2009年2回中山4日目

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中山 京都
  馬場コメント
土曜は馬場状態が変わっているが、馬場差は1日を通して当てはめられる。
1週目も雨の影響で時計のかかる馬場コンディションだったが、先週は土曜・日曜とも一層雨の影響を強く受けた。時計のかかる馬場だった。
特に土曜日については内目を通った馬が連対していた。11RのオーシャンSを勝ったアーバニティは差して来ているが、内から伸びて来ている。
土曜の1200m戦については、
6Rまで:マイナス1秒5
12R:マイナス1秒1
日曜日の1800m・1200m共に時間帯によって変化して行った。詳細については完全タイム差とタイムランクを参照。なお、土曜の1800m対象の数値は1日を通してのモノ。
4日間とも雨の影響を受けて、ここまで良馬場で行われていない。その内3日目、つまり先週土曜までは脚抜きが良くて、速い時計の出やすいコンディションだったが、日曜日は掛かって来た。
ほとんど変動じゃないかと突っ込まれてるかもしれないが、土曜の数値上記の通り。日曜は時間帯によって推移していたので、ここにことなる。おおまかには1800mが水準レベルで、土曜よりも1秒以上掛かり、1200mも土曜に比べれば水準に近付いていた。


  タイム分析
 2009/03/08 (日)  芝=+1.7  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2200 ビンテージチャート 牡3 未勝利 2:19.9 +3.5 --- +0.7 --- D D 5.71
7R T1200 アイアンデューク 牡3 500万下 1:10.7 +1.3 --- +0.3 --- D D 10.08
9R T1800 オメガファルコン 牡4 両国特別1000 1:50.7 +2.8 --- +0.7 --- D D 8.36
11R T2000 ロジユニヴァース 牡3 弥生賞(G2) 2:03.5 +2.0 --- -0.5 --- B B 8.40
12R T1200 ワンダークラフティ 牡6 1000万下 1:09.8 +1.0 --- ±0 --- C D 9.83
 2009/03/08 (日)  ダ=変動 / 1200m=変動
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 エーブダッチマン 牡3 未勝利 1:12.8 -0.1 --- +0.1 --- C C 6.87
2R D1800 ロジゴールド 牝3 未勝利・牝 1:56.3 +0.7 --- +0.4 --- D D 7.70
3R D1800 サトノトップガン 牡3 未勝利 1:57.1 +1.5 --- +0.7 --- D D 7.21
6R D1200 ブライティアカフェ 牝3 新馬 1:12.8 -0.3 --- +0.3 --- D D 8.80
8R D1800 アサクサゼットキ 牡6 500万下 1:53.6 -0.4 --- -0.2 --- C C 6.53
10R D1200 インプルーヴ 牡4 ブラッH1600 1:09.8 -0.9 --- -0.3 --- B C 9.13

中山7R 3歳500万下 注目
タイムランク・メンバーランク共にDと平凡だったが、勝ったアイアンデュークの強さは際だっていたので、ここで取り上げておきたい。
1着:アイアンデューク 番組注目馬
まずスタートがあまり良くなかった。ちょっとこの(スタート直後の)時点でポジションが悪くなってしまった。ジョッキーもここで末脚を温存して(4コーナーの)勝負所でもちょっと内に包まれて、外に持ち出す時に結構ふくれ加減。直線で一端画面から消えてしまって、前の馬が残るのかなというところから、回転の速い走法でジワジワ伸びてくる。並ぶところまで行った時点で、ジョッキガー抑える余裕を見せた。かなり強い勝ち方だった。
今までは1200mから1600mを使われて来たが、事1200mに限ればこれで1着・3着・2着・1着と安定している。現状は短い距離が合っている様。次走重賞挑戦でも距離が1200mなら注目したい。1200m出走を条件に注目馬。
中山8R 4歳上500万下 注目
最初の2ハロン目のラップはかなり速かったが、その後中盤がガクンとペースダウンした。かなり緩急の効いた流れで、先行策からアサクサゼットキがあっさりと抜け出して、3コーナー手前で早めに先頭に立ったアンヴェイルが最後までしぶとく食い下がって2着という競馬内容になった。
1着:アサクサゼットキ 
思えばダートでの未勝利戦の勝ちっぷりが2着以下に5馬身以上の差をつけての強い内容だった。昇級即上位候補とまでは言えないが、メンバー次第では注意が必要。
2着:アンヴェイル 
3ヶ月ぶりで転厩初戦。3コーナー手前からマクって行ってはラスト競り負けたのは仕方ない。それでも一騎打ちに持ち込んでしぶとく抵抗した点は評価できる。次走も上位候補。
3着:ゴールデンジュビリ 
1年4ヶ月ぶりの実戦だった。3・4コーナーから外外追い上げて、直線もジワジワ伸びて一騎打ちの2頭との差を詰めた。ダートでは2歳時にかなりメンバーの揃ったレースで大敗したが、今回の内容なら通用する。反動が無ければ、次走上位候補。
5着:ポリバレント 
1番人気で敗れた。休み明けを1度使われたが、レースぶりは変わって来なかった。新馬戦でインオラリオを5馬身千切った事、前走・今回と掲示板には載っているので、今後も人気はしそうだが休み明け2戦以内に結果を出さなかったこの手のタイプは成長を疑った方が得策だと思う。
中山10R ブラッドストーンS タイムB
基準より0秒3速い勝ちタイムだった。最内枠のトーホウドルチェが逃げて、2番手にファイナルスコアーで直線に入っていく。トーホウドルチェにファイナルスコアー、さらに外からインプルーヴが並んでいく。追い比べからインプルーヴが抜け出して1着。ファイナルスコアーが2番手で粘り込み、中団からマジックボンバーがジワジワ上がってきて3着だった。
1着:インプルーヴ 
関西馬なので、中山に戻ってと言うのは少しおかしいが、1着だった2走前と同じく中山ダート1200mで昇級2走目での勝利。スタートで出遅れた前走の京都戦とは違って、追走もスムーズでしたし、このコースは合っているんだなという実感。
2着:ファイナルスコアー 
このコースでは手堅い。
中山11R 弥生賞 
ロジユニヴァースがハナを切る競馬になった。ちょっと久々な分、テンション高めだったので、行きっぷりも良く、無理に抑えたりせずそのまま行かせた。逆に行った後はピタリと折り合いつきましたし、4コーナーで引きつけておいて、もう一回直線向いてから突き放した。本当理想通りの競馬。2着も前につけたミッキーペトラが粘って、内々をそつなく捌いて来たモエレエキスパートが3着という結果になった。
時計の掛かるコンディションであった事を踏まえ、さらに中盤でペースが落ちた点を補正すると基準より0秒5速い勝ちタイムだった。
1着:ロジユニヴァース 
ちょっとテンションが高めだったかなという気がしたのでその分行きっぷりも良かったが、本来折り合いつく馬ですし、恐らく弥生賞と皐月賞というのは中山の2000mと全く同じ条件で行われるが、毎年ペースが全然違う。スローペースの行った行ったみたいな競馬になりやすい弥生賞に対して、皐月賞はテンから流れが速くなって差しが届きやすいという事を考えると、ロジユニヴァースの行きっぷりの良さはむしろ次の皐月賞に向けては良かったと思いますし、盤石の体制で本番に挑めるなといった印象を今回強く持った。
==横山典弘騎手==
ハナに行きそうな馬も居たが、あまり遅くなると嫌でしたし、この馬のペースで楽に走らせてあげたかったから、無理に抑えずそのまま行かせた。レース前からこういう形も考えてはいましたからね。余力を残して勝つことができたので、それほどダメージはないだろうし、ステップレースとしては言うことのない競馬ができた。久々にクラシックを意識できる馬に巡り会えてワクワクしています。
2着:ミッキーペトラ 
追い切りの動きが良かったので、急遽弥生賞参戦に切り替えた。結果陣営の好判断で2着と。まだ遊びながら走っていてこの成績ですから、まだまだ伸びてくる馬だろう。
3着:モエレエキスパート 
ちょっと早熟っぽいイメージだったが、今回のレース運びを見ているとまだその成長力持続しているなという印象で、次走以降もうまく立ち回れば、圏内には入ってくる可能性は十分あると思う。
6着:アーリーロブスト 
勝負所でうまく動けない場面もありましたし、ちょっと前残りの競馬でそのまま残られたといった感じで力を出し切れなかった。
8着:セイウンワンダー 
やはり12キロ体重が増えてましたから、見た目にも太く映りましたし、その分この馬の反応の良さというのが見られなかったですから、体が絞れてくればまだ十分巻き返せるだけの能力を秘めた馬だと思う。
==岩田騎手==
今日はゲートの中でも落ち着いていたし、スタートも良かったから正攻法の競馬をした。スローペースでも折り合いはついたし、距離は問題なかった。ただ、いつもと違って良い脚を一瞬しか使えなかった。今日は体重も増えていましたからね、こんな馬ではないし本番までに良くなってくれれば…。

  馬券Summary
日曜日は一変
ダートは土曜が不良から重・稍重と推移して、日曜は終日稍重だったが、時計の出方は土日で違った。そもそも中山ダートは1800mと1200mとで時計の出方が比例しない。その上土日で違うし、日曜日は時間帯によって時計の出方が異なって、発表は変動となっている。もうわけがわからんと思われるかもしれないが…。それなら最低限覚えておいてもらいたいのは、日曜は土曜よりも時計が掛かっているという事を、2回中山3日目・4日目におけるダートの時計を比較する際に思い出してほしいなと思う。
解説者:
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