合わせると、まぁやはりかなりの大物と考えるべきでしょうね。血統的にはそれほどの良血馬とは言えません。しかし、曾祖母にはデビューから3連勝を飾ったクリスマスローズがいます。流行りのサンデーサイレンス3×4という血脈であり、父キタサンブラックの成功を考えると、まだまだ奥があると考えて良いのではないでしょうか。条件戦で燻っているタイプではなく、2勝クラスはアッサリ抜けて欲しいものですね。
小倉10R 西部スポニチ賞 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
1着:ディパッセ 
 ペース補正が0秒5入って、タイムランクはSLです。特に300m通過からの12秒6-12秒9というラップが遅かったですね。残り1000mから速くなったんですが、もうその時にはもう逃げる1番人気ディパッセの勝ちはもうほぼ決まっていましたね。ゆっくり息を入れながらの逃げで、最後は軽く気合をつけるだけで突き放してしまいました。上のクラスでも単騎逃げの形ならかなりやれるはずです。
2着:ジョウショーリード 
 2着ジョウショーリードは3コーナーから早めに2番手に上がったのが大きかったですね。
3着:ミッキーヌチバナ 
 逆に3着のミッキーヌチバナは出遅れて中団からのレースになってしまったのが痛かったと思います。外からマクって行くレースになってしまい、これでは厳しいかと思われたんですが、最後3着に上がったのは地力と言えるでしょう。
4着:ラルフ 
 4着ラルフは枠順にちょっと泣きましたかね。終始インでレースをせざるを得ず、動きたい所で動けないというレースになってしまいました。
小倉11R CBC賞 重賞
 タイムランクはC・メンバーランクはDでした。先行争いを制してテイエムスパーダがハナに立ちました。まだ3勝クラスのため、ハンデは48キロ。斤量恩恵があるとは言え、テイエムスパーダの前半600m31秒8は速いですね。しかも600m通過からのラップも10秒9-11秒1、まぁこれでは後続が並びかけることは困難でしたね。最後の200m12秒0掛かったんですが、この時点ではもうどうにもならない差がついていました。レース展開も何もなく、テイエムスパーダと後続集団の戦いになってしまいましたね。日本レコードなんですけれども、タイムランクはCです。何度も繰り返します。
1着:テイエムスパーダ 
 負担重量48キロの3歳牝馬テイエムスパーダが逃げ切りました。3歳限定の重賞では2走続けて2桁着順だったんですが、1400mのフィリーズレビューは距離が長く、葵ステークスは発馬で躓いたのが影響したんではないでしょうかね。52キロの皆生特別を圧勝し、今回は48キロで逃げられたのが何と言っても大きかったですね。道中スティクスに絡まれたんですが、毅然としてハナを切り続けて、4コーナーで2番手を突き放した時に勝利は決まりました。ともかく今村聖奈騎手おめでとうございます。
2着:タイセイビジョン 
 そして2着争いは内を突いたタイセイビジョンがアネゴハダに半馬身先着。そして4着にはスマートリアンが入りました。2着タイセイビジョンなんですけども、いつものように中団のイン進み、4コーナーから馬群を縫うよう上がって行きました。残り200mを切って内からアネゴハダを交わして2番手に上がったんですけども、もうその時には前がもうゴールしていましてね。斤量差を考えれば大健闘でしょう。次走以降にも注目したいと思います。
3着:アネゴハダ 
 そして2着争いは内を突いたタイセイビジョンがアネゴハダに半馬身先着。そして4着にはスマートリアンが入りました。3着アネゴハダは1着馬と同じように2勝クラスを勝ってハンデ49キロで参戦して来ました。内の3番手を取り切ったんですけども、速すぎると見たのか前半はやや離れ気味に追走し、3コーナー過ぎに一気に進出しましたが、4コーナーを回ると逆に引き離されてしまい、万事休してしまいました。
4着:スマートリアン 
 そして2着争いは内を突いたタイセイビジョンがアネゴハダに半馬身先着。そして4着にはスマートリアンが入りました。4着スマートリアンなんですが、まぁスタートやや休め。後方から3頭目とかなり厳しい位置取りでしたが、3コーナーで大外へ回すと強烈な伸び脚。通ったコースを考えると、かなりの価値があるレースだったのではないでしょうか。初の1200mだったんですが、これも合っていそうですね。
7着:スティクス 
 7着スティクスなんですけれども、スマートリアンの外め2番手を進んで、前半はプレッシャーをかけ続けました。3コーナー過ぎからは2番手に収まったんですが、4コーナーではもう手応えがなく、幸騎手が後ろを振り返りながら下がって行ったという感じでしたね。ここ3戦、2桁着順だった事を考えればよく走っています。
12着:ファストフォース 
 そして12着ファストフォースなんですけども、昨年同じレースで1分6秒0のレコードを出した馬なんですが、まぁその時からは斤量も4キロ増で、いくら小倉1200mが得意でも厳しかったですかね。大外枠から好スタートを切りましたが、内に入れる事はできず、辛いレースとなってしまいました。

  馬券Summary
ヘニーヒューズの狙いどころ
あとで
解説者:市丸博司(パソコン競馬ライター)
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