2012年1回東京8日目

開催一覧
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中山 阪神
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2012/01/08 (日)
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2012/01/05 (木)
中山 京都
  馬場コメント
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒1だった。まずここまで8日間の馬場差を振り返っておくと、風の影響を受けた1週目以外は全てマイナスの馬場差だった。ただ、速い時計が出るという程のレベルではない。また、開催の後半は水準レベルに近づいて行った。
馬場差は水準方向へ推移したが、連対馬の傾向に顕著な傾向は見られなかった。3週目と同様、コンディションよりは流れが支配する競馬の方が多かったと思う。土曜は4鞍全てがスローペースの競馬だった。直線でも密集した状態になりやすく、ごちゃついて脚を余す馬が目に付いた。従って、返って外から一本道での差し・追い込みが決まりやすいという側面もありましたので、芝のコンディション自体は内も外も割と公平だったと思う。その証拠に日曜7R・9R・10Rにおいては逃げ馬が2勝した事もあるが、ハッキリ内を回って来た馬とハッキリ外を回ってきた馬が1頭ずつ連対するパターンだった。
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜がプラス1秒2、日曜がプラス1秒0だった。この開催は全てプラスの馬場差だった。特に2週目以降はプラス1秒台で、かなり時計の掛かるコンディションだった。
この中間は火曜に少量の雨を記録しただけで、金曜正午で良馬場発表だった。金曜夜に雪が降ったわけだが、カラカラではなくて見た目にもパサッとした印象のダート。そして風が強く吹けば砂埃も立つ様なコンディションだった。連対馬の脚質には極端な偏りはないが、その一方東京向きの決め手勝負タイプもしっかり活躍していた。


  タイム分析
 2012/02/19 (日)  芝=-0.1  Dコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1600 ジヴェルニー 牡3 未勝利 1:35.6 -0.4 --- -0.3 -0.1 B C 7.93
5R T1800 キャノンシュート 牡3 新馬 1:51.3 +1.9 --- +0.6 -0.1 D D 9.67
7R T1800 ナンデヤネン 牡5 500万下 1:47.8 +0.1 --- -0.3 -0.1 C C 5.92
9R T1800 メイショウスザンナ 牝3 セントポ500 1:50.6 +2.3 --- +1.1 -0.1 SL C 5.13
10R T2000 トランスワープ セ7 アメジH1600 2:01.6 +2.2 --- +1.2 -0.1 SL C 6.14
 2012/02/19 (日)  ダ=+1.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 シンキングマシーン 牡3 未勝利 1:26.8 +0.5 --- -0.4 +1.0 B D 6.27
2R D1300 マックスガイ 牡3 未勝利 1:20.3 +0.6 --- -0.2 +1.0 C D 5.75
3R D1600 ゴールドゼウス 牡3 未勝利 1:40.8 +1.2 --- +0.2 +1.0 C C 6.00
6R D1400 ジャイアン 牡4 500万下 1:25.8 +0.9 --- ±0 +1.0 C C 5.40
8R D2400 パクサ 牡4 1000万下 2:34.5 +2.2 --- +0.1 +1.0 C D 5.93
11R D1600 テスタマッタ 牡6 フェブラ(G1) 1:35.4 +0.1 --- -0.9 +1.0 A C 5.94
12R D2100 トーセンアレス 牡5 金蹄S1600 2:11.7 +1.3 --- ±0 +1.0 C D 6.33

東京1R 3歳未勝利 タイムB
基準より0秒4速い勝ちタイムだった。
1着:シンキングマシーン 
前が競り合う形になったのを見越した様にじんわりとポジションを下げるというレース運びだった。4コーナーを回ってから外へキレイに持ち出して、残り200mで捕らえきったという事。1度だけ連対を外したのは中山ダート1800mですので、次走評価もちょっと微妙になるが、まぁ脚質に幅が出ての昇級ですから、500万でも出番が回ってきそう。
2着:ゲンパチメジャー 
完全タイム差はマイナスだった。直線半ばまで持ったままで、楽に来ましたし、最後までしぶとく粘った。スタートがまだ半信半疑の分、中山に替わるとちょっと距離的にハマるかどうか微妙に思うが、そういった意味で注目馬とはしないが、どこかでは勝機を見いだせると思う。
東京3R 3歳未勝利 
1着:ゴールドゼウス 
前回の番組注目馬。見ていて安心という好位抜け出しだった。前走が超ハイペースの競馬だった分、今回は何もかも余裕をもって運べた結果の2馬身半差だろう。昇級しても水準メンバーであれば、十分に戦えると思う。
東京4R 3歳未勝利 タイムB
基準より0秒3速い勝ちタイムだった。
1着:ジヴェルニー 
今回が1200mから1600mへの距離延長だった。スタート直後から徹底して我慢させ折り合い重視。4コーナーでは迷わず大外へ行き、見事に末脚がハマった。前が平均ペースで流れてくれた展開面の恩恵もあるが、休む前の前走がメンバーランクBの一戦で5番人気。直線で前が全く開かず、参考外だった事から見直す余地は十分あった。ちょっと我の強い馬ですから、使い減りせずに今後キャリアを詰めるか微妙だが、昇級後も注意は必要。
2着:ラウンドロビン 
前回の注目馬だった。出遅れて最後の直線では一旦前がふさがるロスも見受けられた。もう一伸びに欠けたかなというところ。やはり体質的にまだパンとしていない分かもしれない。トモがもう一回り大きくなれば良いと思う。
3着:アクアライン 
ほぼ勝ちに等しい内容だった。これまで平均以上の淀みない流ればかり使われて来たが、その分タフさとかレース運びの上達というのが、見て取れる。同じレベルのメンバーが相手だったら引き続き上位候補。
東京9R セントポーリア賞 タイムSL
前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
東京10R アメジストS タイムSL
前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
東京11R フェブラリーS タイムA
レースのラップとしては全体に引き締まった速い流れだった。その中で一貫して平均ペースで走れたのはダノンカモン。位置取りがドンピシャだったのはワンダーアキュートだったと思う。トランセンド他馬群に沈む先行馬の影響も受けず、この2頭の勝負かと思わせたのもつかの間。外からテスタマッタが強烈な末脚を爆発させ、残り200mで先頭だった。さらに外からシルクフォーチュンも追撃して2番手に浮上。これぞズブズブの追い込み競馬という決着を見た。
基準よりも0秒9速い勝ちタイムだった。
Aランクの対象はテスタマッタのみ。そしてBランク相当が2着シルクフォーチュン・3着ワンダーアキュート・4着ダノンカモン・5着エスポワールシチーとなる。好時計の要因はもちろんハイペースだが、上位馬の位置取りそして推定上がりの順位、いずれを見ても前と後ろが入れ替わる様な消耗戦、これがもたらしたAランクという事だった。
1着:テスタマッタ 
このレースの勝ち時計1分35秒4は先週日曜の馬場差を考慮するとAランクになる。そのタイムで勝ったテスタマッタは前走根岸Sで岩田騎手が3コーナーからガツンと引っかかったとコメントを残しているが、その教訓を肝に銘じた待機策が最大の勝因だったと思う。今回も3コーナーからは鞍上が立ち上がるぐらい全身で手綱を引っ張って、馬とケンカするぐらいの我慢というところだったが、同じコンビで臨んだ一昨年は2着で、そのレースはタイムランクAだったが、着差が開いていたためこのテスタマッタと岩田騎手はBランク相当止まりだった。結果はもちろんだが、今回は枠順、それからコース取りも含めて今年の方が一昨年より優秀だったという事が言えると思う。いつもいつも上手く行くとは限らないが、今後も距離とかコースを選ばずにちょっと泥臭い一流馬というジャンルを確立して欲しいなと見ている。
2着:シルクフォーチュン 
ゲート内で一旦立ち上がったりして出遅れ。直後に前がふさがって今回も後方からとなった。南部杯当時よりも馬場差を踏まえると、今回の方が速く走れた計算にはなる。距離云々の懸念は考えすぎだった様。出遅れのリスクは常につきまとうが、この馬の様に最速上がりのマーク率が高い馬にとっては、東京のダートは裏切らないものだなぁという教訓をもらった。
3着:ワンダーアキュート 
結果論になるが走り慣れていない1600m戦だった事と、中6週と開いて馬体重が12キロ増えていた事。ちょっとこれらのかみ合わせが上手く行かなかったかなという気がしている。展開がハマっていた割に弾けなかったという見解。最後はダノンカモンを差し返していますから、まぁ立派。
4着:ダノンカモン 
これは少し乗り難しい馬だが、これ以上ないレースはできたのではないかなと見ている。目標をトランセンドから外の馬に切り替えて、ギリギリ追い出しを我慢しつつ、体を寄せていった。いつもの様な派手にしっぽを振ることもなく最後まで伸びていたと思う。
5着:エスポワールシチー 
この馬はダノンカモンにちょっと蓋をされるところがあって、追い出しが遅れた。これは誤算だったかなと思う。そもそもビュッと弾ける脚を使えませんから、あの体勢からですと外の勢いに抵抗する事は難しかったのではないだろうか。
6着:タガノロックオン 
これは先週の番組で推奨した穴馬だった。健闘してくれたが、申し分のないポジション取りだっただけにちょっと上位との力量差も感じた。
7着:トランセンド 
ハナを切るどころか…という感じで、終始余裕のない競馬になった。特にスタート。芝の部分だが、ちょっとトモがついて来ない感じの走りに見えた。秋の南部杯の時も結構しごいて行ったが、あの時よりも行きっぷりは悪かった。思えばという事になるが、JCD、この時は1コーナーでやや強引にハナを叩く形になった。ズブさが出てきたという不安材料の伏線というのが、あの時にはもう既にあったのかなという気がする。今回本命を打った者として、反省すべき点は多い。あとはパドックでの印象から得た個人の意見だが、ちょっと迫力不足と言うか鍛えて強くなって来た馬だが、そのハードワークのツケが溜まっているのかなと、ちょっと胸騒ぎを覚えたことも事実。ただし、近年のノースヒルズ軍団の躍進にも繋がっているであろう、世界を意識して強い馬を作るポリシー、これ自体に異論を唱えるものではなくて、むしろその先にこそ真のスターホースが生まれるんだと期待している一人であるという事も付け加えさせてもらう。
==藤田伸二騎手==
全然行けなかった。行ければハナに行こうと思っていたし、行けなくても番手で良いと思っていたんだけど。とにかく行きっぷりが良くなかった。出っ歯は速かったし、決して立ち遅れた訳ではないんだよ。状態も良かったんだけど、気分屋なのかな。だんだんとズブくなっているね。前の馬たちは手綱を引っ張ったまま行くのに、追っても追っても首が高かったし、3・4コーナーで砂をかぶると反抗して頭を振っていた。内枠だったらもっと行けていなかったと思う。1600mがベストではないけれど、ドバイでハナを切ろうと思ったらこれくらいの距離で行き脚をつけておかないと行けないし、ちょっと工夫しないとだね。
12着:グランプリボス 
12着だった芝のG1馬グランプリボス。見かけ以上に力んで走ってしまった様子。そもそも折り合いに課題のあった馬ですから、芝・ダートと言うよりはパワーも必要な時計の掛かるコンディションだった分、余計に体力を消耗してしまった結果ではないだろうか。

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