2024年1回中山4日目

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中山 京都
  馬場コメント
 開幕週が3日間開催でしたので、先週は土曜が4日目・日曜が5日目となります。先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス2秒1からマイナス1秒5への変動、日曜がマイナス1秒8でした。まずは今年ここまで5日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナス2秒台だった開幕週と比べると先週は少し時計が掛かりました。
 金曜までは雨が降らず、土曜は良馬場で雨が降る前までは1週目と同様の超高速馬場でした。土曜は11Rの前から雨が降ったり、雪がチラついたりしていて、12Rの頃には発表は小雨なんですけども、実際には結構降っていて馬場差は変動になりました。土曜のレース後も雨や雪が降って、日曜は「稍重」でスタートしましたが、7R以降に良馬場に回復しました。ただこの「稍重」から「良」に回復しているんですけれども馬場差は一定で、4日目の11Rまでよりは少し時計が掛かるようになったんですけれども、まぁ依然として超高速馬場は範疇ですね。まぁ最終週となる今週も引き続きCコースなんですが、良馬場なら超高速馬場のままだと思われます。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がマイナス0秒2。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒6でした。ここまで5日間の馬場差を確認しておきますと、1800m・1200mともに先週は開幕週と比べて時計は出やすくなりました。
 金曜までは雨が降らず、土曜もダートのレースが終わるまでは雨は降らず良馬場でした。ただし、土曜早朝の含水率は1週目より高く、3日目よりは大分速い時計が出るようになりました。その土曜のレース後の雨や雪の影響で、日曜早朝の含水率は土曜よりさらに高く、6Rまでは「稍重」だったんですが、時計の出方は土曜とあまり変わらなかったですね。なお、ダートも日曜は「稍重」から良馬場に途中で変わりましたが、馬場差は1日を通した数値です。


  タイム分析
 2024/01/13 (土)  芝=-2.1 → -1.5  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1600 ヒラボクミニー 牝3 新馬 1:36.0 +0.1 -0.6 +1.2 -1.7 SL D 12.40
6R T2000 ヘデントール 牡3 未勝利 2:00.2 -2.0 -0.6 -0.5 -2.1 B C 5.44
9R T1600 ミラビリスマジック 牝3 菜の花賞(1勝) 1:33.4 -1.5 --- +0.2 -1.7 C C 5.91
11R T1600 パラレルヴィジョン 牡5 ニューイ(L) 1:32.3 -1.0 --- +0.6 -1.6 D D 6.87
12R T1200 エコロレジーナ 牝4 2勝クラス 1:08.4 -0.4 --- +0.5 -0.9 D D 6.00
 2024/01/13 (土)  ダ=-0.1 / 1200m=-0.5
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 チャコール 牝3 未勝利・牝 1:11.8 -0.8 --- -0.3 -0.5 B C 6.79
2R D1800 アスプリージャ 牡3 未勝利 1:55.7 +0.3 --- +0.4 -0.1 D D 9.63
3R D1200 シークレットヴァウ 牡3 未勝利 1:12.0 -0.6 --- -0.1 -0.5 C D 6.07
4R D1800 ブリスフル 牡3 新馬 1:56.1 +0.4 --- +0.5 -0.1 D C 7.57
7R D1800 オセアバトルプラン 牡4 1勝クラス 1:54.0 ±0 --- +0.1 -0.1 C D 7.50
8R D1200 ダテボレアス 牡5 2勝クラス 1:11.3 ±0 --- +0.5 -0.5 D D 10.08
10R D1200 ワールズコライド 牡4 初春S(3勝) 1:10.8 +0.1 --- +0.6 -0.5 D C 8.40

中山1R 3歳未勝利・牝 タイムB
 基準より0秒3速い勝ちタイムでした。
1着:チャコール 
 2戦続けて2着だったチャコールが今回は勝ちました。チャコールはダッシュ良く出て行ってハナを切り、速すぎず遅すぎずのペースに持ち込んで逃げ切りました。かなり楽なレース運びで、それでギリギリのBランクですから昇級して通用するかどうかは、組み合わせ次第となりますね。
2着:ホークレア 
 2着のホークレアは初めてのダートで、なおかつ400mの距離短縮だったんですが、ダッシュ良く2番手につけても、まぁ序盤は仕掛け気味になっていましたけども、途中からは良い感じで追走。勝ち馬には離されましたが、次走も有力だと思います。
3着:ペイシャスウィフト 
 3着のペイシャスウィフトは1800mからの距離短縮でも好スタートを切って先行。4コーナーでは、もう仕掛けていて直線ではジリジリとした伸びだったんですが、スピードがあって1200mは合っていますね。
中山3R 3歳未勝利 注目
 3着だったクインズデネブについて。
3着:クインズデネブ 
 このスタート直後の芝の部分で後ろになったんですけども、その後ダートに入ると行きっぷりが良くなりました。しかしですね、前との差が詰まって、砂を被るようになると進みが悪くなってしまって、結局は前の集団から離れてしまいました。それでも4コーナーではもう追い通しになっていましたけども、直線で外に出して砂を被らなくなると、目立つ伸びを見せましたね。新馬戦の時よりも砂を被った時の方が嫌がり方が激しくなったのはちょっと気になりますけども、外枠で砂を被らない競馬ができれば、勝つだけの能力があると思います。
中山5R 3歳新馬 タイムSL
 前半が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
中山6R 3歳未勝利 タイムB
 このレースの勝ちタイムは当開催3歳未勝利戦の基準タイムより2秒0速く、2000m対象の馬場差がマイナス2秒1だったことを踏まえると、 -2.0-(-2.1)=+0.1 となりますがペース補正が0秒6入っており、 +0.1-0.6=-0.5 で基準より0秒5速い勝ちタイムでした。
1着:ヘデントール 
 ヘデントールが単勝1.9倍の支持に応えて快勝しました。ヘデントールなんですが、スタートが遅くてさらにその後の行き脚もつかず、後ろからになったんですが、ペースが遅くなっている向正面で上がって行き、3コーナー手前では3番手。直線入り口で前に並んで行き、登り坂のラスト200mで突き放して余力もありましたね。前半に置かれても途中で上がって行ける展開なら、1勝クラスでも上位可能。ただ、現状で重賞だとまだどうかなという前半の内容ではありますね。
2着:ショウナンナツゾラ 
 2着以下は2馬身半以上離された。2着のショウナンナツゾラも向正面でポジションを上げて、3コーナーでは先頭。そこから4コーナーにかけて息が入り、勝ち馬には突き放されましたが、何とか粘りました。スローペースで後ろに置かれたままと言った形にならなければ、次走も上位可能でしょう。
3着:ベンサレム 
 3着のベンサレムはペースが速くなっている4コーナーで内にいて、そこで動けなかったですね。まぁ直線で不利もなく内を通れた事はラッキーでしたが、仕掛け遅れで脚は余していると思います。次走も有力です。
4着:サトノエピック 
 4着のサトノエピックはハナを切ってペースを落としたんですが、早めに来られました。ペースを落としすぎたという感じなんですけども、過去2戦とは違って、前に行けた事は収穫ですね。次走は要注意です。
中山12R 4歳以上2勝クラス 注目
 6着だったアップストロークについて。
6着:アップストローク 
 初めての1200mでもあって今回後ろからになったんですが、追走に苦労している感じではなく、手応え良く回って来ましたが、直線では馬群に突っ込むしかない状況になっていました。で、何とか馬群を捌いては来たんですけども、まともに追えたのはもう100mちょっとでしたね。1800mで2勝し、1800mの2勝クラスで3着がある馬なんですが、その後距離を短縮して脚質転換を測り、東京1400mでは2回続けて上がり最速でした。今回ももしスムーズならかなり上位に来ていたはずで、脚質転換に成功しつつあります。まぁ軸にはしにくいタイプですけども、そろそろ展開がハマるんではないかと思われます。
11着:タツダイヤモンド 解説危険
 まぁ出遅れて後方になった事が敗因の全てとされて、次も人気になりそうなんですが、元々ゲートに課題がある馬です。珍しく好スタートを切れて、前に行けた前走は前半600mが34秒2という超スローになって、恵まれたというだけの2着だったという事で危険馬としていたんですけどもね、今回は出遅れなくても前半600m33秒4のペースでは前には行けなかったはずで、中団辺りから伸びていたとしても3着以内には入っていないと思います。次も出遅れる確率はそこそこ高いですし、出遅れなくても普通の1200mのペースでは前に行けない確率が高く、という事で引き続き危険馬とします。

解説者:大川浩史(日刊競馬)
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