2012年2回東京6日目

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2012/01/05 (木)
中山 京都
  馬場コメント
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒4、日曜がプラスマイナスゼロからプラス0秒2へと変動となった。まずはここまで6日間の馬場差を振り返っておくと、5日目つまり先週の土曜まではマイナスの数値だったが、日曜は水準レベルから今開催で初のプラスの数値となった。
まず土曜時点で雨の影響が残っていて、先々週の日曜つまり4日目よりもやや時計が掛かっていた。そして日曜は風の影響、そして終盤の雨の影響で土曜よりも時計が掛かり、プラスマイナスゼロからプラス0秒2へと変動した。相変わらず草丈の長いクッションの効いたコンディションが続いているが、先週の場合は風や雨の影響を受けた結果の数値である点に注意。連対馬の傾向は、特に1600m以下の距離では引き続き好位に位置した馬の占有率が高い。土曜の5R・7R・9R、日曜の4R・11R・12Rの6鞍が該当するが、好位から当然の様に内目を裁いて来る事が1番の好走パターンであったという事。なお、今週と来週はBコースが使用される。
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜はマイナス0秒5、日曜はマイナス0秒4だった。まずはここまで6日間の馬場差を振り返っておくと、1週目は時計が掛かったが、2週目以降はマイナスの数値。特に3日目はこの開催では最も時計の出やすいコンディションだった。
連対馬の傾向は土日で比較してみると、土曜の方が前残りの傾向が強く、中団・後方からの連対はなし。対する日曜は連対馬の半数が、中団・後方に位置した馬となっている。これは馬場差と言うより直線の向かい風の影響によるところが大きいと推測している。レース上がりの比較で行くと、土曜の方が総じて上がりは速く、日曜の方が総じて上がりを要していた事もこれと関連しているんじゃないだろうか。


  タイム分析
 2012/05/06 (日)  芝=±0 → +0.2  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1400 ウィザーズポケット 牡3 未勝利 1:23.5 +0.4 --- +0.4 ±0 D D 9.67
5R T2000 アンコイルド 牡3 未勝利 2:02.7 +0.5 --- ±0 ±0 C C 4.25
6R T1800 サンキューアスク 牝3 500万下・牝 1:48.7 +0.6 --- +0.2 ±0 C E 8.13
8R T2000 マイネルグート 牡5 1000万下 2:01.6 +1.5 --- +1.2 ±0 E D 6.31
11R T1600 カレンブラックヒル 牡3 NHKマ(G1) 1:34.5 +0.3 --- +0.1 ±0 C C 8.78
12R T1600 シルクアーネスト 牡5 湘南S1600 1:34.9 +1.3 --- +1.1 ±0 E C 7.31
 2012/05/06 (日)  ダ=-0.4
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1300 ブライトシチー 牡3 未勝利 1:20.0 +0.4 --- +0.7 -0.4 D D 6.56
2R D1600 ソレイユアルダン 牝3 未勝利・牝 1:39.6 +0.1 --- +0.5 -0.4 D E 7.67
3R D1600 サクセスフルビッド 牡3 未勝利 1:38.3 -1.2 --- -0.8 -0.4 A D 6.47
7R D1400 トーセンブリッツ 牡4 500万下 1:24.5 -0.4 --- ±0 -0.4 C B 7.56
9R D1600 ステキナシャチョウ 牡5 日吉特別1000 1:37.2 ±0 --- +0.4 -0.4 D D 7.94
10R D2100 ソリタリーキング 牡5 ブリリアH 2:10.3 +0.8 --- +1.3 -0.4 E C 6.07

東京3R 3歳未勝利 タイムA
基準より0秒8速い勝ちタイムだった。
1着:サクセスフルビッド 
調教内容自体は派手に動いているという印象ではなかったが、じっくり休ませて立ち直っていたという事だろう。今までは子供っぽいところは結構目立っていたが、レース中でもちょこちょこ追ってないと辞めそうなフリをしたりする馬だったが、今回は意外とワンペースで流れてくれた事もあって、リズム良く走れた。ただ、まだ小回りで1コーナーまでが短いコースになるとちょっと怖いかなというところあるが、ただ、上でも戦っていけるだけの体力と脚力は証明してくれたと思う。
2着:コスモシャンハイ 番組注目馬
2着馬から5着馬までがBランク相当となるが、位置取りを踏まえれば一目瞭然。2着コスモシャンハイが中でも優秀だった。今回は初コースとなったが、抜群の行きっぷりを見せて、直線でも松岡騎手がターフビジョンをじっくり見てから追い出す程の手応えだった。厳しい流れを経験して来た事もあって、レースセンスが大分磨かれていると思う。次走も水準程度のメンバーであれば有力。注目馬。
東京7R 4歳上500万下 注目
完全タイム差はプラスマイナスゼロのCランク。メンバーランクはBランクだった。また、かなりのハイペースで流れて、ラップの価値も高かったレース。2番手から押し切った1着トーセンブリッツの走りには正直ビックリだが、ここで触れておきたいのは3着ホークウォリアーの方。
3着:ホークウォリアー 
今回は528キロで出走して来たが、パドックではかなり良く仕上がった馬体に見えた。ただ、相変わらずと言うか、テンションが高めで、レースに行ってもこの通りちょっと一本調子で逃げる形となってしまった。とは言え、この着差ですから流石素質馬という評価は変わらない。デビュー勝ち当時の2・3着馬、また2戦目4着時の先着を許した3頭というのは、いずれも1000万クラス以上まで出世している事実が大きくて、この後無事であれば、500万は確実に突破できる存在。東京の1300mとか新潟ダート1200mとか距離短縮なら、より期待度も増すと思う。
東京8R 4歳上1000万下 タイムE
基準より1秒2遅い勝ちタイムだった。
東京9R 日吉特別 
8着:クリームソーダ 
前回の番組注目馬。馬場差を踏まえると、前走より流れがキツいという事はあり得ないが、今回は妙に折り合いがついたと言うか、やや前向きさに欠ける様な駆けっぷりに見えた。敗因を特定できないが、タイムランクDでの決着での凡走はあり得ないレベルの馬だと思う。注目馬に選ぶタイミングを間違えたとしか言いようが無く、申し訳ない。
東京10R ブリリアントS タイムE
基準より1秒3遅い勝ちタイムだった。
メンバーランクCのオープン特別。若干のスロー程度だが、気になるのは3コーナー・4コーナー辺りでやや変則的にラップが下がっており、見た目からはその影響がレース上がりにも反映している様にも感じられる点。もちろん1着ソロタリーキングの勝ちっぷりは無視できないものだが、他の馬についてももう一度見直しておいて欲しいと思う。
東京11R NHKマイルC 
タイムランク・メンバーランク共にCだった。カレンブラックヒルが先手を取って逃げた。スンナリした逃げで若干のスローに持ち込む展開。レースの組み立てが完璧だった事は、このレースで最も遅い5ハロン目。12秒6に集約されている。落馬事故などあって、後続がごちゃつくのを尻目に坂を登り切ると完全に独走状態。2着から8着まではわずか0秒2差。G1馬アルフレードが踏ん張って2着を死守した。
1着:カレンブラックヒル 
完璧という表現がピッタリの勝利だが、振り返って見れば新馬、それからNZTも着差を含めて大楽勝だった訳で、正に父ダイワメジャーの後継者となりうる正統派トップマイラーの誕生。パドックではちょっと人の多さに気を遣っている感じだったが、本馬場入場を先に済ませて落ち着いてレースに臨めた。欠点は見あたらないが、少なくとも今のキャリアで例えばダービーのいきなり2400mをこなすとか、そこまでのスケール感ではないのかなという気もしている。
==秋山真一郎騎手==
行く馬が居なければ、逃げる形でも良いなぁと思っていたので想定内。折り合いは心配していなかったので、後は後ろの馬が早めに来ないで欲しいなぁと思っていた。並ばれていたが、手応えあったので仕掛けてから反応してくれた。そこから後ろは離れて行っていたが、僕は必至だったので、離れて行っているのはわからなかった。いつも長く感じるが、今日は特別長く感じた。結構2年目からG1有力馬乗せてもらっていて、回数もそうだが、14年かかったが、ほんとG1は惜しいところで勝てなかったりして、G1に対するコンプレックスみたいなものもあったが、今日全て吹っ切れた。
2着:アルフレード 
外枠からの競馬となったが、パトロールを見直してもなかなかリズム良く立ち回れており、通過順とは別にだが、3コーナー過ぎで一息入る形が取れた事もおしまいの粘りに繋がったと思う。道悪はゴメンという事だったが、前走スプリングS当日は設定不能の馬場に対して、今回は一雨降っても良馬場だった。改めてこの馬の格を感じさせる2着だった。
3着:クラレント 
こちらは好気配だった。スタートが良かった分、序盤にガツンと掛かりそうになったが、上手く我慢できてハッキリ外を回って来た馬の中では最先着。ただ、ゴール前ではおつりが無かった様に、やっぱり乗り難しさを抱えつつも今回は上出来だったかなという印象のレース。
4着:オリービン 
この馬も折り合いに課題のある馬だったが、スタートを決めた事で控えるにしても押し上げるにしても今回は余裕をもって運べた結果の好走。不利のあったメジャーアスリートを除くダイワメジャー産駒3頭の内2頭という事になるが、それが掲示板に載ったことになる。
5着:セイクレットレーヴ 
こちらは直線で内から外に開いて、ラスト200mの末脚勝負だった。切れ味タイプなので一発勝負に賭けるならこういう競馬だというイメージ通りじゃないだろうか。推定上がり最速タイには一定の評価が与えられる。
6着:ジャスタウェイ 
こちらはスタートでボコッと出遅れて、やや離れた後方集団から直線は大外に回って行った。もちろん不向きな展開だが、直線の雨によって多少なりとも上滑りする馬場コンディションだった。まぁ水滴で形跡が残るような状態という風になっている。特にこのジャスタウェイは大跳びな馬ですから、辛い状況だったはず。本気の脚を使えたのはラスト150mぐらいだろうか、それでも推測上がりは最速タイという事だった。これで地力の高さは確認できましたし、きさらぎ賞の4着馬。あのきさらぎ賞のレベルの高さというのも、これで再認識したという次第。ですから、このレースどうこうと言うよりは、何となく今年のダービーも見えて来たなぁというきさらぎ賞の絡みという意味で、あえて今回はこのパトロールビデオを取り上げた。
10着:ブライトライン 
5番人気で10着。スタートで大きくアオったのが致命傷だった。中身の濃いNZT3着。特に1着・2着は今回1着・5着に来ているという事もありますから、まずここは力負けではないという事が明白だと思う。
18着:マウントシャスタ 
勝ち馬と同じキャリア3戦だった。終始揉まれる競馬に戸惑いもあったのではないだろうか。4コーナーの時点で今日はないなという感じがした。これからの馬。
==岩田康成騎手==
僕の騎乗ミスでこんな事になってしまい、申し訳ない気持ちで一杯です。このことをしっかり受け止めて、これからまた頑張ります。レースを振り返ると、直線に向いて前は空いていたのに、ジワジワと脚を使う感じだった。テンションの事を考え、少し馬をかわいがりすぎたかもしれません。
東京12R 湘南S タイムE
基準より1秒1遅い勝ちタイムだった。
このレースも土曜10Rと同じく、1600万条件でメンバーランクはCだった。2ハロン目から4ハロン目のラップ推移が見た目以上に厳しかった様で、やや消耗戦となり、上がりは平凡だが、各馬の評価はあまり軽く見ない方が良いだろう。
2着:ルルーシュ 
位置取りを踏まえても3着馬に1馬身3/4差ですから、これは立派な内容だと思う。4歳馬ですからクラス再編成においても注目度は高いと思う。

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