2012年1回中山1日目

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2012/01/05 (木)
中山 京都
  馬場コメント
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、初日がマイナス1秒1、2日目・3日目はマイナス1秒0だった。昨年暮れから実質的には連続開催ですので、まずは昨年5回開催後半からの馬場差の推移を確認しておく。5回開催5日目以降は雨の影響がなく、マイナスの馬場差だった。年明けになり馬場差はマイナス方向に大きな数値となった。
昨年の5回開催がAコースで、今開催からCコース。内側の傷んだ部分がカバーされて時計がマイナス方向に動いたと非常にわかりやすい推移だった。
内が有利という馬場ではないが、1600mがコース形態上外枠が不利という事で、2000m以上はちょっとスローペースになりやすいという事情で、結果的に外からの差しが届きにくかった。
先週の馬場差1800m対象の数値は3日間ともにプラス0秒8。1200m対象の数値は3日間ともにプラス0秒2だった。まず1800mについては、昨年暮れの5回開催最終週はそれまでとは一転して時計が掛かった。年明け3日間についてはその最終週とほとんど同じレベルで時計の掛かるコンディションだった。1200mについては、暮れの最終週に1800m程ではないものの、それまでより時計が掛かってプラスマイナスゼロ。年明けの3日間はさらに掛かってプラスゾーンへと入った。
冬のダートというのは、凍結の恐れがあってあまり水をまけないので、乾燥しているというのが乾燥している理由。そうは言っても先週辺りだと凍結の恐れがある程は冷え込んではいないので、散水されているが、それでも含水率が2%とか3%のそういう乾燥した状態。という事で、昨年の最終週と同様に力の要る馬場で時計の掛かる状態だった。1200m対象の数値もプラスゾーンに入ってきたという事。
この初日を見ると、割と逃げ馬が苦戦しているなという結果になるが、その結果だけで前が止まりやすい馬場なのかという事はちょっと判断しにくい。


  タイム分析
 2012/01/05 (木)  芝=-1.1  Cコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T2000 ディーエスライダー 牡3 未勝利 2:02.2 -1.0 --- -0.7 -1.1 B C 8.50
6R T2000 ブリッジクライム 牝3 新馬 2:02.6 -0.9 --- -0.5 -1.1 B B 8.19
9R T1600 オメガホームラン 牡3 ジュニア 1:34.2 -0.8 --- +0.1 -1.1 C D 7.40
11R T2000 フェデラリスト 牡5 中山金杯H(G3) 1:59.4 -0.1 --- +0.4 -1.1 D C 7.29
12R T1600 ディープサウンド 牡4 1000万下 1:32.9 -1.5 --- -0.6 -1.1 B C 9.31
 2012/01/05 (木)  ダ=+0.8 / 1200m=+0.2
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 ナムラケイオス 牝3 未勝利・牝 1:13.0 ±0 --- -0.2 +0.2 C D 8.00
2R D1800 ニホンノチカラ 牡3 未勝利 1:56.6 +0.6 --- -0.2 +0.8 C C 7.40
3R D1200 タマブラックホール 牡3 未勝利 1:13.2 +0.2 --- ±0 +0.2 C B 5.60
4R D1800 ドラゴンヴォイス 牡4 500万下 1:54.7 +0.7 --- -0.1 +0.8 C C 6.60
7R D1200 リックムファサ 牡4 500万下 1:12.3 +0.4 --- +0.2 +0.2 C C 5.73
8R D1800 コスモイーチタイム 牡4 1000万下 1:55.6 +2.4 --- +1.2 +0.8 SL D 9.73
10R D1200 コンフォーコ セ7 初日の出1600 1:11.0 +0.3 --- +0.1 +0.2 C D 8.63

中山2R 3歳未勝利 
2着:キャプテンジャパン 
番組注目馬だった。内をピッタリ回るロスの無い競馬だったが、ちょっと今回は勝ち馬が強くて相手が悪かったという内容だった。上のクラスでどうこう別として、未勝利脱出は時間の問題だと思う。
中山5R 3歳未勝利 タイムB
基準より0秒7速い勝ちタイムだった。
1着:ディーエスライダー 
向正面でペースが落ちた時に、ちょっとかなり行きたがっていたが、そこで我慢させて4コーナーでは大外を回して進出。スパッと切れると言うよりも、追えば追うほどズンズン伸びるという感じで、迫力満点の追い込みだった。ペース補正がマイナス0秒8入っての完全タイム差マイナス0秒7だが、そういうスローペースを後方から大外を回して差しきっているんですから、価値がある。今のところ競馬が上手というタイプではなさそうだが、スタミナ勝負の競馬になるとさらに良さが出ると思う。
2着:ダイワズーム 
前走中山1600mでちょっと追走に苦労していたが、距離が伸びてスムーズな追走だった。で、ペースが速くなったところでちょっと手応え良くなかったが、最後までしっかり伸びている。これまで1400mや1600mを走っていたが、中距離の方が合うという事だろう。次走も同じコースなら勝機十分。ペースが緩む東京だと1600mでもちゃんと追走できるだろうが、東京のスローだとちょっと最後に切れ負けするというところもある。っと言っても東京でも軸としては信頼度は高いと思う。
中山6R 3歳新馬 タイムB
基準より0秒5速い勝ちタイムだった。このレースは1000m通過が63秒0で、後半1000mが59秒6というスローペースで、ペース補正が入っての完全タイム差マイナス0秒5。
1着:ブリッジクライム 
ペースが速くなった3コーナー付近でポジションを上げて、そのまま最後まで良い脚を長く使っている。体型が脚が長くてスラッとした体をしていて、オークス路線で注目したい牝馬。
2着:ソルレヴァンテ 
スローペースの逃げ粘りで少し割り引いた評価が必要だと思う。
3着:イジゲン 
前脚をかき込む走法でスパッと切れる脚は無い様。同じEmpire Maker産駒のフェデラリストは中山金杯を勝ったが、あちらは母がダンスパートナーでこちらは母系が典型的なダート血統なので、ダートの方がベターだと思う。
中山8R 4歳上1000万下 タイムSL
前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとする。
中山9R ジュニアC 注目
まず、このレースの出走馬だが、実は昨年もそうだったが全て500万条件の馬だった。仮にこのレースが500万クラスだったとすると、完全タイム差がマイナス0秒4でタイムランクBとなる。という事で、2着以下は次走500万に出走できる。
1着:オメガホームラン 
まだ成長の余地ありそうだが、去年の夏に比べると心身共に大人になって来たという体つきをしていた。次走は今年から1400mになるファルコンSという事だが、そこでも好走可能だと思う。
2着:セイクレットレーヴ 
頭差2着のセイクレットレーヴは次走500万に出走なら有力。これまで1800m以上に出走して来たが、1600mが合うという走りだった。
3着:モエレフルール 
番組注目馬だった。逃げたマウントビスティーから離れた2番手で、ちょっと前を捕まえに行くタイミングが難しいという競馬になったという印象。ひいらぎ賞の好内容を含めて次走も特に500万なら引き続き注目。
中山11R 中山金杯 
エーシンジーラインが仕掛けて先行したが、ペースは遅めだった。向正面では折り合いに苦労している馬が何頭か居た。フェデラリストも少し行きたがっていたが、3コーナーまで我慢させてそこから前に進出し、最後は追い比べを制した。
1着:フェデラリスト 
昨年6月に中山芝で500万を勝った時に上でも通用すると言ったが、その後5戦3勝で重賞勝ちとまでは当時想像できなかった。まだ上を目指せそう。
2着:ダイワファルコン 
最後追い比べに敗れて2着だが、太めで1番人気を裏切ったディセンバーSとは一変。追い切りから着用したブリンカーの効果もあったと思うが、この馬も過去の成績を見ても体重が減っている時の方が走る傾向がある。
3着:コスモファントム 
実は昨年の自身の勝ちタイムと同じ1分59秒8だが、完全タイム差で言うと昨年より0秒3遅くなった。夏は苦手とは言え、昨年夏に57.5キロで連続して凡走していて、57キロを超えるとちょっと伸びを欠くのかもしれない。
5着:エクスペディション 
ちょっとオープンに上がって壁に当たっているという印象だが、多頭数の競馬に対応できつつある。今回坂を登り切ってから伸びているので、平坦コースで再注目が必要と思う。
8着:トップゾーン 
今後の穴候補。向正面でアドマイヤコスモスが前から下がって来た時に外によけようとしたら、外からフェデラリストが上がっていったという状況で、全く行き場がなかった。それでも最後直線では伸びていた。
中山12R 4歳上1000万下 タイムB
基準より0秒6速い勝ちタイムだった。
1着:ディープサウンド 
今回が休養明け3走目で、体調が上がっていましたし、縦長のハイペースで折り合って直線で鋭く伸びて差し切った。久しぶりにこの馬、力を発揮できたという印象。安定感のある馬ではないが、条件が揃えば1600万下でも力は互角だと思う。
2着:マイヨール 
外枠だったが、先手を主張して粘った。前走と同じ様に速いペースで逃げたが、前走はちょっと力んで走っていたのに対して、今回はリラックスした走り。たぶん、直前の追い切りを軽くしたのがちょっと吉と出た、良い方に出たと思う。ただ、次走も今回と同じ様に好走できるとはちょっと言えないタイプ。
10着:セイウンジャガーズ 
出遅れた事が直接の敗因だが、この馬よりも道中後ろに居たカグニザントが3着で、同じ様な位置に居たコスモソーンパークが4着なので、不満の残る結果ではある。ただし、人気だった事もあって3着馬・4着馬とは違って、直線に入るまで仕掛けを待つという事はできなくて、4コーナーで外を回って仕掛けたために最後に脚が残っていなかったという面がある。そして、そもそも中山よりも東京向きですし、休み明けは走るが使い込むと人気で凡走しやすいという馬でもある。次走東京なら一変する可能性は十分ある。

  馬券Summary
中山・芝のダイワメジャー産駒
後ほど
解説者:
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