2010年1回東京4日目

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2010/01/05 (火)
中山 京都
  馬場コメント
芝の馬場差2000m対象の数値は土曜日がプラス0秒1、日曜日がプラスマイナスゼロだった。まずここまで4日間の馬場差を振り返っておくと、開幕週はマイナス0秒5だったが、先週はそれに比べて時計が掛かっていた。なおこの開催は全てDコースが使用される。
先週の東京はご存じの通り月曜・火曜に雪が降った。その影響がどこまで残っていたかはわからないが、開幕週より時計を要してほぼ水準レベル。今週以降も天候次第で読みづらいところがある。見た目には多少ボコボコして来たが、どこが・どのコースがという限定的な傷みまでは至っていないと思う。実際連対馬のコース取り、先週の場合は最内か内を回った馬が約50%あった。開幕週から1割減った程度という事。また、連対馬の脚質だが、差し・追い込みの占有率が倍以上にアップしている。ただし、これは馬場コンディションよりペースの問題が大きい。先週の芝のレース全10鞍の内7鞍でペース補正入っている。つまり、上がり勝負の競馬が多かったという事。こういう時にありがちなパターンなのが、馬群がごちゃついて詰まりやすくなって、逆に外から一気に差してくる競馬の方が正解だったという決着。いわゆる東京巧者と言われる差し馬たちには、むしろこういうパターンの方が良かったという事が多い。
先週の馬場差1600m対象の数値は土曜日がプラスマイナスゼロ、日曜がプラス0秒7だった。馬場差を振り返っておくと、開幕週は土日ともプラス0秒8、先週土曜は馬場発表自体稍重だった様に、脚抜きが良くなりプラスマイナスゼロ。日曜は乾いて開幕週とほとんど同じレベルに戻った。
土日で馬場差に開きがあった点に注意しておこう。土曜は終日稍重で行われたが、やはり水分を含んでおり、開幕週より時計は出やすかった。と言ってもプラスマイナスゼロですから、あくまで開幕週との比較で言えば、時計が出やすくなったという事。高速馬場とかではない。そして日曜は再び乾燥した状態に戻り、開幕週とほぼ同じ馬場差だった。ただし脚質やコース取りの傾向としては土日でハッキリ違いが出た訳ではなくて、レース毎の展開に応じた結果と受け取れる。前回の放送で決め手重視と説明したが、もう少し掘り下げると直線で砂をかぶってなかなか外へ出せない馬は苦戦しているイメージが強い。冬場の乾燥した砂はジョッキーでも体に当たると相当痛いらしい。やはり競走馬も精神的な強さを求められるのではないだろうか。前が何か残ってそれからすんなり外へ出せた差し馬が突っ込むという、つまり逃げと中団とか先行と後方と言った脚質的に一つ飛び的な決着が何鞍かあった。もちろんそこには能力の問題もある。


  タイム分析
 2010/02/07 (日)  芝=±0  Dコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1600 ハングリージャック 牡3 未勝利 1:35.8 -0.2 --- -0.2 --- C C 6.88
6R T1400 クィンビークイーン 牝3 新馬 1:25.5 +2.0 --- +1.4 --- SL D 9.67
9R T2400 マイネルーチェ 牝6 箱根特H1000 2:28.1 +1.9 --- +1.4 --- SL D 8.15
10R T1800 コロンバスサークル 牝4 早春S1600 1:47.1 +0.8 --- -0.1 --- C C 4.45
11R T1800 ハンソデバンド 牡3 共同通信(G3) 1:48.2 +0.5 --- -0.4 --- B C 5.77
 2010/02/07 (日)  ダ=+0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 オメガブルーライン 牝3 未勝利・牝 1:28.1 +1.8 --- +1.2 --- E D 8.00
2R D2100 カントリースノー 牡3 未勝利 2:16.3 +2.1 --- +1.2 --- E D 8.81
3R D1600 ネオスプレマシー 牡3 新馬 1:42.8 +2.9 --- +2.2 --- E C 8.31
7R D1600 バトードール 牡3 500万下 1:39.7 +1.0 --- +0.3 --- D D 9.50
8R D1600 メイショウパルマ 牡4 500万下 1:38.5 +0.5 --- -0.2 --- C C 6.25
12R D1400 フミノパシフィック 牡5 1000万下 1:24.7 +0.5 --- -0.1 --- C B 6.50

東京5R 3歳未勝利 注目
2着:ソウルフルヴォイス 番組注目馬
注目馬。

  馬券Summary
捌ける強さ
先週の競馬で目についたのは、狭いスペースから力強く捌いて抜け出して来た勝ち馬の存在。土曜9Rの春菜賞は1番人気メジロオードリー、2番人気ロジフェローズの一騎討ちが期待されたが、結果は3着・1着だった。前走フェアリーSではメジロが内・ロジが外を回って来たが、今回はコース取りが逆となり、ロジが逆転を果たした。従って実力は互角と言えなくもないが、レースを見てのインパクトはロジが上というのが本音。また、日曜メインの共同通信杯では2着ダノンシャンティが荒々しいまでのパフォーマンスで、狭いスペースを縫って怒濤の追い込みを見せていた。スローの競馬では進路をふさがれたり距離損をしたりなどが、タイムにも影響しますので、極力チェックしておきたい事だが、先週のこれらの馬が見せた闘争心と言うか、勝負根性と言うのもまたこの先強い相手と戦って行くには必要な要素。前回放送の続編みたいになるが、内・外云々のワンパターンに陥らず、上がりの競馬に何をつけたして記憶をしておくかという所に注意を払いたい。
解説者:
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