2009年1回札幌12日目

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  馬場コメント
同じAコース使用にも関わらず、9日目まではほとんど変わらないコンディションだったが、10日目は雨の影響により時計が掛かった。そして先週の芝の馬場差、2000m対象の数値は土曜日が変動、日曜日がマイナス0秒6だった。
土曜日は雨の影響を受ける前の時間帯、
つまり6Rまでの馬場差はマイナス0秒5
その後はやや時計が掛かっていたので、変動としている。日曜日は土曜6Rまでとほぼ同レベル。この日も雨が降ったが、こちらは1日を通した数値。なお、先週で1回開催が終わり、今週から3週はBコースが使用される。Aコースで行われた最後の週だったが、思惑通りとまでは行かなくても、まずまず差しも届くコンディションだった。スローペースの函館記念が象徴的だったが1800・2000mの中距離戦に限定すれば、逃げ・先行馬は苦戦だった。ただし最後の追い比べになって、外を回った馬が伸び負けるケースは多く、こうと決めつけられる程の傾向は出ていない。
ここまで全てマイナスの馬場差だが、雨の影響を受けて脚抜きが良くなれば、マイナス1秒台。そうでない日はマイナスの馬場差であっても1秒台までには行かないという様に大まかには2つに分ける事ができる。そして先週の馬場差、1700m対象の数値は土曜日がマイナス0秒8、日曜日がマイナス1秒2だった。土曜日については馬場発表は途中で変更されたが数値は1日を通したモノ。
土曜日は午後に雨が降ったとは言え、この開催の言わば、基準レベルの数値だった。日曜日は土曜より時計が出やすくなった。逃げ馬が苦戦したと言うよりは、他の脚質まで偏り無く連対したと捉えるべき結果。能力が素直に反映されるコンディションと言っても良いだろう。順番は前後するが、これを踏まえてのお断りという事で、先週のダートは好内容のレースが多かった点を強調しておく。この後取り上げていない水準ランクのものでも、しっかりと復習しておきたい。中でも土曜2R・日曜10R・12R辺りがそれに当たる。


  タイム分析
 2009/07/26 (日)  芝=-0.6  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1200 クロワラモー 牝2 未勝利 1:10.4 -0.7 --- -0.3 --- B C 7.93
4R T1800 スペースアーク 牡2 新馬 1:52.0 +0.8 --- +0.7 --- D B 8.23
5R T1200 モリトアヤメ 牝3 未勝利 1:09.8 -0.8 --- -0.4 --- B C 6.50
8R T1200 ミスクリアモン 牝3 ニセコ特500 1:09.0 -0.9 --- -0.5 --- B B 6.81
9R T2000 サクラオリオン 牡7 函館記念H(G3) 2:00.6 +0.6 --- +0.8 --- D C 7.93
11R T2600 サトノエンペラー 牡3 松前特別1000 2:42.9 +1.1 --- +1.1 --- SL C 7.88
 2009/07/26 (日)  ダ=-1.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1000 タピルージュ 牝3 未勝利・牝 0:59.2 -0.8 --- -0.1 --- C D 6.83
3R D1000 カネスフォルテ 牡2 新馬 1:00.7 ±0 --- +0.7 --- E E 9.20
6R D1700 メダリアビート 牡3 未勝利 1:44.6 -2.6 --- -1.7 --- A D 6.42
7R D1000 キングスウィープ 牡3 500万下 0:59.1 -0.2 --- +0.5 --- D C 7.55
10R D1700 ラヴィンライフ 牡3 500万下 1:45.0 -0.9 --- ±0 --- C D 6.00
12R D1700 ジャンバティスト 牡4 苫小牧H1000 1:43.9 -1.2 --- ±0 --- C C 6.83


  馬券Summary
函館記念のパドック
あくまで個人的な解釈という事で、関係者の皆様には大目に見ていただきたいのだが、今年の函館記念はハンデ戦らしい波乱が起きたというよりは、やはり勝負度合いの違いが結果に反映したと考えている。それはパドックでの馬の作りにも表れていた気がしますのです、改めて映像を見て置いてもらいたい。パドックは縦の比較をするのが基本だが、今回は横に見比べてもおや?と気づくものがあるはずと言うのがテーマ。まずはサクラオリオン、走るエルコンドルパサーらしい見栄えになっていましたし、活気も十分だった。マヤノライジンは8キロ絞れてスッキリ、集中力があった。メイショウレガーロは馬が枯れているというか筋肉の充実が目立った。ドリームサンデーは毛づやも張りも文句なしだった。マイネルチャールズは14キロ増、気合いは良いが少し立派すぎた印象。ゼンノグッドウッドはプラス2キロとは言え、こちらも腹構えに緩さというモノを感じた。という事でやはり、馬体のメリハリとかそういう緊張感というモノには差があった様に感じる。生意気ついでに言うならそれは馬を作りきっているかどうかという事だと思う。競馬の楽しみの1つであるパドックの映像というのはグリーンチャンネルでは10月からハイビジョンでもお楽しみいただけます。格より調子と言われる夏競馬の内にこういう馬の気配、それから背景というものも感じ取る力を養っておきたい。
解説者:
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