2016年2回中山6日目

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2016/01/05 (火)
中山 京都
  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒5だった。まずはさかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、マイナス0秒9からマイナス0秒5の間で推移しており、大きな動きはないが先週は水準方向に近づいた。
 月曜と水曜にまとまった雨が降った。発表は土日ともに良馬場でも、芝は水分を含んでいてしっとり目の状態。それでも馬場差は水準より速いが、3・4コーナーの内側が荒れてきた事も考慮。今開催では最も時計を要していた。さらに土曜・日曜と気温が上がらなくて日曜も同じ数値。内側が荒れてきたからと言っても避けて通る程はないが、結果として外からの差しが決まりやすくはなっている。開催4週目は変則3日間開催で、中山は日曜・月曜で開催される。その後3回開催の開幕週にあたる再来週までAコースが使用される。まぁ途中芝を刈ったとしてもこの傾向は続きそう。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒1、1200m対象の数値は土日ともにマイナス0秒7だった。さかのぼって6日間の馬場差を振り返っておく。まず1800mは2日目から4日目まで時計の掛かるコンディションだったが、先週は水準レベルだった。一方1200mは4日目まで水準レベルだったが、先週は時計が出やすくなった。
 中間の雨で水分を含んだ状態。稍重スタートは他の2場も同じだが、阪神が土曜メインから中京が日曜日にそれぞれ良馬場に回復したのに対して、中山は日曜も稍重のままだった。1800mは水準寄りで同じ稍重の初日よりは速かった。1200mは俄然マイナス方向に進んで、速い時計の出やすいコンディション。1200m・中長距離を通して土日ともに同じ数値となる。時計が速くなったからと言って、前有利の印象は薄かった。差しがよく決まっていて、1200mも土曜6Rの追込・差し、日曜8Rの差し・差しのように直線でのどんでん返しが見られた。


  タイム分析
 2016/03/13 (日)  芝=-0.5  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
5R T1800 ゼーヴィント 牡3 未勝利 1:52.1 +2.4 -1.0 +1.9 -0.5 SL D 9.27
6R T1600 キャプテンペリー 牡3 500万下 1:34.9 -0.3 --- +0.1 -0.4 C D 5.17
9R T1200 コスモドーム 牡5 房総特別1000 1:08.5 -0.3 --- ±0 -0.3 C C 8.17
10R T1600 インパルスヒーロー 牡6 東風S 1:34.5 +1.4 --- +1.8 -0.4 E D 7.77
11R T1800 シュンドルボン 牝5 中山牝馬H(G3) 1:50.3 +3.8 -0.8 +3.5 -0.5 SL D 8.42
 2016/03/13 (日)  ダ=+0.1 / 1200m=-0.7
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1800 アスタリスク 牡3 未勝利 1:56.8 +1.1 --- +1.0 +0.1 E D 6.31
2R D1200 チュラカーギー 牝3 未勝利・牝 1:11.2 -1.7 --- -1.0 -0.7 A D 8.25
3R D1800 リアリスト 牡3 未勝利 1:56.8 +1.1 --- +1.0 +0.1 E E 9.88
4R D1200 カワキタピリカ 牡3 未勝利 1:12.1 -0.8 --- -0.1 -0.7 C D 7.07
7R D2400 ヘイローフォンテン 牡6 500万下 2:37.7 +1.8 --- +1.7 +0.1 E E 8.11
8R D1200 ツウローゼズ 牝4 500万下・牝 1:11.7 -0.2 --- +0.5 -0.7 D D 11.44
12R D1800 クラウンシャイン 牡4 1000万下 1:54.9 +1.7 -0.3 +1.3 +0.1 SL C 8.13


  馬券Summary
昨年夏の注目馬
 昨年4回中山開催の番組を担当した際に、夏に躍進した注目馬としてロードクエスト/トゥインクル/シュンドルボンの3頭を取り上げた。トゥインクルとシュンドルボンは1000万下を勝ったばかりだったが、それでも重賞級に出世しそうと言った記憶がある。その後、紆余曲折しながらもトゥインクルがダイヤモンドS、シュンドルボンが中山牝馬Sを勝って重賞ウィナーとなった。これらの馬の今後に触れておきたい。
 まず、中山牝馬Sを勝ったシュンドルボンの春の一番の目標はヴィクトリアマイルで直行の可能性もある。芝1600mは1000万時代に東京で1回走って、ヴァンセンヌの0.3差3着。連対率100%の1800mと比較すると若干距離不足の気もするが、3連勝した新潟と東京がスローからの瞬発力勝負だった。得意の東京でこのような流れになりやすいだけに通用しても不思議ではない。
 次にトゥインクルのダイヤモンドSは稍重発表以上に馬場が重く、馬場差も設定不能で実質不良に近かった。その中でフェイムゲームを4馬身離しての楽勝なので、まさしく道悪は鬼だと思う。この馬は初勝利も東京芝2400mの不良馬場だった。仮に天皇賞春が道悪にでもなれば大仕事の可能性はある。
 最後にロードクエスト。今週のスプリングSに登録があり、たぶん勝てるはず。ハートレーに負けたホープフルSは出遅れて、4コーナーで外に膨れるロスがあった。あれが実力だとは思えない。個人的はマカヒキ/サトノダイヤモンド/リオンディーズこの3強を相手に回しても本命を打ちたい気持ちがある。皐月賞では配当的にも妙味がありそうで、2着はあるのではないかと思う。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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