2024年3回中山8日目

開催一覧
2024/06/02 (日)
東京 京都
2024/06/01 (土)
東京 京都
2024/05/26 (日)
東京 京都
2024/05/25 (土)
東京 京都
2024/05/19 (日)
東京 京都 新潟
2024/05/18 (土)
東京 京都 新潟
2024/05/12 (日)
東京 京都 新潟
2024/05/11 (土)
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2024/05/05 (日)
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2024/05/04 (土)
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2024/04/28 (日)
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2024/04/27 (土)
東京 京都 新潟
2024/04/21 (日)
東京 京都 福島
2024/04/20 (土)
東京 京都 福島
2024/04/14 (日)
中山 阪神 福島
2024/04/13 (土)
中山 阪神 福島
2024/04/07 (日)
中山 阪神 福島
2024/04/06 (土)
中山 阪神 福島
2024/03/31 (日)
中山 阪神
2024/03/30 (土)
中山 阪神
2024/03/24 (日)
中山 阪神 中京
2024/03/23 (土)
中山 阪神 中京
2024/03/17 (日)
中山 阪神 中京
2024/03/16 (土)
中山 阪神 中京
2024/03/10 (日)
中山 阪神 中京
2024/03/09 (土)
中山 阪神 中京
2024/03/03 (日)
中山 阪神 小倉
2024/03/02 (土)
中山 阪神 小倉
2024/02/25 (日)
中山 阪神 小倉
2024/02/24 (土)
中山 阪神 小倉
2024/02/18 (日)
東京 京都 小倉
2024/02/17 (土)
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2024/02/11 (日)
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2024/02/10 (土)
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2024/02/04 (日)
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2024/02/03 (土)
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2024/01/28 (日)
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2024/01/27 (土)
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2024/01/21 (日)
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2024/01/20 (土)
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2024/01/14 (日)
中山 京都 小倉
2024/01/13 (土)
中山 京都 小倉
2024/01/08 (月)
中山 京都
2024/01/07 (日)
中山 京都
2024/01/06 (土)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は、土日ともにマイナス1秒8でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、ほとんどはマイナス1秒台で、中でも先週は最も時計が出やすくなっていました。
 中山は火曜に44mmの大雨が降りました。ただその後は金曜に少量の雨が降ったものの、全体に好天の日が多く、気温の上昇とともに芝の生育も盛んになってきました。土日を通して良馬場。気温も高く、日曜は暑いくらいでした。馬場差は2回中山から通して最も速く、高速の域に達しました。傾向として前と内が強いのは、展開の末。外の差し馬も流れ1つで台頭するのは、皐月賞とか日曜4Rの2200m戦が証明しています。
 先週の馬場差1800m対象の数値は、土日ともにマイナス0秒8。1200m対象の数値は、土日ともにマイナス0秒9でした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、全てマイナスの数値で、特に3日目・6日目は雨の影響で速い時計が出やすくなりました。
 火曜の雨は既に乾いていて、ダートも土日ともに良馬場です。乾いていても冬場と違って、時計の出る馬場でした。馬場差は1800m・1200mのいずれも良馬場発表の今開催1週目に近いです。距離に関わらず、土曜・日曜は同じ数値。脚質的な偏りは基本的にはありませんでした。


  タイム分析
 2024/04/14 (日)  芝=-1.8  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T2200 クリフハンガー 牡3 未勝利 2:13.8 -1.5 -0.2 +0.3 -2.0 C D 9.88
8R T2000 エンパイアウエスト 牝5 野島崎特(2勝) 1:58.2 -2.4 -0.5 -1.1 -1.8 A D 2.67
10R T2500 セイウンプラチナ 牡5 ドゥラH(3勝) 2:31.4 -2.3 -0.4 -0.4 -2.3 C D 9.25
11R T2000 ジャスティンミラノ 牡3 皐月賞(G1) 1:57.1 -3.0 --- -1.2 -1.8 A B 7.75
12R T1200 サトノレーヴ 牡5 春雷SH(L) 1:07.1 -1.0 --- +0.1 -1.1 C D 11.33
 2024/04/14 (日)  ダ=-0.8 / 1200m=-0.9
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 グランコネクシオン 牝3 未勝利・牝 1:55.9 +0.6 --- +1.4 -0.8 E D 6.00
2R D1200 ソニックロプロス 牡3 未勝利 1:12.2 -0.4 --- +0.5 -0.9 D D 8.50
3R D1800 テリフィックプラン 牡3 未勝利 1:54.2 -1.1 --- -0.3 -0.8 C D 6.00
5R D1200 インビンシブルパパ 牡3 1勝クラス 1:10.6 -1.3 --- -0.4 -0.9 B C 8.00
6R D1800 ラップスター 牡4 1勝クラス 1:54.7 +0.7 -0.4 +1.1 -0.8 SL C 7.00
7R D1200 グランフォーブル 牡4 1勝クラス 1:10.8 -1.1 --- -0.2 -0.9 C D 7.10
9R D1800 カンピオーネ 牡5 利根川特(2勝) 1:52.6 -0.6 --- +0.2 -0.8 C C 3.67

中山1R 3歳未勝利・牝 タイムE
 基準より1秒4遅い勝ちタイムでした。
中山5R 3歳1勝クラス タイムB
 基準より0秒4速い勝ちタイムでした。
1着:インビンシブルパパ 
 番組注目馬となっていたインビンシブルパパが逃げ切りました。1着インビンシブルパ、前走が完全タイム差マイナス1秒1、Aランクで未勝利戦圧勝の養成を買って、昇級戦も突破しました。今回はBランクなんですが、前半600m34秒3という数字は、この馬のスピードからは引っ張った逃げです。余力を残したレースぶりという事もあって、もっと飛ばしていれば自ずとランクは高くなっていました。言わば1400m対応のレースを川田騎手が実践したとも言えます。次走どこを使うか未知ではあるんですが、もちろんスピード的には上でも通用します。
2着:シークレットヴァウ 
 2着シークレットヴァウ、3着トーアアイギス。2着・3着には勝ち馬がペースを落としたんで、前走で現級2着の好位勢が残りました。シークレットヴァウは4馬身差でタイムランクはD相当になるんですが、勝ちに行ってる内容からはそれなりに評価が必要です。これに3馬身差のトーアアイギスは、Eランク相当。恵まれないと厳しいと思います。
3着:トーアアイギス 
 2着シークレットヴァウ、3着トーアアイギス。2着・3着には勝ち馬がペースを落としたんで、前走で現級2着の好位勢が残りました。シークレットヴァウは4馬身差でタイムランクはD相当になるんですが、勝ちに行ってる内容からはそれなりに評価が必要です。これに3馬身差のトーアアイギスは、Eランク相当。恵まれないと厳しいと思います。
5着:キタノソワレ 
 あと5着のキタノソワレ、この馬は後方インから目立つ脚で伸びて来ました。東京1300mで新馬勝ちしていて、次走が東京なら穴に狙えます。
中山6R 4歳以上1勝クラス タイムSL
 前半・中盤が遅く、補正しきれずスローの扱いとします。3着だったマンマリアーレについて。
3着:マンマリアーレ 
 この馬も番組注目馬となっていました。牝馬限定戦の選択肢もあると見ていたんですが、一般戦に出走。得意の中山が最後だけに、この選択は仕方なかったんじゃないでしょうかね。誤算は未勝利時に現3勝クラスのミスティックロアと接戦の実績を持っていたラップスターという馬が、関西から遠征して来た事です。これには叶わないかもしれないと、そう言った予感はしたんですがそれが当たってしまいました。勝負所から勝ちに動いて、相手が強い分、ランスノーブルに差されての3着は、これは注目馬としての選択ミスと反省しています。現級上位で、牝馬限定戦なら確勝級。こういった評価に変わりはありません。
中山8R 野島崎特別 タイムA
 このレースの勝ちタイムは、古馬2勝クラスの基準タイムより2秒4速く、2000m対象の馬場差がマイナス1秒8だったことを踏まえても、 -2.4-(-1.8)=-0.6 さらにペース補正が0秒5入って、 -0.6-0.5=-1.1 で基準より1秒1速い勝ちタイムとなります。上位人気3頭で決着しました。1着・3着がドゥラメンテ産駒です。2勝クラスですが10Rではなく、こっちがドゥラメンテカップならと思ったのは自分だけでしょうか。
1着:エンパイアウエスト 勝ち馬注目
 1着エンパイアウエスト、モレイラ騎手騎乗。3番手を引っ張り切り。1番人気のシランケドを徹底マークから、直線で競り落としました。これまでは体質が弱かったり、不利を受けやすい事などから出世が遅れていたんですが、このところ馬体に身が入って本格化した印象があります。母の父がSadler's Wells、祖母の父がイギリスダービーで7馬身差圧勝を演じたMill Reef系のSlip Anchorと、重厚な血統で牝馬ですが奥手のタイプでもあります。この後順調なら上のクラスでも楽しみです。
2着:シランケド 番組注目馬
 そして1番人気のシランケドがクビ差の2着でした。2コーナー以降逃げるアマイとの並走の形から、早めにスパートしたんですが、勝ち馬に追う者の強みがあった、そんな感じです。ペース補正込みとは言え、タイム差なしでこの馬もAランク相当。小頭数のスローではあっても、自ら競馬を作れたのは収穫でした。前3戦は全て「稍重」という渋い馬場もこなすんですが、高速馬場でこれだけの時計で走れたというのは、今後に繋がります。次こそ勝てそうです。
3着:コスタレイ 
 3着コスタレイ、ダノンベルーガの半妹です。後方2番手からでは届かない展開なんですが、0秒6離されたのはスピードの差と取れます。それでもこの馬でもBランク。2400mにこだわって使われてきたんですが、中距離も問題なく得意の左回りでチャンスがありそうです。
中山11R 皐月賞 タイムA
 基準より1秒2速い勝ちタイムでした。タイムランクがA・メンバーランクはBでした。スタート、内枠のメイショウタバルが予想通りハナを切りました。ただ、シリウスコルトとジャンタルマンタルもダッシュ良く飛び出したために、2ハロン目に10秒5を記録。その後も11秒台が4回連続とメイショウタバル、行く気になっての大逃げ。1000m通過は57秒5のハイペースになりました。ハイペース中、4コーナー。メイショウタバルの脚色が鈍って来た4コーナー、好位から先に仕掛けたジャンタルマンタルが直線で一旦完全に抜け出します。以下ジャスティンミラノ・シンエンペラー・コスモキュランダの順に追い上げにかかるんですが、この内シンエンペラーが最初に脱落するといった感じですね。ジャンタルマンタルもしぶとく粘っていました。坂上は一旦3馬身近くあったジャンタルマンタルとの差が縮まって、ジャスティンミラノとコスモキュランダが2頭で交わしての1着・2着という事です。遅れて外を追い込んできたアーバンシックは4着に上り、レガレイラはさらにその後ろ、6着が精一杯でした。
1着:ジャスティンミラノ 勝ち馬注目
 クビ差コスモキュランダを退けて、ジャスティンミラノ1冠目を制しました。2番人気でした。今年はキズナ産駒の牡馬から有望株が続出。この中から何となくクラシックを勝ちそうな、そんな雰囲気はありました。それが現実となりました。ここまでの連勝は、東京のスローを瞬発力で勝ち切ったもの。持久力を問われる流れでどうかが課題だったんですが、馬体の良さ、そしてタフに負荷をかけても動じない調教の動き、問題ありませんでした。いくら高速馬場で前が引っ張る展開とは言っても、この時計は優秀です。中山芝2000mのコースレコードを0秒7更新というだけで、ダービーの最良候補の座は動かない、そんな気がします。戸崎圭太騎手には宿願達成がかかっています。
2着:コスモキュランダ 
 惜しかったのが2着コスモキュランダですね。コスモキュランダ、道中で2列前の勝ち馬を追ったんですが、クビ差及びませんでした。ビデオを見て研究したとはモレイラ騎手のコメントです。これまでのマクりではなくて、流れに乗れた競馬ができていたのは流石というところだと思います。キャリアを積む度に、馬も強くなっています。皐月賞馬の父アルアインはダービーで5着、今後この点が取り沙汰されそうなんですが、皐月賞をこのタイムで走った実績は、この馬にも活きてくると思います。
3着:ジャンタルマンタル 
 その後2歳チャンピオンのジャンタルマンタルが3着でした。先頭と2番手以下が離れていたとは言っても、スタンド前から積極的に先行。4コーナー手前から一気に勝負に出て、一旦は完全に抜け出していました。川田騎手らしい気力に満ちたレースぶりで、見方によっては一番強い競馬をしています。ダービーの2400mは長いと思いがちなんですが、父Palace Maliceはダート2400mのクラシック、ベルモントステークスを制覇しています。乗り方一つだと思います。
4着:アーバンシック 
 その後4着がアーバンシックでした。アーバンシックの中間は太かったと思うんですが、直前の調教で動いて好仕上がりになりました。結果は脚を余した形ですが、この決着時計では仕方ありません。確実に力はつけていると思います。レガレイラとほぼ同じ血統で、母の父ハービンジャー、祖母の父ダンスインザダークが、この部分が2000mでのスピード不足に繋がった面はあります。ダービーでの距離延長は悪くありません。
5着:シンエンペラー 
 そしてシンエンペラー5着でした。ジャンタルマンタルを追った3頭の中で、いち早く手が動いてしまったんですが、それでも掲示板は確保しています。このしぶとさが身上。凱旋門賞馬Sottsassの全弟なら、2400mもこなすと思えるんですが、展開が流れると少し長く感じますし、スローになると瞬発力が足りるかどうかがポイントです。
6着:レガレイラ 
 それから牝馬で臨んだレガレイラでしたが、6着でした。上がり600m自体は7着エコロヴァルツと並んで最速タイです。脚は使っているんですが、ホープフルステークスとは時計が違いました。要するに、アーバンシックと同じく血統。スピードが不足していたということです。春にもう1走するとしたら、是非ダービーに向かってもらいたいですね。オークスよりもローテーション的にも良いと思います。距離は基本的に保つと思います。
9着:サンライズジパング 
 サンライズジパングは9着でした。内枠なりに最短距離を走って来ましたが、勝負所で追っつけていた割に、大バテしませんでした。これもキズナ産駒。若干、馬力型だけに馬場が速すぎたんだと思います。
17着:メイショウタバル 
 そしてメイショウタバルについて。極端に掛かった訳ではないんですが、根がスピード馬でハナを制した際のハイラップで、馬に火がついてしまった感じです。ゲート入りを渋っていました。中2週でのメンタル的なものもあるのかもしれません。

解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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