2025年2回阪神4日目

開催一覧
2025/05/18 (日)
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2025/05/17 (土)
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2025/05/11 (日)
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東京 京都 新潟
2025/04/27 (日)
東京 京都 福島
2025/04/26 (土)
東京 京都 福島
2025/04/20 (日)
中山 阪神 福島
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中山 阪神 福島
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中山 阪神 福島
2025/04/12 (土)
中山 阪神 福島
2025/04/06 (日)
中山 阪神
2025/04/05 (土)
中山 阪神
2025/03/30 (日)
中山 阪神 中京
2025/03/29 (土)
中山 阪神 中京
2025/03/23 (日)
中山 阪神 中京
2025/03/22 (土)
中山 阪神 中京
2025/03/16 (日)
中山 阪神 中京
2025/03/15 (土)
中山 阪神 中京
2025/03/09 (日)
中山 阪神
2025/03/08 (土)
中山 阪神
2025/03/02 (日)
中山 阪神 小倉
2025/03/01 (土)
中山 阪神 小倉
2025/02/23 (日)
東京 京都 小倉
2025/02/22 (土)
東京 京都 小倉
2025/02/16 (日)
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2025/02/15 (土)
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2025/02/10 (月)
京都
2025/02/09 (日)
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2025/02/08 (土)
東京 小倉
2025/02/02 (日)
東京 京都 小倉
2025/02/01 (土)
東京 京都 小倉
2025/01/26 (日)
中山 中京 小倉
2025/01/25 (土)
中山 中京 小倉
2025/01/19 (日)
中山 中京
2025/01/18 (土)
中山 中京
2025/01/13 (月)
中山 中京
2025/01/12 (日)
中山 中京
2025/01/11 (土)
中山 中京
2025/01/06 (月)
中山 中京
2025/01/05 (日)
中山 中京
  馬場コメント
 2回阪神も2週目を終えました。先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス2秒1、日曜がマイナス1秒8からマイナス2秒0の変動でした。連続開催ですので遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、前の開催6日目を除けば全てマイナス1秒を超えており、先週はさらにマイナス方向に動きました。
 中間は雨量が計測されず、Bコースへのコース替わりもあって、土曜の馬場差は前の開催初日良馬場時のマイナス2秒台に戻りました。その後、土曜深夜から日曜朝にかけて細かい雨が降ったり止んだり。それでも雨量が1ミリで、日曜も良馬場発表。馬場差は土曜より少し時計を要した状態から、乾いて行く変動です。高速の範囲内に変わりありません。高速馬場なので、枠順の内・外の差が出やすいものの、連対脚質に偏りはありません。桜花賞の行われる今週と最終週も変わらずBコースが使用されます。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒1、日曜がプラスマイナスゼロでした。遡って8日間の馬場差を確認しておきますと、プラスマイナスゼロからプラス0秒4の間で推移しており、大きな動きはありませんが、先週は少し時計が出やすくなりました。
 阪神のダートは前の開催からプラス0秒2から0秒4の馬場差が続いていました。先週は土曜がプラス0秒1と少し速くなって、日曜は前夜からの少量の雨もあって、さらに0秒1速まってプラスマイナスゼロでした。速いコンディションではありませんが、上がりが掛かって後ろが届くという馬場でもありません。


  タイム分析
 2025/04/06 (日)  芝=-1.8 → -2.0  Bコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
4R T2400 セイキュート 牝3 未勝利 2:26.6 -1.6 -0.5 +0.1 -2.2 C D 6.40
6R T2000 クリノアドバンス 牡4 1勝クラス 1:59.9 -1.0 -0.1 +0.8 -1.9 D C 7.13
8R T1200 バンドシェル 牡4 2勝クラス 1:08.6 -0.3 -0.2 +0.6 -1.1 D D 7.40
10R T1600 シヴァース 牡4 夢洲S(3勝) 1:32.3 -1.1 -0.3 +0.2 -1.6 C D 6.17
11R T2000 ベラジオオペラ 牡5 大阪杯(G1) 1:56.2 -2.3 --- -0.3 -2.0 C C (8.00)
 2025/04/06 (日)  ダ=±0
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1200 バシリス 牝3 未勝利・牝 1:13.4 +0.4 --- +0.4 ±0 D D 7.00
2R D1800 ブラックアダマス 牡3 未勝利 1:53.2 -1.2 -0.6 -1.8 ±0 A D 6.80
3R D1400 ザックザク 牡3 未勝利 1:25.9 +0.1 --- +0.1 ±0 C D 4.43
5R D1800 テスティモーネ 牡3 1勝クラス 1:52.7 -0.7 --- -0.7 ±0 B C 5.20
7R D1800 ペンナヴェローチェ 牡4 2勝クラス 1:53.5 +1.2 --- +1.2 ±0 E D 8.14
9R D1400 ヤマニンチェルキ 牡3 バイオレ 1:24.0 -0.2 --- -0.2 ±0 C B (2.50)
12R D1200 エコロガイア 牡4 陽春S(3勝) 1:11.4 +0.3 --- +0.3 ±0 D D 8.75

阪神1R 3歳未勝利・牝 
2着:パッションディーバ 通信簿
 3番人気2着でした。出遅れたこともあり、前走とは違い差しに回る競馬になったが、直線で外からしっかり脚を伸ばした。淀みない流れで、強い勝ち馬を追いかけた先行勢が苦しくなったり、少なからず出遅れた事が怪我の功名となった節はあるものの、レースぶりに幅が出たのは確か。自身の視野の狭さと見立ての甘さを痛感にした。申し訳ありません。
阪神2R 3歳未勝利 タイムA
 基準より1秒8速い勝ちタイムでした。
1着:ブラックアダマス 番組注目馬
 ブラックアダマスがダートで一変、1秒8の大差をつけて逃げ切りました。ブラックアダマスはデビュー前の坂路調教でラスト1ハロンが11秒7。小倉芝2000mの新馬戦で1番人気となったんですが、前半進んで行かずに大敗していました。血統的にダートが合うと、砂に矛先を向けて来ました。ハナを切って余裕たっぷりの手応え。直線は後続がだんだんと離されて行って、軽く気合をつけた程度です。残り200mからはほぼ馬なりのまま、1秒8のぶっちぎりでした。キズナ産駒の牡馬で、母の父がエンパイアメーカー。全兄ペンナヴェローチェは同じ日曜阪神7Rダート1800mの2勝クラスを勝ち上がっており、砂向きは確かです。Aランクと言っても、勝ちタイムは同じ日の5R、Bランクの3歳1勝クラスに0秒5劣るんですが、勝ちっぷりからも1勝クラスは通過点です。オープンでも遜色ないはずです。
2着:ハミルトン 
 2着のハミルトンはこれで3戦連続2着。勝ち馬に1秒8負けても、完全タイム差はプラスマイナスゼロと内容的には上向いていました。メンバー次第なんですが、次走辺りチャンスもあるでしょう。
3着:メイショウライズ 
 3着メイショウライズは2着馬とクビ差で同タイムです。短距離を使われて来たので速い脚があって追っつけていた2着馬を交わして一旦は2番手に上がったんですが、最後に差されました。1800mでも良いんでしょうが、勝つには1400mに戻した方が早いかもしれません。
阪神5R 3歳1勝クラス タイムB
 基準より0秒7速い勝ちタイムでした。
1着:テスティモーネ 勝ち馬注目
 テスティモーネが好位追走から直線抜け出して2勝目です。テスティモーネは昇級戦の前走、京都ダート1800mで3着。今回は前が飛ばす流れを好位後ろで追走して、追われると力でねじ伏せるように差し切りました。2着に0秒4差、完勝です。ドレフォン産駒の牡馬、大型馬だけに、1戦1戦の伸張度が大きくて、前走のような「稍重」よりも今回のような力のいる馬場が合います。完全タイム差はマイナス0秒7。大差勝ちのブラックアダマスとかち合うと微妙ですが、相手は多分1勝クラスでしょう。オープン通常の裏付けはあります。
2着:シンビリーブ 
 2着のシンビリーブは新潟ダート1800mの新馬戦を楽勝。2戦目にブリーダーズカップジュベナイルに挑戦、大敗した反動ですか、前2走が案外でした。今回は1000m通過1分1秒6のハイペースの逃げ、好位に取り付いた2番人気・3番人気馬をそれぞれ6着と5着に失速させて粘り込む強い競馬でした。タイムランクはC相当。元々森秀行厩舎ではサウジダービー2着・UAEダービー4着のシンフォーエバーと互角に近い評価の馬なんですが、行き切れなくて揉まれた際の心配は多少存在します。
3着:ベリタバグス 
 3着ベリタバグスはタイムランクC相当なんですが、4着馬には7馬身差、黒竹賞でルクソールカフェの2着はあるんですが、この時も0秒9差でC相当でした。崩れる事はないタイプですが、一升枡は一升枡と言った感じで、タイムランク的に水準前後が限界の面があります。この範囲で勝ち切れるかどうかが鍵です。
阪神7R 4歳以上2勝クラス タイムE
 基準より1秒2遅い勝ちタイムでした。
阪神10R 夢洲S 注目
 5着だったユハンヌスについて。
5着:ユハンヌス 
 ここ2走、中京1400mで2走前が上がり最速のクビ差2着。前走は前残りのスローペースを3頭が上がり最速の中、最先着の3着と脚を余し続けていました。今回は普通なら狙い目なんですが、5戦して3着が1回だけの1600mに距離が延びて、おまけに外枠では厳しく思いました。スタート出負けして序盤は最後方。腹をくくって鞍上は内を狙って、馬群を捌きながらです。にも関わらず、上がり最速タイで伸びての0秒4差。上位3頭は内と前の組でした。現在は状態が良くて、坂路でもすごい時計が出ています。次走が1400mなら、狙い目が立つと思います。
阪神11R 大阪杯 重賞
 タイムランク・メンバーランクともにCでした。まずはスタート、逃げ候補のデシエルトがなんと出遅れなんですよね。自然と内枠からホウオウビスケッツが先頭に立ちます。現在のところ2番手のインにベラジオオペラ、それから外にシックスペンスという体制ですね。1・2コーナーでデシエルトが追い上げて、前を交わして逃げに持ち込みました。離してます。前半1000mが57秒5、後半1000mが58秒7ですからハイペースなんですが、2番手は平均と言った所ですね、離れてますから。そして後方はスローに属すと、そんな感じの流れでした。そして直線、ホウオウビスケッツとシックスペンスが一旦は抜け出すんですが、内の絶好位を確保したベラジオオペラがこれらを捉えて、馬場の中央から堂々と先頭に立ちます。外の組は中団待機のロードデルレイが力強く伸びて来たんですが、ベラジオオペラには1馬身差の2着。さらに1馬身遅れて後方から内めを追い込んだヨーホーレイクが3着に上がりました。
1着:ベラジオオペラ 
 勝ったのはベラジオオペラ、連覇達成です。内めの枠を引いた段階で、横山和生騎手は内の好位を描いていて、その通りになりました。昨年同様に立ち回りが最高に上手く行ったのが勝因だと思いますが、低レベル決着だった昨年の勝ち時計を同じ良馬場で、なんと2秒も短縮してるんですよね。メンバーが厚くなった事を加味すると、1年経ってのパワーアップも確実だと思います。宝塚記念は同じ阪神内回りで200m延びるんですが、昨年も3着。ダービー・有馬記念でも4着に来ているんですから、守備範囲に入ります。これですとG1連勝も可能に思えてきます。
2着:ロードデルレイ 
 2着はロードデルレイでした。日経新春杯制覇に覚醒の印象がありました。さらに今回は坂路からコース主体に調教を強化して、G1仕様の仕上げでした。誤算はスタンド前から外のエコロヴァルツにかぶされて、予定より1列後ろになった事ですが、結果的に外から伸びたのはこの馬1頭だけ。遅れて来た大器が完成の域に入ってきたと思います。ベラジオオペラの距離延長を守備範囲とさっき言ったんですが、こちらは日経新春杯からも距離延長は大歓迎。ど真ん中の距離だと思います。逆転の可能性大、良馬場なら再び本命を打ちたいと考えています。
3着:ヨーホーレイク 
 その後3着はヨーホーレイクでした。先週の収録後にいろいろ考えて、この馬を対抗に決めました。持論はディープインパクト産駒の体重増は本来マイナス。それはプラス20キロの京都記念を勝った事が根拠でした。太い体でも重賞を勝ったという事ですね。調教で負荷をかけて8キロ絞れて上積み大。発馬で軽く躓いて、後ろからになったんですが、内めを突いたとは言え、上がり最速タイで追い込んで来ました。この場には屈腱炎を克服した生命力の強さがあります。7歳でもまだまだ若いです。
4着:エコロヴァルツ 
 そして馬群を捌いて最後4着エコロヴァルツ。最初はこれロードデルレイの外にいたんですが、途中から内に入って、動きづらくなりました。腹をくくっての追い込み策。朝日杯フューチュリティステークスで直線一気の2着もあって、このケースでも対応できます。ただゴール前で甘くなった辺り、2000mはちょっと長いようです。向正面で落鉄した影響についてはわかりません。
5着:ホウオウビスケッツ 
 そして5着がホウオウビスケッツでした。デシエルトの出遅れに戸惑った面はあったんでしょうが、途中からは落ち着いていました。内回りは向いているように見えて、勝負所から後続を離せません。個人的にはマインドユアビスケッツ産駒が芝のG1を勝つシーンが想像できず、それもあって評価を下げました。
7着:シックスペンス 
 そして1番人気のシックスペンスは7着でした。爪の不安明けだった前走中山記念、急仕上げで完勝して、今回は順調そのものに見えたんですが、体重の減少もあって馬自身はむしろ中山記念の時の方がよく見えたように、私は思ってます。お母さんがアメリカのダート短距離馬。実績抜群の1800mを真ん中にすると、延長の2000mよりも短縮の1600mが向いていると思っています。直接的な敗因は距離だと思います。立て直して安田記念なら巻き返しもありではないでしょうか。
8着:コスモキュランダ 
 その後8着同着がコスモキュランダでした。前半である程度の位置を確保した事で、得意のマクりが打てなかったですね。それでも皐月賞2着から脚は使えると思っていたんですが、結果は伸びずバテず。ちょっと成長力に陰りがある、そんな気がします。
13着:ステレンボッシュ 
 それから3番人気でしたステレンボッシュは13着でした。秋華賞までは仕方がないんでしょうが、桜花賞馬が2000m以上を使い続けている事、内回り向きではない事、能力で三角は打ったんですが、馬券的には気がありませんでした。モレイラ騎手をもってしても…と言った所だと思います。

解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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