2024年2回小倉8日目

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2024/09/28 (土)
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2024/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がプラス1秒8、日曜がプラス2秒0。1200m対象の数値は土曜がプラス0秒6、日曜がプラス0秒8でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、2週目だけはマイナスの数値ですが、水準に近いレベルで後半2週はプラス1秒台かプラス2秒台で時計が掛かっていました。1200mは中・長距離ほど時計は掛かっていませんが、こちらも後半2週はプラスの数値でした。
 木曜から金曜にかけて降った雨の影響で、土曜は「稍重」。同じ「稍重」でも6日目よりクッション値は高く、1800m以上は少しだけ速い時計が出るようになり、1200mは6日目と同じでした。日曜も「稍重」のままだったんですが、土曜より含水率は低く、クッション値は土曜と同じ。しかし、この芝の傷みが進んでしまって、土曜より時計が掛かるようになりました。土曜の1Rだけは内を通った馬が上位を占めましたが、次の2Rからは内を空けるようになり、その後は外を通る馬が増えて、内・外の差がなくなって行ったようで、特に1200mでペースが遅かったりすると内を通って好走する馬もいたんですけども、全体の傾向としては外を通る馬の伸びが目立っていました。
 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス1秒4からマイナス1秒0への変動、日曜がマイナス0秒7でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、2週目だけは水準に近いレベルではあるもののプラスの数値で、他の週はマイナスゾーンでした。そして後半2週は雨の影響で時計が出やすくなりました。
 木曜から金曜にかけて降った雨の影響で、土曜は「重」でスタートしましたが、ダートの2つ目のレース、7Rからは「稍重」でした。馬場差は後半ほど時計の掛かる変動ですが、11レースでもマイナス1秒0で高速馬場の部類。日曜は1日を通して「稍重」で馬場差も一定。土曜よりは時計が掛かるようになりました。


  タイム分析
 2024/03/03 (日)  芝=+2.0 / 1200m=+0.8  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R T1200 ラブカムーン 牝3 未勝利 1:10.0 +0.9 --- +0.1 +0.8 C D 7.17
2R T1800 キーチパルフェ 牡3 未勝利 1:50.9 +3.0 --- +1.2 +1.8 E C 9.00
5R T2000 ホウオウリムジン 牡3 未勝利 2:04.4 +3.6 -0.7 +0.9 +2.0 SL D 8.83
7R T1200 ディオアステリア 牝5 1勝クラス 1:09.2 +0.7 --- -0.1 +0.8 C C 8.92
9R T2600 パープルクラウド 牡4 脊振山特(1勝) 2:42.2 +2.4 -0.7 -0.9 +2.6 B C 5.50
10R T1200 メイショウフンケイ 牡6 西日本新(2勝) 1:09.0 +0.9 --- +0.1 +0.8 C C 8.41
11R T2000 ニホンピロキーフ 牡4 関門橋S(3勝) 2:01.7 +3.2 -0.5 +0.7 +2.0 D C 7.50
 2024/03/03 (日)  ダ=-0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R D1000 アネモス 牝4 1勝クラス 0:58.4 ±0 --- +0.4 -0.4 D C 6.64
6R D1700 メイショウリリー 牝3 未勝利・牝 1:47.6 +1.2 --- +1.9 -0.7 E D 8.77
8R D1700 ライジングラパス 牝4 1勝クラス・牝 1:46.3 +1.1 --- +1.8 -0.7 E D 6.09
12R D1700 ヒドゥンキング 牡5 1勝クラス 1:45.1 -0.1 --- +0.6 -0.7 D C 6.14

小倉2R 3歳未勝利 タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。
小倉5R 3歳未勝利 タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。4着だったヤマニンステラータについて。
4着:ヤマニンステラータ 
 出遅れて後ろからになったんですが、1000m通過1分4秒3という超スローペース。この日の時計の掛かる芝の3歳未勝利戦で後半600mが全て11秒台というのはかなり速く、この展開で3コーナー最後方、4コーナーでもまだ後ろから2番目ではもう間に合うはずがないんですけども、直線では目立つ伸びでした。ゴールを過ぎてもまだ勢いがありました。ダートの新馬戦は2秒1差の12着だったんですが、断然芝向きですね。まだ体が緩くて踏ん張りが効かず、出遅れますし、普通のペースならもっと離れた後方になっていた可能性もありますが、芝ならかなり切れる脚を使えますね。次走ですぐに馬券の対象になるかどうかはちょっと分かりませんが、いずれ1つは勝てそうです。
小倉6R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒9遅い勝ちタイムでした。
小倉8R 4歳以上1勝クラス・牝 タイムE
 基準より1秒8遅い勝ちタイムでした。
小倉9R 脊振山特別 タイムB
 基準より0秒9速い勝ちタイムでした。
1着:パープルクラウド 
 パープルクラウドが逃げ切りました。前半が遅くてペース補正マイナス0秒7なんですけども、残り1000mからペースアップして後半800mは全て11秒台。前に行っていた馬にとって楽な展開ではなく、逃げ切ったパープルクラウドの評価を下げる必要はありません。1勝目も小倉の「稍重」の2600mで、今回は多くの馬が避ける内を通って逃げ切ったように、傷んでいる力のいる芝が得意ですね。またですね、そもそも小回りコースの2600mは阪神や京都や中京の芝のレースはちょっとリンクしにくいので、昇級して他のコースのレースだと厳しそうですけども、仮に凡走が続いていても、小回りコースの2600mに出走してきた時には注目ですね。
2着:ゼンノインヴォーク 
 そして1番人気ゼンノインヴォークが2着でした。ゼンノインヴォークは芝2400m以上で4着以下になったのは阪神2400mだけで、小倉・福島・京都の2400m以上では7回全てに2着か3着です。まぁ直線に急な上り坂のないコースの長距離は得意で、今回も先行して安定感のあるレースをしました。今後もこういう条件の合うコースや距離なら有力です。
3着:マイネルジャッカル 
 3着のマイネルジャッカルは、中団待機から向正面で前との差を詰めて行き、直線で上位2頭には離されましたが、長く脚を使って3着に上がりました。成績を見るとムラな感じで、いつ好走するかわからないんですけども、「稍重」ぐらいの馬場状態が合っているのは確かです。
6着:ドーバーイーグル 
 それから6着のドーバーイーグルは今回が初ブリンカーだったんですけども、少し仕掛けて前に行けた点にはブリンカーの効果も感じられましたけども、結果を見ると最初から前に行けた事がこの馬にとって良かったのかどうかちょっと微妙だと思います。
小倉10R 西日本新聞杯 
3着:タツダイヤモンド 通信簿
 3番人気3着でした。前半34秒4で後半34秒6というラップは、小倉芝1200mのコース形態を考えると、もうこれスローペースで、そのため折り合いを欠いている馬が多かったんですが、この馬にとっては追走が楽なペース。さらにこの馬は直線が平坦だと伸びるので、2着にハナ差まで来ましたけども1200mらしいペースだと追走に苦労する事が多いので、特に中山などのハイペースになりやすくて直線に坂のあるコースでは狙いを下げるべきだと思います。
小倉12R 4歳以上1勝クラス 注目
 勝ったヒドゥンキングについて。
1着:ヒドゥンキング 
 初めてのダートだったんですが、スタートで躓いて最後方。無理をさせない感じで追走し、3コーナーでもまだ後ろから2番目だったんですが、そこから外を回ってどんどん追い上げ、その勢いのまま直線でも伸びて差し切りました。ラスト600mのラップが12秒8-12秒5-12秒7なので、前が全て止まったという訳ではなくて、力で差し切ったと言える内容です。21戦目にして初めてのダートだったんですが、ダート適正は高いですね。2勝クラスで今回のような位置取りになると流石に苦しいと思いますけども、今回13番人気での勝利ですけども、まぐれとは思えないので昇級して人気がないようなら注意はしたいですね。

解説者:大川浩史(日刊競馬)
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