2011年1回東京2日目

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2011/01/05 (水)
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  馬場コメント
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒6、日曜がマイナス0秒5だった。
野芝は休眠状態だが、洋芝の成育は順調とJRAホームページに記述されていた通り、見た目にも良好なコンディションでスタートした。昨年のこの開催の1週目が良馬場で土日ともマイナス0秒5だった。その後道悪競馬を挟みながらも、しかし最終週もマイナスの馬場差で終了していた。今年も同様のイメージで良いだろう。この開催は全てDコースが使用される。例によってだが、スローペースの競馬が多く、逃げ・先行馬で勝ちきれたのはしかし逆に1頭だけ。上がりの数字はかなり速くなりやすくて、瞬発力のマックスがどれぐらいかと問われるレースが目についた。
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がプラス1秒2、日曜がプラス1秒1だった。
昨年のこの開催で言わば良馬場の基準値として記憶していたのが、プラス0秒8ぐらい。含水率によって、良馬場でもコンディションの違いは小さくない訳だが、先週のダートはかなり乾燥して力の要るダートだったということが、馬場差からも推測できる。ただ、連対馬の傾向としては、好位より前めの位置からきっちり脚を使う事が求められ、日曜6Rレーザーバレットの様な直線一気での勝利というのはちょっと特例という感じもした。


  タイム分析
 2011/01/30 (日)  芝=-0.5  Dコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T2400 ヴァーゲンザイル 牡3 未勝利 2:31.9 +3.2 --- +2.4 --- SL C 6.33
5R T1800 ヒカリキャピタル 牡3 新馬 1:53.1 +3.7 --- +2.6 --- SL C 10.56
7R T2000 ルルーシュ 牡3 500万下 2:07.2 +5.7 --- +4.3 --- SL C 6.80
9R T1400 サトノエクスプレス 牡5 立春賞1000 1:21.5 -0.2 --- +0.2 --- C C 7.50
10R T1600 ドリームゼニス 牡5 節分S1600 1:33.8 +0.2 --- +0.6 --- D B 6.13
 2011/01/30 (日)  ダ=+1.1
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 サトノデートナ 牡3 未勝利 1:27.4 +1.1 --- +0.1 --- C E 8.38
2R D1300 クリールマグナム 牡3 未勝利 1:21.4 +1.7 --- +0.8 --- E E 10.44
3R D1600 テンゲントッパ 牡3 未勝利 1:40.6 +1.0 --- -0.1 --- C D 7.31
6R D1600 レーザーバレット 牡3 500万下 1:39.4 +0.7 --- -0.4 --- B C 8.67
8R D1400 エフティフローラ 牝4 500万下 1:27.2 +2.3 --- +1.3 --- E E 8.69
11R D1400 セイクリムズン 牡5 根岸S(G3) 1:23.0 +0.2 --- -0.8 --- A C 8.00
12R D2100 トウショウゲーム 牡6 1000万下 2:15.2 +3.9 --- +1.6 --- SL D 10.13

東京1R 3歳未勝利 注目
勝ったサトノデートナを取り上げる。
1着:サトノデートナ 
メンバーランクEとした一戦で、サトノデートナにはハッキリと恵まれた相手関係だった。道中かなり息を入れることができ、ゴール前も流しながらの2馬身差だった。完全タイム差はプラス0秒1となったが、ランク以上の評価はしておきたいところ。調教ではいつも惚れ惚れさせられる存在ですし、デビュー戦の芝でも2着だったが、やはりダートでこそのタイプじゃないかなと見ている。
東京2R 3歳未勝利 タイムE
基準より0秒8遅い勝ちタイムだった。
東京4R 3歳未勝利 注目
こちらも超スローから実質直線の400mヨーイドンの決着だが、やはり唯一33秒台の最速上がりを使った馬が勝利した。
前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
1着:ヴァーゲンザイル 
馬群に閉じこめられた事で、最後まで脚が溜まった事も大きいが鮮やかに突き抜けた。言わばデビュー戦の好走を裏切らなかった完勝と言える。そして、そのデビュー戦テラノコブラ組からはこれで2頭目の2戦目勝利という事で、恐らく他の上位馬が順次勝ち上がっていくだろうという事が予想される。
東京5R 3歳新馬 注目
このレースでは33秒台の末脚は記録されなかったとは言え、ラスト400mが11秒1-11秒2と先に挙げたレースたちと互角。大外から突き抜けたヒカリキャピタルのパフォーマンスは見ての通り、圧巻だった。
前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
1着:ヒカリキャピタル 
出遅れたり向正面でブレーキをかけてバランスを崩す場面があったりした訳ですから、普通なら本当に回ってくるだけの競馬になってもおかしくないと思うが、競走意欲とでも言うのだろう。そういったレース内容からも大いに注目したいところ。
東京6R 3歳500万下 タイムB
基準より0秒4速い勝ちタイムだった。最内枠からビッグギャンブラーが逃げていたが、直線に入って失速。変わってケイアイヘルメスが先頭に立ち、その外デュアルスウォード・タビトが上がって来る。さらに外、最後方を追走していたレーザーバレットがまさにレーザービームの様に追い込んで内の馬を一気に交わして抜け出した。ケイアイヘルメスももう一伸びして2番手は確保するが、レーザーバレットは3馬身差をつけてのゴールだった。
1着:レーザーバレット 番組注目馬
ギリギリのBランクと言っても一気に突き抜けて、最後は抑えながらのゴールですから12秒6-12秒5という上昇ラップでまとめたのは、ちょっと恐れ入りますという感じ。デビュー戦が中山ダート1800mのスロー。タイムランクもDでしかなかったが、当時は1頭にならない様に他の馬に合わせたレースだったというところがちょっとミソだった。実際直線ではもう独走状態に入って4馬身差。しかも手前を替えない中でそれだけ突き放していたという事。スタートが遅い馬で、次走が同舞台のヒヤシンスSであれば、またの芝の部分で置かれる可能性大だが、それでも相当なレベルの馬であることは間違いないと思う。注目馬。
東京7R 3歳500万下 タイムSL
前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
東京8R 4歳上500万下 タイムE
基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
東京11R 根岸S タイムA
1番人気ケイアイガーベラが先手を取って直線に入った。しかしケイアイガーベラに本来の反応は見られず、3番手に居たエーシンクールディが粘っこく前に出ようとしたが、さらにその直後で脚を溜めていたダノンカモン・セイクリムズンが勢いの違いを見せ、そこから長い追い比べ。ダイショウジェットが唯一後方から伸びては来たが、大半の馬は体力が尽きた様な失速。ゴール前は回転数の違いというのを強みにセイクリムズン完勝という体制だった。
基準より0秒8速い勝ちタイムだった。平均に近いハイペースだったが、一方でレース上がりは過去10年と比較して最速タイ。時計が掛かるコンディションの中、より価値があるのは上がりの数字という事になる。つまりは、後続を千切った上位2頭がランクを引っ張り上げたレース。勝ち馬の評価もそれにふさわしいものとなる。
1着:セイクリムズン 
この馬のダート馬にしてはしなやかさがあるというフットワークは、ともすると揉まれてフワフワとか追走でダラダラとなりがちだったが、最近は最後に速いピッチを使える様になってきた。それで競り合いをモノにしながらの3連勝。1200m・1400mで次が1600m。フェブラリーSで決して好ましいローテーションとは言えないが、この馬の集中力にとっては私は効果的だと思いますし、今年想定されるメンバーであれば堂々主役の1頭だと思う。
==幸英明騎手==
本当に強かったですね。前々走に東京で強いレースをしていたので、同じような競馬ができればと思っていた。次のG1は距離が200m伸びますが、今日も終いはしっかり伸びていたので、本番になっても楽しみです。
2着:ダノンカモン 
これで東京のダート戦は6走全てが3着以内。1600mの方がもう1列前で競馬ができて、持ち前のしぶとさというのが活きるのかなぁとは思うが、今回のゴール前は離されながらの2着という感じだった。この辺が精一杯かなという気もしている。
3着:ダイショウジェット 
こちらもコース適性の高さ、そして距離もベストだったという事。それ以上でも以下でもない健闘という感じがしている。
7着:ワールドワイド 
好発をきったが、外枠で無理ができずもう一つ流れに乗りきれなかった印象。外外を回らされつつもこの着順には残れたという事ですから、ある程度の目処は立てたと思う。
8着:ケイアイガーベラ 
左回り不向きもあるでしょうし、コーナーワークを活かして早めにスパートしたい馬ですから、東京の場合直線の前半に坂がやって来るのでどうもコース形態そのものが辛いんじゃないかなという気がしている。巻き返しに期待。
東京12R 4歳上1000万下 タイムSL
前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。

  馬券Summary
ネオユニヴァース産駒が連勝
後ほど
解説者:
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