2009年1回京都6日目

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馬場コメント
1週目は水準レベルだったが、2週目は雨の影響で時計が掛かり、先週も同じように時計が掛かった。特に先週の日曜日はこの開催で最も時計の掛かるコンディションとなった。
火曜日から木曜日にかけて芝を刈った様だが、5日目は4日目と同じ馬場差。開催が進行して日曜日は土曜日よりさらに時計が掛かった。日曜日は9Rから雨となったが、馬場差は1日を通じて同一とした。今開催ずっと続いている事だが、外へ持ち出した差し馬は届かない。中団より後ろから差して勝っているのは、大半がイン差し。外から差しきって勝ったのは初日のレッドディザイアだけ。逃げ切り、または2番手から抜け出しての1着が多いのは前残りのケースが多かった事もあるが、前へ行けば内を通れるから。ただし、所謂高速馬場での前残りとは違う。
4日目だけ時計が掛かったが、他の日はプラス0秒3から0秒5の間。先週は、土日とも今開催の標準的な馬場だった。
脚質傾向は逃げ切り有り、追い込みがち有りと多彩だが、ハイペースで上がりが掛かって差し馬が届いたというより、自らが速い上がり記録して差しきったというケースが多い。これは京都のダートではよく見られる現象。
馬場差一覧

レース順表示

タイム分析 2009/01/18 (日)  芝=+1.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 補正 WL TL ML
5R T2000 デルフォイ    牡3 新馬 2:04.1 +1.6 --- -0.7 +2.3 107 B C
9R T1400 コウエイハート    牝3 紅梅S 1:23.3 +1.5 --- +0.7 +0.8 93 D D
10R T1200 マチカネハヤテ    牝4 石清水H1600 1:09.0 +0.7 --- ±0 +0.7 100 C D
11R T2400 テイエムプリキュア    牝6 日経新春HG2 2:26.6 +1.9 --- +0.5 +1.4 95 D D

2009/01/18 (日)  ダ=+0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 補正 WL TL ML
1R D1200 プライムパレス    牡3 未勝利 1:13.0 ±0 --- -0.3 +0.3 103 B D
2R D1800 ロスパンチョス    牡3 未勝利 1:55.1 +0.8 --- +0.4 +0.4 96 D D
3R D1400 ボーカリスト    牡3 未勝利 1:26.6 +0.7 --- +0.4 +0.3 96 D D
6R D1800 マーベラスアロー    牡5 500万下 1:54.6 +2.0 --- +1.2 +0.8 88 S E
7R D1200 サザンビューティー    牝6 500万下・牝 1:12.2 +0.3 --- ±0 +0.3 100 C D
8R D1900 ミッキーウィスパー    牡4 1000万下 2:00.7 +2.3 --- +1.5 +0.8 85 S D
12R D1200 スリーアリスト    牡4 1000万下 1:11.9 +0.6 --- +0.3 +0.3 97 D D

         

1R3歳未勝利 タイムランクBのレース
基準より0秒3速い勝ちタイムだった。
1着 プライムパレス 気合いをつけてハナを切ると、後は楽だった。ただしゴール前ではそれほど余力がある様には見えなかった。前回は1分13秒1で0秒2差の2着。今回は1分13秒0で0秒6差の1着。相手が弱化して順当に勝ち上がったが、昇級するとどうだろう。
 
5R3歳新馬 タイムランクBのレース
基準より0秒7速い勝ちタイムだった。
1着 デルフォイ シックスセンスの半弟。スローペースを2番手で追走して楽々抜け出した。ただ、フットワークはちょっと硬いなぁ…という感じだった。父はサンデーサイレンス系・母父Danehillという配合の牡馬には、デルフォイの兄シックスセンスの他にメテオバースト・レインボーペガサスなども居るが、あまり柔軟性が無いと言うか、2着・3着が多い。さらに芝もダートもそこそここなすが、どちらにしても決め手がないという傾向がある。かなり乱暴だが、この馬もその様なタイプに見えた。
5着 フォゲッタブル ダンスインザダーク産駒。このレース、1着と3着がスペシャルウィーク産駒。2着がアグネスタキオン産駒。そして4着・5着がダンスインザダーク産駒だった。初戦駆け血統が1着から3着を占め、そうではない血統が4着・5着という結果だが、フォゲッタブルの単勝1.7倍は過剰人気だったと思う。去年の夏はあまり良い話を聞かなかったので、そこから考えると思ったより走ったなぁ…というのが率直な感想。レース自体も単調な前残りの流れでいて、それを後ろから差されてしまった。褒められた内容ではない。そう簡単に人気は下がらないだろうから、しばらくは静観したい。
 
9R紅梅S 逃げるノアウイニングにコウエイハートが並んでいく。直線でコウエイハートに交わされてからもノアウイニングが粘るが、道中4番手に居たチャームポットがゴール寸前で差して2着となる。一方外から1頭だけ伸びてくるのがアイアムカミノマゴ。再三言っている様に京都の芝は外は伸びませんから、4着に上がったところがゴールだった。
4着 アイアムカミノマゴ 芝1400mだが、前半より後半の方が速いという流れ。スローペース。完全な前残りだったが、外から差を詰めてきた。美浦から栗東への転厩初戦、デビュー戦から着用していたブリンカーを外して、函館2歳Sでは前半33秒6というラップを踏むなど、一貫して先行した馬を今回行かせなかった。これだけ初ものづくしで、しかも不利な流れ・伸びない外を通っての4着ですから注目に値する。注目馬。
 
11R日経新春杯 1000m通過が61秒1。雨の降っている馬場でこのペースを追い駆けて来る馬は居なかった。
1着 テイエムプリキュア 3馬身半差で勝った馬に対して、大変失礼だが、“テイエムプリキュアが逃げ切ってしまった”という印象。時計は掛かるが外差しは効かないという馬場で、さらに9Rごろから雨が降ってきた。時計勝負は苦手で、先行してスタミナを活かす形以外に好走パターンがないこの馬にとって、49キロの斤量も含め、最適の舞台だったという事だろう。

==荻野騎手==
馬の力はある程度わかっていたので、本当に最後は一生懸命追って馬が応えてくれた。道中馬もすごく気分良く走ってくれていたので、早めに3コーナーの坂の上ぐらいから動いていったが、最後まで辞めずに一生懸命走ってくれた。
2着 ナムラマース 昨年の有馬記念でアドマイヤモナークが演じた役割を今回はナムラマースが演じたという感じ。離して逃げた勝ち馬を捕まえに行った馬はみんな止まってしまっている。遅れて伸びてきたナムラマースがそこを差し込んで来た。ナムラマースは自身の上がりタイムが速いときは着順が良くないという馬ですから、上がりの掛かる馬場・展開になったのが良かった。
3着 タガノエルシコ ナムラマースに最後差されて3着だった。ただ、以前の様に追い込み一辺倒ではなく、中団の馬群の中でレースを進めることができる様になった。これは大きな進歩で、これからどんどん強くなるだろう。
4着 ホワイトピルグリム 一端は2番手に上がった。タガノエルシコ同様の評価が出来る。
5着 アドマイヤモナーク 嫌な言い方だが、当然の5着。有馬記念はダイワスカーレットが着いて来た馬を潰してしまって、後方待機の馬が2着〜4着を占めたというレースで、あの2着には特に価値はない。今回は全く外差しの効かない京都。外差し以外に戦法の無い馬ですから、外から伸びそうで伸びずの5着というのは自然な結果。エアシェイディやドリームジャーニーが今週AJCCに登録があるが、たぶん人気になるだろうが、こちらも危ないのではないだろうかと見ている。

==川田騎手==
ゲートはこの馬なりに出ている。ある程度行かせようとしたが、ズブさを見せて行かないので、あの位置から。直線はよく伸びているが、前も止まらなかった。
7着 ヒカルカザブエ 4コーナー手前からちょっと囲まれて窮屈な感じになっていて、直線ではヨレる感じでメイショウクオリアと接触してそこから外に動いてくるという動きをしていた。ただ、全てがスムーズだったとしてもどこまで来れたかなぁ…という内容。

==武幸四郎騎手==
今日は1枠が徒になってしまった。みんな動かなくて内で動くに動けなかったですね。それに少しずつ体が増えて幅が出て牡馬らしくなってきたが、まだこれからの馬だと思う。
 
ポイント
馬場とペースの相乗効果
レース内容や個別の馬に関する事ではないが、中京と京都の馬場状態を示す格好の例があった。土曜11R・淀短距離S。16頭中14頭が尾張Sに出走していたという組み合わせ。尾張Sでは逃げて2着だったサープラスシンガー、好位を進んで12着だったコスモベル、2番手追走から10着だったサイキョウワールドが今回は1着から3着を占めた。一方尾張Sで大外から差しきって勝ったヘイローフジは5着に終わった。
淀短距離Sは前半34秒4、後半34秒0。前に有利な流れだった事もあるが、尾張Sの前半34秒1と中京1200mにしては別に速いペースではなかった。中京芝は昨年暮れから外差し、今の京都芝は外へ行くとアウト。京都で差し・追い込みを決めている大半はイン差しだった。中京の内で粘った馬、京都の外から差を詰めた馬は覚えておく必要がある。
そして京都初日の新馬戦で大外から差しきったレッドディザイアは再度強調しておきたい。
さらに、先週京都の芝1200m・1400mは計3レース行われたが、淀短距離Sを含め、いずれも前半より後半の方が速かった。京都の短距離というのはスタート直後から3コーナーに向かって登り坂になっていて、そこから4コーナーに向かって下り、直線は平坦。所謂前掲ラップになりにくいコース形態だが、しかしそれでも同一週の芝短距離が全て後半の方が速いというのは珍しい。ただでさえ外差しが効かない馬場ですから、当然の様に前残りが頻発した。
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