2016年1回阪神2日目

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  馬場コメント
 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒7だった。
 土日ともに良馬場発表。京都が2開催続いた事、洋芝の成長が順調だった事もあって、昨年暮れの開催の良馬場時と比較しても速い時計の出やすいコンディションでスタートした。土曜夕方の雨についても、時計の出方に影響を及ぼす程ではなかった。それでも高速馬場にまでは至らない。逃げ・先行・好位といった脚質が若干優勢な印象があったが、外からの差しも届いていて、バラエティに富んではいた。なお、今開催はAコースが使用される。
 先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにマイナス0秒6だった。
 中間に雨が降らなくて、土日ともに良馬場発表。それでも馬場差は水準よりも速かった。土曜夕方に雨が降ったが、時計の出方に影響を及ぼす程ではなかった。土日を通じて同じ数値。土曜は1R・2Rと距離に関わらず中団からの差しきりで始まったが、全般的には前が残るケースの方が多かった。


  タイム分析
 2016/02/28 (日)  芝=-0.7  Aコース
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
3R T1600 ハクサンルドルフ 牡3 未勝利 1:35.3 -0.3 -0.4 -0.1 -0.6 C C 6.38
5R T2000 ブレッシングテレサ 牝3 新馬 2:02.7 +0.2 -0.7 +0.2 -0.7 C C 10.25
8R T1600 ヒルノマテーラ 牝5 500万下 1:34.2 -0.4 --- +0.2 -0.6 C D 6.00
9R T2200 ジョルジュサンク 牡3 すみれS 2:13.2 -0.6 --- +0.2 -0.8 C D 8.80
11R T1400 ミッキーアイル 牡5 阪急杯(G3) 1:19.9 -0.6 --- -0.1 -0.5 C C 7.94
 2016/02/28 (日)  ダ=-0.6
R 距離 勝ち馬 2着 性齢 条件 走破T T差 P補正 完T差 馬場差 WL TL ML 次走
1R D1400 ダノンフェイス 牡3 未勝利 1:24.9 -1.2 --- -0.7 -0.5 B D 5.27
2R D1800 ダノンアローダ 牡3 未勝利 1:53.9 -0.7 --- -0.1 -0.6 C D 6.50
6R D1200 ミスキララ 牝3 500万下 1:12.1 -0.5 --- -0.1 -0.4 C D 8.20
7R D1800 キングルアウ 牡4 500万下 1:52.6 -0.5 --- +0.1 -0.6 C E 8.17
10R D1800 ラインルーフ 牡4 伊丹S1600 1:51.4 -0.1 --- +0.5 -0.6 D D 9.08
12R D1400 キングズガード 牡5 1000万下 1:23.7 -0.5 --- ±0 -0.5 C C 8.31


  馬券Summary
駒が豊富で順調 勢いのある4歳牡馬
 ドゥラメンテが久々骨折明けを克服して快勝した中山記念は2着がアンビシャス、3着がリアルスティール。11頭中3頭出走の4歳牡馬が4着以下を離して上位を独占した。先々週行われたフェブラリーSも1着モーニン、2着ノンコノユメの4歳牡馬同士のワンツーで、ここにきて4歳牡馬のハイレベルが目立ってきている。これはワンアンドオンリー/イスラボニータに代表される前年や、キズナ/エピファネイアの前々年よりもこの時期としては顕著な気がする。

 昨年のダービーは勝ちタイムが2.23.2でキングカメハメハやディープインパクトの記録を0.1秒更新するダービーレコードだった。完全タイム差は-0.9、タイムランクはBで、あと0.1早ければAだった。これまでにダービー史上で3番目に早いディープブリランテの勝ち時計を2着サトノラーゼン、3着サトノクラウンでも上回っている。この中から3着サトノクラウンが京都記念を快勝し復活。天皇賞秋をぶっつけで使って大敗してから立て直したとは言っても、まだ100%の状態でないのはドゥラメンテ同様。それでもG2を完勝したのがハイレベル世代の能力の証だと思う。
 一方2着のサトノラーゼンは3歳秋以降のリズムが悪いが、これは状態面以上に精神面のスランプが大きいと思う。馬に落ち着きが出て広いコースでゆったりとした競馬をさせることが出来れば立ち直ってくるはず。5着のコメートは休養期間が長かったが、この春から復帰の予定。さらに9着のレーヴミストラルは日経新春杯を快勝。京都記念は馬場に泣いたが、良馬場なら天皇賞春は巻き返し可能。その日経新春杯は2着も4歳牡馬の上がり馬シュヴァルグランだった。ダービー14着のキタサンブラックは秋には菊花賞を制して、有馬記念でも3着。天皇賞春の有力候補であることに変わりはない。始動とされる産経大阪杯は楽勝まであるのではと考えている。
 4歳牡馬はダービー不出走組からも今年になってヤマカツエースが中山金杯、アルバートドックが小倉大賞典を勝利。例年以上に駒が豊富かつ順調にきている。今後の重賞路線でも5歳以上の馬を圧倒していくのは明白ではないだろうか。
解説者:長谷川仁志(馬サブロー専属評論家)
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