2024年2回阪神6日目

開催一覧
2024/05/05 (日)
東京 京都 新潟
2024/05/04 (土)
東京 京都 新潟
2024/04/28 (日)
東京 京都 新潟
2024/04/27 (土)
東京 京都 新潟
2024/04/21 (日)
東京 京都 福島
2024/04/20 (土)
東京 京都 福島
2024/04/14 (日)
中山 阪神 福島
2024/04/13 (土)
中山 阪神 福島
2024/04/07 (日)
中山 阪神 福島
2024/04/06 (土)
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2024/03/31 (日)
中山 阪神
2024/03/30 (土)
中山 阪神
2024/03/24 (日)
中山 阪神 中京
2024/03/23 (土)
中山 阪神 中京
2024/03/17 (日)
中山 阪神 中京
2024/03/16 (土)
中山 阪神 中京
2024/03/10 (日)
中山 阪神 中京
2024/03/09 (土)
中山 阪神 中京
2024/03/03 (日)
中山 阪神 小倉
2024/03/02 (土)
中山 阪神 小倉
2024/02/25 (日)
中山 阪神 小倉
2024/02/24 (土)
中山 阪神 小倉
2024/02/18 (日)
東京 京都 小倉
2024/02/17 (土)
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2024/02/11 (日)
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2024/02/10 (土)
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2024/02/04 (日)
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2024/02/03 (土)
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2024/01/28 (日)
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2024/01/27 (土)
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2024/01/21 (日)
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2024/01/20 (土)
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2024/01/14 (日)
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2024/01/13 (土)
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2024/01/08 (月)
中山 京都
2024/01/07 (日)
中山 京都
2024/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス1秒6でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、この開催1週目は雨の影響でプラスの数値。3日目以降は終日良馬場で、全てマイナス1秒台です。
 水曜・木曜合わせて23mmの雨が降ったんですが、タフで回復が早いのが阪神の芝です。土曜朝には良馬場に回復しました。馬場差は先々週日曜の良馬場時と同じ。高速の範囲内ではあっても、クッション性に優れています。日曜は気温がさらに上昇したんですが、若干水分が乾いた分と、使用された頻度が加味されて、土曜と同じ数値になりました。両日ともに1日でくくれます。脚質の偏りはないんですが、日曜の勝ち馬は中団からの差し切りとマクりという事です。最終週もBコースが使用されます。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒5からマイナス1秒1への変動、日曜がマイナス0秒9でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、雨の影響でほとんどの日が変動です。なお、この開催1週目は速い時計の出るコンディションでした。
 水曜・木曜の雨が残って土曜は「稍重」発表です。馬場差は高速から水準方向に向けての変動で、最も乾いた12Rでもマイナス1秒台でした。日曜はさらに乾きが進んだんですが、良馬場に回復したのが朝で、それなりに水分を含んでいて、時計の出方は速かったです。日曜の馬場差は終日対象。全般に前の組が強かったです。


  タイム分析
 2024/04/07 (日)  芝=-1.6  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T1800 ウエストナウ 牡3 未勝利 1:45.4 -2.5 --- -1.1 -1.4 A C 4.13
7R T1600 テンノメッセージ 牝4 2勝クラス 1:33.5 -0.5 -0.6 +0.2 -1.3 C C 4.40
9R T2000 タガノエルピーダ 牝3 忘れな草(L) 1:59.4 -0.7 --- +0.9 -1.6 E D (8.00)
10R T2000 エーデルブルーメ 牝5 ダイワH(3勝) 1:58.8 -0.7 -0.5 +0.4 -1.6 D D 7.33
11R T1600 ステレンボッシュ 牝3 桜花賞(G1) 1:32.2 -1.4 -0.1 -0.2 -1.3 C C 7.50
 2024/04/07 (日)  ダ=-0.9
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 ジョウゲンノツキ 牝3 未勝利・牝 1:26.5 +0.7 --- +1.4 -0.7 E C 3.20
2R D1800 グランドエスケープ 牡3 未勝利 1:53.7 -0.7 --- +0.2 -0.9 C D 8.17
3R D1200 リリーエクスプレス 牡3 未勝利 1:12.9 -0.1 --- +0.5 -0.6 D D 8.43
5R D1400 リジル 牝3 1勝クラス 1:24.4 -0.6 --- +0.1 -0.7 C C 7.00
6R D1800 ウイニンググレイス 牡4 1勝クラス 1:53.1 ±0 -0.3 +0.6 -0.9 D D 4.60
8R D1800 ハギノサステナブル 牡4 宝塚市制(2勝) 1:52.0 -0.3 --- +0.6 -0.9 D C 5.67
12R D1800 アウトレンジ 牡4 梅田S(3勝) 1:51.7 +0.2 -0.7 +0.4 -0.9 D D 7.20

阪神1R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒4遅い勝ちタイムでした。
阪神4R 3歳未勝利 タイムA
 基準より1秒1速い勝ちタイムでした。
1着:ウエストナウ 勝ち馬注目
 TOPIXトピックスで取り上げた初出走のウエストナウが勝ちました。ウエストナウは体質が弱かったんですが、ここに来て良化。3/21の栗東Cウッドコースで6ハロン78秒台と出色の時計を出していました。スタートは普通。初出走馬だけに控える競馬になりましたが、中を縫って順位を上げて、直線で少し強引に外に出すとその後豪快に伸びて差し切りました。まだ体を持て余している印象もあって、5月の遅生まれなんで、まだまだ良くなると思います。父キズナ・母の父Frankelの牡馬です。完全タイム差の大きさからも、仮にダービーの前哨戦に出てきても印は必要。自己条件なら本命候補です。
2着:スピードリッチ 番組注目馬
 2着のスピードリッチ、好位で脚を溜めて外に出して、一旦は先頭に立ったんですが、勝ち馬が強かったです。この馬でも完全タイム差はマイナス0秒7ですから、強い相手に検討を続けてきて、地力自体も強化したという感じがします。なお、自分が子供の頃にスピードリッチという馬がいて、現共同通信杯の東京2歳ステークスを勝った記憶があります。これ余計な話なんですが、現代版スピードリッチも次は勝てそうな気がします。
3着:ホウオウアムルーズ 
 あと3着ホウオウアムルーズ、2戦して芝・ダートで大敗後、一変してこの馬までがBランク相当です。父レイデオロ・母ダイワエルシエーロ、ダービー馬とオークス馬の配合が、血が騒いだという恰好だと思うんですが、速い流れに乗じて末脚を伸ばして来た面もあり、すぐに飛びつくのはどうでしょうか。
阪神5R 3歳1勝クラス 注目
 3着だったアスクアイルビゼアについて。
1着:リジル 
 このレースの上位3頭は体重の増減が激しかったです。勝ったリジルは10キロ増、全然太くなくてこれは成長分。
2着:グランメドウ 
 このレースの上位3頭は体重の増減が激しかったです。2着グランメドウは16キロ減、これでもまだ絞れるくらいで、相当太い状態で未勝利戦を勝って来た事がわかります。
3着:アスクアイルビゼア 
 このレースの上位3頭は体重の増減が激しかったです。そして3着のアスクアイルビゼアは24キロ増でした。少し余裕がある程度です。ほとんど成長分に思えるんですが、速い時計が実質2本と急仕上げだったという事ですね。さらにインで揉まれるような厳しい展開になっています。それでいて最後まで伸びて来ました。この後反動さえ出なければ、ガラッと変わる余地があります。これは注目しておきたいです。
阪神9R 忘れな草賞 タイムE
 基準より0秒9遅い勝ちタイムでした。
阪神10R ダイワスカーレットC 注目
 勝ったエーデルブルーメについて。
1着:エーデルブルーメ 
 ここまで14戦して4着以下は3回だけ。その3回も新馬戦と道悪2回ですから、良馬場時はとにかく堅実に走ってきた馬です。で、今回なんですが、直線での弾け方は想像以上。手前が変わってからのダイナミックなフォームに覚醒した印象があります。ダイワスカーレットカップを制したのはブエナビスタの姪っこだった訳なんですが、大阪城ステークスでステラヴェローチェと接戦を演じたデビットバローズ相手に、2走前には半馬身差2着になっています。この比較からオープン特別はもちろん、G3辺りでも差のない競馬ができる、そんな気がします。ハービンジャー産駒の牝馬、ここまではほとんど2000mに出走して来たんですけどもね、ハービンジャーの牝馬と言うとノームコアとかナミュールとか、1600mでの走りを見てみたいと、そんな気もします。
阪神11R 桜花賞 重賞
 タイムランク・メンバーランクともにCでした。1600mを800mずつに分けると、前半が46秒3・後半が45秒9。前半の方が少し遅かったです。ショウナンマヌエラとエトヴプレ、外枠の2頭が内に切れ込んで先行。好位のコラソンビートはこの辺かなり引っかかってますよね。クイーンズウォークは好発を下げて折り合いを付けていました。アスコリピチェーノとステレンボッシュは中団待機これは阪神ジュベナイルフィリーズと似た位置取りになります。そして直線先に前に出たのがステレンボッシュでした。道中はアスコリピチェーノの内に潜り込んだステレンボッシュが大きなフットワーク。この辺で前を交わして先頭に立って抜けて行きます。アスコリピチェーノも外から懸命に追うんですがね、なかなかこの差が詰まりそうで詰まらないんですよね。内で粘るエトヴプレ交わして、外から追い込んで来た2頭ライトバックとスウィープフィートがゴールでは3着と4着に上がっていました。
1着:ステレンボッシュ 
 見事桜の女王に輝いたのは2番人気のステレンボッシュでした。その1着ステレンボッシュ、栗東に入厩して順調に調教を積んで、モレイラ騎手に騎乗を依頼。やるべき事は完了。というような勝負体制でした。掛からないし、馬込みにも動じません。牡馬のようにどっしりとした気性で、この辺りもフルゲートの戦いでは強みとなっています。アスコリピチェーノの内に入ったのも勝因なんですが、この点については前後の動きにもよります。母の3勝も中距離、オークスの距離延長も気性からはプラスに思えます。何よりも牝馬三冠馬をね、2頭輩出の厩舎ですから、視界良好と思います。
2着:アスコリピチェーノ 
 そして一番人気のアスコリピチェーノは2着でしたね。外から先行勢が押し上げた際、ごちゃつくのを避けて、外に持ち出しました。これが1列後方のステレンボッシュに内を取られた要因となっています。栗東での調整も、仕上がり具合も、何ら劣るものではありませんが、レースでは微妙なコース取りの差とダイワメジャー産駒らしいマイラー適性が逆に、これだけの多頭数で裏目と出た可能性はあります。それでも直線は食らいついており、良い根性を見せています。NHKマイルカップなら勝つ可能性は高いと思いますが、多分オークスでしょう。まぁ崩れる事はないんじゃないかなと思います。
3着:ライトバック 
 それから最後脚を使ったライトバック3着でした。3着ライトバックは4着馬と一緒に最後方待機。行くと掛かるので、決め打ちが現状最良との判断だと思います。平均ペースだけに差し切りもアリの流れではあるんですが、それでもここまで来るのは能力の高さです。あと少し流れていればわかりませんでした。とりあえずこの時計での決着で、長い脚を使えたのが収穫。折り合えば2400mもこなせて良いと思います。
4着:スウィープフィート 
 スウィープフィートは4着でした。4コーナーでライトバックに蓋をされた感じ。一旦、内に進路を変えてから外に出して、前を追いました。厳密に言えばこの差が3着との差という感じがします。状態良く見えましたし、武豊騎手が騎乗してからは折り合いが完璧についています。スイープトウショウの孫、オークス向きと言った感じがちょっとしています。
5着:エトヴプレ 
 その後5着がエトヴプレでした。5着エトヴプレ、フィリーズレビューをタイムランクBで逃げ切った力は本物でした。福島2歳ステークスが差し切りだった事から、今回2番手からの競馬にも対応できていました。1600mは本質的に長いと思うんですが、掲示板確保は能力とセンスの高さ、さらに一生懸命走るタイプでもあります。
8着:クイーンズウォーク 
 それから3番人気クイーンズウォークは8着でした。黒い馬だから良く見せるんですが、純粋に個体としての馬の良さは1番と個人的には思っています。重賞展望で、グレナディアガーズの妹でレースぶりが直線的と言ったんですが、この辺りが内枠でアダとなった可能性はあります。直線は何度か進路を変更していました。東京はクイーンカップを勝っていますし合います。巻き返しも考えられます。
13着:チェルヴィニア 
 それから人気の一角でしたね、チェルヴィニア13着。テン乗りはともかくとして、一頓挫明けと大外枠は厳しかったと思います。直線は勝ち馬の直後まで取り付いたんですが、ここで挟まれる不利も痛かったです。とは言え、この段階で余力も残っていませんでした。立て直して次という事になると思いますが、このまま春を終えて欲しくない、そういった器であるのは確かだと思います。
15着:セシリエプラージュ 
 セシリエプラージュは15着でした。道中4コーナー11番手、フルゲートですから、この位置取りもこの馬としては出して行った方だと思います。その分伸びなかった感じですが、やっぱり全体レベルが高かった気がします。
16着:コラソンビート 
 あと16着のコラソンビートですね。逃げ・先行馬に交わされる度に壁がなくて掛かっていました。調教で強い負荷をかけての体重増を充実と見ていたんですが、少し重くて苦しかった可能性はあります。
阪神12R 梅田S 
5着:テーオーグランビル 通信簿
 1番人気5着でした。内の動けない位置にいるうちに、どんどん外から行かれて順位が下がり、さらに前との差がある絶望的な程に開いた。直線でよく伸びているが、力を出し切れていない。

解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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