2009年3回京都5日目

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2009/01/04 (日)
中山 京都
  馬場コメント
1週目は雨の影響を強く受けて、時計の掛かる馬場。2週目は一転して速い時計の出るコンディションになり、先週も雨の影響は残っていたものの、それほど時計は掛かっていなかった。
先週木曜日にかなり雨が降った影響が残って、土曜日芝では7Rまで稍重だった。と言っても2週目より少し時計が掛かるという程度。10R以降は良馬場となったが、馬場差は1日を通じて一定と判断した。少し外が伸びる様になったという印象。日曜日は完全な良馬場だったが、馬場を使い込んだ分と相殺されたのか、土曜日と同じ馬場差だった。外差し馬場という程ではないが、5Rの様なスローペースにならなければ、差し馬がよく台頭していた。京都は最終週の今週も引き続きDコースが使用される。
1週目は雨の影響で脚抜きが良く、速い時計の出る馬場だったが、2週目以降は5日目を除けばマイナス0秒8の馬場差で安定している。
木曜の雨の影響で土曜日は終日稍重だった。脚抜きが良く、速い時計が出るコンディション。基本的に前残りだが、差し馬も結構上位に来ていた。脚抜きが良ければ必ず前残りという法則はありません。日曜日は完全に乾いて良馬場となって、馬場差は2週目と同じになった。逃げた馬が3着以内に残るのは普通で、人気の先行馬が順当に来るケースが目立った。


  タイム分析
 2009/05/09 (土)  芝=-0.7  Dコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1400 サワノパンサー 牡3 未勝利 1:23.3 +0.8 --- +1.3 --- E D 6.53
4R T2400 サクラメガスター 牡3 未勝利 2:27.8 -0.7 --- -0.5 --- B C 7.38
5R T1600 ジャングルストーン 牡3 500万下 1:35.8 +1.2 --- +1.4 --- E D 6.09
7R T1600 サザンギャラクシー 牡4 500万下 1:33.9 -0.6 --- ±0 --- C C 7.71
10R T2200 ベストメンバー 牡3 京都新聞(G2) 2:13.0 -0.5 --- -0.4 --- B C 6.50
11R T1600 ニホンピロコナユキ 牝5 1000万下・牝 1:35.0 +1.1 --- +1.7 --- E D 6.75
12R T1800 ファイブスター 牝4 500万下・牝 1:49.2 +1.8 --- +1.6 --- E D 8.58
 2009/05/09 (土)  ダ=-1.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 ゴッドフェニックス 牝3 未勝利・牝 1:12.2 -0.6 --- +0.3 --- D D 6.87
2R D1800 アイノスターゲイト 牡3 未勝利 1:52.8 -1.3 --- +0.1 --- C D 7.63
6R D1800 ナリタカービン 牡3 500万下 1:51.1 -2.1 --- -0.7 --- B C 6.00
8R D1800 ニューイチトク 牡4 舞鶴特H1000 1:50.3 -1.5 --- -0.1 --- C C 7.00
9R D1400 ストーリーテリング 牝4 高瀬川S1600 1:23.2 +0.1 --- +1.2 --- E C 8.06

京都3R 3歳未勝利 タイムE
基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
京都4R 3歳未勝利 タイムB
基準より0秒5速い勝ちタイムだった。テイエムイタンジが逃げて直線に入って来たが、2番手のサクラメガスターが追い出されると一気に抜け出し、差を広げていく。明らかに決め手上位の走りで1着。その後外からはウインシュールマン、内からはリバティーフローが上がって来たが、クビ差でウインシュールマンが先着していた。
1着:サクラメガスター 
離れた2番手に居たが、徐々に差を詰めてきて直線で前に並んだところでもまだ楽だった。そこで軽く仕掛けるとラスト11秒8で後続を突き放してしまった。1600mの新馬戦は3着だったが、距離が伸びてさらに良さが出たという勝ちっぷり。兄サクラメガワンダーは1800mから2000mがベストだが、こちらは父がサクラローレルに変わって長距離型に出た様。
2着:ウインシュールマン 
勝ちきれないが、実に安定している。今回は離されてしまったが、時計が優秀で勝ち馬が強かったものですから、次走も連軸候補となる。
3着:リバティーフロー 
新馬戦2着の直後に中2週で1番人気になって15着という戦歴。疲れが抜けにくいタイプかもしれないですから、間隔を詰めてきた場合はちょっと危ないかもしれない。
京都5R 3歳500万下 タイムE
基準より1秒4遅い勝ちタイムだった。
京都6R 3歳500万下 タイムB
一転して積極策で逃げの手に出たのがナムラカイシュウ、軽快に逃げて直線に入って行く。ただ1頭ナムラカイシュウに迫って行くのは1番人気ナリタカービン。これら2頭が後続との差を広げつつの叩き合い。内のナムラカイシュウ、外のナリタカービン、両馬よく踏ん張っていたが、外のナリタカービンが競り勝って1着。ナムラカイシュウも3着アローベアタキオンに8馬身差をつけていた。
1着:ナリタカービン 
逃げるナムラカイシュウをマークして、直線の叩き合いで競り勝った。レベルの高いレースでずっと惜敗続けて来たが、やっと2勝目を上げた。逃げにこだわらない先行型で安定感は抜群。ユニコーンSに向くタイプではないかもしれないが、例えば夏の古馬相手の1000万下でも上位争い可能だろう。
2着:ナムラカイシュウ 番組注目馬
引っかかったり出遅れたりして人気を裏切ってきたが、今回はまともなスタートからハナに行かせる事で折り合った。阪神から平坦の京都に移ったのもたぶん良かったと思う。札幌1700mでジョーカプチーノを千切った新馬戦は文句なしのAランク。平坦コースでスピード任せの競馬をすれば能力は発揮できるという事。それでも危なっかしい面とか難しい面とかあるが、3着に8馬身差をつけている様にこのクラスのダートでは完全に能力は上。注目馬。
京都8R 舞鶴特別 注目
1番人気ニューイチトクが順当に勝ったが、3番人気で6着だったピイラニハイウェイ、2番人気で8着だったシャインモーメントについて触れておく。
内の2頭が先行したので外枠だったニューイチトクは4番手からだったが、4コーナーで前に並んで直線を向くとすぐに一気に先頭に立つ。最内からブラッシュアップが伸びてきて、ニューイチトクの後を追うようにアドマイヤレグルスが伸びて来る。ピイラニハイウェイはコーナーで順位を上げる事ができないで、直線を向いてもちょっと伸びを欠いてしまった。2番人気シャインモーメントは最後方から大外に出していたが、ほとんど映っていなかった。
6着:ピイラニハイウェイ 
京都ダート1800mは今回を含めて4着・6着・6着。ダートで4着以下が4回しかない馬だがその内3回が京都という事。この馬非常に回転の早いピッチ走法だが、そのピッチ走法が長所となるのはコーナーがキツいコース。つまり西の開催場で言うと阪神と中京。京都の3・4コーナーというのは緩いカーブがダラダラ続くので、大トビの馬でもスムーズに回れる。従ってピッチ走法が相対的に長所とならないコースですので、あまり向いていない。
8着:シャインモーメント 
前回は超ハイペースの追い込み競馬で3着だったが、極端な差し一手ですので多頭数では信用できないという事は、その時に指摘した通り。
京都9R 高瀬川S タイムE
基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。
5着:ワンダーポデリオ 
前々回の放送で東京で外枠に入れば狙いとしたが、予定外の京都出走となってしまった。外枠に入ってなおかつレースレベルが高くなかったので、5着まで追い込んで来たがやはり東京でこその馬。次の3回東京にはダート1400m・1600mの1600万下が3つ組まれていますので、どこかに出走できて尚かつ内枠を引かなければ注目。
京都10R 京都新聞杯 タイムB
ロードロックスターが逃げていたが、直線に入ってベストメンバーが接近。離して逃げていたが1000m通過が61秒0、後半1000mが59秒0ですから、ロードロックスターは止まらない。そしてベストメンバーは直線向く前から仕掛けていたが、追って追って伸びてくる。さらにその外からデルフォイが来て2着。
基準より0秒4速い勝ちタイムだった。
1着:ベストメンバー 
皐月賞好走馬は京都新聞杯では要らないという事をあちこちで言ったり書いたりしてしまった。一言で言うと強かった。ただ、皐月賞好走の後に中2週でまた目一杯追って勝ちきって、そこから中2週でまたダービーというのはちょっと厳しいステップ。
==四位騎手==
今日は本当に勝負かかっていたので良かった。今日はちょっと取りこぼせないので、ある程度今日は前で…ペースもそんなに速くならないと思ったので、今日は前めで積極的な競馬をした。このまま無事に行って府中の直線で思いっきり爆発させてあげたい。
2着:デルフォイ 
前回不良馬場のハイペースでスタミナとパワーを見せつける様な圧勝をしたが、今度は良馬場のスローペースで切れ味勝負になってまた上位に来た。どちらでも走れるという事ですから、ちょっと能力がある・対応力があるという感じで、恐らく東京2400mは合いそうなのでちょっとダービーでも面白いかなぁと思った。
3着:ロードロックスター 
今回スローペースの離し逃げで若干恵まれた所はあるが、先週スリーロールスが勝ったレースではなみずき賞はレベルが高かったという様な事を言ったが、そのはなみずき賞の勝ち馬。恵まれたと言っても、行ける馬は恵まれる確率が高い。常に注意が必要。
4着:メイショウドンタク 
ロードロックスターが行けるぐらいの流れなら、こちらが逃げるんじゃないかと思っていたが結局3番手追走になってしまった。しかも4コーナーでちょっと下がり気味になって、あーこれはダメだと諦めて見ていたが、一旦5・6番手まで下がって、そこから何故かまた伸びて来て4着という不思議な競馬だった。恐らくバテて下がってるのではなくて、気を抜いて下がってるんだと思う。恐らく最後ちゃんと伸びていますので、バテていないですから能力はあると思うので、気を抜かずに走るようになれば重賞でも今後注意が必要。
5着:リクエストソング 
常に自分の力を出すと言うか、脚を使ってちゃんと伸びては来るが、結果的に何着になるかは他の馬次第という馬ですので、あまりこういう馬は強くないと思う。
==後藤騎手==
状態は良さそうに感じたし、道中も良いリズムで運べていた。いつもの伸び脚さえ使えれば、勝てるくらいの手応えはあったんですけどね…。最後は距離の壁だったかも。
京都11R 4歳上1000万下・牝 タイムE
基準より1秒7遅い勝ちタイムだった。
京都12R 4歳上500万下 タイムE
基準より1秒6遅い勝ちタイムだった。

  馬券Summary
復活か確率変動か
一昨年17勝、昨年14勝だった熊沢騎手が先週も京都で2勝追加して、今年既に17勝。平地が10勝障害7勝で障害リーディングは現在トップ。そして平地10勝中6勝は2桁人気で全て単勝30倍以上。とにかく凄いことになっているが、これが復活なのか一時的な確率変動なのかという事だが、『復活』だと判断している。サンデーサイレンスの全盛期はフワッと折り合いをつけて、瞬発力を引き出すタイプの騎手が大活躍していたが、サンデーサイレンスの直仔がほとんど居なくなって、腕力で馬を動かすタイプすなわち熊沢騎手の様なタイプが復権していると感じている。
解説者:
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