2011年1回中山1日目

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2011/01/05 (水)
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  馬場コメント
ここまでの芝の馬場差2000m対象の数値は、初日から3日目まではマイナス0秒8、4日目がマイナス0秒7だった。実質的には連続開催ですので、昨年暮れの5回開催5日目から8日間の馬場差を振り返っておくと、冬場ながら速い時計が出やすいコンディションが続いている。
昨年暮れの開催は全てAコースで、年が明けて開催が替わってCコースが使用された。昨年暮れの段階で馬場が荒れていた訳ではないので、Cコースに移った事で劇的に時計の出方が変わったという事ではないが、それでも昨年最終週よりもマイナス方向に動いた。スローが多かった事もあるが、昨年暮れの開催と同様に外を回った差し馬は届きにくかった。この開催は全てCコースを使用する。
先週の馬場差1800m対象の数値は初日がプラス0秒2、2日目がプラス0秒1、3日目がマイナス0秒1、4日目がプラス1秒2。1200m対象の数値は初日・2日目がプラスマイナスゼロ、3日目がマイナス0秒1、4日目がプラス0秒3だった。まずはここまで8日間の馬場差を振り返っておく。1800mは暮れの6日目、そしてこの開催4日目で時計が掛かっている。特に4日目はかなり掛かっていた。他の日は水準前後だが、それでも開催日によってやや時計の出方は違う。1200mは暮れの開催5日目はまずまず時計の出やすいコンディションだったが、その後水準前後で推移している。1800mほどではないが、1200mでも4日目は掛かっていた。
中間に雨の影響などはなくて、ほぼ水準の馬場でスタートした。そして4日目の1800mが極端に大きなプラスの馬場差になった件だが、まず強い北風が吹いていて、その風の影響で含水率が一気に下がって、乾燥が進んだ。さらに中山、北風だと最後の直線が向かい風になるが、直線で向かい風だったのは、芝もダートも1200mもみんな一緒だが、ダートの方が向かい風であおられるとよりバテ方がすごくなるという事で、馬場差が大きくなってしまった。そしてダートの1200mの方だが、こちらは、最後の直線は1回しか通らない。逆に1800mは最初スタート直後と最後の直線と2回通るので、向かい風の影響が大きいという事で、こういう数字になった。そして1200mも1800mほどではないが、初日から3日目までよりは4日目の時計が掛かっていた。
4日目だけが他と傾向が違うという訳ではないが、特に4日目は前残りが目立った。それもしかも前が止まっているが、後ろも伸びてこない状況で、上がりが掛かっているが前残りというレースが多かった。


  タイム分析
 2011/01/05 (水)  芝=-0.8  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2000 ロンズデーライト 牡3 未勝利 2:02.5 -0.7 --- -0.2 --- C C 8.86
6R T2000 テラノコブラ 牡3 新馬 2:04.6 +1.1 --- +0.9 --- SL C 7.47
9R T1600 デルマドゥルガー 牝3 ジュニア 1:35.0 ±0 --- +0.6 --- D E 6.46
11R T2000 コスモファントム 牡4 中山金杯H(G3) 1:59.8 +0.3 --- +0.5 --- D D 7.38
12R T1800 フライバイワイヤー 牡5 1000万下 1:47.8 -0.1 --- +0.3 --- C C 7.86
 2011/01/05 (水)  ダ=+0.2 / 1200m=±0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 グリーンファイヤー 牝3 未勝利・牝 1:13.1 +0.1 --- +0.1 --- C D 9.56
2R D1800 ビービーアックス 牡3 未勝利 1:57.1 +1.4 --- +1.2 --- E C 6.00
3R D1200 ニシノゲイナー 牡3 未勝利 1:12.7 -0.3 --- -0.3 --- B C 6.27
4R D1800 キッズアプローズ 牡5 500万下 1:55.1 +1.1 --- ±0 --- C C 5.53
7R D1200 オーセロワ セ5 500万下 1:12.5 +0.6 --- +0.6 --- D D 7.64
8R D1800 ヒシパーフェクト 牡5 1000万下 1:53.8 +0.6 --- +0.4 --- D E 7.87
10R D1200 カホマックス 牝4 初日の出1600 1:11.2 +0.5 --- +0.5 --- D C 8.63

中山2R 3歳未勝利 タイムE
基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。
中山3R 3歳未勝利 タイムB
基準より0秒3速い勝ちタイムだった。逃げていたリネンムードの外、ジパングパワー・フェアユースが併せる様に上がってきた。その後にヨイチサークル・アポロノカンザシが続くが、さらに外からニシノゲイナーが目立つ勢いで追い込み、内の馬を交わして1着。2番手争いは接戦でジパングパワーがハナ差でフェアユースに先着していた。
ただし、このレース前半の600mは34秒0、後半の600mは38秒7という前傾ラップだった。
1着:ニシノゲイナー 
展開がハマったという面がありますし、しかもギリギリのタイムランクB。昇級してすぐに通用するかとなると半信半疑。
2着:ジパングパワー 
勝ち馬から0秒4差で完全タイム差はプラスとなるが、キツい流れを先行したものなのでタイム以上の評価が可能。
3着:フェアユース 
勝ち馬から0秒4差で完全タイム差はプラスとなるが、キツい流れを先行したものなのでタイム以上の評価が可能。3ヶ月ぶりで馬体重プラス16キロ。それでもハイペースを楽に先行していたが、最後に息切れしたという印象。ちなみにこの馬休養前東京で15着だったが、そのときは前が詰まりっぱなしで何も出来なかったという参考外のレース。
中山4R 4歳上500万下 注目
勝ったキッズアプローズを取り上げる。
1着:キッズアプローズ 
0秒9ペース補正が入ったというほど、スローペースでそれを逃げ切ったという訳だが、別にただ恵まれたという訳ではない。ちなみに、前走2着時に同タイムの1着だったトウショウロジックが次走1000万で2着。キッズアプローズ自身も1000万で3着が2回あり、昇級しても上位候補。ちなみに、キッズアプローズの前走タイムランクAだったが、3着馬が次走2着・4着馬は次走1着。
2着:ギャザーロージズ 
いくらスローとは言え、中山ダート1800mで外を回って上がり36秒1というのは相当なモノ。速い上がりで差せるので中山1800mよりも東京1600mの方が成績が良い。中山1800mでも勝っているが、当時はタイムランクEだった。500万では東京1600mでの好走が多い。ということで、次走が東京1600mなら有望。
中山6R 3歳新馬 注目
2着のヴァーゲンザイルについて。
特に中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
2着:ヴァーゲンザイル 
このレースはかなりのスローペースだったが、速い上がりの中後方に居たヴァーゲンザイルは3コーナー過ぎから外を回って追い上げて行って、直線入り口では前に並びかけていた。ところが、直線半ばで内にささって追えなくなってしまって、前との差がそこで開いてしまった。その後に立て直して追い出すと、もう一度鋭く伸びてくる。それで逃げ切った勝ち馬にハナ差まで迫った。ちょっと難しい面がありそうで、次走人気ほどの信頼性があるかというのはちょっと疑問ではあるが、能力自体はかなり高いと思う。将来性に注目。
中山9R ジュニアC 注目
オープンだが、全出走馬が500万条件の馬だった。朝日杯FSから間がなくて、この開催3日目がシンザン記念・4日目がフェアリーSと1600mの重賞が立て続けに組まれているので、1600mのOP特別にいっぱいオープン馬が出てくるという事はないが、それはさておき、タイムランクがDでメンバーランクがEだがそれはあくまでもOPとしてはという事。勝ち馬以外は次走500万に出走できるので、自己条件に戻れば評価は下げる必要はない。
2着:ロードカナロア 
1200mの新馬戦を勝った直後に1600mへ出走して折り合いを欠いただけに、次走距離短縮なら大いに注目。ただ、次走500万ではなくてOPの1400mクロッカスSの様だが…。
中山11R 中山金杯 
外枠のモエレビクトリーが先手を取ってそのまま直線に入っていく。ペースが上がった3コーナー過ぎから外を回ってイケドラゴンとナリタクリスタルが追い上げたが、コスモファントムとキョウエイストームは内で脚を溜めていた。前半のペースが遅くて前が止まらないので、この形だと内に居ると前がふさがる恐れもあったが、コスモファントムは前の2頭の間をうまくこじ開けて1着。そしてキョウエイストームが最内を突いて2着。外を回ったナリタクリスタルは届かずの3着だった。
1着:コスモファントム 
ようやくの重賞勝利でしかも上手くいったという感じもあるが、実はこれまでG1以外の芝で負けた相手と言うのが、リルダヴァル・ヴィクトワールピサ・ゲシュタルト・トゥザグローリーと後にG1で好走している馬ばかり。スパッと切れる脚がなくて、芝のG1でちょっと苦しいという感じだが、G3辺りなら今後も上位候補。
==松岡正海騎手==
いつもすごく一生懸命走ってくれて性格の方はいつも気持ちよいので、ほんと頭が下がる。モエレがハナ行って、ケイアイが2番手だと思っていたので、その外かモエレの後ろかはたまた出遅れれば自分がハナ行っても良いかなと思っていたので、その3つぐらいしか想像していなかった。内の方の馬場は全然大丈夫なので、内枠で良かったと思う。どこが空くかちょっとわからなかったので、ハラハラしていた。最後まで良い脚を使ってくれた。
2着:キョウエイストーム 
今回これが中山芝が11回目だったが、未だに4着以下がない。他のコースでは大凡走も多いので、人気になりにくいが中山では常に注意という馬。2000mで好走したのは初めてだが、中山の2000mは今回が初めてだった。
3着:ナリタクリスタル 
休み明けだったが、スッキリと仕上がった体だった。従って使った上積みというのはあまり期待できないが、上位2頭とは違って外を回って脚を使った。そのロスを差し引くと勝ったも同然という内容ですから、次走も有力。3着ですから次がまたたぶんハンデ戦でも56キロのままだと思う。

  馬券Summary
格上挑戦とその後
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解説者:
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