2024年3回小倉5日目

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  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス0秒4、日曜が設定不能で、日曜の1200m対象の数値はプラス0秒7からプラス1秒6への変動でした。遡って6日間の馬場差を確認しておきますと、雨や風の影響で時計の出方は安定しませんが、2週目だけは時計の出やすいレベルでした。
 そもそも土曜時点で雨の影響が残って、良馬場とは言え時計の掛かるコンディションになっていました。さらに日曜日は終日雨。。レースがね、見ていて見づらいほどね激しく降っている時間帯もあって、時計が掛かって行ってという状態でしたね。特に中距離ではかなり時計を要して、走破タイムでレースのレベルを決めるというのがね危険との判断を下して、馬場差は設定不能にしてあります。ただ、このような特殊なね馬場になると、距離によって時計の出方が比例しないケースもあって、1200mについては馬場差を出せるレベルであるため、1200m限定での馬場差というのを表示しています。ただその1200mにしてみても、後のレースになるほど時計が掛かって行っていました。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス1秒5からマイナス1秒0への変動、日曜がマイナス2秒1でした。ここまでの馬場差を確認しますと、全てマイナスの数値で、1週目・3週目は雨の影響でマイナス1秒を超えていました。
 土曜は雨の影響が残って、マイナス1秒5でスタート。後半は馬場が乾いて行って、良馬場に変更されたように時計は掛かっては行ったんですが、終日マイナス1秒台で収まっています。日曜雨が降り続いて、土曜より時計が出やすくなり、高速馬場。ただ、時計の出方としては朝の時点でMAXに近いレベルにあったので、馬場差については終日同じです。


  タイム分析
 2024/07/13 (土)  芝=-0.4  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
2R T1800 クスクス 牝3 未勝利・牝 1:47.4 -0.4 --- ±0 -0.4 C C 7.00
3R T1200 エイシンオニキス 牝3 未勝利 1:08.9 -0.1 --- +0.1 -0.2 C D 6.62
5R T1800 マジカルフェアリー 牝2 新馬・牝 1:51.0 +2.2 -0.9 +1.7 -0.4 SL C 4.50
6R T1200 ロビンバローズ 牝3 未勝利 1:08.8 -0.2 --- ±0 -0.2 C C 6.62
8R T2000 インテグレイト 牡3 1勝クラス 2:01.4 +1.5 -0.2 +1.7 -0.4 E D 7.56
10R T1800 マイネルティグレ 牡3 不知火特(2勝) 1:47.6 +1.2 -0.3 +1.3 -0.4 SL C 8.56
12R T1200 サンドロナイト 牝3 1勝クラス 1:08.8 +0.3 --- +0.5 -0.2 D D 8.75
 2024/07/13 (土)  ダ=-1.5 → -1.0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1000 アメリカンビキニ 牝2 未勝利 0:57.2 -2.1 --- -1.2 -0.9 A C (8.00)
4R D1700 アウトドライブ 牡3 未勝利 1:46.2 +0.1 --- +1.4 -1.3 E C 3.54
7R D1700 タガノチョコラータ 牝4 1勝クラス・牝 1:45.7 +0.5 --- +1.6 -1.1 E D 6.44
9R D1000 ハンベルジャイト 牝4 雲仙特別(2勝) 0:57.4 -0.4 --- +0.2 -0.6 C D 7.43
11R D1700 クレスコジョケツ 牝5 宮崎SH(3勝) 1:43.5 -0.1 --- +0.9 -1.0 E D 6.40

小倉1R 2歳未勝利 タイムA
 基準より1秒2速い勝ちタイムでした。
1着:アメリカンビキニ 番組注目馬
 アメリカンビキニがJRAの2歳レコードを更新しました。五分のスタートからね、軽く促して先手を取ったアメリカンビキニが軽快に逃げて、直線ではさらに加速しての圧勝。後続が追走に手を焼く中、終始余裕の手応えで運んだ上、ラスト400mは11秒8-11秒5の加速ラップというところで、減量騎手による負担重量での恩恵があったとは言え、従来の2歳日本レコードを0秒5も更新する勝ちタイムには、もう素直に驚嘆という所ですね。後続が7馬身離されたのも納得です。先々週の福島でダート1700mの未勝利戦をタイムランクBで勝ったパリプラージュの半妹。アメリカ産で、お父さんCurlin半姉のParis Lights(パリスライツ)が2020年に9ハロンのG1CCAオークスを勝っており、母系からはね距離への融通というのもありそうです。新馬戦では一旦控えるような形からも運べていたので、今後このあり余るスピードを上手くコントロールできるようになれば、相当な所まで楽しませてくれそうですね。ちなみに父クリソベリル半弟というのがね、先日のセレクトセール1歳部門で税込1億1000万円で取引されています。非常に最近ね、賑やかな血統だなというところがありますね。
2着:オトメナシャチョウ 
 2着以下には離された。勝負所で内から押し上げたオトメナシャチョウが2着というところ。同じ「稍重」だった新馬戦から0秒8時計を短縮して、3着以下はね8馬身離しているのですから、勝ち馬にちぎられたからと言ってね、この馬自身は悲観する必要はないと思います。ここ2戦を見る限りはもう少し距離があっても良さそうです。勝ち上がりというのはね、すぐじゃないかなという1頭ですね。
7着:タガノサダフ 
 あとは3番人気タガノサダフは最下位7着に沈んだんですが、ちょっと強過ぎる勝ち馬について行った分、割を食った格好だと思います。初ダートという事を考えるとね、十分なスピードを見せていただけに、巻き返しには注意しておきたい1頭ですはい。
小倉4R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒4遅い勝ちタイムでした。
小倉5R 2歳新馬・牝 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
小倉6R 3歳未勝利 注目
 2着だったレッドエヴァンスについて。
2着:レッドエヴァンス 
 序盤は8枠3頭の先行争いになって、前半600m通過33秒5の緩みのない流れ。出脚が一息だったレッドエヴァンスは初の1200mという事もあって、前半は中団だったんですが、今回からね着用したブリンカーの効果もあってか、3コーナー辺りではその気になって一気に外めを進出。最後までしぶとく伸びて2着に飛び込んで来ました。これだけ強引な立ち回りでね6キロもの負担重量差があった勝ち馬を半馬身差まで追い詰めていますから、しかもね3着以下も2馬身以上離してという所。高いポテンシャルというのは証明されたのかなと思います。まだ若くて、能力だけで走っている感はあるんですが、道中の押し上げにね、ブリンカーの効果は十分に見られましたし、距離を1200mに積めた事も間違いなくプラスに働いていると思います。次走も同距離に出走であれば、勝ち上がりのチャンスとなりそうです。
小倉7R 3歳以上1勝クラス・牝 タイムE
 基準より1秒6遅い勝ちタイムでした。
小倉8R 3歳以上1勝クラス タイムE
 基準より1秒7遅い勝ちタイムでした。
小倉10R 不知火特別 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。
小倉11R 宮崎S タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。

解説者:久光匡治(優馬)
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