サートゥルナーリア (Saturnalia)

牡8 (2016/03/21生) 黒鹿

父:ロードカナロア (Mr. Prospector系)
母:シーザリオ
母父:スペシャルウィーク
戦績:10戦6勝
馬主:キャロットファーム
調教師:栗東 角居勝彦
生産:ノーザンファーム
賞金:5億2359万円

日付 レース名 コメント
2020/06/28宝塚記念(G1)4着一方、1番人気のサートゥルナーリアは4着、3番人気ラッキーライラックは6着だった。4着のサートゥルナーリアにとって、こういう直線が短い内回りは良かったはずだが、道悪の2200mではスタミナが保たなかった。東京では脚の使い所が難しいので、秋にどこで買えるかという判断は簡単ではないと思う。
2020/03/15金鯱賞(G2)1着サートゥルナーリアが今年の初戦を完勝。サートゥルナーリアの長所は、追うとすぐ加速できる事で、短所はトップスピードが長続きしない事。直線の長いコースで早めに仕掛けると途中で止まるので、東京のG1では人気を裏切ったが、別に左回りが苦手な訳ではない。中京でも早めに脚を使う展開になれば危なかったと思うが、超スローペースで200mだけ追えば済むレースになって、長所だけが出た。それから、あとルメール騎手はこの馬の事よく分かっているという事も大きい。昨年のダービーも秋の天皇賞も騎手が初騎乗だったため、手応えに騙されて仕掛けが早くなったという事情もある。
2019/12/22有馬記念(G1)2着そして2着がサートゥルナーリア、3着がワールドプレミアだった。2着のサートゥルナーリアは、スタート前の輪乗りに加わらないという対策を取って、テンションが上がらなかった事が、最大の好走要因かもしれないが、この馬は中山向き。一瞬でトップギアに入る点が長所で、そのトップギアがあまり長続きしないのが短所だと思うが、こういうタイプは中山で長所が活きる。4コーナーで動いて、最後は差されそうになっていたが、そういうレースをしているので仕方ない。いずれにしても、いつでもどこでも好走できる馬ではないなぁと思う。
2019/10/27天皇賞秋(G1)6着そして2番人気の3歳馬サートゥルナーリアはその後6着だった。サートゥルナーリアについては、「今日の一番の敗因は力み」とスミヨン騎手はコメントしている通り、敗因はそこに尽きるが、まぁ問題は、どうして力んでしまったのかという事で、これ考えるとダービーの時は輪乗りの時からテンションが上がってしまった。何と言うか、休み明け2戦目はそうなりやすいタイプという見方もできると思うんですよね。つまり、フレッシュな休み明けの時は自信を持って走れるが、続戦が苦手のタイプで、2戦目の今回はちょっとね焦燥感みたいのが現れているように思った。
2019/09/22神戸新聞(G2)1着皐月賞馬サートゥルナーリアが後続に3馬身以上の差をつけて勝った。この強さなら凱旋門賞に3歳時に行って欲しかったと思ってしまうが、この馬本来のデリケートな性質とか、この馬が秋に日本にいる事を考えれば、かえって良かったのかもしれない。やっぱりシーザリオの子供では真打ちだった。春は皐月賞でスタンドに物見をしたり、ダービーでテンションが上がって出遅れたり、若かったのだと思う。落ち着きも折り合いもクリア。次走は天皇賞・秋でもジャパンカップが有力と考えるが、楽しみは尽きない。
2019/05/26東京優駿(G1)4着あと問題は4着サートゥルナーリア。これはねまずちょっと、輪乗りとか返し馬の映像を見て欲しいが、テンションがパドックの後半ぐらいから、ちょっとテンションが上がり始めて、結構もうこの段階で頭を盛んに動かして、発汗も目立っていた。スタンド前のスタートでも、中山の皐月賞で経験してるので、大丈夫だと思ったが、また東京の大歓声とはちょっと少し違った。馬のスイッチが入ってしまったのか、結果スタートで出遅れて、流れに乗れず。このレベルで止まる馬ではないのは間違いないので、あとは精神面のこういう部分だけクリアしてくれれば、もっと大化けして来ると思う。私、個人としては今回の1走だけで見限りたくはなくて、もっと将来強い馬になると考えている。
D.レーン騎手返し馬の感じは良かったんですが、ゲートに着いて時間が経つにつれて緊張し、テンションが上がってきてしまいました。ゲートの中でもガタガタしていて、一度は落ち着いたんですが、開くタイミングで潜ろうとしてしまいました。その分、思っていた理想のポジションよりも後ろになり、早目に仕掛けて行かざるを得なくなった分が最後に響きました。
2019/04/14皐月賞(G1)1着サートゥルナーリアが勝って4戦4勝。前走から中106日での勝利という事で、年明け初戦の皐月賞を制したのは史上初。ホープフルS以来中106日。この臨戦関係も関係なく、皐月賞としては、これまで最長間隔での勝利となったが、パドックでは適度な気合いと落ち着きがあって、仕上がりは完璧に映った。競馬もこの馬としては後ろのポジションとなったが、2着のヴェロックスを目標に隙が無かった。今までと次元の違う時計勝負にも対応できていた。相手も強いので、接戦にはなったが、競馬の形態としては横綱の取り口。ダービーも2着馬・3着馬との再戦になるだろうが、一歩リードは変わりないと思う。
騎乗したC.ルメール騎手は先々週の桜花賞に続いてG1制覇となった。そして史上9人目のクラシック完全制覇を達成。
C.ルメール騎手最後よく動いていました。はい、最後は熱い戦いだった。彼にとって初めてだった。そんな戦いで、スタンドの前はちょっと物見した。でもゴールまで頑張ってくれました。すごく良い馬。とても乗りやすかった。調教でも良い感じだった。今日も問題なかった。とても良かった。今日は休み明けでしたので、多分彼のコンディションはまだ100%じゃなかったですけど、まぁダービーでトップコンディションになるかもしれないと、能力が沢山ありますので、ダービーで絶対チャンスあります。はい、もうちょっと良くなると思う。クラシックをコンプリートすることができました。とても嬉しいです。日本に来てからすごく良い人生するだからとてもとても嬉しいです。みんなのおかげでたくさん勝つことができます。みんなに感謝したいです。ありがとうございます。

このレースの勝ちタイムは当開催3歳G1の基準タイムより2秒7も速く、2000m対象の馬場差がマイナス1秒2だった事を踏まえても -2.7-(-1.2)=-1.5 さらにペース補正が0秒4入っており、 -1.5-0.4=-1.9 で基準より1秒9速い勝ちタイムとなる。そしてメンバーランクはBだった。
勝ちタイムの1分58秒1は一昨年の皐月賞でアルアインが記録したレースレコードに0秒3劣るが、この時は馬場差がマイナス1秒9。超高速だった。今年も高速だが、そこまでは速くは無い。中盤の600mが遅くて、補正入りではあるが、完全タイム差のマイナス1秒9は極めて優秀。11着のブレイキングドーンまでがBランクに相当する。
2018/12/28ホープフ(G1)1着サートゥルナーリアが勝って3戦3勝でG1制覇。ということでサートゥルナーリアが2000mも難なくこなしたという形になったが、超スローペースでも折り合いに問題がないことと、瞬発力は素晴らしいということが改めてわかったレースだった。この超スローペースだと、本質的な距離適性はわからないと思う。まぁそうは言っても、折り合えて瞬発力があれば勝てるというのが、近年の3歳春のクラシック。
M.デムーロ騎手ありがとうございます。もう最高ですね。まぁ思っていた。本当に今年一番強いのに2歳にずっと乗っていた。もうすごい。来年も頑張ります。スタート、凄く良かったが、初めてコーナー4つで、初めての2000mだからちょっと気にしていた。だからハナへ行かなかったが、直線は狭いところへ行っていたが、最後は良かった。本当に強い馬ですね。来年も楽しみ。頑張ります。いつも応援してくれてありがとうございます。凄いとっても嬉しい。この寒い中いっぱい来て、いっぱい応援してくれていたので、いつもありがとうございます。ありがとうございました。良いお年を。
2018/10/27萩S1着勝ったサートゥルナーリア、父はロードカナロア・母シーザリオで、ここはもう勝ち方だけが焦点で、ほとんど馬なりで大楽勝。序盤の力みはこの血統特有のモノですし、まだまだこの馬にはペースが緩すぎるという事。負けるまではずっと本命を打てる馬で、おちろんクラシックの有力候補。
2018/06/10新馬1着1着のサートゥルナーリア、単勝1.1倍。父はロードカナロア、母シーザリオの評判の良血馬で、こちらも下馬評に違わぬ勝ち方だった。まず、馬体が垢抜けている。角居厩舎の馬は品位があって、すごくキレイな馬が多いが、それでもパドックから際立っていた。半兄のエピファネイアもリオンディーズもちょっと折り合いの難しさに悩まされたことがある。ですから、レースを使っていくとそうした面が出てくるかもしれないが、とにかく無事に育ってクラシックに乗って欲しい器。

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