2022年4回東京2日目

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  馬場コメント
 芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス2秒1からマイナス2秒3への変動、日曜がマイナス2秒4、月曜がマイナス1秒6からマイナス1秒9への変動でした。
 週半ばからの雨で土曜は稍重でスタートしたんですが、芝で最初のレースだった3Rは2000m換算の馬場差がマイナス2秒1です。6月以来の開催で雨の影響が残っていても、かなり速い時計の出るコンディションでした。さらに土曜は5Rから良馬場に変更され、後半そして日曜と馬場は乾いて行ってですね、馬場差はマイナス方向へ動きました。ただ、日曜夕方から翌朝まで雨が降って、月曜は終日「稍重」です。土日と比べますとね、時計が掛かったんですが、月曜の中では後半の方がですね、乾いて時計が出やすくなっています。このようにですね、3日間雨の影響で時計の出方は安定しなかったんですけれども、まぁ雨が降ってはいってもですね、時計は出やすいコンディションでした。また、開幕週にありがちなイン有利・先行有利という傾向は見られずですね、脚質不問の東京らしい瞬発力勝負が多かったように思います。秋の東京は例年通りの連続開催で、この開催3週目まではこのままAコースが使用され、そして4週目からはですねBコースに変わります。
 先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がマイナス3秒0からマイナス2秒6への変動、日曜がマイナス2秒4、月曜がマイナス3秒0からマイナス2秒6への変動でした。
 週半ばの雨の影響が残りまして、土曜は重馬場でスタートです。脚抜きがかなり良くてですね、まぁかなり速い時計の出るコンディションで、土曜朝の馬場差はマイナス3秒0です。土曜後半さらに日曜と馬場は乾いて、水準方向に動いたんですが、それでも高速馬場でした。なお日曜12Rの時にはですね、雨が降ったんですが朝と比べれば乾いていた事と差し引きして馬場差は一定としました。ただ、月曜は再び雨の影響で超のつく高速馬場になりまして、1R時はマイナス3秒0。後半乾いて行きましたが、土曜と似たような推移で、終日かなり速い時計の出るコンディションでした。ただ、このようなですね馬場になったからと言って、逃げ・先行馬ですね圧倒的に有利だった訳ではなく、差し・追い込み馬も健闘していて、東京らしいですね地力勝負が多かったです。


  タイム分析
 2022/10/09 (日)  芝=-2.4  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1600 シルバースペード 牡2 未勝利 1:34.6 -1.1 --- +0.8 -1.9 D C 6.36
3R T2000 アヴニールドブリエ 牡2 未勝利 2:00.6 -1.5 --- +0.9 -2.4 E C 5.67
5R T2000 ミッキーカプチーノ 牡2 新馬 2:01.1 -1.3 -0.9 +0.2 -2.4 C B 4.57
8R T1600 リアグラシア 牝3 1勝クラス 1:33.1 -1.7 --- +0.2 -1.9 C C 8.58
9R T1400 グラスミヤラビ 牝3 三鷹特別(2勝) 1:20.5 -1.2 --- +0.5 -1.7 D C 8.18
11R T1800 サリオス 牡5 毎日王冠(G2) 1:44.1 -1.5 --- +0.7 -2.2 D C 9.80
 2022/10/09 (日)  ダ=-2.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 ノーブルヴィクター 牡2 未勝利 1:25.9 -0.1 --- +2.0 -2.1 E C 7.50
4R D1600 ネイビースター 牡2 新馬 1:36.9 -2.8 --- -0.4 -2.4 B D 5.56
6R D1400 リンクスルーファス 牝3 1勝クラス・牝 1:24.8 -0.1 -0.1 +1.9 -2.1 E C 8.13
7R D1600 タケルペガサス 牡4 1勝クラス 1:35.4 -2.6 --- -0.2 -2.4 C C 6.08
10R D1600 ルコルセール 牡4 神無月H(3勝) 1:34.5 -1.9 --- +0.5 -2.4 D C 7.86
12R D1400 レッドゲイル 牡3 2勝クラス 1:23.0 -1.2 --- +0.9 -2.1 E C 6.53

東京1R 2歳未勝利 タイムE
 基準より2秒0遅い勝ちタイムでした。
東京3R 2歳未勝利 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
東京4R 2歳新馬 タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。
1着:ネイビースター 勝ち馬注目
 母系にメジロの活躍馬が名を連ねるネイビースターが圧勝しました。ネイビースターの父はドゥラメンテです。半兄にですね今年のレパードステークスを勝ったカフジオクタゴンがいます。東京ダート1600mで中盤のペースダウンがないとですね、良い記録が出るんですけれども、まぁ換言すれば能力差がはっきり出る流れになったという事です。ですから正攻法で3馬身差は桁違いに強かったと思いますね。
2着:ドライブアローカス 
 2着以下は勝ち馬から3馬身以上離されました。2着のドライブアローカスですが、最内枠で好位の内に収まったんですが、若干の力みはあったものの、大方次走的なレースはできたと思います。勝ち馬には完敗ですが、相手が悪かっただけで自身のタイムランクはC相当です。
3着:インザビギニング 
 3着のインザビギニング、勝ち馬はマークして進んだんですが、4コーナーの手応えが違いすぎました。なんとかね食らいついたんですが、ラストは突き放されてしまいました。次走は勝ち負けになるでしょう。
4着:カレンアルカンタラ 
 4着のカレンアルカンタラ、レースの形は悪くなかったですし、直線も一瞬伸びそうな格好をしたんですがね、あそこまでが精一杯でした。これはまぁ先着3頭のレベルが上だったと見るべきですかね。
東京6R 3歳以上1勝クラス・牝 タイムE
 基準より1秒9遅い勝ちタイムでした。
東京11R 毎日王冠 重賞
 タイムランクはD・メンバーランクはCでした。ノースブリッジらがスタートで遅れます。一方、最内からレッドベルオーブが逃げて直線に入って行きました。前後半を800mで分けますと、46秒2・46秒2ですからまぁ見事なイーブンペースでしたけれども、逃げたレッドベルオーブが引っかかって自滅したために、レイパパレとダノンザキッドの攻防が、終盤のレースを引っ張る形になりました。内のノースブリッジ、外のポタジェが加わっての追い比べの中で、外からジャスティンカフェが一気に伸びた時点で、勝負は決まったかに思われたんですが、直線で進路ができず窮地に陥ってたサリオスが、ゴール間際でグイッと伸びて抜け出しました。これはいやはや強かったですよね。
1着:サリオス 
 サリオスは2年前の毎日王冠以来2年ぶりの勝利となりました。サリオスは安田記念の時と違いましてね、この馬とすれば久しぶりに良い状態でレースに臨めましたし、スタートからゴールまでの馬の集中力も素晴らしかったですね。一昨年の毎日王冠以来の勝利になりますが、その毎日王冠以来のG2出走で、56キロですから地力が違いました。15年前ですね、チョウサンのレコードを0秒1更新したんですけどれどもね、当時とほぼラップ構成が同じですから、馬場差を考慮すればタイムランクDもやむを得ないのかなと思います。
2着:ジャスティンカフェ 
 そして2着がジャスティンカフェ、3着がダノンザキッドでした。まず2着のジャスティンカフェについてですが、これはね屯田に油揚げをさらわれたと、まさにそんなレースでしたね。大方の人がですね、この馬の勝利を確信したんじゃないかと思いますね。勝ちに等しいと言うか、まぁ普通なら勝っているレースですよね。逆にそれがサリオスの強さを際立たせてしまいましたね。まぁ重賞未勝利馬ですが、G1レベルのポテンシャルがある事は示しました。
3着:ダノンザキッド 
 そして2着がジャスティンカフェ、3着がダノンザキッドでした。3着のダノンザキッドはレース前までは、この馬としては落ち着いていた方で、良い雰囲気だったんですね。ただ、ゲートで突進してね外枠発走になってしまいました。序盤の力みは許容範囲で、大方冷静に走れましたし、アクシデントの影響があったにせよですね、メンタル面での強化を感じさせましたね。
4着:レイパパレ 
 その後2番人気レイパパレが4着、ノースブリッジが5着でした。4着のレイパパレはダノンザキッドの影響で、この馬もゲートで危ない場面があったんですけれどもね、まぁ2度目のゲート入りでも落ち着いていて、良いレースはできました。近年の毎日王冠っていうのは、マイラー志向が強くて、本質的な距離適性の差が出たかなという感じですか。レイパパレはマイラーではありませんからね。
5着:ノースブリッジ 
 その後2番人気レイパパレが4着、ノースブリッジが5着でした。そしてノースブリッジ、取材の感触は凄く良かったんですよね。その段階でね奥村武調教師は「かなり良い状態で、こんな時は空回りして出遅れることがある」と指摘していたんですが、ちょっとその通りになってしまったのは非常に残念です。ただ、怪我の功名だね、この形でもやれるという事が分かったですしね、先着を許した4頭中3頭頭がG1馬ですからね、まぁ推奨馬で残念でしたけれども、健闘したと言って良いと思います。
6着:ポタジェ 
 6着のポタジェですね、レースの形は良かったんですがね、今回はまだ完璧な状態ではなかったようで、追い比べで伸びを欠いてサリオスにですね、進路を譲る形になりました。ここを使って次は変わってくると思います。
7着:キングストンボーイ 
 7着のキングストンボーイも、こちらもレースの形は良かったんですが、勝ち負けの攻防に加われませんでした。着差から見てもですね、現場の力の差が出たと見るべきだと思います。
東京12R 3歳以上2勝クラス タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。

  馬券Summary
逃げ馬がいない!?
あとで
解説者:吉岡哲哉(競馬ブック)
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