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中山7R 2歳未勝利・牝 注目

5着だったマキャベリーについて。

5着：マキャベリー

3コーナーから4コーナーにかけて周りを囲まれて窮屈そうに走っていて、直線でもしばらく外に出せるタイミングを待ってたんですけども、そのうち前が詰まってしまい、仕方なく内に進路を切り替えたんですけども前にスペースがなく、最後の最後に前が開きはしたんですけども、もうゴールでした。ほとんど追えずに終わってしまっています。過去2戦スタートで遅れて後ろからになっているんですけども、今回は互角のスタートを切って前の方につける事ができたのは、収穫。次走も互角のスタートを切り、直線でしっかり追えるだけのペースを確保できれば大きく前進できると思います。

中山9R ひいらぎ賞 タイムＡ

このレースの勝ちタイムは当開催2歳1勝クラスの基準タイムより2秒5速く、1600m対象の馬場差がマイナス1秒6だったことを踏まえても、 -2.5-(-1.6)＝-0.9 で基準より0秒9速い勝ちタイムとなります。

1着：デンクマール 勝ち馬注目

デンクマールが中山芝1600mの2歳レコードを更新しました。デンクマールはスタートしてすぐに手綱を抑えていたんですが、グングン加速して600m34秒3・800m45秒8。前半は基本的に追い風なので、超ハイペースではないんですが、途中でペースを緩める事なく、逃げ切りました。ラスト200m12秒1ですけども、向かい風なのでこのぐらいの失速は仕方ないと思い。マイラーとしての能力はかなり高く、重賞でも有力です。

2着：イミグラントソング 番組注目馬

その後2着以下については、デンクマールについて行った馬たちが苦しくなった事もありますが、差して来た2着のイミグラントソングは展開に恵まれたというものではないですね。東京の未勝利戦を勝った時は、内にもたれそうになっているのを修正しているだけという内容だったんですが、右回りの今回は目一杯に追えて力を出せました。という事で、左回りにまだ懸念があるんですけども、1勝クラスはすぐに勝てると思います。

3着：ベストシーン

3着のベストシーンは内で脚を溜め、直線でも馬群を捌いて伸びて来ました。上位2頭には力負けですけども、この馬でもまだ好タイム。次走も有力ですね。

4着：ティラトーレ

4着のティラトーレは前を追いつつ外を回っており、展開が楽ではなかった上に距離損もありましたね。1勝クラスを勝つ力は十分にあると思います。

中山10R 霞ヶ浦特別 タイムＥ

基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。13着だったチェルノボーグについて。

10着：ハミング 通信簿

3番人気10着でした。内枠なので少し出して行ったら、全体の流れが速くて、脚が溜まらなかった感じです。調教内容が抜群でしたが、逆に攻めすぎた印象もあり、馬体が減少してテンションが上がっていました。牝馬は難しいですね。

13着：チェルノボーグ

良い感じでお揚げて来まして、直線でもね伸びそうだったんですけども、すぐ外にいたルクスビッグスターが直線に入っても右手前のままで、どんどん内に入って来て、まともに前をカットされてしまいました。その後はほとんど追っていないですね。今回11ヶ月ぶりの休み明けだったので、不利がなくてもゴールまで息が保ったかどうか、そして直線が平坦なコースでしか勝っていないので、中山の坂を克服できたかどうか、この2つは不明ですけども今回の着順は参考外。次走が勝った事のある京都か小倉なら、かなりの狙い目だと思います。

中山11R ターコイズS タイムＥ

基準より1秒7遅い勝ちタイムでした。タイムランクがE・メンバーランクはDでした。スタートの後ですね、しばらくは内枠のスタートが良かった馬たちが前に出ていたんですけども、9番のマメコがダッシュ良く出て行って単騎先頭。600m34秒7・800m46秒3というのは遅くはないですが、前半は基本的に追い風だったので乱ペースという程ではないですね。道中、あまり動きがなかったんですが4コーナーの出口ではイフェイオン・ビヨンドザヴァレー・ドゥアイズが先頭に並びかけて直線へ。マメコは早々に脱落して3頭による争いがしばらく続いたんですが、アルジーヌがまとめて差し切って1着でした。内から伸びたモズゴールドバレルも加わった2着争いは、ビヨンドザヴァレーが制し3着はドゥアイズです。

1着：アルジーヌ

勝ったのは2番人気のアルジーヌでした。先行集団の後ろで折り合いをつけ、先に動いたドゥアイズを追うように上がって行き、直線に入ってから本格的に追い出すと手応え通りにしっかり伸びました。1勝クラスでも2勝クラスでも3勝クラスでも1600mでは勝てず、1800mで勝ち上がったという馬なんですけども、1600mで負けるパターンは超スローペースから急にペースが速くなるという展開でした。今回のような平均的に速いペースなら1600mの方が脚を溜めやすく、力を発揮できるのだと思います。

2着：ビヨンドザヴァレー

2着争いは接戦でしたが、2着を確保したのはビヨンドザヴァレーです。外の3番手で、いわゆる壁がない状態だったんですが、折り合いはつき、外から上がって行くドゥアイズに合わせて前に進出し、ゴール前では内のモズゴールドバレルに出られそうになりましたけども、差し返しましたね。能力の高さを感じさせる内容で、今後も楽しみです。

3着：ドゥアイズ

3着は3番人気ドゥアイズ。序盤にムキになって走っている姿も見られましたし、4コーナーから直線入口にかけては外へ膨らみ気味。いろいろロスはあったんですけども、それでもこの馬は1600mでは安定していますね。

4着：モズゴールドバレル

それから4着がモズゴールドバレルですね。中山1600mの内枠からズッと内枠を進んで、直線でも内を通ってスムーズに抜けて来ましたね。まぁ上手く行ったという4着だと思います。

5着：アドマイヤベル

そして5着がアドマイヤベル。直線に入るまでは内を進み、アルジーヌが前に出た後のスペースに上手く入ったんですが、追い出してから反応するまで少し時間が掛かりましたね。初めての1600mだったんですが、距離適性の高さは感じられましたし、東京の1600mならもっと走れそうに見えます。

8着：ミアネーロ

そして1番人気のミアネーロは8着でした。スタートは少し遅れた程度だったんですけども、その後に隣から寄られて躓き、かなり後ろからになりました。ギリギリまで脚を溜めて一瞬の切れ味を引き出すのが好走パターンの馬なので、位置が後ろになった事自体は致命的ではないと思うんですけども、直線で進路ができたのはほぼ残り200m地点。そこからではちょっと間に合わなかったんですが、そもそも1600mで流れが緩まない展開だと忙しいんだと思います。1800mか2000mの方が良いと思います。

中山12R 3歳以上2勝クラス 注目

3着だったニットウバジルについて。

3着：ニットウバジル

レース映像だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、4コーナーで前の馬が徐々に外に寄って行ったので手綱を引いていたんですが、それでも避けきれずに躓きました。そもそも中山ダート1200mの4コーナーで手綱を引いている時点で、もうかなり大きな不利なんですけども、さらに躓いてバランスを崩した訳ですからロスは大きかったですね。それでもそこから直線で伸びて3着ですからダートの短距離ならこのクラスを勝つのは時間の問題で、次走も有力です。

解説者：大川浩史(日刊競馬)