2009年1回京都4日目

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2009/01/04 (日)
中山 京都
  馬場コメント
開催の進行と雨・ミゾレの影響で1週目より時計はかかった。
中山ほどスローが目立つという訳ではないが、優秀な時計はなかった。ちなみに馬場の傾向は1週目と同じ、つまり外を回った差し馬はなかなか届かなかった。外から良い感じで伸びてくる馬は居るが、結局は内を捌いて抜けてきた馬がそれを抑えて買ってしまう…というレースが多かった。
雨の影響があったはずだが、脚抜きの良いコンディションにはならず、先週より馬場差はプラス。つまり時計がかかる方向に動いた。


  タイム分析
 2009/01/11 (日)  芝=+0.9  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1600 フミノイマージン 牝3 未勝利・牝 1:36.6 +1.1 --- +0.4 --- D C 6.15
7R T2200 エーケーサンライズ 牡4 500万下 2:16.3 +2.5 --- +0.8 --- D D 7.13
9R T1800 プリンセストロイ 牝5 北大路特1000 1:50.6 +3.9 --- +2.1 --- SL E 7.50
11R T1600 アントニオバローズ 牡3 シンザン(G3) 1:35.3 +0.8 --- +0.1 --- C D 6.29
 2009/01/11 (日)  ダ=+1.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 メイショウボルト 牡3 未勝利 1:14.4 +1.4 --- +0.7 --- E E 8.50
2R D1800 ケイアイゲンブ 牡3 未勝利 1:54.3 ±0 --- -1.9 --- A D 6.47
3R D1400 エーシンマダムジー 牝3 未勝利 1:26.6 +0.7 --- -0.1 --- C C 5.13
6R D1800 サクラアビリティー 牡3 新馬 1:57.5 +2.8 --- +1.8 --- E D 11.82
8R D1800 マイネルウォルビス 牡4 500万下 1:54.4 +1.8 --- +0.8 --- D D 5.85
10R D1200 ミリオンディスク 牡5 大和S1600 1:12.1 +1.4 --- +0.7 --- E D 8.36
12R D1800 タートルベイ 牡4 1000万下 1:53.2 +1.4 --- +0.4 --- D D 7.08

京都2R 3歳未勝利 タイムA
前走とは一転して先頭に立ったのはシルバーフィールドだが、2番手にいたケイアイゲンブが直線で並びかけ、2頭のたたき合いとなった。後続との差を5馬身・6馬身と広げつつ、たたき合いはゴールまで続く。内で粘るシルバーフィールド、外から交わそうとするケイアイゲンブ。結果ゴールではケイアイゲンブがアタマ差で先着していた。
このレース、単純に馬場差だけを当てはめると基準タイムより1秒速いのだが、スローペースだったためこのペースを補正すると1秒9も速くなる。1200m通過が1分17秒5だったが、そこから12秒4-12秒2-12秒2という猛烈に速い上がりで好時計となった。例えが適切かどうかわからないが、芝の様なレースだった。いくらスローとは言え、ダートでこの上がりはなかなか出せないので、1・2着は能力十分。
2着:シルバーフィールド 番組注目馬
これまで後方からの競馬をしていたが、今回は逃げ馬不在と見て積極的な競馬。そして超スローに持ち込んだが、最後までしぶとく抵抗した内容は優秀。自在性が身についた事も大きい。注目馬。
3着:サンライズフェア 
後方から進めて、ペースが上がったところで外から追い上げるという厳しい展開になってしまった。その前中山では好位から進んでいたので、同じ様な競馬が出来れば、今度はもっと上の方に来れるだろう。
京都3R 3歳未勝利 注目
タイムランク・メンバーランク共にCだが…昨年暮れの阪神4日目4Rの新馬戦、ケイアイテンジンの勝ったレースだが、ここで1秒2差の4着だった。この着差が影響して6番人気止まりだったと思うのだが、その新馬戦の上位馬の次走成績が良い。5着から1秒3離れてしまった6着以下は次走も苦戦しているが、3・4・5着は次走2・1・1・1着。次走2着だったメイショウオーラが土曜の2Rで勝っている。このレースで3着に0秒7離したドリームアライブは次走確勝級だろう。勝ったケイアイテンジンも昇級して即好勝負のはずだろう。
京都9R 北大路特別 タイムSL
ペースと上がりを考慮してSとしたが、メンバーのランクはEとした様にレベルが低い組み合わせだった。上位馬は次走かなり危険だと思うが…(以下↓)
3着:プティマカロン 
この馬500万条件で、今回格上挑戦。しかも前残りの流れを1頭だけ内から差し込んで来た。逆に言えば、格上挑戦で展開も向かなかったのに3着に来れる様なレースだったという事だが、プティマカロンは3歳時に忘れな草賞2着がある。小回りコースが苦手なので、冬場の500万ではちょっと狙い所はないが、今回と同じ様な条件、つまり直線の長い牝馬限定戦に出走してくれば再度注目。
京都10R 大和S タイムE
2着:イリューシブネス 
スローの流れをドンピシャのタイミングで抜け出したが、差されて2着だった。今回休み明けで人気はなかったが、次走少しでも人気になる様なら嫌いたいところ。そもそもこの馬、少しでも揉まれると走れないという馬でして、次走人気になる様ならマークされるでしょうし、ちょっと信頼は出来ない。
京都11R シンザン記念 
ツルマルジャパンが後続を離して逃げたが、速くはないペースで進んで行った。直線に入ってツルマルジャパンは失速。離れた2番手から徐々に差を詰めたミッキーパンプキンが先頭に立つが、あまり脚色は良くない。その内からダブルウェッジ、その外は勝ったアントニオバローズ。外から伸びてくる馬も居るが届かない。結局はゴール前でアントニオバローズがダブルウェッジが競り勝って1着。
シンザン記念と言えばシーキングザパール・フサイチエアデールが勝ち、その他にロゼカラーやダイワスカーレットが2着と良質の牝馬が活躍していたレースだが、今年からフェアリーSが同じ日・同じ距離で牝馬限定戦の中山で行われる様になったので、牝馬の出走がなかった。そのため、レース全体のメンバーのレベルがちょっと去年までよりかは低くなった感じがあり、あまり良い番組構成だとは思わなかった。
ツルマルジャパンが離して逃げたが、実は前半そんなに速くない。600m通過が35秒1。800mで47秒2。離れて追走していた他の馬たちはかなり遅いペースで進んだ。加えて、昨年の秋から京都の芝は内有利という傾向がずっと続いていて、しかもスローですから、外を回った差し馬はどうにもならなかった。
勝ち馬にはまだ伸びしろがかなりあると思うが、その他の馬に関してはメンバーレベルが低く、レース内容も低調というレースだった。
1着:アントニオバローズ 
好タイムとは言え、未勝利戦を勝ったばかりのアントニオバローズが勝った。荒い削りの走りで最内枠に入って、外から被されるとどうかな…と心配していたが、意外にスムーズな競馬になってしっかり勝ちきった。 角田騎手が困った事もあったとコメントしていたが、まだまだ伸びる余地はある。まだ若い。

==角田騎手==
まだまだこれで満足している訳ではないので、もっとさらに上を目指して頑張って欲しい。
スローペースかなと思ったので、そこそこ前に付けようと思っていたが、今日はちょっと返し馬から気負ってしまってゲートもあまり良いタイミングで出てくれなかったので、一瞬ちょっとヒヤッとしたが、それを補えるくらい能力のある馬。
2着:ダブルウェッジ 
最内に入ってのイン差し。前走500万クラスで2着でしたから、今年のメンバーレベルがあまり高くなかったという事と、コース取りが勝負の決め手になったという事を物語っている。
3着:トップカミング 
うまく内を捌いて抜けてきた。
4着:ミッキーパンプキン 
2勝が超スローでの逃げ切り。何故人気だったのかわからない…。
それにしても7着に終わったピースピースを含めて、昨年の朝日杯FSのレベルがちょっと怪しい様になってきたのではないだろうか。

==岩田騎手==
他の馬に前に行かれたから、もっと追いかけてしまうかと思ったが、リラックスして走れていた。一瞬はぐーんと伸びたが、交わすとダラダラとした走りになってしまった。自分のレースはできたんだと思うんですけどね…。
5着:タキオンクール 
内枠なのにわざわざ直線で大外へ行ってしまった。前に行けない馬は何度でも展開不向きになる。あまり強くは推せない。

  馬券Summary
驚異の上がり36秒8
Aランクに入れた日曜2Rのことだが、脚抜きの良いコンディションならともかく、時計の掛かる馬場でしかもスローとは言え、レースの上がりは3歳未勝利では滅多に見られないラップ。12秒4-12秒2-12秒2。3着以下を離してたたき合った上位2頭はかなりレベルは高い。
解説者:
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