2016年7月4日放送

提供: 先週の結果分析
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2016/7/2(土)・7/3(日)開催

2回福島1日目・2日目

福島芝 土:-1.5 日:-1.4 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス1秒5、日曜がマイナス1秒4だった。
 火曜日や木曜日に雨が降って、土曜の朝あるいは日曜の朝にも小雨や雨が降っていたが、芝に関してはほとんど影響がなくて、土日とも速い時計が出るコンディションだった。ただし、前残り頻発の高速馬場という感じではなくて、ペースや展開によっては後ろからの差しも間に合っていた。今週もう1週Aコースが使用され、その後の後半2週はBコースが使用される。

福島ダ 土:-0.1 日:±0

 先週の馬場差1700m対象の数値は土曜がマイナス0秒1、日曜がプラスマイナスゼロだった。
 雨の影響が残っていて、土曜日は稍重でスタートしたが、良に近い稍重。10R以降は良馬場となったが、時計の出方が変化する程ではなかった。日曜は前半で少し雨が降ったが、良馬場のままで、土曜よりは少しだけ時計が掛かるようになっていたが、土日とも水準レベルの馬場だったという事。福島のダートらしく先行有利という結果だったが、1700mでペースが速くなると差しも決まっていた。これも福島ダートではよくある事。

番組注目馬

  • 日曜福島08R 3着 カンデラ

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜福島10R 1着 アルタイル
  • 土曜福島12R 1着 ベルウッドケルン


3回中京1日目・2日目

中京芝 土:-2.6 日:-2.6 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土日ともにマイナス2秒6だった。
 マイナス2秒8という驚愕の馬場差となった高松宮記念の週に匹敵する馬場差マイナス2秒6だった。現在中京の芝コース、水はけを良くする工事を行っているという事だが、このレベルの馬場差が続くようだと、時計の出方が他のコースと変わらないという事になる。そうなると、今の中京芝というものに対する認識を改める必要があるかもしれない、ただし、先週前残り傾向が強かったのは、高速馬場の影響と言うより、スローペースが多かったためだと思う。3回中京は今週もう1週Aコースが使用され、後半2週はBコースが使用される。

中京ダ 土:-1.1 日:-0.8

 先週の馬場差1800m対象の数値は土曜がマイナス1秒1、日曜がマイナス0秒8だった。
 週半ばの雨の影響が残っていたようで、良馬場ながら速い時計が出る状態だった。日曜は土曜よりは乾いて水準方向に動いたが、土日とも良馬場としては速い時計が出ていた事に変わりは無い。土曜より日曜の方が差し馬の好走が多かったが、馬場の傾向が異なったという事ではなくて、日曜はハイペースのレースが多かったためだと思う。

番組注目馬

  • 土曜中京08R 2着 パーリオミノル

勝ち馬の内次走上位候補

  • 土曜中京12R 1着 テイクウォーニング
  • 日曜中京03R 1着 エイシンミノアカ

大川浩史 次走推奨馬

  • 日曜中京08R 4着 ヒダロマン

※レースがハイペースになって逃げる事ができず。砂をかぶった3コーナー付近で手応えが怪しくなって、ハイペースの4番手でペース自体が楽ではなかったのに、直線しぶとく伸びて4着だった。ダートの中距離でハイペースに巻き込まれたり、ハイペースで行くことができなかった先行馬というのは、非常に単純に見つけやすくてなおかつ次走で結構馬券になりやすい。というマイルールがあるので、こういう馬を見つけたら基本的にはチェックする事になっている。特にこの時期、ローカルの小回り1700とかで珍しいハイペースに巻き込まれて止まった先行馬というのは、次は絶対買うべきなので、それに合致するパターンなので、挙げた。


1回函館5日目・6日目

函館芝 土:-2.1→-0.9 日:-0.6→-1.0 Aコース

 先週の芝の馬場差2000m対象の数値は土曜がマイナス2秒1からマイナス0秒9へと変動、日曜がマイナス0秒6からマイナス1秒0へと変動した。まずはさかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナスの数値だが、時計の出方は安定していない。開幕週はマイナス2秒台でかなり速い時計の出るコンディション。3日目以降は全て変動となっている。
 土曜の前半5Rまでは馬場差マイナス2秒1。1週目と変わらない高速馬場だったが、昼過ぎから雨が降り出すと一転した。8Rがマイナス1秒3となり、そこからさらに水準方向に変動して12Rはマイナス0秒9。洋芝のコースは雨が降るとこういう風に一気に時計がかかるようになる。土曜の夜中まで雨が降り続いて、日曜の2Rは馬場差マイナス0秒6。土曜の後半よりさらに時計が掛かる馬場になった。そこから乾いて徐々にマイナス方向に変動したが、12Rでもマイナス1秒0。この時点で土曜の前半とかなり違っていたし、日曜は土曜より差し馬の好走が多かった。今週までAコース使用だが、仮に完全に乾いた馬場という風に想定すると、マイナス1秒台後半の馬場差まで戻ると思う。

函館ダ 土:-0.5→-0.9 日:-2.1→-1.7

 1700m対象の馬場差は土曜がマイナス0秒5からマイナス0秒9へと変動、日曜はマイナス2秒1からマイナス1秒7へと変動した。まずはさかのぼって6日間の馬場差を振り返っておくと、全てマイナスの数値で基本的に速い時計の出る馬場だが、終日良馬場だった事は1回もなく、総じてかなり脚抜きの良いコンディションになっている。
 土曜の前半は、この開催で初めての良馬場で、2Rと3Rはマイナス0秒5という馬場差だったが、昼過ぎから雨となって6Rから徐々にマイナス方向へ変動した。土曜9Rの馬場差はマイナス0秒9、土曜の夜中まで雨が降り続いて日曜は不良馬場でスタートした。1Rと3Rがマイナス2秒1、6Rから徐々に水準方向へ変動したが、10Rでもマイナス1秒7と1日を通して高速馬場のままだった。不良あるいは重の日曜はかなりの前残り傾向だったが、そうは言っても土曜も前残り傾向だった。馬場状態を問わず函館ダートというのは前残り傾向なのが普通。

番組注目馬

  • 土曜函館03R 1着 セレノグラフィー

勝ち馬の内次走上位候補

  • 日曜函館07R 1着 アグレアーブル

大川浩史 次走推奨馬

  • 日曜函館11R 1着 レッドレイヴン

※実は2年前の巴賞で5着だった時も次走危険馬として、次走函館記念かと思ったら福島のオープン特別に出走してきて焦ったものの、1番人気で3着だったという思い出の馬。まず、今年の巴賞はかなりタイムが遅い。そして2年前にも言ったが、この馬はオープン特別は勝てるけれども、重賞では足りないと思う。それでもG3なら人気になるので、2年ぶり2度目の次走危険馬とさせていただく。


馬券Summary

  • 近年の七夕賞について

 今週日曜は福島でG3七夕賞が行われる。過去10年の七夕賞から中山で行われた2011年を除いた9回で4コーナー先頭の馬は(3.1.1)、4コーナー2番手の馬は(2.1.2)。3着以内28頭中10頭が4コーナー2番手以内だった。1/3以上が4コーナー2番手以内なので先行有利の傾向だが、7頭は4コーナー10番手より後ろから追い込んだ馬で、先行馬だけ買っていれば当たるというレベルではなかった。ところが、近3年はまさに先行有利になっている。ここ3年の結果は以下の通り。

日付 着順 馬名 斤量 人気 4角
2013.7.7 1着 マイネルラクリマ 57 1 1
2013.7.7 2着 トレイルブレイザー 58 7 2
2013.7.7 3着 タガノエルシコ 55 14 12
2014.7.13 1着 メイショウナルト 56 5 1
2014.7.13 2着 ニューダイナスティ 55 10 7
2014.7.13 3着 マイネルラクリマ 58 1 4
2015.7.12 1着 グランデッツァ 57 2 2
2015.7.12 2着 ステラウィンド 56 8 9
2015.7.12 3着 マディラ 52 16 2

 2013年以降に限ると4コーナー先頭が(2.0.0)、2番手が(1.1.1)。つまり1着は全て4コーナー2番手以内で、3着以内9頭中5頭が4コーナー2番手以内になっている。4コーナー10番手以降は1頭だけでそれも3着だった。2013年以降前にいる馬の好走確率があがっていて、後ろの馬が届かなくなっているということ。
 この2013年は七夕賞が開催2週目になった年。それ以前の開催最終日に行われた時と比べて明らかに先行有利になっている。開催後半より前半が先行有利になるのは自然なことで、七夕賞の傾向が以前にまして先行有利になったのは納得できる。5月にも言ったことだが、重賞の傾向は何か続いていることよりも、レースの条件や環境が変わったことで何かが変化したことのほうが因果関係がはっきりしているので重要となる。
 2週目に行われる七夕賞では4コーナーで前にいるであろう馬を探すことが大事。そうは言ってもそのような馬を事前に読みきることは非常に難しいのだが、先行有利になった2013年以降はこのレースは荒れにくくなってきた。以前は勝とうとして早めに動いた馬が直線で止まって、後ろの馬が間に合うという荒れ方をしていたが、2013年以降は正攻法で勝ち出た馬が勝っている。近3年の連対馬6頭中5頭がのハンデが56kg以上だったことも本質的に荒れにくくなっていることを証明してる。