2024年2回福島8日目

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中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒3、日曜がマイナス0秒1でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、ほとんどがマイナスの数値ですが、マイナス1秒台だった前半2週と比較すれば、後半2週は水準に近い数値で推移しています。
 先々週の日曜に関しては、雨の影響があって変動にはなったんですが、先週は開催最終週で馬場の傷みがあって、時計が掛かったという状態でした。逃げ馬が連対したレースが7鞍と、開催4週目にして最多の数ですねこれは。前に有利な馬場状態というのが維持されていて、後方待機の追い込み馬というのは最後まで苦戦傾向にありました。
 先週の馬場差1700m対象の数値は、土日ともにマイナス0秒3でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、3日目以降はマイナスの数字ですが、マイナス1秒台になった開催日はありません。
 3日目以降に関しては、雨の影響が残って変動になった先々週土曜日を除けば、全てマイナス0秒4かマイナス0秒3と、この開催のダートはこの辺りの馬場差が標準値だったと言えると思います。


  タイム分析
 2024/07/21 (日)  芝=-0.1  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1200 カガバベル 牡2 未勝利 1:10.2 +0.1 --- +0.2 -0.1 C D 6.25
5R T1800 ブラックルビー 牝2 新馬 1:50.8 +1.2 -0.2 +1.1 -0.1 E D 7.73
6R T1200 アブキールベイ 牝2 新馬・牝 1:11.0 +0.7 -0.2 +0.6 -0.1 D D 7.18
7R T2000 リアルセンター 牝3 未勝利 2:01.3 -0.1 --- ±0 -0.1 C D 8.33
9R T2000 ネビュルーズ 牡4 伊達特別(1勝) 2:00.6 ±0 --- +0.1 -0.1 C C 6.67
12R T2600 オリエンタルナイト 牡3 1勝クラス 2:41.1 +0.4 --- +0.5 -0.1 D D 8.70
 2024/07/21 (日)  ダ=-0.3
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R D1700 トクシージェネラル 牡3 未勝利 1:47.1 +0.2 -0.5 ±0 -0.3 C C 6.36
4R D1150 ゴーゴーケイコ 牝3 未勝利 1:09.0 -0.1 --- +0.1 -0.2 C D 6.15
8R D1150 ヴェサリウス 牡3 1勝クラス 1:08.1 -0.4 --- -0.2 -0.2 C C 7.60
10R D1150 ミユキアイラブユー セ5 米沢特別(2勝) 1:07.8 -0.1 --- +0.1 -0.2 C D 8.43
11R D1700 メイショウテンスイ 牡7 ジュライ(L) 1:44.3 +0.5 --- +0.8 -0.3 D D 7.75

福島2R 3歳未勝利 
8着:バスターウルフ 通信簿
 2番人気8着でした。正攻法の形は取れていたんですけども、勝負所からのねペースアップであっさりと脱落と。8着入線ではあるんですが、馬場差等々ねいろいろ加味すると、前走ぐらいは走っている計算で、相手に恵まれて好走して来たというね、近走のメッキが剥がれての結果かなという風に思います順当だと思いますね。
福島3R 2歳未勝利 注目
 勝ったカガバベルについて。
1着:カガバベル 
 新馬戦と比べればいくらかね、マシなスタートが切れてしっかりと流れに乗っての競馬。道中の早い段階で内に潜り込んで脚を溜めて、そのままいたずらに動かず、前が開くまでじっと我慢。直線で逃げ馬の内に進路を見出すと、最短距離を真一文字に伸びて、前を飲み込みました。各馬が馬場の良い中から外を選択する中、内の荒れた部分でもね、推進力が削がれなかったというのは、500キロを超える馬体から来るパワフルな部分だと思います。実はデビュー前にね、ダートを使おうかというのも視野に入っていたぐらいの調教段階からね、スピード以上にパワーを買われていた馬なので、今回の競馬、進路を見てもね、終わってみれば納得する部分が多いです。お母さんのアスタラビクトリアはヴィクトワールピサやスウィフトカレントの妹というところで、血統的な魅力も十分にありますので、人気薄での勝利でしたが決してフロック視はできないのかなと思います。
福島5R 2歳新馬 タイムE
 基準より1秒1遅い勝ちタイムでした。
福島7R 3歳未勝利 
2着:アイソーザライト 解説推奨
 今回はね、初距離に加えて初めてコーナーを4つ回る競馬場。さらには切れ味が身上という馬なので、最終日の荒れた馬場など、かなりね懐疑的な要素というのがねあったんですが終わってみれば、内めで上手に脚を溜めて直線一気に伸び、勝ち馬を追い詰める好内容でした。勝ち馬にこそね、まんまと逃げ切られてしまったんですが、3着以下につけた3馬身半の着差というのは、大いに威張れるモノですし、あらゆる不安を払拭した今回の好走で弱点らしい弱点というのがなくなった評価です。新潟でしたら本来の決め手を生かすにはもってこいの場ですし、今回の走りでしたら、たとえ札幌への転戦などになっても不安というのが思い付かないレベルで、次走は勝ち上がりのチャンスなんじゃないかなと思います。

解説者:久光匡治(優馬)
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