2018年1月22日放送

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2018/1/20(土)・1/21(日)開催

1回中山6日目・7日目

中山芝 土:-0.3 日:-0.3 Cコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒3だった。まずはさかのぼって7日間の馬場差を確認しておくと、この開催はマイナス0秒6でスタートし、最終週がマイナス0秒3と大きな動きはなかった。
 土日とも良馬場だったが、水曜から木曜にかけて降った雨の影響が残っていた。異本が低くて乾きにくく、日曜も土曜と変わらないコンディション。そのため、今開催では最も時計の掛かる馬場だったが、まぁ力の要る馬場という程でもなかった。内側の芝の色が薄くなっているが、内を通っても不利という程ではなく、しかし外を通っても伸びるという公平な馬場なままだった。

中山ダ 土:+0.3 日:+0.4  1200 土:-0.2 日:-0.1

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒3、日曜がプラス0秒4。1200m対象の数値は土曜がマイナス0秒2、日曜がマイナス0秒1だった。さかのぼって7日間の馬場差を確認しておくと、1800mは全てプラスの数値だが、先週はそれまでの2週と比べ、水準寄りになった。1200mは水準レベルで推移していたが、先週は土日ともにマイナスの数値だった。
 水曜から木曜にかけて雨が降って、それが乾ききらず土日とも稍重で1週前より少しだけ速い時計が出るようになった。全体としては前残り傾向で、特に1200mは普段以上に前残り傾向だった。2週目までよりは時計の掛かる馬場ではなくなったという、その影響もありそうだが、1800mは飛ばしてしまうとバテてしまう馬場という意識が強く働いたのか、無茶なハイペース先行がなく、2週目までのようなズブズブの差し決着が少なかった。

番組注目馬

  • 土曜中山09R 1着 ハイランドピーク

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜中山07R 1着 タマモアモーレ


1回京都6日目・7日目

京都芝 土:+0.7 日:+0.7 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにプラス0秒7だった。さかのぼって7日間の馬場差を確認しておくと、マイナス0秒6でスタートしたが、2週目・3週目と開催が進むにつれ、時計が掛かって行った。
 水曜日の雨が乾ききらず、土曜は稍重で馬場差はプラス0秒7。ただ、これは雨の影響が残って水分を含んでいた事よりも、昨年秋、そして今開催3日目の雨によるダメージが大きく、良馬場に回復した日曜も馬場差はプラス0秒7のままだった。普段の1回京都のように、内有利という馬場ではないが、内だけが傷んでいる訳ではないので、今週の2回京都開催からBコースに移っても、それほど速い時計が出るようにはならないでしょうし、仮柵設置1週目でも極端に内有利でもないはず。


京都ダ 土:+0.6 日:+0.6

 先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒6だった。さかのぼって7日間の馬場差を確認しておくと、雨が降り続いた3日目後半を除けば、全てプラスの数値だった。
 気温が低い上に凍結防止剤が入っているので、水曜の雨がなかなか乾かず、土曜は重。そして日曜は稍重だった。しかし凍結防止剤の影響で、粘りけのある馬場コンディションであり、なおかつ凍結防止剤の影響が強い馬場は、含水率によって大きく時計の出方が変わる事がないので、馬場差は土日ともにプラス0秒6だった。


番組注目馬

  • 日曜京都06R 1着 オールフォーラヴ

※次走で小回りコースには出走しないだろうと読んだ。

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜京都01R 1着 エナジーピエトラ
  • 土曜京都12R 1着 グランドロワ

大川浩志 次走推奨馬

  • 土曜京都01R 5着 コーラルリーフ

※初めてのダートで複数のロスがありながら、最後は伸びていたとタイム分析で述べたが、この馬がダート向きだろうという根拠は血統面にもある。まず母のフィーユが芝の新馬戦12着の直後で7番人気1着。兄のホッコーゴウケンは芝1800m9着、ダート1200m9着の後にダート1700mで6番人気の2着。姉のエクロジオンは芝で4着・9着の後にダートで8番人気で2着。そして兄のフィスキオは初ダートで1着だった。エクロジオンは父がエンパイアメーカー。フィスキオも父がアイルハヴアナザーなので、ダート向きなのはその父からも納得だが、母も兄も姉もダートで好走している馬。だから、今回初ダートでも3番人気だったのは納得だが、初ダートで1秒8も離されたからと言っても、諦めてはいけないという意味で、推奨する。諦める必要がないぐらい今回は不利が重なった。


1回中京3日目・4日目

中京芝 土:+0.5 日:+0.5 Bコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにプラス0秒5だった。ここまで4日間の芝の馬場差を確認しておくと、開幕週は水準レベルとは言えマイナスの数値だったが、先週はプラスの数値となった。
 水曜日にまとまった雨が降ったが、土曜の時点で良馬場。ただし、1週目よりは湿っていたようで、なおかつ開催が進んだ事で馬場差はプラスになった。こうなって見ると、1週目は週前半の雨の影響は残っていなかったのだと言える。内を通っても不利では無いが、外を通る差し馬も伸びるという点は1週目と同じだった。今週は開催最終週だが、このままBコース使用。馬場差がマイナスになる事はないと思うが、極端な外差し馬場にもならないと思う。

中京ダ 土:-0.5 日:-0.4

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒5、日曜がマイナス0秒4だった。ここまで4日間の馬場差を確認しておくと、2週ともに土曜は稍重・日曜は良馬場だったが数値としては大きな動きはない。
 水曜日にまとまった雨が降って凍結防止剤の影響もあって、乾くのが遅く、土曜は稍重。日曜は良馬場だが、含水率そのものが土曜と大きな違いがない上に、凍結防止剤の影響が残っている馬場なので、時計の出方はあまり変わらなかった。結果的に4日目まで馬場差は大きく動いていないが、今週末が重や不良ではなかった場合でも、先週までと同じような時計の出方になるとは限らない。

番組注目馬

  • いません

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜中京05R 1着 サラキア

※ダートだが、東海Sを勝ったテイエムジンソク、もちろん次走有力だが、次走がフェブラリーSだと強くは推せないという風に思う。

大川浩志 次走危険馬

  • 日曜中京11R 2着 コスモカナディアン

※勝ったテイエムジンソクが相手なりに走る馬なので、タイムランクがEでも気にしなくて良いが、テイエムジンソクと接戦したという理由でコスモカナディアンを高く評価するのは危ないと思う。テイエムジンソクと接戦だから危ないという事ではなくて、テイエムジンソクと接戦していてもタイムが平凡なら危ないという事。今回13番人気だったので、次走で人気になるかどうかだが、川崎記念で0秒8差とは言え3着という重賞好走歴があり、昨年マーチSでは1番人気になっていますから、テイエムジンソクと接戦して復活という事になって、人気になるんじゃないかと思う。


馬券Summary

  • なぜ京都ダート1800mは内枠有利なのか

※ 前回中山ダート1200mが外枠有利である理由として、スタートから最初のコーナーまでが長いほど外枠有利になりやすいと言う一般論を述べたが、逆にスタートから最初のコーナーまでが短いため、内枠有利・外枠不利になっている代表的なコースが京都ダート1800m。 スタートから1コーナーまでおよそ285mしかないので、外枠から先行しようとすると前半で無理する事になりやすい。しかも京都は3コーナーと4コーナーが大きいので、向正面で体列やペースが落ち着いてしまうと、後半で外を回って追い上げる場合のロスが内を通っている馬との相対的な比較で大きくなる。
 まず8枠の連対率は悪くないが、いかなるコースでも8枠には揉まれる事がないという利点があるので、特にダートの場合トータルの数値で8枠の数字が成績が著しく悪い、そういうコースはあまり無い。対照的に同じコーナー4回の中山ダート1800mは内枠の成績が良くない。スタートから1コーナーまでが、およそ375mある上にそこで坂を登るので、無茶な先行争いが発生しにくく、外枠からでもゆったりと先行しやすい。とは言っても、外枠有利という程ではないが、内枠は有利では無いというのは明確に数字に表れている。で、京都ダート1800mの多頭数の外枠から先行しようとして先行できなかった馬、あるいは先行したものの、併走になってずっと外を回った馬。中山ダート1800mの内枠で先行できず、揉まれる展開になった馬、こういった馬はチェックしておきたい。