2018年1月15日放送
2018/1/13(土)・1/14(日)開催
目次
1回中山4日目・5日目
中山芝 土:-0.5 日:-0.5 Cコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒5だった。さかのぼって昨年暮れの開催7日目から8日間の馬場差を確認しておくと、マイナス0秒7からマイナス0秒4の間で推移しており、大きな動きは無い。
月曜日から火曜にかけて雨が降ったものの、その水分は乾いて良馬場だった。3日目がマイナス0秒6からマイナス0秒4への変動だったが、その中間の馬場差となった。開催は進んだ事で、少し馬場が傷み少しだけ時計が掛かるようになったという事。内を通ると不利という程では無いが、極端なスローでなければ外からの差しも間に合う馬場。今週も変わらずCコース使用だが、雨の影響を直接受けなければ馬場差はマイナス0秒4か3辺り。そして内・外に偏りがない馬場のままだろうと推測できる。
中山ダ 土:+0.6 日:+0.6 1200 土:+0.1 日:+0.1
先週の馬場差1800m対象の数値は土日ともにプラス0秒6。1200m対象の数値は土日ともにプラス0秒1だった。さかのぼって8日間の馬場差を確認しておくと、1800mはプラス0秒5からプラス0秒7の間。1200mはプラス0秒1からプラス0秒2の間で推移しており、どちらもほどんと動きは無い。
恐らく月曜から火曜日にかけての雨が影響して、2日目・3日目より少しだけ速い時計が出るようになったが、この開催のダートの馬場差は安定している。馬場差が安定しているだけなく、1800mは少しでもペースが速くなると先行馬が失速し、差し・追い込み馬が台頭するというパターンも変わっていない。だから中山のダートで差し・追い込み馬を狙うというのは、得策なのかどうか微妙なところはあるが、今の中山ダート1800mで先行してバテた馬は今後どこかで巻き返して来る可能性がかなりある。
番組注目馬
- 土曜中山03R 1着 フォーマイセルフ
勝ち馬の内次走上位候補
- 日曜中山11R 1着 ジェネラーレウーノ
1回京都4日目・5日目
京都芝 土:+0.1 日:+0.1 Aコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにプラス0秒1だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、初日・2日目はマイナスの数値だったが、3日目は雨の影響で時計が掛かり、先週は水準に近い数値とは言え、プラスゾーンだった。
月曜日から火曜日にかけて雨が降り、水曜日も少し雨が降ったが、その影響は直接はなかったはず。しかし、昨年の秋に大きなダメージを受けており、さらに3日目に雨の中での競馬が行われ、芝は傷んでいる。そのため良馬場でもプラスの馬場差となった。なお、土曜の夜にうっすらと雪が積もったが、溶ける前にどけてしまっているので、日曜も時計の出方は変化がなかった。超スローペースが多かったため、差し馬天国という程の結果になっていないが、ペースさえ普通なら外からの差しも効く馬場。今週もAコース使用で良馬場でも馬場差はプラスのままのはず。そしてスローでなければ、外差しも効くはず。来週からの2回京都はBコースに移るが、現状で内側だけが傷んでいる訳ではないので、仮柵移動で内有利になる事も無いと思う。
京都ダ 土:+0.5 日:+0.3
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がプラス0秒5。日曜がプラス0秒3だった。ここまで5日間の馬場差を確認しておくと、3日目は雨が降り続き後半時計が出やすくなったが、それ以外はプラス0秒3からプラス0秒6の間で推移している。
月曜から火曜日にかけて雨が降り、水曜にも少し雨が降った。そして木曜日に凍結防止剤が散布されたために、それが乾きにくくなり、土日とも稍重だった。稍重だが、凍結防止剤の影響でドロッとした粘りけがあり、速い時計が出る馬場ではなかった。土曜の夜にうっすらと雪が積もったが、溶ける前にどけてしまっているので、それほど影響は無く日曜の方が土曜よりは乾いていた。それでも土曜より日曜の方が速い時計が出るようになったのは、凍結防止剤の影響が出ている馬場らしいところ。雨と凍結防止剤で粘りけが帯びたダートというのは、今週末にどうなっているのか読めない。時計の出方がガラッと変わる可能性もある。
番組注目馬
- 日曜京都06R 2着 グレートタイム
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜京都06R 1着 インディチャンプ
- 日曜京都06R 1着 スマハマ
大川浩志 次走推奨馬
- 日曜京都05R 2着 ルナステラ
※最後の伸びに能力の高さが表れていて、それが主な推奨理由。それはタイム分析で述べた通りだが、エンジンの掛かりが遅くて不器用なレース運びが次走で劇的に改善するとは思わない。次もまた内周りだと危なっかしいが、1月27日に牝馬限定の京都外周り1800mの未勝利戦があって、恐らく次走はそこだろうと読んで取り上げる。そこだと中1週になるが、今回ラスト200mぐらいしか全力で走っていないので、大丈夫だと思う。
大川浩志 次走危険馬
- 土曜京都11R 2着 アクティブミノル
※前半が登り坂の京都芝1200mとは言え、前半600mが34秒7、後半600mが34秒1という超スローペースで逃げての2着。前走のタンザナイトSも超スローペースで逃げての3着であり、恵まれた逃げでも勝ち切れていない。昨年秋から芝1200mのほぼオープンというのが、なぜかスローだらけなので、次走たぶんシルクロードSだと思うが、そこでもまた展開に恵まれる可能性はゼロではない。しかし、こういうのが3回連続は無いというのが経験則なので、危険馬とする。そもそも重賞では上位という存在でもないと思う。
1回中京1日目・2日目
中京芝 土:-0.1 日:-0.1 Bコース
先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス0秒1だった。
暮れの開催のAコースからBコースへ移り、年末年始に2週間シート養生をしていたので高速化する可能性もあったが、昨年末より時計の掛かる馬場になっていた。月曜から火曜にかけての雨がどの程度影響していたのか判断できなかったが、もし先週の馬場に雨の影響があったのなら、今週は馬場差がマイナス方向に動く可能性はある。なお、土曜夜の雨は日曜の時計の出方に影響するほどではなかった。Bコース1週目でも内有利という馬場ではなく、外からの差しもよく届いていた。この開催は全てBコースが使用される。
中京ダ 土:-0.6 日:-0.5
先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス0秒6、日曜がマイナス0秒5だった。
月曜から火曜にかけて雨が降り、金曜に凍結防止剤が散布されて乾かなくなり、土曜は稍重だったが良馬場に近い状態だった。また、雨が降ってすぐに木曜日に凍結防止剤が散布された京都とは違って、粘りけのある馬場にはならず馬場差はマイナスだった。土曜の夜に雨が降ったが、日曜の方が乾いていて、日曜日は良馬場。ただし、馬場差は稍重だった土曜とほとんど変わっていなかった。1着馬だけ見れば、逃げ・先行馬が多いが、ダートでは普通の事。直線の長いコースらしく差し・追い込み馬も上位に来ていた。
番組注目馬
- 土曜中京08R 2着 テイルバック
勝ち馬の内次走上位候補
- 土曜中京03R 1着 ペルペトゥオ
馬券Summary
- 中山ダート1200mはなぜ外枠有利なのか
※ 中山ダート1200mと言えば、外枠有利。
これは数字にもハッキリ出ているが、よく言われる「外枠の方がスタート直後の芝の部分を長く走れるから有利」というのはちょっとはあるのだろうが、根拠としては正しくないと思う。ちなみに、同じ芝スタートのダート、例えば京都ダート1400mは外枠不利でもないが、外枠有利でもない。この一般論としてスタートから最初のコーナーまでの距離が長いほど外枠有利になりやすく、その後のコーナーの半径が小さいほど外枠有利になりやすいという事がある。スタートから最初のコーナーまでが長いと最初のコーナーに入るまでに馬群が縦長になりやすく、外枠でもその後極端に外を回る必要もなく、距離損が少ない。そしてコーナー半径が小さいと内ピッタリを回った場合に窮屈になりやすく、外で伸び伸びと走っている事のアドバンテージが大きいという事。
中山のコース図。中山ダート1200mというのは、スタートから最初のコーナーつまり、3コーナーまでおよそ500mある。なおかつ、コーナーの半径というのが、小回りコースと言われている札幌よりも小さい。外枠有利になる要素が2つ揃っているだけであって、芝を長く走れるかどうかはあまり関係ない。また、中山ダート1200m、スタートからずーっと下り坂が続く。なので、前半のペースが速くなりやすく、従って3コーナーでは縦長になっている確率が高い。外を回る不利が非常に小さい上に、内の先行馬が急激にバテて下がってくる事も多く、内の好位にいると特に不利を受けやすいという事。
ちょっと話が京都に飛ぶが、京都ダート1400m。こちらはスタートから3コーナーまでおよそ600mとかなり長いが、その前半部分が登り坂でペースが上がりにくくてなおかつその後3コーナー・4コーナーが大きい。そのため外枠有利と言うほどではなくなっている。話を中山ダート1200mに戻すと外枠有利なのは、このコースの形によるものであって、スタート地点の芝はそれほど関係ない。内の好位にいると、先行した馬がバテて来た、下がってきた時に不利を受けやすいが、内から先行してなおかつバテないだけの力がある馬なら、それは関係ないという事。近年は中山ダート1200mですら、超ハイペースが減っているので、内枠の先行馬を内枠だからという理由で嫌うのは得策ではないと思う。