2009年3回阪神1日目

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中山 京都
  馬場コメント
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜日がマイナス1秒3、日曜日がプラス0秒3だった。
2回阪神の最終週は芝の馬場差はマイナス0秒4・マイナス0秒3だったが、それから2開催空いて芝の張り替えや補修作業を行って絶好の馬場状態となった。土曜日はマイナス1秒3とかなりの高速馬場になった。だからと言って単調な前残りばかりだった訳ではなく、決まり手は様々だった。土曜深夜から日曜日の朝にかけて雨が降って、朝の発表では稍重だったが、昼前に良馬場へと回復した。最初の芝のレース、つまり4Rは12時10分発走でしたので、芝は全てのレースが良馬場発表。とは言え、土曜日と比べて1秒6も掛かる馬場。同じ良馬場発表でも土日でかなり時計の出方が異なったというのが1週目の注意点。今週までがAコース、後半2週がBコース使用。
1800m対象の数値は土曜日がマイナス0秒6、日曜日がマイナス1秒5だった。
土曜日は良馬場でもマイナス0秒6、水準よりは速い時計が出る状態が2回阪神の後半から続いている。未勝利戦では前残りが目立ったが、クラスが上がると差し馬も来ている。そして土曜の深夜から日曜の朝にかけての雨が影響して、日曜日は重馬場スタート。5R以降は稍重となったが、馬場差は終日同一とした。マイナス1秒5とかなり高速馬場になった。土曜日よりも遥かに差し馬が台頭する様になった。


  タイム分析
 2009/06/20 (土)  芝=-1.3  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1200 エーシンダックマン 牡2 新馬 1:09.7 -1.0 --- -0.2 --- C C 5.56
6R T2000 フライングブラック 牡3 未勝利 2:00.7 -1.4 --- -0.1 --- C C 7.31
8R T2200 ウインヴェロシティ 牡3 香住特別500 2:14.4 +0.2 --- +0.5 --- D C 4.89
10R T1600 エリモファイナル 牝7 ストーH1600 1:32.2 -1.2 --- -0.2 --- C C 6.24
11R T1800 ブレイブファイト 牡4 500万下 1:46.7 -0.6 --- -0.2 --- C C 8.38
 2009/06/20 (土)  ダ=-0.6
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 キティ 牝3 未勝利・牝 1:54.4 -0.1 --- -0.1 --- C D 7.64
2R D1200 ファンドリカップ 牡3 未勝利 1:13.2 +0.1 --- +0.5 --- D D 7.13
5R D1400 ダノンフィーバー 牡3 未勝利 1:25.7 ±0 --- +0.5 --- D C 7.13
7R D1800 サンライズコア 牡3 未勝利 1:54.9 +0.4 --- +0.7 --- D C 6.75
9R D1200 テスタマッタ 牡3 出石特別1000 1:11.0 -0.7 --- -0.3 --- B A 6.25
12R D1800 ミリアム 牝3 500万下・牝 1:52.9 -0.2 --- +0.4 --- D C 8.73

阪神9R 出石特別 タイムB
基準より0秒3速い勝ちタイムだった。スタートで内のアロドが出遅れ、テスタマッタも行き脚がつかなかった。そして好位に居たマハーバリプラムが4コーナー手前から早めに先団に上がって行き、一旦抜け出すが後方追走から外を回ったテスタマッタが一気に追い込んでマハーバリプラムを交わして1着。さらに外をアナモリも伸びてきたがマハーバリプラムが抜かせず2着となった。
1着:テスタマッタ 
レースの前半600mが35秒3、後半が35秒7。先行馬が止まる流れではなく、実際に止まっていないがテスタマッタが楽々差しきった。この馬自身上がり600mは推定34秒4。前走初のダートだった3歳500万下でも上がり推定34秒8を記録しているが、当時は重馬場だった。いくら1200mで後方待機とは言え、良馬場のダートで上がり34秒4は凄い。この様な極端な競馬がクラス上がってもいつまでも通用するとは思えないが、能力そのものはオープン級だと思う。ちょっとブロードアピールを思い出した。
2着:マハーバリプラム 番組注目馬
何もかもうまく運んでいたが、勝ち馬の鬼脚に屈してしまった。この馬ムラな成績に見えるが、武豊騎手が乗ったときのダート1200mならこれで4戦3勝2着1回。次走も条件が揃えば本命候補。注目馬。
3着:アナモリ 
上がり34秒7というのも相当なモノだが、テスタマッタの様に展開不問でいつでも差し込めるという程の迫力は感じなかった。

  馬券Summary
いきなり3歳馬が3勝
土曜日に500万・1000万条件のレースが合わせて4鞍組まれていたが、いきなり3歳馬が3勝した。これはどうなるかと思っていたが、日曜は5鞍全て4歳馬が勝った。日曜7Rでは土曜日にテスタマッタが圧勝した影響もあって、前走でテスタマッタの2着だった3歳馬、エーシンビートロンが単勝1.7倍まで買われていたが、結果は4着だった。土日を合わせると3歳馬が3勝。4歳馬が6勝。その4歳馬6頭全て降級馬で、5歳以上の馬は0勝だった。クラス再編成1週目に4歳降級馬が圧倒するのは当然のことだが、1週目から3歳馬が3勝もした点には注目。だから今年の3歳馬はレベルが高いなどと言うつもりは全くないが、前回のワンポイントアドバイスでも強調した様に今のシステムならクラス再編成直後から3歳馬が通用しやすい事になっている。もう少し開催が進むと4歳降級馬が軒並み勝ち上がってしまって、ますます3歳馬が活躍するだろう。
解説者:
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